非常に高い自由度が魅力
発売元はデータイーストで、ゲームデザインとシナリオを担当したのはフリーのゲームデザイナーであった宮岡寛氏。宮岡氏は『週刊少年ジャンプ』のゲーム記事コーナー"ファミコン神拳"のナビゲーター"ミヤ王"でも知られる人物。『ドラゴンクエスト』シリーズの初期作品の制作にも参加していたクリエイターです。
キャラクターデザインはマンガ『エルフ・17』を手掛ける山本貴嗣氏で、楽曲は門倉聡氏。プロデューサーは『桃鉄』シリーズでおなじみの桝田省治氏で、本作の「竜退治はもう飽きた!」という挑戦的なキャッチコピーは桝田氏のアイデアによるもの。当時はRPGといえば中世ファンタジーというイメージだったので、本作はそのアンチテーゼでもあったそうです。実際に戦車と銃によって戦うバトルは新鮮でしたね。


物語の舞台は、“大破壊”と呼ばれる災害によって荒廃した世界。とある町工場一家のひとり息子がモンスター狩りを生業とするモンスターハンターを志し、父親から勘当されるシーンから始まります。
途中、破損した戦車のパーツの修理が得意なメカニックと、好戦的で血の気の多い女性のソルジャーを仲間にすることができます。しかし、ふたりを仲間にするイベントは必須ではないので、そのままひとり旅を続けたり、ふたりだけで進んだりすることも可能。また、ボスキャラクターである賞金首も倒しに行くかどうかはプレイヤーの自由で、現在でいうオープンワールド系のゲームのようなおもしろさがこの『メタルマックス』にはありました。
また、『メタルマックス』の特徴といえば、戦車に乗り降りしながら戦うターン制バトル! 戦車は人間の装備とは別に6つのパーツから構成されており、それらを付け替えたり、改造を加えたりできるのが魅力。自分好みの最強戦車を作れるのが楽しいポイントでした。
自発的に冒険をやめる“引退エンド”や死んだ仲間を蘇らせてくれる“ドクターミンチ”、高性能な戦車の“レッドウルフ”など、後のシリーズでおなじみになる要素はこの初代から存在。とくに本作におけるレッドウルフは凄腕ハンターである“レッドウルフ”の愛車で、わかりやすく戦車の強さを教えてくれました。とある理由により、主人公が彼から戦車のレッドウルフを引き継ぐことになるのですが……その一連のエピソードがすごくよかったです。泣く。


シリーズは第1作の好評を受け、2作目の『メタルマックス2』が1993年に発売。さらに第1作をリメイクした『メタルマックス リターンズ』が1995年にスーパーファミコンで発売されました。人気シリーズとなったものの、その後パブリッシャーのデータイーストが倒産。
新作が途絶えていましたが、2005年に開発・発売元をサクセスに移行する形で『メタルサーガ』シリーズが始動。『メタルマックス』の世界観を受け継いだRPGが登場しました。
そして、2010年には角川ゲームスからニンテンドーDSで『メタルマックス3』が発売され、ついに本家ナンバリング作品が復活。さらに第2作のリメイクである『メタルマックス2:リローデッド』が2011年にニンテンドーDSで、第4作の『メタルマックス4 月光のディーヴァ』が2013年にニンテンドー3DSで発売されました。
その後は2018年にプレイステーション4(PS4)、プレイステーション Vita(PS Vita)で『メタルマックスゼノ』や2020年に『メタルマックスゼノ』のリメイクである『メタルマックスゼノ リボーン』がNintendo Switch、PS4で発売。
2022年7月29日にはCygamesが本シリーズのIPおよび関連事業をKADOKAWAグループより譲受したことを発表。宮岡氏は「これからはCygames所属のディレクターとして、『メタルマックス』シリーズをガチでリブートする仕事に取り組んで参ります」とコメントし、Cygamesのプロデューサーである高木謙一郎氏も「最高のコンシューマータイトルとすべく、これよりプロジェクトを始動いたします。ご期待ください!」とコメントを寄せています。ぜひ楽しみに待ちましょう。














