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『ドラゴンクエストI&II』勇者の子孫の少年少女が、かけがえのない仲間になる過程に心動かされる。これは“正しく生きることの矜持”を教えてくれる物語【GWおすすめゲームレビュー】

『ドラゴンクエストI&II』勇者の子孫の少年少女が、かけがえのない仲間になる過程に心動かされる。これは“正しく生きることの矜持”を教えてくれる物語【GWおすすめゲームレビュー】
 ファミ通の編集者がゴールデンウィークに遊んでほしいゲームを紹介する連載企画。さとるりがおすすめするタイトルは、国民的RPGのHD-2Dリメイク作品『ドラゴンクエストI&II』です。
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【オススメポイント】
  • 王道ど真ん中なRPGが楽しめる
  • 1本でふたつの物語が楽しめてお得
  • 『DQI』はソロ、『DQII』は仲間との連携とバトルのおもしろさも2パターン

さとるりがオススメするゲーム

『ドラゴンクエストI&II』

  • プラットフォーム:Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5、Xbox Series X|S、PC
  • 発売日:2025年10月30日
  • 発売元:スクウェア・エニックス
  • 価格:各7678円[税込]

そして伝説がつながった

 じつは「DQ」シリーズの中で、個人的にいちばん記憶が薄いナンバリングが『DQII』だった。ロンダルキアへの洞窟がつらい、ボスがベホマを使うといったシステム面での難度の高さは記憶にあるものの、ストーリー自体は勇者の子孫が討伐に行くというぐらいで、3人の関係性も初対面なのか幼なじみなのかもわからず、全体的にふわっとした印象だった。

 それが今回のHD-2D版の中では、キャラクターの性格や勇者たちの関係性が細かく丁寧に描かれていることにまず驚いた。同じ勇者の子孫といっても性格も違えば、旅の目的や、魔王討伐にかける思いの重さも異なる少年少女。いっしょに笑って泣いて、ときには衝突しながらも本音をぶつけあい、絆を深めていく。顔見知り程度だった幼なじみの関係から、かけがえのない仲間になっていく過程が丁寧に描かれており、気づけば全員箱推しに。旅の終わりは本当に寂しかった……。一生旅をしていいんだよ?

 性格が違う勇者たちだけれど、全員に共通するのは真っすぐな心を持っていること。魔王を討伐する使命は自分がやるべきことと当たり前のように受け入れて、そこは決してブレない。まだ子どもなのに、彼らは紛れもなく全員が勇者なんだなあと思わせられる。
『ドラゴンクエストI&II』勇者の子孫の少年少女が、かけがえのない仲間になる過程に心動かされる。これは“正しく生きることの矜持”を教えてくれる物語【GWおすすめゲームレビュー】

 個人的に、これはノブレスオブリージュの物語だと思う。昨今さまざまなRPGがある中で、この時代に全員が同世代で、それも家族から愛されて育った王族の子どもたちのパーティであることに、たいへん意味があると思う。魔物側にも物語が用意されていることで、対比が色濃く出ている。『DQII』は私たちが忘れかけている、”正しく生きることの矜持”を教えてくれた……と、少なくとも私は思っている。私も勇者になりたい。

 『DQII』のほうから語ってしまったが、この物語は先に発売されたHD-2D版の『
DQIII』から始まる物語だ。我々はあの物語ではハッピーエンドを迎えたが、故郷に戻れない勇者はどんなに孤独だったか。それを我々にわからせるが如く『DQI』はたいへん孤独な状況を味わうことになる。ぼっちを好む私でも、さすがに辛かった。切実に仲間がほしい。それか1ターンに4回ぐらい行動させてくれ……! そんな渇望の中から精霊ルビスは二度と勇者を孤独にしないと約束し、『DQII』が始まるのだから、本当によくできている。そして、最終的には孤独だった『DQIII』にまで救いの手が伸びるわけだ。最後までプレイすることで、伝説はつながっていくのである。

 かつて『DQI』と『DQII』をプレイした人間の多くが『DQIII』をプレイしたときに衝撃を受けたと思うが、令和にその衝撃の再現が“逆”からくるとは、こんなの誰が予想していたというのか。「ドラゴンクエスト」ってやっぱり、すごいんだ。

Writer:さとるり
 2025年にファミ通Appからファミ通.comに異動しました。アクションゲームが苦手なことがバレないようにしたいです。メリバ作品が好きだけど、年単位で引きずる。
※本記事では「ドラゴンクエスト」を「DQ」と表記しています。
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