2026年5月19日、『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』(『Civ7』)の無料大型アップデート“時の試練” が配信を開始した。 今回のアップデートでは“文明の選択”、“勝利条件”、“レガシーパス”といったシステムが大きく刷新され、従来シリーズに近い遊びかたができるようになっている。
アップデートに先駆け、ファミ通.comでは“時の試練”を先行プレイさせてもらったので、そのプレイフィールをお届けしていく。
文明を継承するか、別文明へ進化するか。“時の試練”が生む新たな戦略
今回のアップデートでもっとも大きな変化と言えるのが、時代移行時の文明選択だ。
『Civ7』では従来シリーズと大きく文明の扱いを変更し、“古代”、“探検の時代”、“近代”の3つの時代でそれぞれの時代に属する文明を選択する形となっていて、一回のプレイで3度文明を変更するというシステムになっていた。
しかし、今回のアップデートからこの制約をなくし、3つの時代すべてで同じ文明を継承し続けられるようになったほか、古代で近代の文明を選ぶなど、時代を超えた文明選択が可能になったのだ。


古代スタートで近代文明を選べるし、探検の時代の文明ももちろん選べる。初期の文明選択肢がいきなり3倍に増えた。
ただし、違う時代の文明、たとえば古代で近代の固有ユニットが使えてしまうと強すぎるため、時代が合っている場合のみ“全盛時代”として固有ユニットや建築の制限がなくなる仕組みとなっている。加えて社会制度も時代にあわせたものが出てくるようになっていた。

文明固有の社会制度は時代を超えて引き継げるため、優先するとよさそう?
さらに、その制限による国力差を公平にするため新たに“習合”という社会制度が追加されていた。この習合を取得すると、その時代が全盛時代の文明をひとつ選択し、その固有ユニットや建築を活用できるようになる。これにより、その時代に適した戦略が取れるため、極端にバランスが崩れるということがなくなっているわけだ。


戦略面でのメリットもそうだが他文明のユニットが使えるということで、組み合わせは膨大。いままでと違うプレイスタイルが試せるので、個人的には今回のアップデートでいちばん楽しい部分となっていた。
唯一難点だったのは、習合の研究に取り掛かれるようになるまで結構なターンがかかるところで、後回しにしているとなかなか有効活用が難しいなとも感じた。習合をうまく利用したければ、早めに文明の社会制度を進める必要があるだろう。
そして、時代移行時も少し変更が加わっており、新たな時代へ進む際、そのまま同じ文明を継続するか、別文明へ移行するかを選択できる。移行する場合はおすすめ候補がふたつ提示されるほか、これまで通り条件を満たした他文明も自由に選択可能となっている。

なお、プレイヤーは自由に選択可能だが、AIプレイヤーは時代に即したものだけを選択するか、それとも完全自由かはプレイ開始時に設定できるようになっていた。どちらがやりやすいとかはとくになさそうだが、カオスな文明どうしで戦いたければ、全時代を選べるようにしておくとよさそうだ。

勝利条件がより明確なポイント制に刷新。たくさんの“成功”チャレンジで目標も持ちやすく
もうひとつの大きな変更が、レガシーパスの廃止と、それに伴う勝利条件の変更だ。
これまでは“レガシーパス”と呼ばれる分野ごとの進捗を達成した上で、さらに追加の条件をクリアーすることで勝利するようになっていた。各時代でもこのレガシーパスは大目標として存在していて、達成具合によってつぎの時代で大きなボーナスを得られるという仕組みであった。
しかし、今回のアップデートでレガシーパスがなくなり、勝利条件はわかりやすいポイント制へと変更された。軍事・文化といった分野でポイントを獲得し、規定値へ到達することで勝利となる。


レガシーパスがなくなったので、助言者のコメントもかなり変更されていた。細かいタイミングでアドバイスがポップするように。
たとえば文化なら遺物を取得したり、遺跡を建築することでポイントが増え、軍事なら居住地数を増やせばOKといった具合に、プレイ内容がそのまま勝利ポイントへ変換されるため、“いまどれだけ勝利に近づいているか”がかなり把握しやすくなった。
また、ゲームが進行していくと途中で何度か勝利に必要なポイントが緩和されることがあった。これにより、とくに近代では結構スピーディーな決着となったので、クリアーまでのテンポが向上しているように感じた。

なお、科学勝利だけはポイントが関係なく、今まで通り技術ツリーを発展させ、月までロケットを飛ばせば勝利となるのは変わらないため、そこはご安心を。
そしてレガシーパスの代わりに、新たなプレイの目標となる“成功”システムも追加された。
成功は、小成功と大成功の2種類が存在し、軍事・文化・科学・経済・外交・拡張主義の6属性に紐づいたチャレンジ要素で、居住地を◯個保有する、遺跡を◯個保有するといったもののほかに、マップをいちばん早く◯%明らかにするといったユニークなものまでかなりの数が存在している。

小成功を達成するとその時代で即時ボーナスを獲得でき、大成功を達成するとつぎの時代移行時にボーナスが得られる“傾注”を得られるようになっている。これまでのレガシーパスよりかなり細かくチャレンジが設定されているため、いろいろなプレイに対応できる形になっている。

近代ではつぎの時代にボーナスが受けられないため、大成功はなくなっていた。

傾注は大成功を達成しなくても、文明や危機の内容によっていくつか取得される。これまでの時代移行によるレガシーボーナスと同じような感じだった。
ただ、小成功はともかく大成功はかなり難易度が高めで、狙ってプレイし続けなければ困難なものがほとんどだ。それでも細かい目標がいっぱい増えたので、コレのついでにコレも狙おうかな、といったプレイの幅はかなり広がった印象だ。
ちなみに、時代ごとの危機が発生すると、新たな成功目標が追加されるのもユニークだ。ゲーム状況によって狙いやすい成功が変化するため、毎回異なるプレイ展開が生まれやすくなっていた。
システム的な部分以外にも今回のアップデートにあわせてUI(ユーザーインターフェース)変更やバランス調整、そして探索を重視した新マップ“フラクタル大陸”の追加などが行われている。
少し前のアップデートでは斥候や船の自動探索機能なども追加され、ゲーム発売当初に比べるとどんどんと快適性が上がっている。最近プレイしてなかったな、という人も今回のアップデートを機に再度プレイしてみてはいかがだろうか。