『プラグマタ』先行プレイレビュー。ハッキングで装甲を剥がして弱点を撃つSFシューターが楽しいしカッコイイしで、男心をこれでもかと揺さぶってくるんだが【SGF2025】

byヒゲメガネ長谷部

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『プラグマタ』先行プレイレビュー。ハッキングで装甲を剥がして弱点を撃つSFシューターが楽しいしカッコイイしで、男心をこれでもかと揺さぶってくるんだが【SGF2025】
 2024年6月7日からアメリカ・サンフランシスコで行われた“Summer Game Fest2025”プレイデイに、カプコンが『プラグマタ』の試遊台を出展した。

 本稿では試遊のリポートをお届けする。試遊はPS5版であったため、ボタン表記はすべてPS5でのものとなる。
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ハッキングパズル×シューティングがおもしろい!

 『プラグマタ』は、2023年6月のトレーラー公開から情報更新が途絶えていたカプコンのオリジナルタイトル。2025年6月5日に配信された“State of Play(ステートオブプレイ)”で2年ぶりに情報発表が行われ、注目を集めている。
 そんな本作はディストピアと化した近未来の月面世界での物語が描かれる三人称視点のシューティングアクション(TPS)。デモ版ではバトル関連のゲームシステムやアクション要素に触れることができた。

 本作のバトルはベースこそTPSとなっているが、通常のそれとは毛色が違う。ただ敵を撃つだけではほとんどダメージを与えられないのだ。ダメージを与えるには、まず敵をハッキングしてパズルのような回路を走破し、装甲の下にある弱点を露出させなければならない。

 ハッキングは専用のウィンドウの中で、カーソルをゴールに導くだけ。その途中、青いマスや特殊効果を持ったマスを通過すると、相手の防御力が下がったり、弱点の露出時間が長くなるなどの効果が得られる。
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 こう記すとシューティングパートとハッキングパートがあるように感じるかもしれないが、ハッキングは戦闘の中で行わなければならない。ハッキング中だからといって戦闘がスローになったり、時間が止まったりしないのだ。ここが『プラグマタ』最大の特徴であり、おもしろいところ。

 戦闘もハッキングもオンタイムで同時進行しなくてはならないとなると、かなり慌ただしくなると想像するかもしれないが、意外とそうでもない。敵の攻撃には緩急があるので、隙を見てハッキングすればいいだけなのだ。

 また操作も意外と慌ただしくない。ハッキング時のカーソルの移動はスティック入力や十字キー入力ではなく、◯ボタン、×ボタン、△ボタン、□ボタンで行うからである。本作は先ほど伝えたとおり、敵の動きに緩急がある。つまりは隙ができたタイミングならば、右手親指がふだん行っている右スティックを使ってのカメラ操作を休むことができ、そのタイミングでハッキング操作を行うのである。

 ちなみに『プラグマタ』に銃の手動リロードというシステムはない。デフォルトの銃はマガジンの弾が尽きたら時間経過で回復していき、そのほかの武器種は道中で同じ武器を拾うことで残弾数が回復していくという仕様である。ハッキングという新たな操作が加わったことを考慮してくれているのだろう。ありがたい。

 説明が長くなってしまったので、ハッキングから攻撃までの流れを改めて説明しよう。敵に隙ができたタイミングで、銃を撃つのと同じようにL2ボタンで敵に照準を合わせ、ハッキングをスタート。敵に照準が合うと専用のウィンドウがポップアップするので、カーソルをゴールまで導きハッキング完了。露出した弱点に攻撃をする。基本的にはこれをくり返して敵を撃破していくことになる。
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 もし敵が予想外の動きや素早い動きを見せてきたら、R1ボタンを押せば回避もできるので、そこからまた立て直せばオーケー。
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 プレイフィールとしては、このハッキングと攻撃と回避のバランスが絶妙! ただ敵を撃ち倒すのではなく、その前にハッキングというワンステップが入るだけで、バトルが単調になりづらくなっているのである。

 また特定の弱点を攻撃することで、敵の動作を止めたりアクションがキャンセルされることもあるようだ。実際にデモ版では、人型の敵を撃破するにあたって脚部に露出した弱点を攻撃したところ、敵を転倒させることができた。このように敵の形状や攻撃パターンを観察し、ウィークポイントになりそうな部位に攻撃をしていく戦略性のあるバトルも楽しめた。

どの瞬間を切り取ってもクールで男心揺さぶられまくり

 本作はキャラクターのモーションやエフェクトがかっこよく、ただキャラクターを動かしているだけでも“男のロマン”的な部分をくすぐってくる。

 ジャンプやスラスターを使ったスピーディーな回避行動はもちろん、ホバーや移動など少しゆっくりとしたアクションでも、どこを切り取ってもキャラクターの持つ質量と重力が感じられる動きになっており、非常にリアルで、そしてクールなのだ。
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 そんなクールなアクションの中に、かわいらしいアンドロイドの少女というギャップが加わっているのもいい! SF、ハッキング、銃撃戦、アンドロイド、かっこいいメカ。どこまで男心をくすぐれば気が済むのか。
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 ひとつ伝え忘れていた。ハッキングは、戦闘のためにだけに使うものではない。道中にあるギミックを操作するのにも使用する。その際には戦闘中に出るハッキングとは異なるタイプのパズルが表示されるのだが、こちらもそこまで複雑なパズルではなかった。もし仮にギミックを解除しながら戦闘をするといったパートが出てきても、問題なくこなせるだろう。
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 そんな“男のロマン”を詰め込んだ『プラグマタ』は、2026年発売予定。対応プラットフォームはPlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam)が予定されている。プレイステーションストアとSteamではすでにウィッシュリストの登録ができるようになっているので、気になる人はウィッシュリストに入れておこう。
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