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『ホロウナイト シルクソング』デモ版をプレイ。上下左右に広がるマップ探索が楽しい&ホーネットのざくざくアクションが爽快【gamescom 2025】

byさとるり

『ホロウナイト シルクソング』デモ版をプレイ。上下左右に広がるマップ探索が楽しい&ホーネットのざくざくアクションが爽快【gamescom 2025】
 2025年8月20日~24日(現地時間)、ドイツ・ケルンにてヨーロッパ最大級のゲームイベント“gamescom 2025”が開催。Xboxのブースでは人気探索アクションアドベンチャーゲームTeam Cherryによる『Hollow Knight(ホロウナイト)』の続編『Hollow Knight Silksong(ホロウナイト シルクソング)』の試遊ブースが設けられている。

 会期中には本作が2025年9月4日に発売されることも発表された。
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 『ホロウナイト シルクソング』は、もともと『ホロウナイト』のDLCとして開発されていたもの。ボリュームが増え続編として開発されることになったが、当初の2023年前半に発売予定から延期。前作のファンからの期待が寄せられる中、今回の出展となった。

 ビジネスデイの、それもメディア限定の試遊時間内でもブースには長蛇の列ができ、本作に寄せられる期待の大きさを感じさせた。

 「このビッグウェーブに乗るしかない……!」

 前作未プレイ、どころかアクションゲームをほとんどやらない筆者が無謀にも体験してみることに。

 今回の試遊の中ではステージはふたつ用意されており、森っぽいところのステージ“MOSS GROTTO”と灼熱っぽいところ(語彙力)のステージ“DEEP DOCKS”を選べる。灼熱は落ちた瞬間死にそうな気がするので、せっかくのドイツ出張なので、観光も兼ねて(?)森のステージ“MOSS GROTTO”を選ぶことに。我々が泊まっているホテルは大きな公園が隣接されており、本当に緑豊かなのだ。よってドイツは緑。
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目覚めた森の中でひとりぼっち。
 申し遅れたが、筆者は今年アプリ専門媒体ファミ通Appから異動してきた「スマホゲームを愛して10年」のいわゆる“ソシャゲ民”である。メトロイドヴァニアはほとんど触ったことがなく、最近プレイした中で一番近いものでいうと、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』だ。最初のステージを5才の姪の前でプレイして「おばちゃんすごい!」と言われ「そうでしょう。おばちゃんはゲームをする仕事をしているからね!」とドヤっているというレベルである。

 そういうわけで、今回の試遊にあたりスーパーテクニックはご紹介できないが、どうかあたたかな気持ちで読んでほしい。

「まずやってみる」ことはできる

 前提として『ホロウナイト』には、死にゲーというイメージがある。「一歩も進めず試遊時間が終わったらどうしよう……これはファミ通……いや日本のゲームディアの沽券にかかわる問題だ……」と、列に並んでいるあいだは汗をだらだら垂らしていたが(何しろ後ろでは、待機しているほかのメディアの皆さんが見ているので)いざ触ってみると意外と操作性に複雑なものはない。

 檻に入れられたホーネットが脱出をする場面が描かれた短いオープニングムービーの後、深い森の底で目覚めるところから始まる。木々のあいだから光が差し込むグラフィックがとても鮮やかで美しいけれど、どこかほの暗い雰囲気もある。“深い森の底”と言ってみたけど根拠はなく、ただグラフィックを見る感じ“深い森なんだな”というのが直感的にわかる、奥深さのあるデザインだ。

 プレイヤーが操作するのはホーネットという、ハロウネストの王女守護者。耳の長いウサギのようないでたちのキャラクターでとてもかわいいが、前作は敵として登場しただけあり、風格がある。凛としたたたずまいで、彼女からは気位の高さを感じ取れる。
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 動かすと簡単なアクション操作説明があるが、流し見しても問題なく、一般的なボタン配置で設定されている。二段ジャンプにはややコツがいるものの、移動やジャンプ、攻撃といったアクションもごくごく一般的なものである。

 道中のモブも楽々倒せる。もちろん、このあたりの難度は後半に行くにつれて上がっていくと思われるが、少なくとも「何が何だかわからないうちに死んだ」ということはなかった。ちなみに待ち時間のあいだにほかのプレイヤーが試遊している様子も眺めていたのだが、巨大な敵と対峙している中で、やられても何度かくり返し挑戦することでクリアーしている姿を見ることができた。

 前作はプレイアブルキャラのリーチが短いという話もあった。筆者が前作を未プレイのため正確な比較はできないものの、とくべつリーチが短いとは思わなかったので、ホーネットは前作のプレイアブルキャラクターよりもリーチは長めに設定されているようだ。踊るようにバシバシと鋭利な武器で素早く切りかかっていくホーネットのアクションは爽快である。空中でも攻撃をくり出すことができ、切り上げたり下から突き上げたりと、立体的なアクションを楽しむことができる。そしてホーネットの特徴は糸を使って自己回復を行うことができるので、ただちに事故死するといったこともなかった。

 ただし、操作が簡単でもゲーム自体が簡単というものでもない。『ホロウナイト』は探索の自由度の高さも評価されているが、その魅力は『ホロウナイト シルクソング』へと受け継がれているように思う。マップは右にも左にも、上にも下にも伸びており、一見通れなさそうに見える道でもザクザク切ることで進むことができる。気を抜くと道を見失ってしまうので、とにかく壁という壁にはぶつかってみる行動力と、「あ、ここはもしかしたら通れるのかも」という発想力は大事だ。

 今回試遊できたのは10分で、ほとんどが「ここいけるかな?」、「この上にも空間がありそう!」などどマップを探索してるうちに終わってしまったが、先に進めないから飽きるということはなかった。ちなみに、深い森の底を感じさせるステージではあったが、画面は終始明るく視認性はバッチリであった。

 メトロイドヴァニアというジャンルは探索に重きを置いた2Dアクションとのことなので、探索をじっくり楽しんだ筆者はきっと間違っていないはず。

アクション要素はまだまだあった

Xboxの公式ブログ“Xbox Wire"によると、筆者が今回挑戦できなかった灼熱っぽいステージ“DEEP DOCKS”では、より難度が上がるようだ。このステージになると、新システムのクラフトシステムが実装されており、投げナイフのような遠距離攻撃“ストレートピン”と、戦闘中にのみリチャージされる強力な攻撃“シルクスピア”を使用できるようになるらしい。また、パリィも可能とのこと。

 ぜひともプレイしたかったが、筆者のプレイング能力の低さが憎い。せめてもっと時間があれば……。だけどもう9月4日にはプレイができるので、製品版をプレイする際の楽しみにとっておくこととする。
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 アクションの要素は確認しきれなかったものの、世界観の魅力は感じとることができた。今回のデモ機は日本語には対応していなかったのだが、テキストによる情報がなくても十分。絵本のような温かみのある2Dのイラストと、かわいらしいキャラクターのビジュアルにほっこりしながらも、始まりで流れたムービーふくめて、ところどころ不穏な雰囲気もあるのが気になる。ホーネットの背景も含めて、ストーリーも知りたいと思わせる演出だった。

 『ホロウナイト シルクソング』は2025年9月4日に発売予定。対応機種は、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox、PC(Steam、GOG.com、Humble Store)。発売初日からXbox Game Passにも対応予定とのこと。そしてうれしいことに日本語にも対応予定。

 各ストアが公開されたので、「我こそは!」という方はウィッシュリストに追加しておこう。
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集計期間: 2025年08月23日19時〜2025年08月23日20時