
筆者は本シリーズの大ファンであり、定期的に各作品をプレイし続けている。とにもかくにもおもしろい作品なのだが、ひとつ難点がある。それは、本作が“時間泥棒ゲー”であるという点だ。先ほどは“リピート性の高い”などとオブラートに包んだ表現をしたが、じつのところは“とんでもない中毒性”を秘めたタイトルであり、プレイを始めれば時間はみるみる溶けていく。
“毎晩コツコツ”や“土日だけ”では到底物足りない。そう感じてしまうほど、腰を据えて没頭したくなるゲームなのだ。とはいえ、忙しい現代人にとって、まとまった時間を確保するのは至難の業。
だが、そんな皆さんに朗報がある。この記事が公開されている12月末といえば、待望の年末年始休暇! しかも、今年は奇跡の9連休!(個人差があります) 本作の世界に足を踏み入れるなら、これ以上ない絶好のタイミングなのだ。
ぜひこの機会に大きな進化を遂げた『POE2』に触っていただきたい! そこで今回はシリーズ現役プレイヤーであるライターのQマインが、最新アップデート“The Last of the Druids”を、実装初日から約60時間にわたり徹底的に“ガチプレイ”。『POE2』や特徴やアップデート要素の魅力を、レビューとともにお届けする。
『Path of Exile 2』とは?

本作の大きな魅力は、装備やアイテムの収集に重きを置いた“トレジャーハント”(トレハン)要素、自由なカスタマイズで自分だけのビルドを構築する“RPG”としての奥深さ、そして群がる敵をなぎ払う爽快な“ハックアンドスラッシュ”(ハクスラ)アクションにある。さらに、メインストーリーだけに留まらない圧倒的なやり込み要素や、利便性と金策の醍醐味を併せ持つ“市場経済”システムなども見逃せない。
これらが具体的にどういった内容なのか、最新アップデートの詳細に触れる前に、まずは各特徴を紐解いていこう。
つねに一期一会なトレハンシステム

さらにトレハンの魅力をかき立てるのが、ランダム性のある装備品の存在だ。まずはこの画像を見てほしい。

装備品にはベースとなる固有ステータス(暗黙)に加え、“モッド”と呼ばれるランダムな能力が付与される。ステータスの数値自体も大きく変動するため、同じ名称の装備であっても、同じ性能の装備を見つけ出すのはほぼ不可能。また、装備に新たな能力を付加するクラフトシステムも存在し、手に入れた優秀な装備をさらに自分好みに強化することも可能だ。

あまりにも種類が豊富過ぎるビルド構築

その自由度は極めて高く、魔法使いがクロスボウを連射したり、遠距離職が両手棍で敵をなぎ倒したりといった型破りなスタイルも可能だ。ビルドの選択肢はまさに無限大といえる。
補足として、クラス選びによって決定される要素は、キャラクターの外見、パッシブツリーの開始地点、そして選択可能なアセンダンシーの3点に集約される。それ以外の制限はほぼなく、装備条件(筋力・器用さ・知力)さえ満たせば、どのクラスでもあらゆる武器、防具、スキルを自由に使いこなすことができる。そういった仕様も無限大のビルドにつながる要因と言える。

「ビルド構築? なんだか難しそう……」と思ったそこのあなた! ざっくり言えば、ビルド構築とは、キャラクターの“DPS(秒間ダメージ)をひたすら高める”“敵に倒されにくくする”“より快適に戦えるようにする”作業のこと。つまり、キャラクターを強く、そして自分にとって使い勝手のいい能力へとカスタマイズしていくことだ。
まずは拾った装備をあれこれ付け換えながら、スキルのDPSを上げることを意識して遊んでみてほしい。ゲーム開始直後は数百程度だった数値が、進めるにつれて数千、数万と膨れ上がっていく……。その圧倒的な成長に「おもしろさ」を感じられたなら、本作を十二分に楽しめるはずだ。

たしかに、トレンドとなる人気のビルドや、定番のスキル・装備構成が存在するのは事実だ。しかし、ビルドが参考にできるサイトや動画投稿サイトで紹介されているビルドを覗いてみると、たとえメインの技が同じでも、そこに付与する“サポートジェム”(技に特殊効果を与えるパッシブ要素)や、装備の組み合わせは人によって千差万別だったりする。定番の技を軸にしつつも、細部で独自のこだわりを貫く、テンプレに見せかけた“我流ビルド”が数多く存在しているのだ。
強さを求めて試行錯誤をくり返すほど、プレイヤーの数だけ正解があることを思い知らされ、“無限大”という言葉の意味を痛感させられるだろう。本作において、ビルド構築の正解はあってないようなものなのだ。

爽快感と緊張感のある骨太アクションにも注目

ただし、強敵やボスがくり出す攻撃の中には一撃で超大ダメージを与えるものや、大技の場合は対処にミスすると即死する攻撃が存在。攻撃の範囲や仕組みをしっかり把握し、“ドッジロール”(回避)を駆使して回避することが要所要所で求められる。
ソウルライクとまではいかないものの、敵に倒されるかもしれないという緊張感によって生まれるハラハラ感やひりつきは、いいスパイスになっていて、楽しさが増す要素と言ってもいいだろう。また「この敵がラクに倒せるビルドを作る」という目標やモチベーション維持にもつながるのもよき。本作はそんなハックアンドスラッシュと硬派なアクションが融合した一作でもあるのだ。

『POE2』はストーリーが終わってからが本番
探索を丁寧に行うプレイヤーや、レベルごとにビルド構成をじっくり練るタイプであれば、さらに膨大な時間を費やすことになるはずだ。

かなりのボリュームを誇るアクトだが、正直なところ、キャンペーンを終えた後に突入する“エンドゲーム”こそが、本作の真の本番と言っても過言ではない。
エンドゲームでは、無限に広がるマップの探索に挑みながら、さらなるビルドの強化とトレハンに没頭できる。“アビス”をはじめとするエンドゲーム限定のコンテンツが多数用意されているほか、ビルドが加速度的にパワーアップしていく一方で、予想を遥かに超える強敵も出現する。アクト以上に濃密で、手応えのあるプレイ体験が待ち受けているのだ。

また本作は、同じアカウントかつ同じゲームモード内であれば、アイテムボックスの中身を全キャラクターで共有できる仕組みになっている。エンドゲームで手に入れた強力な装備や資産を、新しく作成した別キャラクターに受け渡し、まったく異なるビルドをゼロから構築するといった遊び方もできちゃう。

世界規模で展開される市場経済システムがトレハン欲を加速させる

そんな通貨としてのカレンシーを用いた要素が、市場経済と呼ばれるシステムだ。本システムには大きく分けて、“マーケット”と“カレンシー交換”がある。
マーケットとは、プレイヤーどうしが装備品の売買を行える非同期型トレードのこと。売買専用のアイテムボックスに、価格を設定した装備品を収納しておけば、購入希望者がそれを自動で買い取ってくれる、いわば“自動販売機”のようなシステムだ。一度出品してしまえば、たとえゲームからログアウトしていても取引が成立する。



SNSや動画配信サイトで特定のビルドが話題になれば、それに必要なアイテムの需要が爆発的に高まる。その予兆を察知してアイテムをストックしておき、値上がりしたタイミングで放出して莫大なカレンシー資産を築くといった、投資家のような立ち回りも可能だ。また、たまたまドロップしたアイテムが市場で予想外の高値を付けており、まるで宝くじを引き当てたかのような一攫千金を体験できることもある。
本作は世界規模で展開されているタイトルゆえに、市場はつねに変動している。すさまじい勢いで起きる値上がりや値崩れは、ただ眺めているだけでもけっこう楽しめる。
マーケットとカレンシー交換は、いずれも非同期のため、自分の好きなタイミングで利用できるのが大きい。また多くのカレンシーを得るための金策の手段にもなっており、トレハン欲がより一層かき立てられるから、このうえなくおもしろい!
ちなみに今回のプレイでは、アイテム“セスケ女伯爵の弓のルーン”がカレンシー交換で“高貴のオーブ”755個、胴装備“アッツィリの栄耀 生贄のレガリア”がマーケットで“神のオーブ”10個で売却できた。


数あるカレンシーの中でも、高貴のオーブと神のオーブは、通貨としてもっとも頻繁に利用される。現実の通貨で例えると高貴が千円札、神が一万円札みたいなものだ。手もとにあればあるほど懐が温かくなり、思わず口角が緩んでしまうほどの価値がある。
これのおかげで筆者はアップデート開始早々に、強力な装備をかき集めてビルドを強化することができた。

こういう一攫千金があるから、本当にやめられない! まぁそのせい(おかげ)で時間溶けるのだが……(笑)。
0.4の目玉要素である“ドルイド”と“インカージョン”を徹底プレイ
0.4の新要素
- 新プレイアブルクラス“ドルイド”
- “ドルイド”の新アセンダンシークラス“オラクル”と“シャーマン”
- 両手装備のマーシャル武器“タリスマン”
- 新リーグコンテンツ“インカージョン”
- 0.3.0のリーグコンテンツ“アビサルの復活”がコアゲーム化(常設コンテンツ化)
- 20以上の新スキル、35以上の新サポートジェム、8種類の新リネージュサポート
- 250以上の新パッシブスキル
- 10以上の新ユニークアイテム、4種類の新オーグメントアイテム
ドルイドは熊、狼、ワイバーン、人間と、ビルドの選択肢の幅がとにかく広い
注目の動物形態は“熊”、“狼”、“ワイバーン”の3種。これらに変身するには、同アップデートで追加された新武器種“動物のタリスマン”を装備する必要がある。ドルイドでゲームを始めれば初期装備としてすぐに入手できるため、最序盤から好みの動物となって暴れ回ることが可能だ。もちろん、人間形態のままで戦いたい場合は、ほかの武器を手に取ればよい。各形態のおもな特徴は以下の通りだ。





なかでも狼形態はデフォルトの移動速度が速いため、マップの移動や探索の効率が格段に上がる。これからタリスマンを装備してアクトへ挑むなら、狼に変身できるスキル“パウンド”をセットしておくと、冒険がより一層捗るはずだ。

ド派手かつ強力なパッシブスキルを習得しまくれる、オラクル熊が楽しすぎた
アセンダンシークラスに移行すると、パッシブツリーの中央に固有のスキルツリーが出現し、より強力かつ専門的な能力を習得可能になる。これらは基本クラスの特性を純粋に強化・発展させたものであるため、「じつは転職せずに、ドルイドのままでいたほうが強い!」なんてことは一切ない。なお、アセンダンシークラスは試練を再度攻略することで変更できるため、何となくで選んでもオーケーだ。

ドルイドから派生するアセンダンシークラスには、オラクルとシャーマンの2種類が存在する。まずオラクルは、未来を見通す力で戦況を支配したり、独自の追加ツリーを出現させて育成の可能性を広げたりと、非常にテクニカルな運用が求められるクラスだ。

対するシャーマンは、特定の攻撃によって蓄積される一時的なボーナス“憤怒”を消費し、火・氷・雷の属性魔法を大幅に強化して戦う。こちらは純粋な魔法アタッカーとしての性質が強い。オラクルに比べて能力がシンプルなため、迷っているのであればまずはシャーマンを選んでおくといいだろう。

ふだんはアセンダンシーの選択でそこそこ悩むものだが、今回はオラクルを即決! 理由は明白で、既存のクラスにはない唯一無二の能力を有しているからだ。“スキルツリーに130個の新スキルを追加”をはじめ、習得過程をスキップしてスキルを獲得できる能力や、確定でクリティカルを発生させる効果など、「大丈夫? インチキじみたことが書いてあるけど、ぶっ壊れクラスにならない?」と心配になるほど強力な能力が並ぶ。
オラクルでガッツリ遊んでみての結論を先に言えば、“ぶっ壊れとまではいかないが、強くて人気のクラス”という印象だ。
さて、そんなオラクルで今回試してみたのが、“隕石台パン熊さん”ビルド。無差別に降り注ぐ隕石と、地面を豪快に叩いてダメージを与える攻撃を駆使して戦うスタイルだ。熊形態が主軸となるため、武器は当然タリスマンを選択。戦闘では“憤怒”のステータス管理が極めて重要となる。このビルドの立ち回りをまとめると、以下のようになる。
■隕石台パン熊さんビルドの戦いかた
1. 熊形態の基本スキル“パンチ”とスピリットジェム“エターナルレイジ”で素早く憤怒を溜める。

2. 画面内に無数の隕石を降らせる超広範囲攻撃“ウォーキングカラミティ”を発動。

3. 憤怒を消費して突進し続ける“ランページ”で移動と攻撃を両立。憤怒がなくなったり、“ウォーキングカラミティ”の効果が切れたりしたら、①を行って②と③を再度行う。

4. 強敵・ボス戦では “ウォーキングカラミティ”に加え、地面に亀裂を作ってマグマを噴出させる“フューリーオブザマウンテン”というスキルを使用。ここに“フューリアススラム”も連続で叩き込むことで大ダメージを狙っていく。

“ウォーキングカラミティ”で雑魚のせん滅速度が向上し、強敵・ボスに対しても一定のダメージを与えられる。さらに“ランページ”で敵をなぎ払いながらの軽快な移動も心地よく、快適性も十分。メイン火力の“フューリアススラム”による台パンも破壊力抜群かつド派手な演出で、視覚的な楽しさも◎! 操作量も多くないので、初心者でも扱いやすいビルドだと自負している。
ただし、いくら破壊力があるとはいえ、物語を進めれば敵も相応に強くなる。とくにエンドゲームの中盤以降は、スラム一辺倒では削りきれなくなる場面も増えてくるだろう。
そんなときに役立つのが、敵に凍結の状態異常を与えやすくなるデバフ“凍結の呪印”だ。凍結は敵の動きを一定時間完全に止められるため、一方的にダメージを与え続けるチャンスが作れる。
ただし敵を凍結させるには氷結属性のダメージを与えなくてはならないので、攻撃に冷気ダメージを追加する装備やパッシブスキルを用意しておこう。また手数の多い狼スキル“パウンス”を併用すれば、敵を瞬時に凍りつかせることも可能だ。

ベテランプレイヤーの中には「憤怒がメインなら、シャーマンのほうがいいのでは?」と考える方もいるだろう。正直なところ、熊形態を主軸にするプレイヤーの多くはシャーマンを選択しているのが実情だ。
しかしオラクルであれば、アセンダンシースキルの“目に見えぬ道”(130個のパッシブスキルを追加)や“交錯する現実”(特定のスキルをツリーのつながりに縛られず習得)を駆使できる。これにより、スキルポイントの消費を最小限に抑えつつ、強力なパッシブをピンポイントで取得できるため、シャーマンには真似できない独自の強化が可能となるのだ。
筆者の場合はこの“交錯する現実”を活用し、 “完全な焼却”、“獣の怒り”、“クマの咆哮”、“変身攻撃”、“アンガーマネジメント”といったパッシブスキルを一気に確保した。いずれも熊形態の能力を大幅に底上げする極めて強力なものばかりだ。

しかも交錯する現実には、“1ヵ所でしか使えない” といった回数制限がない。そのため、これらを確保したうえで、別の離れたエリアでも同様にツリーを無視して強力なスキルを習得できるのだ。もはやオラクルは“究極のスキルポイント節約家”と言っても過言ではない。

しかし、熊形態はその大きくたくましく、そして愛らしいモフモフとした体躯のわりに、意外ともろい。そんな弱点を、自身への被クリティカルダメージを抑制するアセンダンシースキル“小さき害”で的確にカバーできる点も、オラクルを選んだ大きな理由のひとつだ。
攻撃範囲の広さと快適性、そしてド派手な演出を兼ね備えた熊。そこに、強力なスキルをピンポイントで習得し、浮いたポイントで育成の幅を劇的に広げるオラクルを掛け合わせる。このふたつの組み合わせは、本作のハックアンドスラッシュとしての爽快アクションと、ビルド構築の奥深さを存分に味わわせてくれる。まさに『POE2』の魅力を凝縮したような、おもしろいビルドだった。

ちなみに、オラクルと熊の組み合わせはかなーり少数派らしい。こんなにも楽しいのに驚きだ。こういった少数派なビルドでもエンドコンテンツを楽しみ尽くせる点も、多様性に富んだビルドを満喫できる本作ならではの魅力と言えるだろう。
人間形態で戦う植物ビルドも触ってみた

このビルドは、“雨に濡れることで成長し、攻撃能力が強化される”というプラントスキルの特性を最大限に活かしたスタイルだ。このビルドを形にするには以下の4つを用意しよう。
- 無数のツタで地面を覆って多段ヒットを与える“エンタングル”
- 巨大なツタで敵に強烈な一撃をお見舞いする“スラッシングヴァイン”
- 雷雲を生み出して雨を降らす“サンダーストーム”
- クリティカルヒットが発生した際、装備してあるスキルを自動発動する“クリティカル時キャスト”

オラクルのアセンダンシースキルには、クリティカルヒットを確実に発生させられる“強制された結果”というスキルがあるため、雨がつぎつぎと降り、植物スキルも急速に成長して効率よくダメージを与えられる。

敵から距離を取って戦えるし、エナジーシールド(HPよりも先にダメージを受けてくれるバリアーのこと)も盛れるため、耐久力も高い。そのうえ、 “エンタングル”と“スラッシングヴァイン”をポチポチと押すだけなので操作がとにかくラクなのも素晴らしい。熊より人気なのも納得の利便性だった。操作が忙しくないビルドを求めている方はこちらのほうがおすすめかも。
なお、“クリティカル時キャスト”が利用できない低レベル帯においては、自身で“サンダーストーム”を発動させる必要があるため、操作の手間がわずかに増える点には要注意。
独自の報酬があって、金策にもなる新コンテンツ“インカージョン”
挑戦の手順は、まず1マップにつきひとつ出現する“ヴァールビーコン”を計6回調べること。規定回数に達するとビーコンが起動し、新たな冒険の舞台となるヴァールの遺跡への道が開かれる。

遺跡内には“寺院のコンソール”と呼ばれる機械があり、これを調べると、下記のような神殿のマップ画面が表示される。

神殿マップの右上には、インカージョンのボス“女王アッツィリ”が鎮座する私室が配置されており、彼女のもとへ辿り着き、これを討伐することが本コンテンツの最終目的だ。
しかし、画像の通りアッツィリへと続く道は最初から用意されているわけではない。プレイヤーは、ヴァールビーコンの起動時に得られる6枚の“部屋のカード”を、マップ左下のスタート地点から順番に配置し、自らの手でボスへと至る道を切り拓いていくことになる。
カードの中には、報酬がもらえる特殊な部屋もあり、道を作る過程でこうした部屋を経由すれば追加の報酬を獲得できる点も、本コンテンツの大きな特徴だ。
■特殊な部屋の効果例
- 封印の宝物庫:多くのチェストと金貨が出現
- 武器庫:装備品が数多くドロップする
- 青銅工房:装備品の品質を向上させるワークベンチが出現。
- 外科の病棟:部屋を強化すると特殊な能力が手に入る

カードの配置を終えたら、自分で作成したマップを実際に探索しながら報酬を獲得していく。各部屋には強敵が配置されており、かなり手強く苦戦することもあるが、何度でも再挑戦が可能なため、敗北を恐れずに戦えるのはありがたい。


また、装備強化系の報酬をアイテム化して持ち帰れる点も素晴らしい。その場で強化する装備を持ち込まずに済み、あとでじっくりと使い道を検討できるため、この仕様には何かと助けられた。



さらに、本来であればそれ以上の改変が不可能になる“コラプト状態”の装備品に対し、新たな能力を付与したりさらなる変化をもたらしたりする、インカージョン固有アイテムの存在も、非常に魅力的だ。試しに報酬で得た“ヴァール培養のオーブ”を愛用中の装備に使ってみたところ、予想だにしない強力な性能へと変化し、思わず驚きの声を上げてしまった(でも筆者のビルドには影響のない効果だった……)。

筆者のビルド強化は行えなかったものの、コラプト状態の装備に新たな能力を付与できるのは、なかなかに刺激的だ。この原稿を書き終えたらオレ、“ナイトスケール”(上記の装備)を買い込んでコラプトギャンブルするんだ……(破産確定)。
このように、新要素を活用してビルドの更新を目指すプレイヤーは多いため、関連アイテムは市場での需要が絶えず、カレンシー交換でも高値が付きやすい。つまり、優れた金策にもなり得るのだ。コラプトの強いギャンブル性が苦手な人は、これらを売却してカレンシー資産を稼ぐのもいいだろう。

アッツィリは“穢れた血”を対策して挑むのがおすすめ
■アッツィリ討伐の手順
1. “アーキテクトの間”へとつながる道を作る

2. “アーキテクトの間”で、レベル75以上の中ボス“ロイヤルアーキテクト、シポカド”を倒す。

3. “シポカドの制御盤”を使用し、“王家の連絡通路”をマップに配置する

4. “王家の連絡通路”と“アッツィリの私室”(ボス部屋)の双方へとつながる道を作る

5. “王家の連絡通路”に入り、イベントを見ると“アッツィリの私室”の鍵が開く

6. “アッツィリの私室”に入り、ボスのアッツィリと戦う

注意しておきたいのは、敗北時の仕様だ。本来、インカージョンでは道中の敵に倒された場合でもチェックポイントから再挑戦できるが、ロイヤルアーキテクトとアッツィリのみ例外となっている。一度でも敗北すると、神殿から強制的に退出させられ、不安定化が発生する。とくにアッツィリの場合、勝利したときと同様に“王家の連絡通路”が消滅してしまうため、注意が必要だ。

そんな絶対負けられない戦いが待ち受けるアッツィリとは、どんなボスなのか。見た目はこんな感じだ。

そのビジュアルはとってもセクシー! しかも戦闘前には、彼女のサービスショットも。しかし、そんな女王様に見とれていると、あっという間にまがまがしい姿に……(そのままの姿で戦って欲しかった)。

インカージョンのボス戦は、“赤き女王、アッツィリ”(第一形態)と“邪悪な毒蛇、アッツィリ”(第二形態)との二連戦になる。
いずれの形態も、巨大な武器を豪快に振り回す近距離攻撃や、火・雷属性の魔法攻撃など、多彩な技をくり出してくる。近距離攻撃は素早く回避し、魔法攻撃は火・雷耐性値を75%まで上げておけば、大きなダメージを受けにくい。


とくに厄介なのが、下の画像に写っている血液のようなエフェクトをともなう攻撃だ。これに被弾すると、“穢れた血”と呼ばれる物理継続ダメージのデバフが付与される。
このデバフは被弾するたびにスタック(蓄積)され、その数に応じて被ダメージ量も跳ね上がっていく。不用意に連続被弾してしまうと、恐ろしい勢いでHPを削り取られ、回復が追いつかずにそのまま戦闘不能に陥ってしまう。


そこで強くおすすめしたいのが、“穢れた血”を完全に無効化する装備の導入だ。これを身につけるだけで生存率がグッと上がって、アッツィリとの戦闘が格段に楽になる。装備はマーケットのステータスフィルターで“穢れた血を付与されることがない”を選択して検索すれば、すぐに見つけることができる。
穢れた血を無効化できるのは、“ゼルフィの誕生 ヘビーベルト”というユニーク装備と、各種ブーツの2種類。自身の装備構成や手持ちのカレンシーと相談しながら、好きなものを選ぼう。これらの装備があれば、穢れた血対策はバッチリ!


そのほかにアッツィリ戦で注意しておきたいのは、第二形態でくり出してくる超広範囲攻撃だ。いずれも高威力で、巻き込まれると即死する可能性がある。攻撃の詳細については下記を参考にしてほしいが、基本的には赤く染まっていない地面が安全地帯となる。素早く安全地帯に移動できるよう、“移動スピード増加”のモッドが付いたブーツを用意しておくといいだろう。




“アッツィリの宝物”を調べると、宝物庫内にある宝箱がすべて開き、報酬がどっさりドロップ! 目玉は、何と言っても胴装備の“アッツィリの栄耀 生贄のレガリア”だろう。
本作で唯一、6つのソケット(装飾品をはめ込むための穴)を備えており、ビルドの幅を大きく広げてくれる装備品だ。コラプト化によって特殊なステータスが付与されたり、既存のステータスが限界を突破したりした場合は、非常に高値で取引されることもあり、一攫千金を狙うことだってできる。


アッツィリは非常に手強い相手だが、装備によって穢れた血への対策が簡単にできたり、大技への対処方法も比較的分かりやすかったりと、理不尽さのあるボスではない。しっかりとビルドを整えていけば、十分に勝機のある相手なので、臆せず挑戦してほしい。
年末年始は『POE2』をデビューするのに最適!
バージョン0.4のおもな新要素は、ドルイドとインカージョンのふたつだったが、どちらもしっかりとした魅力が感じられた。ドルイドは多様性に富んだ設計となっており、とくに動物形態の派手さは、操作していてクセになるおもしろさがあった。

オリジナルダンジョンの構築という新たな試みを取り入れたインカージョンは、やや煩雑な部分も見受けられたものの、アクト序盤から報酬によって装備をつぎつぎに強化・更新でき、初心者でも楽しさが分かりやすい内容となっていたのが印象的だ。またエンドゲームでは、固有アイテムによる強化やボス戦利品による金策も可能であり、コンテンツとしての魅力は十分に備わっているのではないだろうか。

早期アクセス開始から1年が経過し、多くのプレイヤーがゲームの仕様に慣れるとともに、アップデートの変更点への理解も深まってきたことで、新たなビルドが発掘される頻度も高まってきた。日本国内でも着実に本作が浸透し、日本語によるビルド紹介や情報交換が活発になり始めている。
とくに年末年始は、多くの国内プレイヤーが腰を据えて本作に熱中するため、SNS上でのビルド報告も加速するだろう。情報が溢れるこの時期こそ、初心者がデビューするには、絶好のタイミングと言える。
今度の年末年始は、ぜひみんなで『POE2』をプレイしよう。そして、究極のリピート性を誇るトレハンと、底なしのビルド構築という“POE2の沼”にどっぷりと浸かってみてはいかがだろうか。






















