イメージの中に存在する、劇場版アニメのような、“そうあってほしいファンタジー世界”が画面の中にあった。きれいな空を目の当たりにしたとき、そう思った。



そしたら、あれよあれよという間に僕、ミス・ユースケがMCをやることになった。


どういうことだ。


『スターレゾナンス』とPROJECT SKY BLUE関係者が語り合う
さて、本題に入ろう。対談のイカれたメンバーを紹介するぜ(実際はイカれてないので安心してください)! ひとり目はこの人。


PROJECT SKY BLUEの下岡聡吉さんだ。『ブループロトコル:スターレゾナンス』というタイトルを見てピンと来た人も多いだろう。そう、本作はPROJECT SKY BLUEのコンテンツとして作られた『ブループロトコル』(BLUE PROTOCOL)と共通する世界観を持つゲームなのである。
イメージはパラレルワールドに近い。惑星レグナス史のある一点を境に、バファリア神族が竜族を抑えて栄華を極めたのが『ブループロトコル』、バファリア神族とも竜族とも異なる第3の種族が出現した世界を描くのが『スターレゾナンス』。
Aルート、Bルートの違いみたいなものであり、要するに同様の世界設定に基づいた別のゲームということ。



さて。僕は『スターレゾナンス』には注目しているもののプレイしたことがなく、しかも陳さんとはこの日が初対面。ちゃんとMCとして話を回せるだろうか。不安しかない。
だが、下岡さんが収録に参加すると聞いて小さくガッツポーズした。何度も取材で合ったことがあり、おしゃべりであることも知っているのである程度お任せできる。勝ち確である。


アニメ風ゲームの中に住むということ
下岡さんも撮影スタッフも含めて、スタジオ全体がざわざわする。僕も見たことのない新映像だったから。

思い立ったら即行動。そのパワーとスピード感に、初手からくらくらしてしまう。
僕は中国で発表された『スターレゾナンス』の情報をちょいちょいチェックしている。初期の段階からトレーラーに日本語ボイスが使われたりして、「日本でのサービスも意識しているのかな」と期待を膨らませてきた。
気長に待とうとお茶でも入れようとしたら、突然の「日本でもプレイ可能」、さらに「新しく作った新映像を日本に持参」である。ロケットスタートすぎないか。

『スターレゾナンス』をひと言で紹介するなら、“ファンタジー世界で生活するゲーム”となる。MMORPGが誕生してから、よく使われてきた言葉だ。
その移住先が劇場版アニメみたいにきれいな世界だったらどうだろう。想像してほしい。透明感のある空の下、冒険して、生活して、アニメのキャラクターみたいになった自分たちがきゃっきゃうふふ。




そもそもPROJECT SKY BLUEのスタート地点は“劇場版アニメに入り込んだような体験を届ける”という信念だ。陳さんは今回の対談内で「どうしてもアニメ風にしたかった」と語っており、相性はとてもいい。
それは、ただのアニメ好きを飛び越えて、アニメそのものへの憧れなのだと思う。自分自身がアニメ世界の中に入りたい。きっと特定の主人公をロールプレイするのではなく、あくまでもプレイヤー自身が主役であることにこだわりがあったのだ。

だとしたら、PROJECT SKY BLUEを選び、『ブループロトコル』の表現に期待する気持ちもわかる。『ブループロトコル』はアニメ調グラフィックで自由にキャラメイクできるゲームだから。こういうゲームは意外と少ない。
物語の都合上で開発側が用意したキャラではなく、プレイヤーは自分の意思で作った好みのキャラで惑星レグナスの地に降り立てる。この違いはとても大きい。



ここで大切なのが操作性だ。操作しにくいとせっかくの没入感を阻害してしまう。本作はスマホとPCでプレイでき、陳さんは「(とくにモバイル版で)重要視したのは操作性です」と真剣な表情を見せる。
上下左右の移動やボタンを押したときのレスポンスなど、基本的なことを重点的に開発。フォーカスしたのは「プレイヤーのやりたいことができること」だという。
その場所から離脱したいと思ったらすぐに離脱、つぎの任務に行きたくなったら現状のものを即中断、ふと思い立ったときにダンジョンに潜り込む……など。ささいなストレスを感じないように努めているのだと思う。こういうところにゲームの丁寧さが表れる。

自分の好きなキャラで意のままに生活できる。となると、気になるのは選択できる職業である。下岡さんにアイコンタクトを送り、陳さんに質問してもらった。返答は以下の通り。

どういうこと?
いったん整理する。2025年7月現在、『スターレゾナンス』の職業は8種類。DPS系4種、タンク系2種、ヒーラー/補助系2種という内訳だ。それぞれに“流派”があり、性能が2タイプに枝分かれしていくイメージ。流派が違えばプレイ感覚も変わってくる。
防御に主眼を置いたタンク系の職業の場合、ダンジョン攻略RTA的な遊び方をするときは火力不足を感じがち。だが、DPSが活躍できるように立ち回ればしっかりと存在感を示せる。これもコミュニケーションの一種だ。このように、自然な協力関係が生まれるようになっているという。
よかった。コミュニケーションを強要されたらどうしようと思っていた。安心。






そして、これらの職業は少ない手順で変更可能らしい。ひとつの職業を突き詰めるのもいいけれど、気が変わったら違うプレイスタイルをお試し。武器に設定された属性も異なるため、状況に応じて最適な職業を選ぶ遊びかたもできる。
ほかの職業で遊びたくなったとき、一定の手順を踏んで転職したり別キャラを作るのは少々手間だ。すぐに変えられるのも、プレイヤーのストレス減を目的としたホスピタリティーの表れなのだと思う。



プレイヤーのために仕様を即変更。尋常じゃないスピード感
中国では数回にわたってテストが行われ、届いた意見の量は膨大だった。それに対して、
と、少年マンガの主人公みたいなことを言いだした。決断力のあるトップがぐいぐい主導すると自己中心的になりがち。プレイヤーは『スターレゾナンス』が好きだから厳しい意見を寄せてくれるわけで、その奥には深い愛情がある。誤った方向に進みそうになったときに正してくれる。


開発現場に何があったのか。気になったが時間の都合もあって深掘りできず。そこで、休憩時間に下岡さんをつかまえて真相を聞いてみた。下岡さんは開発状況を初期から見てきているので状況を把握しているはず。

下岡さんは、開発陣のこだわりを“愛”と表現した。アニメRPGへの愛であり、プレイヤーに対しての愛でもある。遊んでくれる人の好みに合わないようなら仕様すらねじ曲げて、ストーリーの構成まで変えてしまった。


話は第1回クローズドβテスト時にさかのぼる。グラフィックの評判は悪くなかったが、陳さんは「何か違う」と感じていた。
自分の求めるアニメ表現に到達しておらず、全体の作りはオープンワールドゲーム寄り。理想はまだまだ遠いものの、ある程度固まってきたところで小規模テストに踏み切った。

どう対応したのか。仕様そのものをすっぱり変えてしまったのだ。この決断、もはや豪傑である。三国志に出てます? 武力92、知力96、政治99、魅力96?

ここでの対応も気持ちいい。プレイを阻害すると判断して、そういったクエストを捨てたのである。

この頃にはアニメ風グラフィックも現状のクオリティに近づいていた。見えるところには基本的に全部行けるようになり、移動先に何らかのイベントを置いて探索を楽しく。フィールドに立体的な広がりが設けられ、MMORPGとオープンワールドゲームを足したようなバランスが好評を得ていく。
ストーリードリブンのMMORPGなのだから、まずは世界設定をしっかり解説しておきたい。物語に引き込むための重要な下準備だ。それなのに“序盤に進行を阻害する”として大胆にカット。やっぱり豪傑である。

下岡さんたちは「没入感に影響するのでは?」と心配したそうだが、陳さんの返答は「多くの人はできるだけ早くみんなで遊びたい。それがMMORPGだから」だったという。信念の強さよ。
とはいえ、ストーリー的に重要な部分なので、ただカットするのではなくシナリオの順番を調整。徐々に謎が明らかになる構造にして、早々とフィールドを駆け回る内容に作り替えてしまった。


下岡さんは「全然トラブルになってないから安心してほしいんですけど」と前置きしつつ、「開発側とプレイヤーの考えがずれた場合、プレイヤーの意見を優先するんだと思います」と笑顔で舌を巻く。
ゲームを作っていれば開発側の都合を優先したいときもある。それでも陳さんは開発スタッフたちを説得するのだろう。下岡さんたちからしたら、そういう熱量をぶつけられたらうれしいだろうな。

そして日本でのサービスが正式発表
劇場版アニメのような世界に入って、冒険と生活と物語を満喫できる『スターレゾナンス』。生活コンテンツもハウジングもあるそうなので、僕はファンタジー日常ゲームとして遊ぶ予定である。皆さんの旅に、幸運があらんことを。
ところで、陳さんと下岡さんのTシャツがお揃いであることに気づいただろうか。マスコットキャラクター(イーちゃんかな)が前面にプリントされていて、とてもかわいい。

休憩時間に「いいなーほしいなー」とアピールしたところ、陳さんは「今度送りますよ」と笑った。社交辞令だと思うじゃないですか。
後日、ほんとに送られてきました。陳さんは有言実行の男だ。ボディが分厚くて着心地がいいので、これグッズとして作ったほうがいいですよ!



















