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『鈴蘭の剣』悲惨な現実から目を背けず、イリヤのために歩み続けるイナンナ王女の過酷な旅路。新バージョン“長い夢の終着点”が本日（6/6）実装

『鈴蘭の剣』悲惨な現実から目を背けず、イリヤのために歩み続けるイナンナ王女の過酷な旅路。新バージョン“長い夢の終着点”が本日（6/6）実装

2025.06.06 12:00

更新

　XDより配信中のスマホ、PC向けタクティクスRPG『鈴蘭の剣：この平和な世界のために』。

　『タクティクスオウガ』や『ファイナルファンタジータクティクス』に強い影響を受けた本作は、緻密に作り込まれた戦記物語と戦略性の高いバトル、そして崎元仁氏（※前述の2作品を始め、数多くの作品の楽曲を担当）が手掛ける壮大で美麗な音楽が多くのゲームファンを魅了している。

　そんな本作の新バージョン“長い夢の終着点”が、2025年6月6日よりスタート。“運命の螺旋”に新ストーリー“長い夢の終着点”が実装されるなど、さまざまなキャンペーンが実施される。本稿では、その内容について紹介する。

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※本記事は、XDの提供でお届けしています。

イナンナ王女が過去を断ち切る物語

　今回新たに登場する“運命の螺旋”の新航路“長い夢の終着点”は、イリヤ王国の王女・イナンナが主人公。ウェーブラン事件の発生、親友や姉のように感じていた護衛騎士との別れなど辛い経験をした彼女が、イリヤのために再び立ち上がる物語が描かれる。

　物語は、イナンナ王女の一室に、彼女の護衛騎士のアイサが訪ねてくる一幕から始まる。王国の実権を握るダンダリオン第一王子の強硬施策によって、民との不安と対立が日々激化している現状を憂いているイナンナ。民に寄り添い、彼らの声に耳を傾け、抱える問題を解決することが平和につながると考える彼女は、近々民の前で公開演説を行う予定だ。

　しかしアイサは、不満を抱えた民の前にイナンナが姿を現すのにはリスクがあり、彼女に危害が及ばないか危惧している様子。だがイナンナの意志は固く、「何があろうと、民とともにあることを選ぶ」とアイサに語る。そんなイナンナの覚悟を受け取った彼女は、どこまでもお供すると告げる。その後、演説に出発する前に、彼女たちが子どものころに行っていたように、剣の手合わせを行い、お互いの思いを確かめ合うのだった。

　そして、ついに迎えた公開演説の日。時間通りに行われ、初めはすべてがうまくいっているようにも見えた。しかし、予期せぬ混乱によって事態は暗転。民は暴徒化し、演説が行われたウェーブランは暴動に見舞われる。

　イナンナとアイサは、混乱状態の広場から辛くも脱出し、灰屋に身を隠すが、暴徒たちが迫りくる緊迫した状況。このままではイナンナに危害が及ぶと判断したアイサは、ふたりが幼いころにしていたように、服を交換することを提案する。

　これをイナンナは拒否するものの、話し合いを望んでいた民衆の不自然な暴徒化の原因と、この機に起こるかもしれないイリヤのさらなる混乱を阻止するため、王都へ向かうことに。そこでイナンナはダンダリオン王子へ暴動のいきさつを伝える必要があると諭され、やむなく服を交換する。そうして、アイサはイナンナとして暴動が発生したウェーブランからの脱出を図り、イナンナは身分を隠しながら王都を目指していく、というのが物語冒頭のあらすじとなる。

　『鈴蘭の剣』の物語の始まりとなるウェーブラン事件を、イナンナの視点で展開し、その後の彼女の活躍を描いていく“長い夢の終着点”。王女として、話し合いによって平和を目指していた矢先の悲惨な事件と、幼少期からともに歩んできた、彼女にとって親友・姉のような存在であるアイサとの別れ。悲惨な出来事の数々に自身を喪失し、心が折れそうになるも、それでも前を向いて歩んでいく彼女の強さに共感しながら夢中になって読み進めていけるのが魅力だ。

　“長い夢の終着点”は、長期で展開される物語となっていて、日数経過によって順次解放される仕組み。そのため、筆者も物語の最後までたどり着けていないが、引き続きイナンナの活躍を追い続けたい。

自身の弱さに立ち向かうイナンナの戦い

　残酷な出来事を目の当たりにして、日々悪夢に苛まれるイナンナは、現実でも、夢の中でも戦い続ける。“長い夢の終着点”では、彼女自身の夢であると語る謎の夢占い師・アフラの助力のもと、夢の中で自身の弱さを克服していく戦闘システムが大きな特徴となっている。

　シリーズステージ“幻夢”に挑戦してクリアーすると、効果の異なる“夢守りのカード”がドロップ。これを装備することで、夢の中での戦闘において強力な効果を発動させることができる。

　夢守りのカード”にはコストが設定されており、コストの高いものを装備すると、“悪夢侵蝕”というデバフが蓄積。一定数に達することに戦闘に不利な効果が付与される。当然、強力な“夢守りのカード”ほどコストが高くなり、“悪夢侵蝕”の数値が高くなってしまうため、自身のパーティーと性能を考慮しながら装備していくことが重要となる。

　“幻夢”ステージをクリアーすると“冥想Exp.”を獲得し、これにより“冥想Lv.”が上昇。そうすることで、夢の中での戦闘時、パーティーメンバーの能力を上昇させることができる。加えて、“冥想Lv.”が上がれば、“悪夢侵蝕”の数値もダウンさせることも可能。装備できる“夢守りのカード”にも余裕が生まれるので、余裕のあるときに周回しておくのがオススメだ。

　そのほか、“長い夢の終着点”では、高難度のステージにチャレンジできる“悪夢”も存在し、クリアーすれば報酬も獲得可能。一筋縄ではいかない戦闘ばかりだが、腕に覚えのある団長さんたちを充分に満足させる難度となっているので、ぜひ挑んでみてほしい。

アイサ&アフラが期間限定でピックアップ

　“長い夢の終着点”の実装に合わせて、イナンナの護衛騎士・アイサと、夢占い師・アフラが“出会い”にピックアップされる。

【差し込む月明かり】アイサ

　幼少期からイナンナともに育ったアイサは、やさしく親しみやすい性格ながら、冷静で決断力のある女性。そのやさしさには強い意志が感じられ、戦場で見せる果敢な一面も、冷酷さによるものではなく、人々を守りたいという思いに根ざしたもの。彼女はイナンナにとって、忠実で頼れる護衛であるとともに、親友や姉のような存在でもある。

　そんなアイサはディフェンダークラス。個性は“皎月”で、与える物理ダメージが魔法ダメージとして扱われるのが特徴。戦闘開始時には、スキル“月光の庇護”を発動可能。味方と“騎士の誓い”を結び、自身は“哨戒”状態に。アイサの3マス以内に“騎士の誓い”状態の仲間がいれば援護防御を行い、アイサ自身や“騎士の誓い”状態の仲間にバフを付与できる。“哨戒”状態のときにはスキルの能力がアップするといった、護衛騎士の名に恥じない能力を持つ。攻撃、防御ともに隙のないキャラクターとなっている。アイサのピックアップ期間は、6月6日12時00分～6月19日23時59分まで。

新武器・暁月も同時ピックアップ。装備すると、星5の効果だと防御力が30％アップするほか、自身やターゲットを回復する際に、追加でランダムのバフを付与できる“暁月の銀輝”の能力が彼女にピッタリ。

【無邪気な夢】アフラ

　イナンナに夢の中で戦う術を伝授してくれる夢占い師のアフラ。ときにお茶目で、ときには神秘的な性格の彼女は、ルチアの雪鹿部族の出身。美しい鹿に変身し、夢占いで過去を知り、未来を予言する能力を持っている。稀有な変身能力を自分の意志で高度に制御できることから、アフラは純潔で高貴な獣人の血を引くと考えられている。

　アフラのクラスはデストロイヤー。行動終了時に、自身の周囲3マス以内のすべての敵に“夢魔”を付与し、ダメージ－5％、被ダメージ・被貫通ダメージ＋5％の効果を与える個性“夢捕り”が特徴。対象に“夢魔”のデバフを重複して付与させると、“迷い夢の回廊”の状態にし、睡眠状態が中断されなくなるほか、継続時間に応じたダメージも与えることができるなど、睡眠にちなんだ技を得意とする。アフラのピックアップ期間は、6月20日12時00分～7月3日23時59分まで。

サフィアと、ラヴィア・初夏の記憶のふたりも復刻されるので、お見逃しなく。

新武器ももらえるログインイベントと合わせて、“長い夢の終着点”を満喫しよう

　そのほか、アップデートを記念した各種キャンペーンも実施。ログインイベント “日々の瞑想時間”では、14日間にわたって豪華報酬がプレゼント。新武器・暁月を始め、秘された縁×10個など、じつに盛りだくさんの内容なので、要チェックだ。

　また、指定のアイテムを願望機に入れ、願いの呪文を心の中で唱えるとアイテムがもらえる“不思議な願望機”のイベントも。秘された縁、レジェンド装具ランダム箱、大量のレジェンド鋳鉄と、“日々の瞑想時間”にも負けない報酬が目白押しだ。