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『信長の野望 真戦』正式リリース。一国一城の主になりきって戦国時代の世を生きる。天下統一も大事だけど、城主としては文化人としての嗜みも学ばないとね

『信長の野望 真戦』正式リリース。一国一城の主になりきって戦国時代の世を生きる。天下統一も大事だけど、城主としては文化人としての嗜みも学ばないとね
 Qookka Gamesが贈る新作シミュレーションゲーム『信長の野望 真戦』が2025年12月19日にリリースされた。

 コーエーテクモゲームスが贈る歴史シミュレーション『
信長の野望・新生』の公式ライセンスを受けて開発されたタイトルで、Qookka Gamesが展開する“真戦”シリーズの2作目に当たるタイトルだ。1作目『三國志 真戦』は、世界で累計1億ダウンロードを突破し、多くのプレイヤーがオンライン対人戦に身を投じている。

 本稿では、2025年11月24日まで開催されたベータテストをプレイして得られた感想などを含め、『信長の野望 真戦』のレビューをお届けする。
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※本記事はQookka Gamesの提供でお送りします。 ※本稿の内容、および画像はベータ版のものです。正式版のものとは異なる場合があります。

正式ライセンスタイトルだからこそ生み出せる違和感ないイメージ

 まず注目すべきは、本作が『信長の野望・新生』の公式ライセンス作であるという点。

 『信長の野望・新生』がシングルプレイで天下統一を目指すシミュレーションであるのに対して、本作は大勢のプレイヤーと競い合って天下統一を目指すシミュレーションゲームになっている。シングルプレイとマルチプレイという大きな違いがあるためプレイフィールは異なるが、内政を通じて軍事力を強化し、天下統一の覇道を突き進むプレイ体験自体は共通している。

 ひとりの城主となって戦略的に政治・軍事を指揮して戦略的に各要素を成長させていく点からも『信長の野望・新生』の血脈を感じるが、公式ライセンスタイトルとしてまず目に入ってくるのはキャラクターイラストだ。
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 本作では『信長の野望・新生』で使用されている武将イラストがそのまま使われているのも魅力のひとつ。日本人が持つ「この武将はこういうイメージ」という想像図を崩すことなくゲームの世界観に浸れるので、「これ誰?」「この武将はこういうイメージじゃないんだけど……」と、違和感を理由にプレイの手が止まることがない。没入感を損なうことなくプレイに集中できる環境が整えられているのは、うれしいポイントだ。
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歴史シミュレーションに詳しくない人でも、すぐにこの両名が誰なのか想像できるだろう。
 またUI(ユーザーインターフェイス)や地図、細かなデザインに至るまでがちゃんと『信長の野望・新生』を踏襲して作られているので、『新生』ファンも納得の再現度。コアなファンが見たら、もっと多くの共通点を見つけられるだろう。
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本作における中心地となる二条御所周辺の地図。これだけを見れば「『信長の野望・新生』の何かの画像かな?」と感じられるデザインだ。

戦国時代の戦乱を体験できるオンラインシミュレーション

 ゲーム体験のコアとなるのは、味方と力を合わせて敵陣営と領土を奪い合う要素。敵が治める領土を少しずつ奪いながら、室町幕府将軍の御所である二条御所を自軍の領として収めるべく版図の拡大を目指していく。

 運営型タイトルでありながら、最終的な目標が設けられているため「一度どこかの勢力が二条御所を治めてしまったら、もう差を埋めることもできずにおもしろくないゲームになってしまうのでは?」という懸念はあるかもしれない。

 しかし安心してほしい。『信長の野望 真戦』ではシーズン制が採用されており、領土の占領状況や、各軍の進行状況は一定の期間ごとにリセットされる。また二条御所の周辺には資源が潤沢にあるものの、二条御所を手に入れるための戦いは苛烈極まるほか、手に入れてからは敵から執拗な攻撃を受けることになるため、二条御所を治め続けることは簡単ではない。
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 シーズンが終わったタイミングで二条御所を治めている一門(プレイヤー同士で結成するギルドのようなコミュニティ)が勝利となるルールなので、最後の最後まで何が起きるかはわからない。そしてシーズンが終わったら、また新しい仲間と新しい天下統一への道を歩めるようになっているため、飽きることなく戦国時代を楽しみ続けられるように作られている。

 なお詳しいゲームの流れについては、以下の記事もチェックしてほしい。

戦国時代の城主になりきるロールプレイ要素

 シーズンごとに天下統一を目指すシミュレーション要素はシリーズ1作目『三國志 真戦』と同様だが、本作ではプレイヤーキャラクターの育成要素も追加される。城主になりきる(ロールプレイを楽しむ)という点、またキャラクター目線でNPCと交流が図れるという点から、『信長の野望 真戦』公式ではこれをRPG要素と呼称している。

 プレイヤーキャラクターは、戦国時代をモチーフにしたミニゲームをこなすことで成長していく。成長するのは、武芸、建築、茶道、鍛冶、算術、弁論といった、プレイヤーキャラクターが持つ“職人技能”と呼ばれる能力。これらはスキルレベルに応じて内政に有用な効果を獲得できるため、自身を磨くことが国の強化にも繋がっていく。

 では具体的にどのようなミニゲームが用意されているのか、戦国時代をモチーフにしているとはどういうことなのか。その詳細を見ていこう。

武者修行気分が味わえる“武芸”

 武芸のミニゲームは、プレイヤーキャラクターとNPCが交互に攻撃や防御をくり返し、どちらかの体力が0になるまで戦い続けるコマンドアクション。
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 戦いが始まる前に技を出す順番を決め、そこから自動で戦闘が進行していくシステムだが、相手がどのような順番で技を出してくるかは最初に確認できる。相手がどのような順でどんな技を放ってくるのかを見極め、それに対応できるよう発動順を組み上げていくのが攻略のポイントとなる。
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 相手の技を知ってからこちらの攻めかたを組み上げていく仕様は、練達者から稽古を受けているような感覚が味わえた。また城下町にある道場のほか、全国各地のNPC城にいる武芸者とも戦えるので、武者修行や道場破りのような感覚も得られる。
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木造建築の複雑さを擬似体験する“建築”

 建築のミニゲームは、制限時間内にジグソーパズルを完成させるシンプルなゲーム。
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 木造建築は、木材を精緻に切り出して組み上げていく複雑なパズルのようなものだ(たぶん)。このミニゲームでは、そのパズルのような複雑な構造を学ぶため“木造りの模型を組み立てる”という工程がジグソーパズルとして表現されている。
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 なお建築のミニゲームは、建築速度を短くするための“普請雇用”コマンドの実行時に挑むことになる。
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 パズルの完成が早ければ早いほど建築にかかる時間が短くなるので、早いうちから慣れておきたい。

癒やしも感じられる“茶道”

 茶道のミニゲームは、茶器選びや茶を点てる部分など、実際の動作をプレイヤー自身が体験できるため、6種類の中でもっとも高い没入感を感じられた。

 茶道には、点茶と喫茶のモードがある。点茶は、画面に表示されるエフェクトに合わせて画面をなぞり、抹茶を点てるモード。
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 抹茶を点てるように手を回す動作をともなうため、まさしく茶道の擬似体験をしているような感覚が得られる。

 一方の喫茶は、茶室で客人をもてなして高評価を目指すミニゲーム。

 もてなしは客人の好みに合わせて茶器を選ぶところからスタート。茶器にはさまざまな種類があり、それぞれが豪華、素朴、風雅といったステータスを持っているため、このステータスを客人の好みに近づけるのが重要だ。
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 茶器選びを終えると画面上に円形のエフェクトが出現。リズムゲームのようにエフェクトをタップしていくと評価点が上昇していく。
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 こうして客人をお茶でもてなす体験は、敵と領土を奪い合う、殺伐とした空気から解放される瞬間でもあるので、個人的にお気に入りのミニゲームだ。

 ちなみに喫茶で使用する茶器は内政や市場などを通して獲得できるのだが、ここもまた戦国時代らしさを感じたポイント。当時は茶器の収集も高尚な趣味のひとつだと聞いたことがある。一国一城の主として、さまざまな茶器を揃えておくことは、文化人として重要なことだったのだろう。そんなところまで再現されているとは、恐れ入る。
※茶道の遊びかたはベータテストを基準としており、正式リリース時には変更される可能性があります。正式リリース後のゲーム内で遊びかたをご参照ください。

集中力が攻略のカギ“鍛冶”

 鍛冶のミニゲームは、画面上に出現する熱せられた鉄をタップする、ハイテンポなタップアクション。もぐら叩きのように熱せられた鉄をタップし続け、クリアーまでの時間が短ければ短いほど高評価になる。
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 シンプルなゲームシステムだが、ひび割れた鉄をタップしてしまうとスコアが減点されてしまう。素早い操作に加えて注意力も試されるミニゲームだ。
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各地の鍛冶職人NPCとミニゲームを通して信頼度を上げていけば、自城に招いて装備を生産してもらえるようになる。
 実際の鍛冶でも鉄の温度、叩く場所などを細かく見極める集中力は重要だったに違いない。ミニゲームでもかなりの集中力が求められるので、プレイ前には一度気を落ち着けてから挑むといい。

論理的な思考能力で解く数字パズル“算術”

 算術のミニゲームは、数字パズルの魔法陣のようなもの。パネルの外周にはアイコンと数字、方向が記されており、プレイヤーはそれをヒントにパネル内にアイコンを配置していく。

 たとえばパネルの一辺に下方向の矢印と竹のアイコンが2個が記されていた場合、そのパネルから下方向にあるパネルに、竹アイコンが合計2個になるよう配置するのが正解となる。
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 論理力が試される数学パズルなので、人によって得手不得手はありそうだ。しかしこうしたパズルが好きな人にはとことんハマれるパズルのように感じた。

 ちなみに自軍の城下町で算術のミニゲームを成功させれば、商店の価格が割引される。内政であっても軍事であっても、お金はなにかと求められるので、割引されるのはありがたい。
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臨機応変に相手を説き伏せる“弁論”

 弁論のミニゲームは、デッキから引いたカードの強さを競う、ちょっと運要素もあるシンプルカードゲーム。

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 プレイヤーとNPCは、1ターンごとにデッキから3枚の手札を引き、毎ターンその中から1枚を選んで場に出す。そしてカードが持つ威力に応じたダメージを与えていき、先に一定のダメージを相手に与えた側が勝利。

 なお毎ターン画面中央には、論題(トークテーマ)が表示される。論題に応じたカードは強化されるので、カードの数値以上に論題に気を配るのが重要だ。

 目まぐるしく情勢が変化していた戦国時代において、動乱を生き抜くためには高い適応力と、自身の主張をしっかりと伝える弁論術も重要だったと想像できる。このゲームではコロコロと変わる論題に合わせてカードを切っていく適応力、そしてときには言葉の力で相手をねじ伏せる弁論術の妙が表現されている。
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 くり返しになるが、本作に登場するミニゲームはすべて戦国時代をイメージしたデザインになっている。 なお各技能から得られる効果やミニゲームで押さえておきたいポイントは、以下の記事で紹介しているので、詳細はこちらを確認してほしい。

数百人の感情と思惑、野心が渦巻く戦乱の幕開けが待ち切れない!

 武士の嗜みから工匠や商人の実践的技能まで、戦国時代に培われた文化をゲームとして楽しめるようデザインされているのは、歴史シミュレーションファンにはうれしいポイント。

 とくに茶道は戦国時代を強く感じる内容であると同時に、おもしろく癒やしにもなるミニゲーム。シリーズ前作『三國志 真戦』ではシーズン終盤に近づくほど争いが激化し、どうやって相手を攻め崩すか、ピリピリとした戦況が続くこともあった。そうした中で、ふとした癒やしが得られるというのは、個人的に大きなポイントだ。
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 累計1億ダウンロードを超える前作『三國志 真戦』から基本システムは受け継がれているため、おそらく『信長の野望 真戦』でも、シーズン中盤以降は似たような状況になると思われる。そんな中では、癒やしを求めるタイミングも出てきそうだ。

 ベータテストを遊んでから、
正式サービスが待ち切れないという想いでいたので、こうして正式サービスが開始されたのは素直にうれしい。“真戦”シリーズの対人戦は、ただ大きな武力を持って敵一門を攻め立てるだけでなく、そのための仕込みを進めたり、別の一門と水面下で密約を交わしたりと、非常に戦略的な立ち回りが求められる作品だ。この戦略性がとにかくおもしろいので、いち早く戦場に立てるよう、日々城主としての務めを果たしたい。

 シミュレーションゲームの多くはシングルプレイであり、当然ながらそこで運用される戦略は、NPCの特性を読んだ上で立案、決行するものになる。NPCの習性を読み切って、自分が思い描いた通りに作戦を進められたときの快感は非常に大きなもので、それはそれで魅力的だ。

 しかしここにマルチプレイ要素が加わると、そこから得られる体験はまったく異質なものへと変化する。対戦相手となる別プレイヤーは、決められたプログラムに従って動くNPCとは違い、行動決定の中に感情という不確定要素が入ってくるのだ。またそれぞれがそれぞれの思惑を持って水面下で交渉を進めていたりもするので、戦況はとにかく複雑になっていく。

 戦国時代も、まさにこうして人の思いがぶつかり、感情がぶつかることで戦乱の色が濃くなっていったのだろう。そう考えると『信長の野望 真戦』で体験できる戦乱は、当時のものと近い空気を持っているとも想像できる。城主になりきってのプレイが捗りそうだ!

リリースキャンペーン開催中

 現在『信長の野望 真戦』では正式リリースに伴い、各種キャンペーンが実施中。ここでは各キャンペーンの内容を紹介していこう。

毎日征途

 こちらのイベントは毎日ログインするだけで星5武将を2名と、小判や銀銭、各種巻物などさまざまなリソースが獲得できるというもの。とくに斎藤義龍は編制コストが5と低く初心者でも扱いやすい武将となっているので、逃さず手に入れておきたい。
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七日之儀

 7日間、毎日追加されていくミッションを完了すると星5武将が手に入るミッションイベント。手に入る武将は甘粕景持、甘利虎泰、伊達晴宗の3名のうちひとりで、どれも序盤には力強い存在となっている。またそのほか小判や武将登用状、戦法習熟指南書なども手に入るので、ゲーム開始後はこのイベントで課せられるミッションをこなしていくことを意識するといいだろう。
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覇業の道、先陣奪取、城塞制霸

 こちらの3種は、個人参加するキャンペーンイベント。個人の成長に応じて報酬が受けられるイベントとなっており、小判が大量に手に入るのが大きな特徴。序盤はなにかと要りようになるため、報酬は忘れずに受け取るようにしたい。

 またミッション内容をすべてなぞっていくと順調に成長できるよう設計されているイベントなので、悩んだらミッションに従って自領を成長させていくといいだろう。
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城郭の誉れ、群雄争覇

 上の3件とは異なり、こちらは一門に加入してから利用できるキャンペーンイベントとなる。ここでも小判が大量にゲットできるので、一門に加入してからはこのイベントで課されるミッションも指針としていくといい。
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最強職人決定戦

 本稿でもあらためて紹介した、戦国時代の文化をモチーフにしたミニゲームたちに関連したキャンペーンイベントも開催される。それぞれのミニゲームで上位を目指す内容となっており、上位に入れば称号のほか小判、登用状などが手に入る。また記念黄金小判(※)もプレゼントとして用意されるという。

 かなり豪華なキャンペーンとなっているので、新要素を楽しみつつ上位入賞を目指して腕を磨いていこう!
[IMAGE]※記念黄金小判概要:記念黄金小判(メッキ仕上げ)& 5グラムの純金(純度99.99%/K24)

クイズイベントや新規プレイヤー特典も

 このほかにも、新規プレイヤー特典の配布やCM放送を記念したクイズイベントなども開催される。

 クイズイベントは個人の正答数、およびサーバー全体での累計正答数が求められる。目標を達成すると限定アイテムが配布されるので、サーバー全体で力を合わせてアイテム獲得を目指していこう。

 こうして正式サービス直後からさまざまなイベントが実施される『信長の野望 真戦』は、今後もいろいろなイベント、キャンペーンが実施されるだろう。どのようなイベントが開催されるかはまだ明らかにされていないが、きっとユーザーを楽しませてくれるはず。これからの展開にも期待したい。
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