
カプコンが初めて本格的に挑んだオープンワールド作品
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『ドラゴンズドグマ』は、カプコンから発売されたアクションRPG。ハイ・ファンタジーの世界を舞台にしたオープンワールドゲーム。日本ではまだオープンワールドのゲームが広く知られていない時代に、カプコンが制作にチャレンジしたことで大きな反響を呼んだ作品でもある。マップのサイズ感の不足を指摘する意見はままあるものの、ゲーム内容自体の評価はすこぶる高かった。
プレイヤーは突如現れたドラゴンによって心臓を奪われ、ドラゴンを倒す宿命を背負わされた“覚者(かくしゃ)”となり、従者である“ポーン”を連れながら冒険へと旅立つ。
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基本的にはひとり用のゲームでありながらも、AI制御されたポーンを加えた最大4人のパーティ戦闘をくり広げることになるため、あたかもマルチプレイゲームをプレイしているような感覚を味わえたのがおもしろかった。世界中の誰かが育てたポーンを自分のパーティに編成することも可能だったので、強いポーンを借りるために一生懸命品定めしていたなんて人も多かったんじゃないかな。
数あるゲーム要素の中でもひときわ目を引いたのは、巨大なモンスターとのバトルだろう。サイクロプスやキメラ、グリフィンなどの敵は見上げるほどの巨体で、多彩な攻撃手段を持っていて非常に恐ろしかった。さらに大きく手強いドレイク、ワイバーン、ウィルムのようなドラゴン族との戦いは、宿敵ということもあって一層燃えるシチュエーション。自由に空を舞って炎を吐いたり竜巻を操ったりなど、攻撃バリエーションも一味違っていてすさまじいものがあった。
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戦闘ジョブはファイター、ストライダー、メイジといった基本ジョブを始め、全部で9種類。上位職や混成職もあり、多種多様な戦術が楽しめた。非常にユニークだったのは、モンスターの体にしがみつけてしまうところ。巨大モンスターの体をよじ登って弱点をピンポイントで攻撃する……といった具合に、一風変わったアクションが使用できるのがよかった。翼を狙って飛べなくしたり、足を狙ってバランスを崩させたり、小型の飛行モンスターに捕まって高所を移動するなんて芸当も実現できてしまうのは、さすがカプコンと言ったところか。
オンライン要素として自分の育てたポーンをほかのプレイヤーに貸出できるのは前述の通りだが、最強のドラゴン族である“ウルドラゴン”を協力して討伐するといったコンテンツもあった。桁違いの体力を有しているため、何人ものプレイヤーとの合計ダメージで倒すことになる。ここでしか手に入らない強力な装備が報酬でもらえたので、何度もくり返し挑んだ人も多いはずだ。討ち倒した覚者の名前が石版に刻まれるという名誉的なご褒美もあったため、筆者もかなりの回数挑戦した記憶がある。
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2013年4月25日には、本作のパワーアップ版とも言える『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』が発売。新ダンジョンとして“黒呪島”が追加されたほか、日本語音声のフルボイス化などに対応している。後にプレイステーション4(PS4)、Xbox One、Steam版が順次発売され、2019年4月25日にはNintendo Switch版も登場した。
そして、2024年3月22日には、プレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC(Steam)で『ドラゴンズドグマ 2』が発売。発売当初はさまざまな意見があったが、現在は当時よりもかなり遊びやすい調整が多々入っているので、この機会に触れてみてはいかがだろうか。