……なにゆえ???

そんな『キャッ党忍伝てやんでえ』が2026年9月17日~20日に開催された東京ゲームショウ2026(TGS2026/17~18日はビジネスデイ。21日は台風接近のため中止)に試遊出展されていた。






本稿では、時代と国境を超えて愛され続ける『キャッ党忍伝てやんでえ』の新作ゲーム『キャッ党忍伝てやんでえ ~復活のニャンキー! やっぱり明日は日本晴れ!』を試遊した感想をお届けする。
プレイ時間は20分ほどの体験版だったが、感想をひと言でまとめると、非常によくできていた。昔のアニメなんだけど、それこそ平成初期には多く存在した(あまりデキがよくない)“キャラゲー”とは一線を画す、アクションゲームとしてしっかり作り込まれているなという実感を得た。
- 説明しよう! 軽快に動く懐かしアニメ横スクロールアクションなのだ
- 説明しよう! 劇中アニメーションが異常にデキがいいのだ
- 説明しよう! UAEとオランダの会社にある溢れんばかりの愛が生み出したのだ
- まとめ:説明しよう! こんなゲームはいくらでも出てくれていいのだ
- 作品概要
説明しよう! 軽快に動く懐かしアニメ横スクロールアクションなのだ

今回試遊できたのは、『ロックマン』風のオーソドックスな横スクロールステージ。このほか、PVを見ると『がんばれゴエモン』風の若干見下ろし型タイプのステージもあるようなのだが、そこは試遊範囲に入っていなかった。
『ロックマン』を引き合いに出したのでそのまま例に使うと、主人公のヤッ太郎(声:山口勝平)はカタナをおもな武器として使う『ロックマンX』シリーズのゼロ的なアクション。
□ボタンで攻撃を加え、連打で連続攻撃となる。しかもそれがいい具合のキビキビした動きとヒットストップ表現で気持ちいい! 敵を倒すと、画面のこちら側に吹っ飛んできてカメラのレンズにビタン! と当たるメタな演出も含めて、全体的にカジュアルかつユーモラスな雰囲気で進行していく。
このあたり、『タイムボカン』から続くようなタツノコアニメのノリのよさ、楽しげな雰囲気をゲームの仕様でも表現しているようで非常に好感が持てる。


プレイアブルキャラクターは3人で、それぞれに異なる特色がある。スカシー(声:山下誠一郎 ※)はジャンプ後に少しホバリングできる、プルルン(声:折笠愛)は遠隔攻撃が得意……といった具合。状況に応じてこれらのキャラクターをチェンジしながら進めていく仕組みだ。さらに、敵の持っている武器を拾って再利用できたりと、2Dアクションゲームとしてきちんとできており、しっかりとした設計になっている。
もちろん各キャラクターの動きや、ムービーからゲームシーンに変わる演出もすばらしく、随所に原作アニメへの愛を感じるのだ。

説明しよう! 劇中アニメーションが異常にデキがいいのだ

“本物のアニメ”としか言いようがない仕上がりで、実際のところセル画や背景画といった当時の画材・描きかたを用いて作られているらしい。30年以上前の質感が忠実に再現されているのも納得だ。声優陣も、山口勝平さんを始めとして当時のキャストを多数再起用していて、演出の細部に至るまで、意図的に“昔風”になっている。いやこれ、本当、ひと目見たら「おおっ」と思うほどすごいのよ。



説明しよう! UAEとオランダの会社にある溢れんばかりの愛が生み出したのだ

既出のインタビュー記事や公開コメントを見ると、やはり制作の根底にあるのは“愛”にほかならない。
なんでも『サムライ ピザ キャッツ』(アニメの英題。ゲームの方も原題は『Samurai Pizza Cats: Blast from the Past!』となっている)は制作スタジオがあるオランダや、発売会社のあるUAEでも人気が高かったそうで、それが本作の開発・販売にまでつながっている……らしい。
現地の空気感を直に知らない以上、「らしい」ということは付けざるをえないんだけど、逆に、このゲームの仕上がりを見て、実際に遊んでどこまでも感じるのは“原作愛”だ。
本当にすごいですよ。ゲーム画面を見た原作サイドのスタッフが「これ我々が描いたんじゃないよね?」と聞いてしまったくらいだそうで、それもわかるなあと思うくらいに、原作アニメそのものにできあがっている。
まとめ:説明しよう! こんなゲームはいくらでも出てくれていいのだ

改めて感想をまとめておく。
本作『キャッ党忍伝てやんでえ ~復活のニャンキー! やっぱり明日は日本晴れ!~』は、1990年放送開始の日本アニメを原作とした2Dアクションゲーム。ゲーム的にもしっかり仕上がっているし、何より驚かされるのがアニメーションムービーの完成度。それはかつての画材を使い、セル画や背景画を実際に作って取り込んだという“本物”で、タツノコプロダクションのスタッフが舌を巻くというのも納得の出来栄え。当時の視聴者はムービーだけでも一見の価値ありだ。
本作の根底にあるのは、やはりどこまでも“愛”。日本で作られたアニメが、国境を超えて、時代を超えて愛され続けているというのは、素直にうれしさを感じる。『ドラゴンボール』とか『ワンピース』とかともまた違うコメディータッチのアニメが好まれているというのは珍しい気もする(なんでも、海外版『Samurai Pizza Cats』は英語版独自の脚本が作られ、セリフや音声も日本版とは大きく異なるのだとか。)。
現在のところストアページが公開されているのはPC版(Steam、Epic)のみなのだけど、開発元は「主要プラットフォーム向けに開発中」としているし、ゲームの性格的にも家庭用ゲーム機での展開にも期待したい。
“昔風の日本アニメデザインなゲーム”という似たような作品として、直近の『オービタルズ』が思い浮かぶ。あちらも「昔の日本のアニメが好きな大人がちゃんと作ってしまった」という点では同じ根っこから生えている。
こういう愛を感じるゲームはこれからもどんどん出てほしい。懐かしいアニメ作品がゲームで復活なんて話はナンボあってもいいですからね。

作品概要

- タイトル:『キャッ党忍伝てやんでえ ~復活のニャンキー! やっぱり明日は日本晴れ!』(原題:『Samurai Pizza Cats: Blast from the Past!』)
- 対応プラットフォーム:PC(Steam、Epic)ほか
- 発売日:発売日未定
- 価格:価格未定
- 発売:Red Dunes Games
- 開発:BLAST ZERO















