夏川椎菜のGAMEISCOOL!

声優・夏川椎菜さんが綴るゲーム日記。毎月1回(月末)の更新予定です。

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夏川椎菜のGAMEISCOOL! 第6回 『nintendogs』 から学ぶ 犬のしつけ方。

2018-12-25 12:00:00

こんにちは、夏川椎菜です。
夏川はなんでもストックする癖がありまして、おうちの棚はいつも使っている洗剤やら、シャンプーやらのストックが綺麗に並べられています。まるで薬局。
それは文章に関してもそうで、時間があるときや思いついた時にバババっと書いてストックしておき、それを思い出したかのように投稿しているのが、夏川の公式ブログだったりします。
もちろんタイムリーでも書いているので、夏川のブログは最近書いたものと、だいぶ前に書いてストックしておいたものが混在している、実はカオスな状態です。
今お読みいただいているこのゲームブログに関してもそうだったりします。
なるべく新作や流行のソフトのことを書きたいなーと思いつつ、でもそれって、そうもうまくいかない事でしょう。
ゲームをできない期間だってあるわけなので、そういう時に困らないよう、前もってストックしておいてる訳です。
さて、今回の『nintendogs』のお話は第何回に掲載されるのでしょうね。
第2回だったら笑ってやってください。
なんてね。

「夏川椎菜のGAMEISCOOL」、第6回!
今回は、しつけの難しさを教えてくれた、『nintendogs』のお話です!

『nintendogs』が発売されたのは2005年。
夏川はこの時、9歳くらい。
DSが発売され、様々なソフトが売り出されていたこの時期、テレビではしょっちゅうゲームのコマーシャルが流れていましたが、夏川は中でも『nintendogs』のCMに釘付けでした。
現在夏川家では犬を1匹、猫を2匹飼っておりますが、一番最初に家族入りした犬が来たのは夏川が中学生くらいの時なので、9歳の夏川にとって犬を飼うことは憧れであり、割と大きな夢でもあったわけです。
その夢が(決して全部ではないけれど)叶うソフトが出るらしい! という事をコマーシャルから読み取った夏川は、すぐにおねだり。
確か、誕生日プレゼントの前借りという事で買ってもらいました。

01-03_nintendogs_下画面

ニンテンドーDS『nintendogs』


最初に飼った犬は、忘れもしません。
黒っぽい色のヨークシャテリアで名前は“ジャッキー”。
夏川はなぜか酒は飲めんくせして、酒のつまみみたいなものが大好きで、ビーフジャーキーを特に好んで食べていました。
そしてペットショップなどで犬用のジャーキーを見かけていた事もあり、
「私も好きで、犬も好きなものの名前なら、きっと犬も嬉しいはずだし、私も嬉しい」というとんでもない由来でつけられた名前でした。
間に“ッ”を入れて呼びやすくしたのが唯一の救いです。
ごめんな、ジャッキー。

このゲームの面白いところは、犬のしつけができるというところ。
しかもそれにDS内蔵のマイクを使うんです。
このときは最新技術だぁーなんて思いましたが、今じゃそれも普通になっちゃいましたね。
というか、今ってあんまりマイクの機能使わないですよね。そもそもついてるっけ?あれ?
時代とともに流行っては消える技術もありますね。

まだ9歳の夏川からすると、マイクはあまり触れたことのないもの。
なんとなく、歌手が使ってるし、校長先生も使ってたような気がするし、行ったことはないけど、カラオケに行けば自分でも使えるらしい。
そのくらいの認識で、“声が大きくなる機械”としか思っていませんでした。
だから当然、マイクに近づきすぎて喋ると息の音も入って聞こえづらくなるんだぞってことも、大きい声で喋ると音が割れちゃうんだぞってことも知らないわけです。
いやぁ苦労しました。ジャッキーに「ジャッキー」を覚えさせるのは。
適切な音量でマイクに話しかけないと、ちゃんと認識してくれないんです。当たり判定厳しい、みたいな。
必死に「ジャッキー」と呼びかけるんですが、ジャッキーは首を傾げてしまうんです。
声が小さくて聞こえないんじゃないかと思って、次は叫ぶように呼んでみるんですが、それは逆効果。
それでも根気よく30分ほど続けて、ようやく覚えてくれたはいいんですけど、こっちとしても何がいけなくて失敗していたのか、何が改善されて成功したのかがわからなかったもんですから、涙目で首を傾げまくりました。
いろんなイントネーションで、いろんな“ジャッキー”を呼びまくったので、果たしてジャッキーが、どの“ジャッキー”を“ジャッキー”として認識し、“ジャッキー”と覚えたのか、ジャッキーが覚えた“ジャッキー”と夏川の意図した“ジャッキー”は果たして本当に“ジャッキー”なのか。
訳がわからないでしょう、首を傾げたくなるでしょう。
きっとジャッキーもそういう気持ちだったんだろな。
ごめんな、ジャッキー。

ジャッキーにはその後も数々の苦行が待っていました。
『nintendogs』では、犬に技を教え込むことができます。
一番簡単とされていたのが、“おすわり”でした。
たしか、おやつで犬を釣って、画面上のおやつを決められた方向に動かすんです。コマンド入力的な。
すると犬がおすわりのポーズをとるので、そこですかさず音声入力。
「おすわり!」
これを繰り返すことで、犬がこの動作を「おすわり」として認識し、以降はプレイヤーの「おすわり!」の指示に従うようになるわけです。
おすわりの他にも様々な芸を教え込むことができました。その芸を磨いて、競わせる大会もありました。
夏川はその大会でジャッキーを優勝させるべく、おすわりの特訓を始めたわけなのですが…
「おすわり!」「おしゅわり!!」「お!す!わ!り!」「おすわりぃ」「お↑す↑わ↓り↓」「おすわらぁあああ」
またも厳しい当たり判定。名前の時よりも長い時間をかけ、なんとか覚えさせました。
しかしそうすると、また同じ問題にぶち当たります。
ジャッキーが覚えた“おすわり”は本当に“おすわり”なのか、それは“おすわり”だけど夏川とは違う“おすわり”で“おすわり”として覚えた“おすわり”は“おすわり”ではなく“おすわり”であり、本当の“おすわり”は“おすわり”として認識できていないのでは?
首を傾げたいですね。そうですね。
本当に、一番の被害者はジャッキーですよ。
ごめんな、ジャッキー。

結果、芸を競う大会でジャッキーが優勝することはありませんでしたが、ジャッキーは運動能力に優れていたため、その方面では大活躍してくれました。
後に音声入力のコツもつかんだ夏川は、ベッキー、ポチ、キャンディなど沢山の子犬と触れ合い、犬を飼うこと、躾けることの素晴らしさを学んだのです。

01-02_nintendogs_下画面 01_01_nintendogs_下画面

ニンテンドーDS『nintendogs』


さて、その数年後、実際に子犬を飼うことになった夏川は、現実の厳しさを感じることになります。
名前呼んでもこねぇ。
おやつで釣っても芸はおぼえねぇ。
あっちからよってきたりしねぇ。
賞金貰える大会はねぇ。
噛まれるといてぇ。
服とか着てくれねぇ。
…汚い言葉遣い、お目汚し、大変申し訳ありませんでした。

9歳夏川にとってなかなかの難易度だった『nintendogs』。
犬を飼うことの喜び、楽しみ、幸せを教えてくれたこのソフトでしたが、現実のお犬様はゲームのように単純ではありませんでした。
犬を飼う幸せを知りたい、可愛いだけの犬にひたすら癒されたい、現実の犬に懐かれないからせめてゲームで仲良くなりたい…
そんな方に、おススメです。

次の更新をお楽しみに。
ばいナーンス!

夏川椎菜さんインフォメーション

夏川椎菜さんインタビュー記事
・バイオレンスなゲームの女子会(?)で盛り上がった夏川椎菜さんに、最近のゲームやTGSの感想を直撃インタビュー!【TGS2018】
https://www.famitsu.com/news/201809/23164737.html
・夏川さんの濃すぎるゲーム遍歴、いまだから言えるアーティスト活動のお話を直撃インタビュー!!
https://www.famitsu.com/news/201807/27161395.html

夏川椎菜 ソニーミュージックオフィシャルサイト
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