2025年7月24日に正式リリースが開始されたPC(Steam)用バトルロイヤルアクションゲーム『SUPERVIVE』。本作の開発を手掛けるTheorycraft Gamesは、『リーグ・オブ・レジェンズ』、『オーバーウォッチ』、『VALORANT』などの開発に携わったベテランスタッフが集う新たなゲームスタジオだ。
そんな同スタジオの第1作としてリリースされたのが『SUPERVIVE』。MOBA、バトルロイヤル、ヒーローシューティングの要素が融合したゲームシステムが大きな特徴として挙げられている。
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本記事では、正式サービスが始まった同作のプレイリポートをお届け。ゲーム全体の大まかな流れを説明するとともに、本作ならではの魅力を紐解いていく。
※この記事はTheorycraft Gamesの提供でお送りします。アクション性の高いバトルがアツい。気持ちよさを感じられる操作感
『SUPERVIVE』の基本ルールは、多数の3人組(トリオ)のチームが入り乱れて最後の1チームを目指して戦うバトルロイヤル形式。プレイヤーはハンターと呼ばれるプレイアブルキャラクターを1体選択して試合に挑むことになる。
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攻撃に特化したタイプ、支援・回復に長けたタイプなど、さまざまなハンターが存在。
試合は全ハンターともにレベル1からスタート。中立の敵であるミニオンや他チームのハンターを倒して経験値やゴールド(試合中に使用するお金)を稼ぎ、ハンターを成長させていく。レベルが上がるとスキルを習得・強化でき、このあたりはMOBAっぽいシステムが採用されている。
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試合が始まると降下地点を指定。ミニオンがいたり、宝物庫があったりと、イベントスポットが点在している。
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戦場となるフィールドには複数の浮島で構成されている。グライダーを使い、島を伝って経験値やゴールドを稼いでいくのが基本。
と、ここまでの説明ではバトロワルールのMOBAを思い浮かべる人が多いかもしれないが、じつは中身はガチガチのバトロワアクション。操作としては、マウスカーソルの位置にキャラクターが向き、WASDキーで移動、左クリックで通常攻撃、右クリック・Qキー・Shiftキーでスキル、・Rキーでアルティメットという感じ(いずれもデフォルトの設定で、キーバインドは自分好みにカスタマイズ可能)。
プレイフィールとしては見下ろし視点のローグライトアクションの操作感に近く、ハンターを動かしていてめちゃくちゃ気持ちがいい。仲間とうまく連携して敵を蹂躙できたときは、とにかく快感だ。
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攻撃に特化したハンターもいれば、耐久力が高くて盾役としての立ち回りを得意とするハンターも存在。それぞれに操作感や戦いかたも異なるので、いろいろなハンターを触るだけでも楽しい。
個人的にいいなと思ったのは、ハンターごとに固有スキルが設定されているが、いずれもダッシュスキル(移動速度を高めるもの)が用意されているところ。これによってゲームのスピード感がグッと高まり、つねに爽快感を味わいながらゲームを遊ぶことができた。
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ちなみに豊口めぐみさん、井上和彦さんら豪華声優陣の日本語ボイスも実装されている。ゲーム中も結構しゃべる。
1マッチのテンポはサクサク。仲間を復活しやすい作りで一発逆転も狙いやすい!
前述したように、マッチはレベル1からスタートするので、序盤はミニオンを倒して経験値やお金を稼ぐのが基本だが、ファームしている最中にほかのチームと遭遇し、そのまま戦いに発展することもある。そしてその戦いの音を聞きつけた別チームが漁夫の利を狙って参戦して……と、よくあるバトロワゲーの展開もしばしば楽しめた。
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1マッチにかかる時間も、最後まで生き残れば約12~18分程度(あくまで筆者の場合)で、サクサクと遊べるのも個人的に気に入っているポイント。試合時間が長いと、何試合もプレイしているうちに集中力が途切れがちになってしまうが、本作はテンポよく遊べるので、ついつい「もう1回」と朝まで寝ずにプレイし続けてしまった。
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初動の戦いで全滅することもしばしば。これもバトロワゲーあるある。
また、自チームの編成によって、「編成的に序盤のぶつかり合いが弱いから、おいしい拠点はあえて避けて地道にファーム」、「初動から敵チームと敵とぶつかって経験値を稼ぐ」など、いろいろな戦術が試せるのも遊んでいておもしろいと感じた部分。
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筆者の技術がないせいか、なかなかうまく戦術がハマらなかったが、自分の狙ったとおりの展開で勝利できたときはアドレナリンが出まくり。煮詰まってくると定石の戦術が固まってくるだろうが、正式リリースされたばかりのいまはカオスな戦況になることが多い印象。お祭り的なプレイを味わいたいならいまがチャンスかもしれない。
なお、チーム全員がダウンしてしまうとそのまま敗北となってしまうが、誰かひとりでも生き残っていれば仲間を復活させる方法が多々用意されているのもポイント。たとえば、初日にダウンすると一定時間後に自動復活(ランクマッチでは自動復活なし)したり、復活装置のそばで一定時間待機したりといった具合で、仲間を復活するまでのプロセスが非常にシンプル。
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ほかのバトロワゲーに比べても仲間を復活させやすいため、「このファイトは勝てなさそう」となったら、ひとりだけ早々に戦線離脱して戦況を立て直すといったこともあり。一発逆転のチャンスが多く存在しているため、「味方に迷惑をかけそうでプレイするのに躊躇する」とバトロワゲーに苦手意識を持っている人でも遊びやすいデザインになっているのだ。
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チームバトルの魅力も十分。一瞬の油断が命取りに
3人ひと組みのチームで戦う本作は、仲間との連携が非常に重要。とくに敵チームとの集団戦では、ひとりでむやみに突っ込むと集中砲火を浴び、一気に倒されてしまうことも。このあたりのバランスはMOBAやヒーローシューターのゲームに近しい印象で、対人戦ならではのシビアさも感じられた。ヒリヒリした戦いが大好物の筆者としてはたまらない作りだった。
ゲームを始めたてのころは正面からスキルを撃ち合うだけのような集団戦も多かったが、徐々にマッチングするプレイヤーのレベルが上がっていき、一瞬の油断で決着がつくような緊迫した戦いも増えていった印象。エリアを支配するように陣取って有利な状況を作りやすくしたり、耐久力が高いキャラで注意を引き付けてから奇襲を仕掛けたりと、実際に遊んでいく中でもさまざまなシチュエーションのチームファイトが体験できた。
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また、フィールドが狭すぎず広すぎずのちょうどいい塩梅になっていて、1チーム対1チームの戦いに他チームが乱入してくるシーンも多々見られた。割と混戦になりがちで、なかなかにカオスなバトルがくり広げられることも。「何が起きているかわからん!」と思いながらも、ひたすら戦い続けるのもなかなかに楽しい。
連続してチームファイトが続くような作りは、つねに刺激を感じられてうれしいポイント。敗北してしまっても次のマッチと、すぐに気持ちを切り替えられるので、プレイする手が止まらない……!
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逃げた先に別チーム。絶望の瞬間……。
段階的にビルドがアンロックされていく“アームデポ”
バージョン1.0で実装された新要素“アームデポ”。アームデポはハンターの装備アイテムを示す言葉で、ゲーム内で手に入れた通貨“プリズマ”を使ってアンロックし、アンロックした装備はゲーム内のショップで購入できるという仕組み。いわゆるビルドを段階的にアンロックしていくものだ。
従来のMOBAタイトルでは、複雑な効果の装備が多数用意されていて、そこからそのキャラクターに合った組み合わせを考えて……といったプロセスが勝利するために重要になるのだが、本作ではゲームに慣れていない序盤のうちは購入できるものが絞られているため、自然とアイテムの効果が理解しやすくなっているのだ。
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ゲーム内のテキストとにらめっこして、いろいろな相乗効果を妄想するのも楽しい。ただ、序盤のうちは使用できるアイテムが限られているおかげで深く考えずにプレイでき、遊んでいくうちに自然とアイテムの効果が理解できていくのは、本作ならではのポイントだと言えるだろう。
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肝心のプリズマ獲得量だが、すでに7月30日にホットフィックスが実装され、デイリーミッションやゲーム中に獲得できる量が増加。デイリー・ウィークリーで製作できるアームデポの購入額もすべて1000に統一されている。フィードバックに耳を傾け、すぐに調整してくれるのは、プレイヤーとしてはうれしい限り。
ただし、長く遊んでいるプレイヤーが有利になりやすいシステムにも感じられるのが懸念点。といっても、Steamではプレイヤーに向けた調整方針の投稿もこまめに投稿されており、ユーザーフレンドリーな運営体制がうかがえる。このあたりは今後に期待してもいいかもしれない。
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なお、本作には、バトロワモードとなる“ブリーチ”のほかに、決闘上での4人対4人のチームデスマッチルールが楽しめる“アリーナ”も用意されている。アリーナは対戦を楽しむことに特化したモードで、こちらもサクサクと遊べて好印象。
7月30日のホットフィックスでアリーナをプレイしてもプリズマが貯まるようになっているので、気になる人はこちらもぜひ遊んでみよう(ゲームモード開放にはプレイヤーレベル13に到達する必要あり)。
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ハンターはプレイを続ければ全キャラ開放可能!
基本プレイ無料と聞くと、課金要素に身構える人も少なくないだろうが、本作は“Pay to Win”ゲームではないので安心してほしい。課金要素として用意されているのは、ハンターの見た目を変えるスキン、バトルパスなど。
課金要素のコインは、新たなハンターの開放するためにも使用できるが、プレイを続けていけばプレイヤーレベルが上がり、その報酬としてハンターを開放するための“ハンタートークン”が入手可能。つまり、課金をせずとも全ハンターが使用できるようになるというわけ。
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プレイヤーのレベルは、デイリーやウィークリーなどのミッションで提示される目標を達成していけば自然と上がっていく。
ハンタートークンはログインイベントなどの報酬としても入手できる。課金要素のコインは、あくまで時短でハンターを開放したい人向けのもの。課金せずとも十分に遊べる作りになっているので、無課金・微課金で遊びたいという人も安心してほしい。
今後のアップデートに期待したい部分も
本作には基本的なアクションの操作や、ルールが学べるチュートリアルが用意されているが、やや説明不足と感じられる部分もあった。個人的に気になったのは、フィールド上にどういったミニオンが出現し、どのような報酬が得られるのか、という説明がなかったところ。くり返しゲームをプレイしていると何となく理解できるのだが、ゲーム内や公式サイトでTIPS的なものが見られるとよかったな……というのが正直なところ。
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『SUPERVIVE』は、オープンベータ版からさまざまな改良が加えられている。いずれの調整内容もゲームをより遊びやすく、よりエキサイティングな体験ができるように、といった意図が込められている。そういった経緯もあり、やや複雑に感じられる部分も今後のアップデートで改善される可能性は大いにあるだろう。『SUPERVIVE』の正式サービスはまだ始まったばかり。現状でもアクション面ではかなりの完成度の高さを感じられたが、今後、どのように進化していくのかにも注目していきたい。
『SUPERVIVE』は基本プレイ無料のタイトルで、誰でもSteamクライアントから無料でダウンロードして気軽に遊ぶことができる。もし本記事を見て気になったという人は、ぜひとも実際に遊んでみて、その完成度の高さを体験してほしい。
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