『R-TYPE TACTICS I・II COSMOS』試遊版を体験。ロード時間はほぼ皆無で美しい戦闘アニメも楽しめる! 九条一馬氏は「初心者でも遊びやすいように調整していく」とコメント【TGS2025】

by西川くん

byででお

『R-TYPE TACTICS I・II COSMOS』試遊版を体験。ロード時間はほぼ皆無で美しい戦闘アニメも楽しめる! 九条一馬氏は「初心者でも遊びやすいように調整していく」とコメント【TGS2025】
 グランゼーラより2026年3月12日に発売予定の戦略シミュレーション『R-TYPE TACTICS I・II COSMOS』。対応ハードはNintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、PC。プレイステーション・ポータブル(PSP)で発売されていた『R-TYPE TACTICS』シリーズ2作品をフルリメイクしたタイトルだ。

 2025年9月25日~28日に開催された東京ゲームショウ2025(TGS2025)のハピネットブースにはさまざまなメーカーが集結し、多数のゲームを試遊できた。そのなかで、グランゼーラの『R-TYPE TACTICS I・II COSMOS』がプレイアブル出展されていた。さっそくプレイした感触をお届けしよう。
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骨太な戦略性を体感!

 試遊版は3つのミッションからひとつを選んで遊べるもので、約20分の試遊時間となっていた。PSP版から新要素を加えた“COSMOS編”が楽しめるのも特徴で、その魅力の末端を今回体験することができた。

 ユニットを動かして、攻撃などをコマンドを選んで敵を倒していくウォーシミュレーションゲームらしい点や、索敵やデコイなどを駆使して戦う戦略性の高さはオリジナル版そのまま。画面に表示物が増えたこともあり、よりわかりやすくバトルを進められた。
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 グラフィックは原作と違ってフル3Dに。ユニットの見た目が2Dから変わったからと言って劇的な違いがあるわけではないが、やはりオリジナル版よりも美しい画面でバトルを楽しめるのはうれしい。本シリーズはパッと見同じようなユニットが多いが、グラフィックが精細になったことでわかりやすくなった気がする。
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 バトルの部分では、ロード時間がメチャクチャ早くなったのが何よりうれしい。オリジナル版は約18年前の作品ということもあって、ロード時間はそこそこ長かった。当時は待ち時間を少しでも減らすため、戦闘アニメをオフにして戦っていた人も少なくないのではないだろうか。

 しかし本作はロード時間をほぼ感じないまま戦闘アニメを楽しめる。移動時などにもアニメが入る場合があり、それらもスムーズに流れてくれるので、より臨場感のある戦場を楽しめるだろう。もちろん、戦闘アニメをスキップしてサクサク進めることも可能だ。

 また、今回は敵軍ユニットが少なかったので実感したわけではないが、敵軍の思考時間はグッと短くなったそうで、敵ターンも高速で進んでくれるとのこと。
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これまで発売延期してきた理由を九条氏に訊いた

 1ステージを遊んだだけなのであくまで末端しか感じられなかったが、『R-TYPE TACTICS』は魅力はそのまま健在。グラフィックが向上し、かつ多彩な部分で少しだけ遊びやすさがアップしている印象だ。昨今のタイトルでは、1ターンごとにじっくりと考えるウォーシミュレーションも逆に珍しく、昔気質で骨太な戦略性が楽しめるのは間違いナシ。

 ただ、本当にじっくりと考えて遊ばないとクリアーできないような難度を誇るため、カジュアルではない側面もあるのも事実だ。試遊ブースには、本作のチーフプロデューサー&ゲームデザインを務める九条一馬氏(グランゼーラ代表)もいたので話をうかがってみた。九条氏いわく、原作未プレイの初心者でも遊びやすいように調整を加えていくことを考えているそうだ。

 もしかしたら、いま風にオート戦闘機能といったっものは……? と、九条氏に訊ねてみたが、そういったシステムを組み込むことは考えていないとのこと。発売日までに、じっくりと考えて戦う魅力はそのままに、何かしらの手段でサポートするような部分を磨いていくのだとか。
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 ちなみに、本作は度重なる発売日延期を経て、先日ようやく2026年3月12日に発売日が再決定した。当初は2023年発売予定だったので、約3年は発売が伸びたことになる。制作のどこに時間が掛かっているのか聞いたところ、九条氏は「単純に当初の見積もりが甘かった」と語る。
 フルリメイクとはいえ、ステージやユニットのデータはオリジナル版から引き継ぐので、基本の部分はそのまま持ってくればいいと考えていたのだが、実際のところはそう簡単な話では済まなかったそうだ。けっきょく全ステージを見直して作り直しているのだとか。
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 また、グラフィックも『R-TYPE FINAL』シリーズを制作したので、そのままモデルデータを持ってくればいいと考えていたのだが、戦闘機は持ってくることはできても、ほかのユニットモデルもたくさん新規で作っているそうで、背景なども本作用に制作しているとのこと。

 さらに、シミュレーションゲームゆえに1ステージを通しでプレイして難度を調節しなくてはならないため、バランス調整にも手間取っていることも付け加えられた。九条氏の発言をまとめると、「そんなに甘くなかった」というのが、これまで発売延期してきたことの大きな理由だ。
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 ある意味グランゼーラらしいエピソードを聞くことができたが、少なくとも『R-TYPE TACTICS I・II COSMOS』が着々と完成に近づいていることはわかった。こうなったら、完成した『R-TYPE TACTICS』をプレイできる日を楽しみに待とうと思う。
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