本作は、Purple Lampが開発を手掛ける『スポンジ・ボブ』シリーズの3作目。2003年に発売されたゲームのリメイク版である『スポンジ・ボブ:Battle for Bikini Bottom - Rehydrated』、完全新作として発売された『スポンジ・ボブ:ザ コズミック シェイク』に続いての新規タイトルとなる。
本作では、スポンジ・ボブとパトリックをシームレスに切り換えて冒険できるようになり、アクションゲームとしての操作性も前作よりパワーアップ。エンディングまで快適に遊べるタイトルになっていた『スポンジ・ボブ:海の荒神たち』のレビューを本稿にてお届けしよう。
まずは、ローンチに合わせて公開された、リリーストレーラーと日本語ボイス版アナウンスメントトレーラーをどうぞ!(本作は日本語吹き替えボイス対応です)
カーニバーガーを発端とした大事件が発生
その発端はなんと、スポンジ・ボブが働くお店カニカーニの名物であるカーニバーガー。お店の外まで大行列ができる中、突如としておばけ船長がカーニバーガーを食べに来るところから物語は始まる。
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毎度のことながら、事件の発端がとても『スポンジ・ボブ』らしい緩さだ。
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こうしておばけになってしまったスポンジ・ボブだが、友情の証リングに触れるとパトリックと状態を交換できることが判明。
まったく悲壮感や慌てる様子もなく楽しんでいるのだが、それはそれとしてもとに戻るためにおばけ船長の行方を追う、というのが本作のストーリーになる。
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本作ではスポンジ・ボブ、パトリックのふたりが各地を巡ることになるのだが、道中ではおなじみのキャラクターたちも登場。また、飛行船のフローティング・カーニが拠点となっており、ここに再会したキャラクターたちも集まってくる。
サンディやプランクトンなども協力してくれて、いつも通りにユニークな会話をくり広げながら楽しい冒険が待ち受けていた。
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メインストーリー自体はさほど長くはないのだが、目的が一貫しているためシンプルにまとまっている。マルチバースが舞台の前作は会話についていくのがやや難しかった印象があったが、本作はシンプルでわかりやすい。個人的には今作のほうが好みのストーリーだった。
ネプチューン王とおばけ船長のやり取りも含め、笑いながら遊べるストーリーで『スポンジ・ボブ』らしさがよく感じられる物語になっている。
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パトリックの操作がとにかく快適! 攻略するのが楽しいアクションバトル
おなじみの場所もおばけの影響でいつもとは変わった形になっていたりと、シリーズファンとしても新鮮な気持ちで楽しめる作りになっていた。
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本作はジャンプをして足場を飛び移っていく、プラットフォーム・アクションと分類されるジャンルのゲームだ。ステージではジャンプを使ったアクションやギミックが多く待ち受けており、スポンジ・ボブ、パトリックの特徴を活かして進めていくことになる。
基本的な操作に関しては手触りがよく、妙な慣性もなく素直に動いてくれるのが好印象。ジャンプや攻撃、特定ギミックへのロックオンなども思った通りに動いてくれるので、操作がストレスになることはなかった。
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特徴的な要素は、使えるアクションが異なる2キャラの切り換えだ。操作キャラは制限なくいつでもシームレスに切り換えできて、クールタイムなどもナシ。
短時間で変更をくり返すこともでき、この仕組みを活用したギミックも盛り込まれていた。
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このアクションがもっとも活躍するのは、赤い風船があるステージ。赤い風船を空手キックで割るともう一度ジャンプできるため、足場のように使って長距離を跳べるようになる。
そのほか、途中からはしゃぼん玉も飛ばせるようになり、ギミックの起動や敵をしゃぼん玉に封じられるのもスポンジ・ボブの特徴だ。
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本作で操作することになるパトリックは重い物を持ち上げるアクション以外に、地面に潜る能力も追加。地面が柔らかい場所なら潜ることができ、敵の攻撃の回避や、地面に埋まったアイテムの回収などさまざまな場面で活躍してくれる。
地面に潜るアクションやレース系のステージでは瞬時に潜る判断が必要になったりと、けっこうアクション性も高くおもしろい。
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もっともユニークだったのは、グラップリングの能力だ。これはパトリックが持てるオブジェクトや、一部ギミックを引っ張って引き寄せるアクション。
これで隠れた足場を引っ張り出したり、爆弾なども素早く手元に持ってくることができる。爆弾や石像を特定の場所に投げる場面も多いので、わざわざ直接回収せずとも遠くからグラップリングで引き寄せられるのがかなり便利だった。
このアクションによって攻略のバリエーションが増えただけでなく、余計な移動の手間を省いてくれる。最後までストレスフリーで遊べたのはこのアクションのおかげと言っても過言ではない。
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正直に言ってしまうと、スポンジ・ボブよりも戦闘アクションは楽しい。グラップリングでのぶん投げが快適すぎて、道中の戦闘はほとんどパトリックで攻略していた。
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中盤以降になると、スポンジ・ボブの空手キックでジャンプし、即座にパトリックで足場を引き寄せるといった連携アクションも必要になってくる。成功したときの絶妙な達成感がクセになり、難度が高い場所ほど楽しめる作りなのがすばらしい。
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また、途中からはステージギミックとして、ランタンの色で消失・出現する足場や壁なども登場。
足場を出したり消したりしながら進むエリアも豊富で、立ちはだかるギミックとしてはなかなかにおもしろい。
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そのほかにも、各ステージでコースを滑っていくレースエリアや、岩を転がすエリアなど、ギミックアクションが定期的に織り交ぜられている。これがまたいい塩梅だ。
足場を渡るアクション、敵との戦闘、ギミックを使ったアクションがテンポよく現れるので、退屈する暇がまったくない。止め時を見失うタイプのゲームデザインで、序盤からエンディングまで一度も止めることなく遊び通すことができた。
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移動手段として登場したおばけボードも、広いステージの探索を快適にしてくれる。こちらは陸、水面どちらも移動可能なボードで、どこでも乗れるわけではないのだが、広いエリアにはたいてい設置されていた。
移動スピードも速く、ふだんは足場を使わないと渡れない水辺もすいすい進めるので移動がかなり快適になる。
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ステージの最後に待つボス戦はギミックを解いて攻略していくタイプで、2キャラのアクションのどちらも使って戦っていく。パトリックが爆弾を投げて隙を作り、スポンジ・ボブの空手キックで怯ませる、といった具合に片方だけでは倒せない仕組み。
難度自体はさほど高くないが、攻略法を理解して倒したときには確かな手応えが得られる、アクションアドベンチャーとして手堅いデザインになっている。
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ただ、個人的にはラスボス戦はもうひと捻りほしかったというのが本音だ。終盤になるとギミックやアクションの理解度が深まり、これまでのアクションの総決算となるラスボス戦はノーダメージで倒せてしまった。
アクションやギミックがおもしろかったからこそ、最後にもうひとつを求めてしまう。ただ、万人受けするバランスでボス戦自体が退屈というわけではないので、総じて満足度は高い。
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コスチューム機能やミニゲーム、サイドクエストも充実
サイドクエストはステージ各地にいるキャラクターに話しかけることで発生。探し物を見つけたり、制限時間内にレースをクリアーすることでクエスト達成となり、報酬がゲットできる。
やり込み要素として隠しエリアにあるテレビを集めたり、全ステージで100匹のクラゲを集めるといったクエストも用意されていた。
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コスチューム機能も健在で、ステージ道中やサイドクエストの報酬でかわいい衣装が手に入る。基本的にコスチュームの制限もないので、好きな衣装を着せて冒険を楽しもう。
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フォトモードもあり、気に入ったスポットを見つけたら撮影を楽しむのもアリだ。また、フィルター機能を使うとアニメ調のデザインにもできる。隅々まで本作を遊び尽くそう。
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『スポンジ・ボブ:海の荒神たち』製品情報
- 発売日:2025年11月18日発売
- 対応プラットフォーム:Nintendo Switch 2、プレイステーション5、Xbox Series X|S、PC
- ジャンル:アクション・アドベンチャー
- 発売元:THQ Nordic
- 開発元:Purple Lamp
- 価格:各5720円[税込]
- 対象年齢:CERO 全年齢対象
- 備考:Xbox Series X|S版とPC版はダウンロード専売 Xbox Series X|S版は5750円[税込]、Ghostly Digital Edition(ダウンロード版)のNintendo Switch 2版・プレイステーション5版・PC版は各7810円[税込]、Xbox Series X|S版は7850円[税込]、PC版は11月19日発売











