ゲームを長らくプレイしている皆さんなら「このキャラ強すぎない?」などと、なんとなく感じ取れる場面があるだろう。筆者も今回そう思ったのだが、すぐに考えを改めた。
だって、人間じゃなくてヴァンパイア(吸血鬼)なら強すぎても当然だから。

この記事は『ヴァンピール』の提供でお送りします。
2026年7月にNetmarbleがリリース予定の新作MMORPG『ヴァンピール』。対応プラットフォームはPC、ならびにスマートフォンとなっている。本作でプレイヤーが操作するキャラクターは、クラス(職業)を問わず全員ヴァンパイア。当然のように相手の血を吸って回復する。
今回は開発バージョンでの先行プレイに加え、全クラスの高レベルキャラクターにも触れさせてもらった。他タイトルなら「ずるくない?」と思うくらいの大暴れである。


血も首も飛びまくる、残酷なダークファンタジー世界。人間など、我らのまえでは塵芥(ちりあくた)も同然。


いろいろなMMORPGを遊んできた身としては「いいんですか?」と思うくらい全クラスが強い。


親切なシステム面や、通常の狩り中に課金通貨のダイヤが拾える点など「いいんですか?」と思う要素が多数。
そこで、先行プレイのレビューを通じて、人間とは次元が異なるヴァンパイアたちのMMORPGの魅力をお伝えしていく。なお、開発中のバージョンのため、正式サービスイン後とは仕様や表記が異なる可能性がある点はご了承いただきたい。
全クラスが“ズルい”レベルの高次存在
舞台となるのは、ヴァンパイアの始祖“カイン”が築いた強大な帝国が崩壊し、その血族たちが人間や同族の裏切り者と争い続ける世界。
人間の“教団”による非道な実験で命を落とした者たちのひとり=プレイヤーは、血族を救う“継承者”たるヴァンパイアとしてふたたび立ち上がり、血族の危機を救うべく旅立つことになる。


主人公はもともと人間。教団への復讐心とともにヴァンパイアとなり、カインの血族のために戦う。
ゲームを開始するとまずはキャラメイクだが、5つの選べるクラス(職業)の時点で人間基準からするとぶっ飛んだものがある。以下、高レベルキャラクターも触らせてもらったプレイフィールも含めて全クラスを紹介しよう。


クラス選択時に見られるムービーのかっこよさと残虐さは特筆に値する。人間の倫理観はここで置いていこう。
アカシャ

双刃を振るう前衛クラス。すさまじく高速の斬撃に加えて、遠距離攻撃や突撃技なども駆使して目標を逃さず狩り尽くす。
成長して各種スキルを習得すると、移動速度や攻撃速度にさらに磨きがかかる。さらに相手の移動速度やダメージ耐性を下げるなど、徹底して“逃がさない”姿勢を見せる。さらに自身のHPが下がるほど相手に与えるダメージが増えるため、下手な迎撃を許さない。

高レベルだと手数が多すぎて、何が起きているのかわからなかった。これがヴァンパイアの力か。
ブラッドステイン

人間なら両手で鈍重に扱うであろう大剣を、片手で軽々と振り回す戦士。大剣=重くて遅いというイメージは無意味である。
相手を打ち上げたり、近接攻撃への耐性を下げたりと、パーティープレイで間違いなく強いスキルを覚えていく。そのうえで自己回復と防御性能の向上まで可能という、頼れるタンク(盾役)だ。攻撃のたびに一定確率でダメージ増幅効果を重複して得られるなど、攻撃面も充実している。

大剣が片手剣に見えるくらい高速で振り回すが、一撃ごとの威力は間違いなく大剣のそれ。
グリムリーパー

巨大な鎌と、影を操る力で雑兵を一気になぎ払う前衛クラス。範囲攻撃に加え、敵の影への瞬間移動などの暗殺者のような能力に秀でる。
範囲攻撃タイプなので火力が低いと思いきや、スキルには強力な自己強化や継続ダメージを与えるものがあり、これはある種の高火力への布石。さらに自らの影に悪魔を宿して強烈無比な一撃を放ったりと、瞬間的な攻撃能力も優秀だ。敵のHPが低くなるほど与えるダメージが増え、火力はさらに高まっていく。

他タイトルだと鎌使いは広範囲低火力のイメージがあるが、本作では一撃入魂の高火力技も併せ持つ。
ヴァイパー

いわゆる魔法使い系の後衛遠距離クラス。高火力の魔法範囲攻撃と同時に、敵に毒や呪いを蓄積して弱体化と継続ダメージまで与えていく。
魔法クラスは一般的に、高火力タイプと継続ダメージや弱体化をばらまくテクニカルタイプに分けられるものだが、本作ではそのすべてをヴァイパーがこなす。召喚獣を呼び出して同時に攻撃することでダメージ効率はさらに高まり、さらに毒状態の敵には与えるダメージが増えるという徹底ぶり。

魔法クラスがやりたいことを、ほぼすべてひとりで自己完結。魔法で暴れたいならこのクラス一択。
カーネイジ

左右二丁の銃やライフルを血で生成し、遠距離から敵を撃ち抜く射撃系クラス。長大な射程に加え、二丁拳銃ならではの高速射撃を得意とする。
こちらも他タイトルなら二丁拳銃などの手数タイプと、弓などの長射程タイプで分けられる射撃クラスの長所を併せ持つ。スキルがそろうと打ち上げや束縛で相手を足止めしつつ、高命中率かつ高火力な射撃をはるか遠くから高速連射。さらには、敵との距離が遠いほど与えるダメージが増幅する特性を持つ。

全部盛りの射撃能力に加え、スキルで分身と一斉射撃したりとやりたい放題。
吸血による回復スキルは全クラス共通
全クラスともにあらゆる能力が盛りに盛られており、育成過程を想像するだけでもわくわくしてくる。さらに全クラスは共通で、吸血でHPを回復しつつ攻撃するスキル“血への渇き”と、瀕死の敵から吸血して問答無用で倒すスキル“虐殺”を持つ。
とくに虐殺はすさまじい性能で、
- スキルモーション中は無敵
- HP&MP回復
- その敵から入手する経験値とゴールドの増加
- 一定時間攻撃速度&クリティカル率&クリティカルダメージアップ
このように、これでもかというほどの複合効果つき。やりたい放題である。どのクラスも血への渇きと虐殺でHPを回復しながら戦っていくので、ソロでの継戦能力が高い。

ここまで強力なのに、吸血スキルはどちらも消費リソースはゼロ。
多少のダメージなら吸血で勝手に回復するので、どのクラスでも放置狩りがめちゃくちゃ楽。MMORPGをよくプレイする人なら、回復アイテムなしでも長時間の放置狩りがしやすいこの仕様のありがたみ、よくわかってもらえるかと思う。
人間の常識を越えた快適なMMORPG体験
クラス選択の時点から人間の常識が通じない本作。キャラメイクを終えてメインストーリーを開始すると、さらに常識が通じないことをわからせられた。


キャラメイクの幅もかなり広い。人間ごときと間違えられないような、高貴な姿にしたいところだ。
キャラメイク直後、ヴァンパイアになったばかりの主人公は囮として囚われ、放置されている人間を見つける。ヒロイックなRPGなら当然助けるところだが、ヴァンパイアなのでそうはならない。衝動的に吸血する。


助けません。いただきます。
ヴァンパイアにとって人間は餌であり敵。さっきまで元人間だった主人公とともに、プレイヤーもこのあたりで価値観を変えていくべきである。
とはいえ、人間を蹂躙することに悪役じみた葛藤を感じ、抵抗を覚える人もいるだろう。だがご安心あれ。本作では人間側も、非道な実験や卑怯な罠など、倫理観をぶっちぎった姿を見せつけてくるのだ。何がご安心あれだよ。

ストーリーが進めば進むほど、この世界の人間の矮小さが見えてくる。滅ぼさねば。

血族の仲間たちの情報や関係性はサブクエストをこなすたびに“人物図鑑”に刻まれていく。守らねば。
めでたく価値観の面でもヴァンパイアの仲間入りを果たしたところで、メインストーリークエストを進めていくと、人間の常識を越えた側面がさらに見えてくる。プレイ時の快適さやプレイヤーへのサポート機能もまた、「いいんですか?」と思うほど整っているのだ。

基本的なシステム面はスマホ対応MMORPGのオーソドックスな形式。クエストや戦闘は基本的にはオートで進む。

スキルはスキルブックで習得。多くのMMORPGで採用されている伝統的な形式だ。
まずはクエスト周り。画面右上の各クエスト名の部分をタップ(クリック)すると、移動や戦闘も含めてフルオートで行なってくれる。メインストーリークエストは終えるとつぎのクエストも自動受注するため、一切手を触れなくてもメインストーリーがどんどん進んでいく。
この仕様は毎日10個受注できる“デイリークエスト”でも同じで、10個受けたらあとは放置しておけばつぎつぎと各クエストの場所へ移動し、全部やってくれる。クエスト内容は特定の敵を●●体倒せ、といった形式だが、その要求数がかなり少ないのに驚いた。

メインストーリーのエピソード1をひととおりクリアーした段階のデイリークエストで、要求数が9~10体。正直、あっという間に終わる。

高レベルでも38体くらい。これまでのMMORPGの経験上、かなり少なく感じる。
毎日1時間入場できる“ノーマルダンジョン”も各種用意。昨今のMMORPGではおなじみの放置狩り要素だ。これらダンジョンでの放置狩りとデイリークエストに加え、その後の好きなフィールドでの放置狩りまで、“サポートモード”を使えば最大8時間分スケジュール設定できる。
ゲームからログアウトしても狩りを続けてくれる“オフラインモード”といっしょに使えば、時間がかかる放置狩りも効率的にこなせそうだ。

ダンジョンやデイリークエストに加えて、その後のフィールド狩りも指定できるのが便利だ。
過去に狩りをしてきたフィールドやダンジョンでの経験値とゴールドの1時間ごとの入手量が、“戦闘統計”からいつでも確認できるのも快適。ほかのMMORPGでは自力でいわゆる“時給計算”をしていたが、本作では最短1分の狩りでそのフィールドでの時給が算出される。
具体的にどれくらい稼げるかが明確となり、放置狩りのモチベーションがかなり上がった筆者。そんな筆者を、さらに常識外の要素が奮い立たせてくれた。


自分で時給計算をするのが楽しかった側面もあるが、便利なのは間違いない。
そして、気になった点がひとつ。チャプター1が終わったあたりから、課金通貨であるはずのダイヤがなぜか少量貯まっていたのだ。

画面上部にご注目。
本作にはダンジョンやフィールドなど、どこの狩りでも課金通貨のダイヤを少しずつ獲得できる“ファームダイヤ”というシステムがあったのだ。ふつうのMMORPGならアイテムを拾い、取引所で他プレイヤーに売って入手するものだが、本作ではこつこつ狩り続ければダイヤが溜まっていく。レア運がなくてもいいだなんて。

レアドロップ品を取引所で売る一攫千金と、確実に貯まっていくのを眺める楽しさ。その両方が味わえるわけだ。
おかげで拾った育成素材や安い装備を低額で取引所に出品して、売れるのを根気よく待ち続ける生活から解放された。そういうのは人間にやらせておいて、我々ヴァンパイアは直接ダイヤを拾っていけばいい。じつに快適だ。
高貴さが感じられる細かな気配り
快適と言えば、筆者がプレイした序盤部分では、育成面もかなりわかりやすかった。
キャラクターレベルのほかに“魔力研究”や“ファクト”など能力ボーナスを得られる育成要素がいくつかある。これらを育てるのに使う素材は、ダンジョンなどでの放置狩りで自然と集まるのだ。


エンドコンテンツは未経験だが、序盤の育成要素に難しい部分は一切なかった。
また、レベルアップ時にさまざまな能力値が同時に伸びることもあってか、レベルアップの恩恵を強く感じられる場面もあった。
レベル32でチャプター1をクリアーし、ノーマルダンジョンに挑んでみたとき、敵が多く回復が追い付かないのを見て、ここはまだ早いと諦めたその翌日。レベル34になったところでそのままもう一度挑んでみたら、びっくりするくらい余裕だったのだ。安全に放置狩りができるレベルである。

レベルの恩恵が強いとわかると、経験値を多く得られるメインストーリー進行やダンジョン狩りのモチベーションも上がる。
ほかにも、プレイモチベーションを高めてくれる要素としては、豊富な種類のキャラスキンである“血の形象”や、さまざまな能力ボーナスも得られる乗り物“乗騎”、指定の装備を登録していくことで能力ボーナスが得られる“コレクション”といった、昨今のMMORPGならではの要素も当然のように網羅している。
PvP(対人戦)やGvG(ギルド間対戦)の要素もあるが、通常のキャラ育成に使うフィールドやコンテンツではプレイヤーへの攻撃はできず、PvPコンテンツはこれらと完全に分かれた形で複数用意されている。おかげでキャラ育成とPvPに、それぞれの領域で集中できるかたちだ。

装備強化の画面で、どれだけ強化すればコレクションで要求されている強化値になるか、アイコン上に表示されるのがなにげに便利。

GvGコンテンツ“争奪戦”について気になる人は、公式YouTubeチャンネルにある先行体験会の動画でご確認あれ。
また、全体がほぼフルオートだからこそ問題となる“飽き”への対策も見て取れた。たとえば、バトルは基本的にフルオートで進められるが、ステップによる回避移動も可能で、戦闘時のいい刺激だ。
回避については、プレイするうえで必須というわけでもない模様。チャプター1の時点でも、育成が足りなくても回避の腕前でなんとかできそうな場面や、逆に回避なしでも育成でゴリ押せそうな場面の両方が見受けられた。

頑丈なブラッドステインなら、ボスの予兆つき範囲攻撃を回避できなくてもなんとかなった。
総じてプレイしてみた感想としては、とにかく快適にプレイでき、気持ちよさも十二分に味わえたとお伝えしたい。オーソドックスなシステムをより遊びやすく、プレイヤーフレンドリーな形にする工夫が多数用意されている。ファームダイヤをはじめ、育成や狩りのモチベーションを高めてくれる要素も十分だ。
ヴァンパイアという高次存在ならではのプレイ感覚が、スキルやストーリーでしっかり演出されている点もいい。吸血はするわコウモリに変身して崖の対岸まで飛ぶわ、人間は容赦なくすり潰していくわと、やりたい放題の気持よさがあった。

ヴァンパイアだからこその独特な高揚感を楽しんでほしい。
ライトノベルや映像作品でさまざまな吸血鬼作品を経てきた筆者としては、本作のヴァンパイア体験はまだまだ楽しめそうだ。映画『ブレイド』とか、アニメ『BLOOD+』とか、ほかにもいろいろと好きな作品が思い返される。
ヴァンパイアMMORPGという新感覚に興味が出てきた方は、公式YouTubeチャンネルなどをチェックしつつ、ぜひ2026年7月の正式サービスインを心待ちにしてほしい。