2026年5月22日から5月24日にかけて京都・みやこめっせで開催される“BitSummit PUNCH”。本イベントにて出展されている“tinyBuild”の『リ・ストーリー: 思い出修理屋』の試遊レポートをお届けする。

ファミコン、プレステ、ポケベル、ガラケーなどブースには懐かしアイテムがいっぱい。
2000年代半ば・秋葉原の修理屋シム。依頼アイテムが懐かしい
『リ・ストーリー: 思い出修理屋』は2000年代半ばの日本を舞台にした電子機器修理屋シミュレーション。街角に店を構えた修理屋さんとなって、壊れたガジェットを修理していく。
持ち込まれるガジェットは、PHSのような携帯電話に、ゲームコントローラー、ボールチェーンの付いたミニサイズのゲーム機など、時代を感じられるものばかり。それも、どれもなんとなく元ネタがわかる、実在のアイテムにインスパイアされたであろうガジェットたちだ。

拾った携帯の修理依頼。怪しい雰囲気でこんななりだがこれでも大家さん。
そんなノスタルジー刺激物を修理していくなかで、どこが壊れているのか、なにが問題なのかを把握するためにもじっくり観察していくのだが、それがいっそう思い出を呼び起こす。

まずはひとつひとつパーツをバラバラにして、それぞれの問題点をチェックする。依頼された携帯電話はホコリだらけ。問題点はほかにもなにかあるかもしれない。

PSPっぽいゲーム機も。カバーを外して中身が見える瞬間はちょっと感動する。
※Steamストアページより引用 大人がガラケーを使っているのをみて憧れたり、いとこや近所のお兄さんお姉さんが持っているゲーム機を見て「触らせて!」とはしゃいだり、当時憧れだったガジェットをいじりながら当時を思い出していると、温かくもあり寂しくもある郷愁が胸を通り過ぎる。
筆者はプレイしていて“憧れの思い出”が思い出されたが、実際に使っていた世代にとっては“愛用していた思い出”も蘇ってくるだろう。ガジェットを通じて2000年代当時の思い出に浸れる、ノスタルジックな作品に仕上がっているので、ぜひ一度体験してみてほしい。
分解したい欲を満たしてくれる
それはそれとして子どものころ、無邪気になにかガジェットを分解したいと思ったり、実際にやってみたりしたことはないだろうか。筆者はある。なんなら、実際に分解してめちゃくちゃ怒られたこともある。
分解して中身を見たくなる魅力がガジェットにはある。基盤がどういうものなのか、どういった仕組みで動いているのか。見てわかるかどうかはともかく、ガジェットの中身というのは、かくも男児心を惹きつけてやまないのだ。平成にスケルトンボディ(クリアカラー)が流行ったのだって、きっとそれが理由だろう。
そんな中身が見たい分解欲求に本作は応えてくれる作品で、前述したような懐かしガジェットをどんどんバラバラにできる。

ネジをひとつずつ外してボディや基盤を取り除き、バッテリーも抜く。作業台にバラしたパーツを並べれば、もうそれだけで達成感で満たされる。現実ならなぜかネジが余ったり、組み直しても起動しなかったりと問題が起きがちだが、本作においてそれはない。きっと主人公が器用で几帳面なのだろう。
なお、修理する際はバラバラにしたパーツをチェックして、それぞれの問題点を解決していけばよい。汚れていれば丁寧に掃除する。破損しているならネットで注文するなりジャンク品から抽出するなりしてパーツを手に入れ交換する。そうこうして問題を解決したら、バラバラにしたのとは逆の手順で組み立てて修理完了だ。
いまでもたまにガジェットを分解したくなる瞬間があるが、本作はそうした欲望を大いに満たしてくれそう。家中の家電をバラバラにするまえに早く製品版をリリースしてほしいものだ。