『都市伝説解体センター』最新デモではチュートリアル的短編エピソードが追加。軽妙な会話劇&謎解きが最高【BitSummit Drift】

by小林白菜

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『都市伝説解体センター』最新デモではチュートリアル的短編エピソードが追加。軽妙な会話劇&謎解きが最高【BitSummit Drift】
 集英社ゲームズが販売、墓場文庫が開発を行う、Nintendo Switch、PC(Steam)向けに2024年内発売予定のミステリーアドベンチャーゲーム『都市伝説解体センター』。
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 都市伝説を調査し、これが発生した理由を“解体”していく“都市伝説解体センター”でアルバイトをすることになった主人公・福来あざみ(ふくらい あざみ)が、センター長の廻屋渉(めぐりや あゆむ)たちとともに、さまざまな都市伝説に挑む本作。

 その最新デモが、2024年7月19日(金)、20日(土)、21日(日)に京都・みやこめっせで開催の“BitSummit Drift(ビットサミット ドリフト)にて試遊出展されました。
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 昨年のBitSummitも含め、これまで何度かデモ版がイベント出展されている本作ですが、このたび新たに公開されたデモはさまざまな点が進化。年内の発売に向けて、最後のブラッシュアップに入っていることがうかがえます。
 最新デモにおいて、筆者がプレイできた範囲でのいちばん大きな変更点は、最初の調査に出る前に、ゲームシステムと世界設定のチュートリアル的な短編エピソードが追加されている点。これが非常~に優れた出来だったのです。

 初めて都市伝説解体センターを訪れたあざみがうっかり座ってしまったのは、座ったものを足のほうから徐々に“壊死”させ、死に至らしめてしまうという“呪いの椅子”。
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 あざみは突然降り掛かった“自分の死”という危機を回避するために、廻屋から手渡されたばかりの“見えないはずのものが見えるメガネ”を駆使して、部屋のどこかにあるはずの“呪いの椅子への対処法”を探します。
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 あまりに突然すぎる死の宣告を言い放ちながらも飄々としている廻屋に、あざみは突っ込んだり取り乱したりと大忙し。とてもかわいそうなのですが、そのコミカルな百面相と、廻屋とのあいだで交わされる間の抜けた掛け合いに思わず笑ってしまいます。
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 そうこうしながらも、メガネの使いかたのレクチャーを受けつつ調査開始。人の形をした思念体が示す情報をたどります。墓場文庫の前作にあたる『和階堂真の事件簿』でも大事にしていたという、“誰もが謎を解いて結末までたどり着ける”バランスはこのエピソードでも健在。

 ここまで集めた情報を頼りに、いくつかの選択肢から適切なものを当てはめて事件の真実を表す文章を完成させるといった手法で、一歩一歩真実に近付いていきます。
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 会話劇・謎解き、いずれもとにかくハイテンポで、楽しみながら、小さな達成感を積み重ねながら遊んでいると、あっという間に真実を突き止めることができました。オチではホッとしつつ、今後もあざみは廻屋に振り回され続けるんだろうな……という苦笑も漏れます。
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 もともと夢中になれそうなゲームであることはわかりきっていた本作ですが、このエピソードの導入で「連載マンガの完璧な第1話」を読んでいるような、作品世界へとまたたく間にグッと引き込むパワーがゲームに宿ったように感じました。

 本作を楽しみにしていた方は、さらに期待を大きく膨らませて、発売を待ちましょう。
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“呪いの椅子”に続く本格的な都市伝説調査でのあざみとジャスミンのやりとりのおもしろさも健在です!
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集計期間: 2025年05月01日11時〜2025年05月01日12時