ゲームライターをやっていると、BitSummitみたいなイベントのときは効率よくさまざまなブースをまわって多くのゲームを触らなきゃいけないんですけど、うっかり夢中になって長時間遊んでしまった~~! みたいな経験も……。
今回筆者をこの落とし穴に陥れたのがジーンブース(3F-A06)に出展されていたチャレンジプロジェクトタイトルのひとつである立体版マルバツゲーム『BESTACK(べスタック)』でした。
ご覧の通り、本作でプレイヤーは、対戦相手と交互にマルバツが描かれたキューブ(六面体)を置いていき“3×3×3”、つまり“縦に積み上げる”概念が加わった場で“自分のマークを3つ並べてビンゴが成立すれば勝利(※)”となるマルバツゲームをプレイするのです。
※実はこの記述では不正確なのですが、理由はぜひ記事を読み進めてお確かめください。 すでに定石も研究し尽くされているマルバツゲーム。「その立体型と言われてもなんとなく想像が付くなぁ……」と感じる方もいるかもしれませんが、実際にプレイしてみたら、きっと予想は裏切られます。駆け引きを奥深く、そして手に汗握るものにするために取り入れられているオリジナルのシステムが絶妙なんですよ……!
まず、キューブを構成する6つの面は、自分も対戦相手も“マル”が3面、“バツ”が3面で構成されています。自分がビンゴを狙っている1面しか意識せずに置くと、対戦相手のビンゴを手伝ってしまうかも! なので“自分のビンゴを成立させる、けれど対戦相手に付け入る隙を与えない”一手が求められるのです。

高さの概念があるので、“相手のビンゴが成立しそうなキューブの上に自分のキューブを置いて妨害”みたいなことも可能。ただしうっかりしていると、この積み上げたキューブによって対戦相手が縦にビンゴを成立させてしまうことも。視点をグリグリ動かして、死角がないかよく確認しましょう。
一試合につき1度だけ使える奥の手が“六面全部が自分のマーク”のキューブ。相手に利用されることのない一手だからこそ、使うタイミングは慎重に判断したいところです。

そして本作、実はビンゴが成立しただけではまだ勝敗は決まりません。自ターンに1度ずつ使用できる、本作のタイトルにもなっている「Bestack!」というコマンドがミソ。
「Bestack!」を使うと、“1つ前の対戦相手のターンを、直前に置いた場所以外に限定してキューブの配置をやり直させる”ことができるのです。「そこに置かれたらマズい!」と感じたときに、“それ以外の場所”に再配置させる行為をお互いがやり合えるため、“背後を取り合う”ような駆け引きが味わえます。これがとにかくスリリングで、単なるマルバツゲームと大きく異なるプレイフィールに寄与していました。


この「Bestack!」が“前のターンでビンゴが成立した状況”にも有効なので、ビンゴが1パターン成立したところで勝負は終わらないのです。「Bestack!」された上で別の場所でもビンゴが成立したら、本当の勝利が訪れます。拮抗した勝負になると、“一度成立したビンゴを覆し合う”みたいな展開になり、手に汗握りました。
本作はCPUとの対戦に対応しており、イージー、ノーマル、ハードの3段階の難易度を用意。筆者はノーマル以上には一度も勝てませんでした……。その悔しさもあって夢中で遊んでしまったというわけです。

ジーンブースの出展タイトルは、『BESTACK(べスタック)』も含めすべてまだ商品化は決まっていないとのこと。ほかのタイトルも斬新なものばかりで、夢中で楽しむことができました。試遊後に“商品化希望タイトル”などのアンケートに答えると、ボードゲームなどが貰えます。気になった方は、ぜひお立ち寄りください。