2026年3月13日、開催の新作ゲーム発表イベント“Future Games Show: Spring Showcase 2026”で『Stupid Never Dies』(ステューピッド・ネバー・ダイズ)の1stトレーラーが公開された。本作は、プレイステーション5(PS5)、PC(Steam)用3DアクションRPG。『バイオハザード』シリーズや『デビル メイ クライ』シリーズなどで知られる小林裕幸氏が立ち上げたスタジオ“GPTRACK50”による完全新作だ。
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トレーラーでは、まずヘタレなゾンビの主人公・デイビィがショッピングモールをうろつく姿が確認できる。そこへ現れたフランク博士から焚きつけられ多数の敵が現れるが、デイビィは派手なアクションを用いてサクサクと倒していく。
氷漬けとなっているヒロインのジュリアを蘇らせようと、主人公がモンスター軍団を相手にさまざまなスタイルで挑む戦闘シーンは軽快。カジュアル寄りの味付けになっているように見受けられる。“ファンキーゾンビアクション”と名付けられたスピーディーで爽快なアクションが観る者にインパクトを与える内容だ。
本稿では、小林氏へトレーラーに関する質問に答えてもらった内容をお届け。2026年内の発売を控え注目度が高まる本作の魅力に迫っていこう。
小林裕幸 氏(こばやし ひろゆき)
GPTRACK50代表取締役社長。カプコン時代は『バイオハザード』、『ディノクライシス』、『デビル メイ クライ』、『戦国BASARA』、『ドラゴンズドグマ』などをプロデュース。2022年10月1日より当スタジオでオリジナルIP制作に取り組んでいる(文中は小林)。
ハクスラ要素のある多彩なダンジョンを思う存分探索できる楽しさ
――トレーラーを拝見したところ、本作にはローグライクの要素もあるように感じました。
小林
本作は“爆速成長3DアクションRPG”というジャンルを謳っていまして、あくまでアクションを軸としています。ダンジョンにダイブし、戦って、得て、戻るところはローグライク的でもありますが、どちらかと言うとRPGの要素だと思っていただければ。くり返し遊ぶことによって、どんどん成長し、レベルアップしていくゲーム設計です。
――まず、本作はダンジョンにいる多数の敵を倒していくアクションゲームで、特徴は主人公がゾンビで「死を恐れない」という点。ローグライト要素のあるアクションゲームなんだけど、ヒリツクような高度なアクションを求められるというよりは、基本的にはバンバン進んでいくゲームという認識でよいでしょうか。
小林
意図的に強いボスを配置しているため、倒されずに進むことは難しいです。本作には時間制限を設けているのですが、タイムアップになると“DANGER”と表示されて画面が見えづらくなり、敵も強くなります。そこでやられてしまっても、拠点のショッピングモールへ戻されて再スタートできます。何度も倒されては挑んでをくり返し、成長していくという設計です。
――途中で離脱することはできず、倒されるまで戦うようなシステムになりますか?
小林
離脱できるポイントも用意しています。勝てないと判断したら戻っていただいて大丈夫です。やられてしまうと失う要素もありますので。駆け引きの部分として「ここで一度戻っておいたほうがいい」みたいなのはありますね。
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――ダンジョンは毎回1階層から攻略していくのでしょうか。それとも先ほど離脱ポイントとおっしゃいましたが、たとえば10階ぐらいまで到達したらそこから始められるような機能も用意されていますか?
小林
ダンジョンは1階層目から始まりますが、途中から5階とか10階とかに飛べる異世界ゲートのようなものがあります。初めは1、2、3、4、5……と順番に階層を降りていくんですけど、ゲームが進むと10階、20階という具合にワープすることができます。
――ターゲットのモンスターを攻略するとストーリーが進んで、別のダンジョンに行けるようになるのでしょうか?
小林
ストーリー進行によって新しいダンジョンが開放されていきます。ストーリー上やるべきミッションが出ることもあるのですが、基本的にはダンジョンを潜ってくとストーリーが進行し、新たなエリアが開放されるという、わかりやすい構造になっています。そうやってゲームを進めていくと、最終的に人類がほぼ滅亡する元凶となった“KOM(キングオブモンスター)”へとたどり着けるというイメージです(※)。
※本作の世界では、突如起こったモンスターとの大戦により人類がほぼ全滅しており、地上はノロノロと徘徊するゾンビで溢れている。主人公のデイビィもそんな無力なゾンビのひとりだった。小林
今回のトレーラーでもお見せしてるんですけれども、ダンジョンは岩の洞穴のような構造ではないんです。中世のお城のようだったり、火山ステージだったりしまして、ダンジョンの中にもいろいろな世界があるとイメージしていただければと思います。
いまの段階ではまだ全部の背景を紹介しきれてはいないですけれど、ゲームのフィールドはつぎつぎに変わっていきます。
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――道中では、以前倒したボスが復活して出てきたりするのでしょうか。
小林
ダンジョンの構造は潜るたびに変化しますし、敵の配置も変わってきます。そのなかで通常の敵、中ボス、ボスが出てくるイメージですね。潜っていくと新しい敵やがエリアが出てきたりもしますので、とにかくひたすら探索して、ショッピングモールに戻って強化して、また潜って……という流れとなります。
――なるほど。強化できるということは、ハクスラのような要素もあると。
小林
はい、『デビル メイ クライ』のような要素もあります。
――トレーラーでは攻撃中に画面右側のほうに“B”、“D”、“DROP %↑”のような文字が出ていたのですが、アイテムのドロップ率に関係する表示でしょうか?
小林
これもハクスラ要素と関連するのですが、コンボをつなげていくとアイテムのドロップ率がよくなるという要素があります。ただ、『デビル メイ クライ』ほどシビアではないです。
――“B”のつぎは“A”といった具合に、評価が上がっていくんですね。
小林
そうですね。コンボをつなぐほど評価は上がっていきます。
――アクションの難易度的なところでは、どのあたりの層をターゲットとして想定されてるのでしょうか。
小林
コアなゲーマーで、つねにアクションゲームをやられているような方をメインターゲットにしています。また、アクションゲームが苦手でも、RPG要素がありますので戦って強くなることができます。テクニックが追いつかなくても育成して勝てるようにしてありますので、もしゲームに詰まったら、レベルを上げたり装備をよくしたりしてみてください。
――クリアまでのプレイ時間はどれぐらいになりますか?
小林
メインストーリー部分は、だいたい30時間くらいを想定しています。エンドコンテンツはただいま制作中となりますが、そこからプラス20時間くらいは遊べるようにしたいです。
――先ほどRPGとおっしゃられていましたが、やはりアクションゲームというよりはRPGに近いプレイ時間ですね。
小林
そうですね、10時間とかではなくて、30時間遊んでエンディングを迎えるという設計にしています。
“ファンキーゾンビアクション”の核をなす革新的なふたつの戦闘システム
――本作の特徴となっている、主人公の姿や戦闘スタイルを変化させられる“スタイルイート”についてお聞きします。敵からドロップしたコアを取り込んでいろいろなスタイルにチェンジできるとのことですが、変身中には制限時間のようなものはありますか?
小林
まず、現在所持しているスタイルは画面左下に表示されまして、方向キー上がデフォルトのゾンビスタイル、方向キー右と方向キー左には取得したスタイルがセットできるようになっています。エリートボスを倒してそのコアを食べ、スタイルチェンジをしながら進んでいくのがゲームの基本です。
さらに、狼男ひとつとっても、レベルに差があったり、持っている技が違っていたりするので、とにかくいろんなモンスターのコアを食べてみてください。また、ダンジョンを深く潜るほど強いエリートモンスターが待ち受けていまして、そのコアを食べるとさらに新しいことができるようになっています。ただし、ホームのショッピングモールに戻るとスタイルは全部リセットされてしまいます。スタイルはあくまでもダンジョンで使うものとして考えてください。
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――ダンジョンに潜った直後は必ずゾンビスタイルになるわけですね。
小林
そうですね。ゾンビ状態で始まって、食べたコアでハーピーだったりゴーレムだったりに変身していくわけです。1stトレーラーにも載せましたが、スタイルには組み合わせの妙がありまして、ハーピーで飛んで行って敵の真上でゴーレムに切り替えて落下攻撃することもできるわけです。そのあたりの組み合わせは、ぜひユーザーの皆様に見つけていただければと思います。
――もうひとつの特徴的なシステム“ボディハック”についてもお伺いします。左腕へパーツを装備することでアクションが変化するとのことで、いろいろなパーツの付け替えが楽しめそうでした。
小林
左手のボディハックは武器のようなものです。大剣型の“マッシブエッジ”を装備しているとして、その剣もさらに強いものに付け替えられます。“グラビティランチャー”に付け替えれば、また違った攻撃方法へと変化します。強い武器がどんどん出てきて、交換していくイメージです。
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――ゾンビスタイルの場合のみボディハックを活用できるのでしょうか?
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小林
狼男スタイルだろうがハーピースタイルだろうが大丈夫です。左腕のパーツを付けたまま変身できますので。変身後の体の大きさがそれぞれ異なりますので、大量のモデルを制作してサイズを調整しています。
――今回の1stトレーラーはアクション要素に焦点が当てられていましたが、キャラクターについてもお伺いします。メインキャラクターとして、これまで主人公のデイビィ、ヒロインのジュリア、フランク博士が紹介されています。対するモンスター側はどんなキャラクターが登場するのでしょうか。
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小林
今回紹介してはいませんが、もちろん言葉を話す敵キャラクターも出てきます。また、デイビィをサポートする味方も何人か登場します。トレーラーではバイクに乗る女性をちらっとお見せしておりまして、その人物は次回にでもご紹介しようと思っています。あと、ミュージックビデオ風のティザームービーをご覧になられた方はジュリアもプレイアブルキャラクターだと思われているようなのですが、彼女はあくまでNPCとなります。
――最後に、本作は2026年の発売が予定されています。現在の開発状況を教えていただけますか。
小林
現在はすでに最終調整の段階です。発売は秋以降になる予定なので、楽しみにお待ちください。