アワードでは大賞のほか、ホラーナラティブ・演出賞、ベストホラークリーチャー賞など、9つ+αの賞が選出される。
本稿ではその中からホラーアート・映像表現賞のノミネート作を紹介しよう。
投票受付が開始された各賞を解説!!『日本ホラーゲーム大賞』【ホラーアート・映像表現賞】ノミネート作解説!
【ホラーアート・映像表現賞】ノミネート作一覧
・The Midnight Walk(MoonHood / Fast Travel Games)
・零 〜紅い蝶〜 REMAKE(Koei Tecmo / Team NINJA/Koei Tecmo Games)
・Necrophosis(Dragonis Ares / Adonis Brosteanu/Dragonis Games)
・Bye Sweet Carole(Little Sewing Machine / Maximum Entertainment)
・FAITH:The Unholy Trinity(Airdorf Games / HAPPINET)
・REANIMAL(Tarsier Studios / THQ Nordic)
『Amanda the Adventurer 3』

リリース:2025年11月6日
開発:MANGLEDmaw Games
販売:DreadXP
ハード:PC
画面の中の少女を救えるのか
子ども向け番組のテープを再生しているうちに、画面の中のAmandaがこちらを認識し、現実空間へ干渉してくるまでを描いてきた前作。完結編となる本作では、そのテープがどこで作られていたのか、という最大の謎が、施設探索の果てに明かされていくことに。
クリーピーパスタの都市伝説キャンドルコーヴのように、楽しいはずの幼児向け番組の明るい声、丸みのあるCGキャラクター、単純な問いかけが、失踪児童の痕跡とリンクする恐怖。
『The Midnight Walk』

リリース:2025年5月8日
開発:MoonHood
販売:Fast Travel Games
ハード:PC、PS5 / PS VR2、Nintendo Switch 2
粘土でできた、夜道を照らす童話ホラー
暗闇から襲い来る怪物から隠れつつ、奇妙な住人や暗闇、死や喪失の気配が同時に存在しているダークファンタジー世界を旅する。
本作には、まぶたを閉じる仕掛けが存在している。目を閉じて音を頼りに目的地を探すことになるが、これはVRにも対応した本作ならではの緊張感を生み出す。“目を閉じる”という身体性は見えない恐怖と直結するもの。
『零 〜紅い蝶〜 REMAKE』

リリース:2026年3月12日
開発:Koei Tecmo / Team NINJA
販売:Koei Tecmo Games
ハード:PC、PS5、Xbox Series X│S、Nintendo Switch 2
再構成されて蘇る、皆神村と双子の悪夢
双子の姉妹・澪と繭が迷い込んだ廃村・皆神村を舞台に、射影機で霊を撮影しながら探索を進める。怖いものから目を背けるのではなく、霊を画面中央に収め、見つめ、撮影しなければならないというシリーズ独自のシステムが、リメイクによって視覚・音響・操作の両面から深化した。
『Necrophosis』

リリース:2025年4月26日
開発:Dragonis Ares / Adonis Brosteanu
販売:Dragonis Games
ハード:PC
ベクシンスキー絵画の内部を歩く
骨のように乾いた柱、皮膚のように張りついた壁面、巨大な肋骨や神殿を思わせる空洞、そして顔や身体の断片が建築へ埋め込まれたような場所……こうしたプレイヤーが目にする通路、壁、祭壇、塔、空洞のすべてが、あたかも巨大な遺骸のように見える恐怖を体感できる静謐なホラー作品。
『Bye Sweet Carole』

リリース:2026年3月12日
開発:Little Sewing Machine
販売:Maximum Entertainment
ハード:PC、PS5、Xbox Series X│S、Nintendo Switch
甘美な線が描くゴシック童話
プレイヤーはバニーホールと呼ばれる施設で老紳士のような怪物から逃げながら、探索を進めることに。
ひとめで印象深い本作の古典アニメーションのようなビジュアルは、どこかプレイヤーに幼少期の思い出を想起させる。同時に、名作ホラー『クロックタワー』的な逃走劇は、まさに当時の社会構造に対して従うしかない無力な少女として逃げ延びなくてはならないことへの嫌悪と恐怖をプレイヤーに体感させるものでもある。
『FAITH:The Unholy Trinity』

リリース:2025年8月7日
開発:Airdorf Games
販売:HAPPINET
ハード:PC、PS5、Nintendo Switch
エクソシズム時代を追体験
プレイヤーができるのは十字架を掲げること。三作品を通じて、森や廃屋、教会やカルトの拠点を探索し、悪魔憑きを祓う。作中の舞台は1986年のアメリカであり、まさにその前後は、映画『エクソシスト』やなどを通じて、悪魔と悪魔祓いが大衆的なエンターテインメントとして強烈に認知された時代。さらに現実にも、悪魔祓いをめぐる痛ましい事件が報じられていた。本作のピクセル表現はAtari 2600やApple II風の低解像度グラフィック、ロトスコープ風カットシーン、80年代風の合成音声で構成されており、エクソシズブームが映画・テレビ・雑誌・家庭用PC文化の中で拡散した時代の感触を再現している。
『REANIMAL』

リリース:2026年2月13日
開発:Tarsier Studios
販売:THQ Nordic
ハード:PC、PS5、Xbox Series X│S、Nintendo Switch 2
世界に産み落とされたもの
本作は荒涼とした世界の空気感や、巨大で忌まわしい獣たちを美しく描きだすことで、存在そのものの恐怖を醸し出す。
協力プレイも可能だが、お互いを導きながら進んでいくにつれて、いいしれぬ不穏さを募らせることになる。
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