
あなたは『サイバーパンク2077』というゲームをご存知だろうか。
『ウィッチャー』シリーズなどを手掛けるCD PROJEKT REDが制作し、日本国内においてはスパイク・チュンソフトがパッケージ版を発売する一人称視点のオープンワールドRPGだ。
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2020年にPCとプレイステーション4(PS4)、Xbox Oneで発売され、2022年にはプレイステーション5(PS5)版とXbox Series X|S版がリリース。2023年には拡張パック『仮初めの自由』でより進化し、2022年にはTRIGGERがアニメーション制作を担当したアニメ『サイバーパンク: エッジランナーズ』も配信。2025年6月5日にはNintendo Switch 2版が本体と同時発売されるなど、ゲームの発売後もシリーズはさまざまな広がりを見せている。
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本稿では、そんな『サイバーパンク2077』の魅力を、5年ぶりに改めてゲームをプレイした筆者が解説。サイバーパンクのゲームとして、RPGとして、そしてゲーム史を語るうえで欠かせないほどのクオリティーを有する本作の、遊ぶべき理由を紹介しよう。
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作り込まれた街並みと圧倒的なボリューム。ナイトシティは生きている
オープンワールドのフィールドを持つゲームはいまとなっては珍しくないが、入り組んだ道路や立ち並ぶビル群、電柱やゴミ箱といった障害物、個性豊かなNPCなどが緻密に設計・配置されており、類似したジャンルのゲームのなかでもトップクラスのクオリティーとボリュームを誇っている。その規模は想像を絶するほどに広大で、全フィールドを制覇するだけでも相当のプレイ時間が必要だ。
街を巡ればそこにある施設やイベントなどがマップに表示されるようになるので、プレイの助けになることも。隠れた場所には有用なアイテムが落ちているといった、RPGのお約束もしっかりと踏襲している。ストーリー攻略を忘れて、思うがままにナイトシティを巡るのも、本作の楽しみかたのひとつと言えるだろう。
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また、街を行き来するNPCにもさまざまなタイプが存在。プレイヤーに対して攻撃を仕掛けてくる者もいれば、NCPD(ナイトシティにおける警察的組織)と銃撃戦をくり広げている者もいる。
当たり前だが本作はゲームなので、これらのフィールドやキャラクターの挙動は開発者の手によって設定されている。しかし、そういった作為を感じさせないほど緻密かつランダムに、彼らは動き回る。意思を持っているかのようなキャラクターや突発イベントによって、まるでこの街が現実に存在している、街が生きているかのような感覚を味わえるはずだ。
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街を巡れば必ず何かのサブイベントに遭遇するし、そのサブイベントをこなしている最中に別の依頼が舞い込んでくることも。メインストーリーを遊ぶだけならプレイ時間は平均的なゲームと同程度だが、サブイベントをこなしているうちにのめり込んでしまい、ついついプレイ時間が伸びてしまう。ナイトシティに骨をうずめたくなるというものだ。
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「本当にこのまま進めていいの?」という状況になっても問答無用でシナリオは進み、それらの結果は少しずつ、だが確実に物語に影響を与える仕組み。プレイヤーによって進行は千差万別なはずだが、シナリオに齟齬が発生しないフラグ管理の緻密さもさすがのひと言だ。
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プレイヤーの行動の結果が密接に絡み合い、物語はさまざまな結末を迎えることとなる。複数のエンディングが用意されており、くり返し何度も楽しめる点も魅力。オートセーブだけでなく手動セーブ機能も完備されているので、納得いかない場合は気軽にさかのぼってプレイできるのでご安心を。
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“サイバーパンク”を絶妙なバランスでミックスしたゲームシステム
これらのシステムにはジャンルとしての“サイバーパンク”感が絶妙にミックスされていて、RPGの魅力である育成要素が違和感なく世界観に溶け込んでいる点も見逃せないポイントだ。
敵を倒すと経験値を獲得でき、一定値まで溜まるとレベルが上昇する。これはRPGとしては定番のシステムだ。レベルアップ時には、入手した“能力値ポイント“を使って基礎ステータスを上げたり、“パークポイント”を使って多彩な特殊能力を任意に獲得したりできる。このポイントはストックできるので、あとでまとめて使用することも可能。
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このほか、特定の武器を使って敵を倒したりといったプレイヤーの行動によって“スキル”が成長する要素も登場している。プレイスタイルや好みによって千差万別な性能へと成長させられるのも、本作の育成要素の特徴だ。
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さらに、“サイバーウェア”という装備を組み合わせて主人公を強化することも可能だ。
本作の世界観においては人体改造は一般的な文化となっており、装備を切り換えるように気軽に行える。街行く人々もさまざまなサイバーウェアを身にまとっており、サイバーパンクな世界観を演出してくれている。
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見た目こそ“洋ゲー(すでに死語になりつつある言葉だが)”そのものだが、育成によって味わえる満足感は、まさに日本人に親しまれてきたRPGと同一のもの。プレイすればするほど主人公はいろいろなシステムによって強化できるため、RPG的な育成の醍醐味を存分に堪能することができる。RPGが好きなら、間違いなく気に入るはずだ。
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アップデートでさらなる進化を果たした『サイバーパンク2077』。既プレイヤーこそもう一度遊んで
当初、筆者は2020年にPC版をプレイした。サイバーパンクというジャンルにはそれほど明るくなかったが、とてつもないゲームがリリースされると聞き、非常にワクワクしながらプレイしたものだ。
ただし、発売初期の本作は不具合が多く、一部では騒動となったことも既存プレイヤーにとっては記憶に新しいことと思う。
自分としては、不具合が発生していたころの『サイバーパンク2077』も、それはそれでおもしろかった。本来は入れてはいけない(であろう)場所に強引に入ったり、手に入れてはいけない(であろう)アイテムを手に入れてしまうこともしばしば。インターネット上ではそれを楽しむプレイヤーによる情報交換も加速し、自分もそれを楽しんでいたものだが……。
少し寂しく(?)はあるが、現在はそういった不具合はほぼ解消され、快適にプレイできるようになっている。
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まず、これまでは防御力などが設定されていた洋服は性能が撤廃され、完全にファッションを楽しむためのアイテムとなった。
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じゃあ、防御力はどうやって高めるのかというと、サイバーウェアの性能に統合された。骨格や外皮系のパーツに“アーマー値”が設定され、高価なものほど高い防御力を獲得できるようになっている。
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本作には多彩なグラフィックのファッションが登場するが、性能重視でチグハグな見た目にしなければいけないこともあった。だが、現在はその心配は無用だ。
また、前述したパークやスキルといった要素も調整が施された。初期のパークは取得できる項目が非常に多かったが、現在は個数が減った反面、それぞれの性能がアップ。ひとつひとつのパークの重要度が高くなり、成長の前後で性能の差を感じやすくなっている。
また、スキルについては項目が“ヘッドハンター”、“ネットランナー”、“シノビ”、“ソロ”、“エンジニア”の5つに刷新。成長のさせかたや成長後の効果も整理され、視覚的にもわかりやすくなっている。
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通常は時間のかかる距離も素早く移動できるし、ナイトシティの風景をぼんやりと眺めるもの楽しい。
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このほかにも、恋人と家デートを楽しむ新要素や、当時はなかった武器、ファッション、サイバーウェア、乗り物や、痒いところに手が届くような細かい調整やサポート機能なども多数追加されている。
これらのアップデートは、ソフト本体を持っていれば無料でダウンロードできるのもうれしい点。気になった人は、ぜひアップデートをダウンロードして、もう一度イチからプレイしてもいいだろう。
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すべてのゲーマーに遊んでほしい唯一無二のRPG
シナリオやサブクエスト的なものを消化するだけでもかなりの時間プレイできるが、尋常ではない作り込みがなされたナイトシティは、散歩するだけでも楽しい。メトロで、乗り物で、徒歩で、さまざまな手段で散策してみてほしい。
また、RPGとしての作り込みも類を見ないクオリティーだ。プレイヤーの行動が物語を大きく変えるシナリオの自由度は圧巻のひと言。どんな行動を取ってもそのままシナリオは進み、プレイヤーによってさまざまな展開とエンディングへと分岐していく。一度目のプレイも高い満足感を得られると思うが、何度もプレイしたくなる魅力も秘めたタイトルであることも言及しておきたい。
まだプレイしたことがない人には間違いなくおすすめできるし、前述のアップデートによってさらなる進化を果たしたゲーム内容は、すでにプレイしたことがある人にも触れてほしい内容となっている。
また、アニメ『サイバーパンク: エッジランナーズ』を観ておもしろいと感じた人にも、ぜひ本作をプレイしてほしいところ。アニメに登場したナイトシティを、自分の手で歩き回れるだけでも楽しいし、アニメ版の主人公デイビッドの痕跡をゲーム中で発見できる場所も多々ある。
アニメを視聴してもなお「もっとこの世界に触れていたい」と物足りなさを感じているなら、ゲーム本編をプレイして濃厚な“サイバーパンク”成分を摂取してほしいところだ。
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フォトリアルな雰囲気、バイオレンスな世界観、一人称視点のゲームが苦手という人もいるかもしれないが、それだけで食わず嫌いをするのは非常にもったいない。
Switch2をはじめ、PS5やXbox Series X|S、ゲーミングPCなど、高性能ハードで遊ぶゲームを探しているなら間違いなくおすすめできる名作。Switch2版以外は発売から時間が経っているので、セール価格で購入できることもしばしば。Steam版はウィッシュリストに追加しておけばセール価格になったときに通知がくるので、その機会でもいいので、ぜひ遊んでほしい。これまでプレイしなかったことを後悔するほどの、衝撃の体験が待っているはずだ。
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過去には「これが最後のアップデート」と言いつつもその後に追加のアップデートを告知し、いい意味でプレイヤーを裏切ることが数回もあった。2024年12月のアップデート2.2の配信時にも「これが最後」と言っていたが、またその発言を覆すこととなる。
アップデート内容については未発表で、今後情報が公開されるとのことなので、既存プレイヤーもお楽しみに。
それじゃあまた会おう、この夢の街で。