エレクトロニック・アーツは、人気FPSシリーズ最新作『バトルフィールド6』(以下、『BF6』)の発売日が2025年10月11日(日本時間)であることを発表した。対応プラットフォームはプレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC。
発売に先駆け、8月には誰でも参加可能なオープンベータを実施する。8月9日〜10日、8月14日〜17日の2週にわたって開催され、Twitch Drop経由で8月7日〜8日のアーリーアクセスに参加可能となる。
本稿ではロサンゼルスで開催されたマルチプレイヤーお披露目イベントで先行プレイできた要素と合わせて、発表された内容をまとめてお伝えする。
舞台は2027年の混沌とした世界
本作の舞台は2027年。大国間の対立によって世界は混沌の縁に立っている。プレイヤーは、弱体化したNATO、あるいは最新技術で世界秩序を再編しようと目論む巨大民間軍事会社”パックス・アルマータ”の一員として、世界各地の紛争に参加する。シングルプレイヤーキャンペーンの存在も明かされたが、今回の発表ではマルチプレイヤーに焦点が当てられた。
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原点回帰と進化を遂げたマルチプレイヤー要素
『BF6』のマルチプレイヤーは、シリーズの原点である大規模な全面戦争の感覚を尊重しつつ、現代の技術で正統進化を遂げた体験を目指している。
ローンチ時には、エジプトの“カイロ市街”やアメリカの“ブルックリン”など、世界中を舞台にした9つのマップが登場する。過去作の『バトルフィールド3』(BF3)から”Operation Firestorm”がリメイク収録されるなど、新旧のファンを意識した構成となっている。
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”Operation Firestorm”が映し出された瞬間、多くの観客が歓声を上げていた。見た目は過去作のままだが破壊要素は『BF6』向けにアップグレードされている。
各マップは近接戦闘特化、大規模ビークル戦特化など、異なるプレイスタイルを想定して設計されている。さらに、広大なマップ内には”コンバットゾーン”と呼ばれる特定戦闘エリアが設定されている。これは小規模モード専用に調整された空間であり、大規模戦をプレイしながら自然に地形を覚えられるようになっている。
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新モード”エスカレーション”を含む多彩なゲームモード
『BF6』のマルチプレイヤーモードでは、シリーズを象徴する“コンクエスト”、“ブレークスルー”、“ラッシュ”が中核を担う。さらに、新たな大規模モードとして“エスカレーション”が追加される。今回のハンズオンでは体験できなかったが、このモードは最初は最大7箇所の拠点を取り合う形で始まるが、試合の進行と共に拠点が絞られ、最終的に戦闘が激化する緊張感のあるルールとなるようだ。
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これらに加え、“チームデスマッチ”、“キング・オブ・ザ・ヒル”といったクラシックなFPSモードも収録し、プレイヤーの目的に合わせてさまざまなルールで遊ぶことが可能である。
創造性が加速する『BF ポータル』
プレイヤーが独自のルールで戦場を創造できる『BF ポータル』が、より強力になって復活する。マップ上のオブジェクトを自由に配置できる空間編集や、AIの挙動を制御できるスクリプト機能が追加され、専用のクリエーション3Dツールを使うことで、過去にないほどユニークなゲーム体験を創り出せる。また、UIが改善され、コミュニティが作成した人気コンテンツにアクセスしやすくなる。
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『BFポータル』で作成されたコンテンツはPCとCSどちらでもアクセスできるが、コンテンツの作成はPC限定の機能となる。
”キネステティクコンバットシステム”と戦術的破壊
『BF6』の戦闘システムは”キネステティクコンバットシステム(kinesthetic combat system)”と名付けられ、基礎から再構築された。筆者が体験した内容と、開発陣のコメントによると、ゲームがプレイヤーにより最適な行動を取れるように教育していく仕組みに感じられた。
例えば銃のリコイルは過去作よりも少し強めに調整してあるが、リコイル制御もしやすくなっており、プレイヤーにどのようにリコイルすべきか分かりやすくなっているようだ。 おかげでアサルトライフルでも『バトルフィールド2042』(BF2042)初期アプデで精度が強化されたAK-24と同じくらい遠距離を当てやすい印象を受けた。
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また、”キネステティクコンバットシステム”により歩兵のアニメーションも大きく変わっている。その最たるものが、負傷した味方を引きずって蘇生する“ドラッグ&リバイブ”と、高所からの着地時のダメージを前転することで無効、あるいは軽減する“コンバットロール”の導入だろう。
そのほかにもしゃがみながらスプリントできたりといった戦術的で多彩なアクションが可能になっている。
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シリーズの代名詞である“破壊”も“戦術的破壊”として進化した。『BF6』では破壊できるオブジェや家屋が増えており、戦車やグレネードランチャーで壁を破壊したり、C4やスレッジハンマーで床や天井を破壊して新たな射線や進路を作り出すなど、戦況を有利に変えるためのゲームプレイ要素として、これまで以上に重要な役割を担う。
筆者はハンズオンで目にする機会はなかったが、ヘリコプターや戦闘機が墜落した場合もその周辺が破壊されることもあるようだ。
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復活した4つのクラス制度
ファンからの強い要望に応え、『BF3』や『BF4』を彷彿とさせる4つのクラス制度が復活。各クラスは固有の役割、ガジェット、特性を持ち、分隊内での連携をより戦術的なものにする。
アサルト(突撃兵)
最前線で敵の防御をこじ開ける突破役。“グレネードランチャー”や“フラッシュバン”を装備し、“アドレナリンショット”での自己回復も可能。高い機動力と、プライマリ武器をふたつ携行できる選択肢を持つ、攻撃的なクラスである。
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アサルトライフルとショットガンを同時に携行できるので万能。それにしてもショットガンが1トリガーで200ダメージも出していて強い。
エンジニア(工兵)
敵のビークルへの対抗手段を担う。“ロケットランチャー”や“対戦車地雷”に特化し、味方ビークルを修理できる唯一のクラスとして、戦線の維持に不可欠な存在だ。『BF6』では10秒間だけ修理速度を50%上昇させるアップグレードもあるので、戦車対戦車での重要性が増している。
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『BF』には戦車を修理しているときにしか得られない栄養素がある。アップグレードすると見る見る回復していくから気持ちよさも大幅アップだ。
サポート(援護兵)
味方を死地から救い出し、戦闘を継続させる分隊の生命線。従来では弾薬のみを補給していた“補給箱”が、本作では体力も回復するようになっており、援護兵と蘇生兵が合体した性能となっている。さらに、マシンガンによる制圧射撃を得意とする。
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補給箱が強化されすぎていて、自給自足芋砂という悪夢も生み出されている。
リコン(偵察兵)
戦場の端から情報を集め、分隊を勝利に導く司令塔。敵の位置を特定する“ドローン”や、目標にミサイルを誘導する“レーザー指定装置”などを駆使し、おもにスナイパーライフルで敵を狙うが、本作ではほかの銃器を持てるため、最前線で分隊のスポーンを支える突撃支援も可能だ。
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スポーンビーコンとモーションセンサーのおかげで拠点制圧での役目が大きいが、本作ではリコン自身も近距離戦ができるので今までより拠点に絡みやすくなった。
各クラスは“トレーニング”と呼ばれるサブクラスシステムによって、さらに専門性を深めることができる。“コンバットメディック”のように、プレイスタイルに合わせた役割の追求が可能になる。ぶっちゃけると『Apex Legends』のパーク選択性と同じ。
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武器選択は、基本的にはどのクラスでも好きな武器を使用できる『BF2042』と同じ“オープンウェポンシステム”が採用されている。クラス固有武器がロックされる“クローズドウェポン”も公式プレイリストとして提供され、プレイヤーが好みのスタイルで戦える。
クロスプレイ対応とフェアなプレイ環境への取り組み
本作はクロスプレイとクロスセーブに対応する。マッチメイキングでは、コンソールプレイヤーは優先的にほかのコンソールプレイヤーとマッチングされるよう配慮されているが、クロスプレイをオンにするとPCプレイヤーともプレイできる。また、チート対策としてEA独自の技術“Javelin”を導入し、公正なプレイ環境の維持に努めるとしている。
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『BF6』は、シリーズの金字塔である『BF3』、『BF4』の精神を継承しつつ、戦闘の根幹からコミュニティー機能にいたるまで、あらゆる面で正統な進化を遂げていることが明らかになった。それは単なる新作ではなく、『バトルフィールド』というフランチャイズに再び輝かしい未来を提示するための野心的な一作と言えるだろう。
まずは予約不要のオープンベータに参加し、再定義された全面戦争の息吹をいち早く体験してみてはいかがだろうか。
[2025年8月1日16時00分修正]
記事タイトルと本文中の発売日が海外時間だったため、日本時間に修正いたしました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。