一線を画す“グラフィック”と“アクション”で地位を確立
2024年(令和6年)5月23日は、iOS、Android、PC、PS5用『鳴潮』のサービスが開始された日。本日で2周年を迎えた。 『鳴潮』は、開発をKURO GAMESが手掛ける、基本無料(アイテム課金制)のアニメ調オープンワールドアクションRPG。昨今、競争が激化している“基本無料オープンワールドPRG”のジャンル内において、いまなお高い地位を確立しており国内外問わず人気を集めている。
そんな本作は当時、リリース前の1月のクローズドβテストから、美麗なグラフィックと高いアクション性で注目を集めていた。

2年前のクローズドβテスト2実機映像の時点で、このグラフィックである。いま見ても綺麗だなぁ。
基本無料のオープンワールドRPGとして、広大なフィールドを自由自在に冒険できる、魅力的なキャラクター、やり込み深い育成、といったものは基本の要素だろう。そのうえで、本作ならではの特徴と言えばやはりグラフィック・映像美だ。
“悲鳴”や自然によって風化・浸食されたようなノスタルジックな終末世界のオープンワールド、共鳴者(きょうめいしゃ)と呼ばれる個性的で魅力的なキャラクターたちの数々。これらが、リアルな質感を持ちつつもアニメ調との絶妙なバランスを持って、見事に表現されている。



いまなお進化を続けており、同ジャンルにおいても最高峰レベルのクオリティーであると言えるだろう。
もうひとつ大きな特徴としてあるのがアクションだ。まずシンプルに、スピーディーでテンポが速く、モーションやエフェクトが派手でかっこいいというのがある。そのうえで、パリィやジャスト回避、コンボといった定番の要素、装備して発動する音骸スキル、交代によるバフと同時攻撃といった独自の要素も持っており、爽快感◎手応え◎のスタイリッシュなアクションを生み出している。
KURO GAMESは『パニシング:グレイレイヴン』なども手掛けており、アクションの制作においては技術と時間を積み重ねてきているのである。
ストーリーについても触れておこう。本作は一度は文明が崩壊しかけた世界を舞台に、記憶を失った主人公“漂泊者”(プレイヤー)が個性的な仲間たちと出会い、人類を脅かす“悲鳴”との戦いに身を投じていき、自身の記憶と世界の真実に迫っていくといった物語が展開される。


SFとファンタジーが高いレベルで融合した重厚な世界観で、世界を救う王道な展開もあり、切なくも美しいボーイ・ミーツ・ガールな展開もありの物語である。また、ストーリーの要所で流れるアニメーションムービーもハイクオリティーなので、没入感の高い仕上がりなのだ。




リリース初期は、「序盤は少し難解」という声もあった。しかし、Ver.1.3での漂泊者の正体に迫る物語を始め、シナリオのわかりやすさと熱量は加速度的にパワーアップしていった。キャラクターへの感情移入度はグッと高まり、プレイヤーの間でも評価は上昇、2025年にはそんな不評も完全に覆したように思う。
2年目前半ではリナシータ編が堂々の完結
ではそんな本作の2年目はどんな道のりであったか振り返っていこう。大きな要素として、まずは“セブンヒルズ”エリアの実装、人気キャラクターのフローヴァやユーノの実装、そしてメインストーリーのリナシータ編完結だろう。
2025年6月にアップデートされたVer.2.4では、リナシータに属する都市国家のひとつ“セブンヒルズ”が実装された。メインストーリーでは、リナシータのラグーナを舞台としたカルテジアとの物語に一区切りがついたのも束の間、消息を絶ったカルテジアを追ってセブンヒルズに向かうことになる。

武を誉とする風習が根付いている地域。フィールドも高い岩山が立ち並ぶような景観で、海に浮かぶ群島といったラグーナから変わって新鮮な冒険を楽しむことができた。
メインストーリーの序盤から登場する人気キャラクターであるフローヴァのプレイアブル化がされたのも、大きく記憶に残っているであろう。漂泊者と敵対している“残星組織”という集団の一員で、長らくストーリーでのみの登場であったが、2025年7月のVer.2.5で満を持してプレイアブルキャラクターとして実装され、話題となった。

戦闘での性能面では、広い攻撃範囲と高い集敵性能を持ち、フィールドで攻撃していても退場後に裏にいても火力を出すことができる。その性能から高難度コンテンツやフィールドでの音骸厳選における適正が高いと評判になっていた。

フローヴァにフォーカスされたメインストーリーも実装。かつて災害によりすべてを失い不死の存在となったこと、数百年ものあいだ自分だけが生き残る中で死者の蘇りに執着するようになったこと、記憶を失う前の漂泊者と面識があったことなどが明かされる。
プレイヤーの推しキャラ人気でも上位に入る人気を誇っているユーノについても紹介しない訳にはいかない。弓とチャクラムを切り替えて戦うかのような魅力的な戦闘スタイル、ストーリーでの感動の活躍、魅力的なビジュアルを持ち合わせており、こちらも実装当時話題をよんだ。

メインアタッカーと比べても遜色のない超高火力のサブアタッカー兼ヒーラー。シールドの付与とバフも可能という、特盛の性能だ。

武によって道を切り開き、運命を自らの手で覆すといった王道的なストーリーで熱くなったかと思えば、運命を変える代償に自身存在を失うという切ない流れに展開していく。世界は救う、そしてひとりの少女も救うのだ。
そして、本作において最長のメインストーリーであったリナシータ編が堂々の完結を果たした。リナシータで登場した数々のキャラクターたちの想いが描かれ、全員で力を合わせて戦う鳴式との最終決戦は激熱の展開であった。

ミステリアスで美しい都市のフィールドや、短編ではあるが、時がループする中で少女・千咲と出会う魅力的なストーリーが描かれたVer.2.8も注目であった。



実装された穂波エリアは、名前からも伺えるが日本を感じさせる景観をベースに、廃墟的な美しさが抜群に表れている都市フィールドで、本作においてもとくに人気度が高いフィールドである。プレイアブルキャラクターの千咲は、ファンの間でも特筆して大人気のキャラクターだ。デザインは、黒髪セーラー服といったビジュアルにギミック盛りだくさんの武器を持ち、『パニシング:グレイレイヴン』にも出てきそうな、どこかKURO GAMES独自のエッセンスが感じられる。また、バトルでの性能面でも人気のキャラクターで、Ver.3.3の現在においても引っ張りだこの、唯一無二のサポート能力を持っている。
2年目後半、新たな挑戦が多くみられたラハイロイ
2025年12月からは、現Ver.3.3で大盛り上がりを見せている物語の舞台となるラハイロイが実装された。ラハイロイは、過酷な氷原の地下にハイテクメカと共鳴者たちの学園からなるロマンが詰まった研究都市が広がっている、といった地域で、多くの新しい要素や試みが見て取れた。


ラハイロイでのエクスペディションバイクの衝撃は記憶に新しい。本作はもとよりフィールドの快適な探索に力を入れており、スピーディーで爽快な移動手段が複数存在している。それまでは、崖や壁面を登るときは鍵縄や足、海を渡る際は船、空を飛ぶときはソアーと呼ばれる翼アイテムであった。
しかしエクスペディションバイクは、大地を疾走し、高低差のある地形も駆け上り、海上の走行も、飛行も、自動操縦まで可能な超高性能な移動手段であり、探索の快適性や楽しさはかつてなく向上した。

空を飛ぶというのは、もはやバイクと呼んでいいのか?なんて野暮なことを行ってはいけない。なによりもまずロマンこそが大事なのだ。
エクスペディションバイクは性能のチューニングや外観のカスタマイズといった要素も楽しめる。見た目を変えるスキンについては、ペルソナ・ソニックコラボから始まり、多くの作品からコラボが登場しており、いままで外部作品とのコラボのなかった本作において非常に新鮮であった。



また、戦闘システムのメカニズムにおいても、新しい要素が追加された。攻撃によって蓄積され発生する“協和破壊”というシステムが実装され、バトル体験はより深いものになっていった。

すべてのキャラクターに協和破壊に関するスキルが追加され、パーティの編成によって、大ダメージ与えたり、敵の攻撃を中断したり、バフが得られたりなど様々な効果を得られる。


新しい挑戦要素の追加も、アクションや育成の楽しさを深めた一因だろう。終焉マトリクスは、連続して現れる敵のHPと制限時間を引き継ぎながら戦う挑戦コンテンツ。また、深層空想秘境がパワーアップして復活しており、こちらは操作できるのは1キャラクターのみで、ステージクリアーごとにランダムなバフ効果を得るローグライクなシステムを持つ挑戦コンテンツとなっている。
エイメスの登場とそこからのストーリーは抜群によくできており、多くのプレイヤーから大きな反響を得ている。開発の技術が新たなステージへまた一段と進化したといえるのではないだろうか。
エイメスは、メカと少女といった属性が融合されたロマン要素を多分に持っていて、『鳴潮』において1位を争う人気を誇るキャラクターだ。かつて漂泊者の家族として過ごしていたり、ラハイロイの重要存在エクソストライダーの共鳴者であったりと、ストーリーにおいても度々大きな活躍を見せていた。

独自の戦闘形態を持っており、メカ形態と通常形態を切り替えたりメカと独立して連携攻撃したりして戦う超高火力アタッカー。メカ形態では超高速で飛行することができ、戦闘面でも探索面でも画期的な性能を持っている。

ストーリーでは、ラハイロイとエクソストライダー、エイメス、漂泊者の複雑に絡み合う因果の物語が描かれた。また、漂泊者の過去だけではなく、世界の秘密といった物語設定の根幹に関わる部分にも次第に迫っていくようになり、大きな話題となった。
そして現Ver.3.3では、ラハイロイ編がクライマックスを迎えた。活動を停止していたラハイロイの守護者エクソストライダーが目覚め、鳴式との最終決戦を描く大迫力のメカバトルが展開され、まさに最高潮ともいえる盛り上がりを見せている。


超巨大メカを操作して戦うイベントバトルの作り込みは驚異的で、かつてない迫力の演出にプレイしながら思わず声が出てしまった。このためにラハイロイ編のすべてはあったんだといった感じで大満足。プレイヤーのコミュニティにおいても大絶賛の声が相次いでいた。


プレイヤーが操作するエクソストライダーと敵をとして戦う鳴式のメカは、もはやいちプレイアブルキャラクターよりも作り込まれている。



大いなる力と存在を振るい、救世主として世界を救う物語が展開。その裏で救世主は誰が救うのか、ただ救われるだけの人類ではない、といったテーマも描かれえる。また、作品自体の壮大な世界設定についても明らかにされていく。
迎える3年目も注目の動向が満載
4月30日にリリースされたVer.3.3では、メインストーリーのラハイロイ編に大きな区切りがついた。3年目では、また新たな地域と、その地を中心とした新たなストーリーが展開されるだろう。こちららは公式からの続報を期待したい。
メインストーリーの展望は不明だが、今後の展開としてはかなり注目のコンテンツが豊富に発表されており、『サイバーパンク2077』コラボやXbox版のリリース、2周年リアルイベントやコンサートツアーなど多岐にわたる展開が判明している。
ウィッチャーシリーズの開発会社CD PROJEKT REDによるオープンワールドアクションアドベンチャーRPG、『サイバーパンク2077』とのコラボはとくに注目度の高いコンテンツだろう。エクスペディションバイクのスキンのような小規模のコラボではなく、プレイアブルキャラクターとしてルーシーとレベッカの実装が発表されており、ストーリーにもしっかり登場しフォーカスされるようだ。機械技術の発展した未来世界を舞台とする世界観は、『鳴潮』やラハイロイとの親和性の高さも伺え、期待が深まるばかりだ。


予告PVからはコラボ先への理解の深さが伺える。ストーリー、アクションともにかなり深くコラボするのではないだろうか。
継続的にプラットフォーム展開が進んでいることにも注目したい。本作はこれまでも、2025月1月にはPS5版、2025年4月にはsteam版と各種プラットフォームへ展開が進んでおり、より多くのユーザー参入に力を入れていた。そして今回、2026年7月にはXbox版のリリースがされることが決定、待ち望んでいたユーザーは非常にうれしいのではないだろうか。

リアルイベントの開催も控えており、5月30日~31日には千葉・幕張メッセで、2nd Anniversary Fes.“君と巡る星々の瞬き”が開催される。ほかの漂泊者との交流はもちろん、ゲーム内の要素を体験できるコーナーや、声優陣を交えたトークショー、音楽ライブ、コスプレステージ、グッズやフードの販売と盛りだくさんの大規模イベントのようだ。
https://wutheringwaves-2ndanniversaryjp.kurogames-global.com/#/index

音楽では世界規模のコンサートツアーの実施も発表されている。開催時期については追っての発表のようだが、現時点では上海、台北、東京、ロサンゼルス、ソウル、シンガポールでの開催が決定している。音をモチーフとした世界観の『鳴潮』のコンサートツアー、いったいどのようなものになるのだろうか。こちらも続報が気になるばかりだ。

この1年間は新しいゲーム体験の連続で、さらに大きく盛り上がった『鳴潮』。現時点で3年目の充実具合も相当なものが見て取れる。これからもいち漂泊者として存分に楽しみ続けていけそうだ。