2025年に発売予定のサスペンスアドベンチャー『リトルナイトメア3 』。本稿では2024年9月3日にバンダイナムコエンターテインメントで行われたメディア体験会の模様をお届けする。 本作の舞台は“ノーウェア”という世界にある“スパイラル”というエリアで、そこに閉じ込められた主人公のロゥとアローンが脱出を目指す。ふたりは巨大な敵“モンスターベイビー”や新たな脅威をやり過ごし、“スパイラル”を抜け出す方法を見つけていく。 VIDEO
ホラーゲームでも孤独を感じさせない協力プレイが心強い 本作の特徴のひとつは、シリーズ初となるオンライン協力プレイを搭載していることです。今回の試遊では、先日ドイツで開催されたgamescom 2024プレイアブル出展版と同様のバージョンを協力プレイで体験しました。 私がアローン、別のメディアの方がロゥを操作して、さっそく試遊ステージとなるキャンディ工場へ。2023年10月に始まりの地・ネクロポリスを舞台としたPVが公開されましたが、あちらは風が吹き荒れる砂漠の廃墟だったのに対し、キャンディ工場は薄暗いインドアステージ。ヘッドホンから流れる無機質な機械音が不安をあおります。
スタート地点から少し進み、狭い通気口をしゃがみ状態で移動していて感じたのは、暗闇による恐怖感。『リトルナイトメア 』ではライターで火を灯し、『リトルナイトメア2 』ではライトで闇を照らせたのですが、今回プレイした範囲では光源となるアイテムを使えたのは限られたシーンでのみ。もしかすると、本作では前作以上に闇に怯えながら探索することになるのかもしれません。 通気口を抜けると光が差し込み、吊るされた人間のようなキャラクターが運ばれるエリアへ。パイプをつたって高台へ向かっていくと、明るい場所に安心したのか、相方のロゥが足場から落下! その結果、落ちたプレイヤーだけ来た道を戻されることに。
試遊時は別のメディアの方と隣どうしでプレイしていたので、離れ離れになったことをすぐに把握できましたが、リリース後の協力プレイでは外部のボイスチャットツールを使って状況を報告し合う必要が出てきそうです(※現状、本作のゲーム内ではボイスチャットはできない仕様)。個人的には、あえて“呼ぶ”ボタンのみを使用し、孤独を感じつつ助け合っていくようなプレイをすれば、より世界観を満喫できるように感じました。
ロゥの到着後は、はしごを登って高台へ。ただし、高台は行き止まりで、怪しげなボタンが床にあるだけでした。ここではアローンが活躍することになるのですが、突破方法を解説する前に、武器による役割の違いを説明しておきましょう。 本作では上空の敵や高所のオブジェクトにはロゥが弓で矢を当て、地上の敵やオブジェクトにはアローンがスパナで対処するといった具合に、主人公ごとに異なる役割をこなしながら進めていきます。
上記の床のボタンには、アローンのスパナで攻撃を当ててみました。すると足場が伸びていき、画面右側まで歩いていけるように。その後も、力を合わせてシャッターを開けたり、ロゥが高所のボタンを弓で矢を射って電流を止めたり、ひとりがもう一方のキャラクターを持ち上げてレバーを操作したりと、さまざまなギミックを体験できました。
巨大な女性に何度も捕まりトライ&エラー。ふたりで攻略方法を見つけたときの達成感が最高 ようやく探索に興が乗ってきたところでしたが、ここで巨大な女性が敵キャラクターとして立ちはだかります。部屋をうろつく彼女の視界に入ると捕らえられてリスタートとなるため、しゃがんで物陰に隠れながら進むのですが、探索中に見つかったり足音を立ててしまったりしてなかなかうまくいきません。
先ほどの落下では片方のみがリスタート地点に戻されましたが、この巨大な女性に捕まった場合は双方がやり直しとなるため、息を合わせる重要性を身に染みて感じました。何度も失敗して心が折れそうになりましたが、それでもふたりでいろいろな攻略方法を考えていくのが謎解きゲームのようで楽しかったです。ようやく攻略方法を見つけて脱出に成功すると、今度は彼女に追われるはめに。なんとか逃げのびた先は、キャンディ工場の生産エリアでした。
そこには、数えきれないほどのキャンディと気味の悪いオブジェが。おびただしい量に圧倒されながらも最深部へ到達したところで今回の試遊は終了。時間は短めでしたが、試遊後には協力プレイのだいご味を存分に味わえた高揚感だけでなく、主人公たちの特徴を活かして攻略していく達成感が得られました。
おっかなびっくり進んでいたはずが、いつのまにか探索意欲に駆られてのめり込んでしまう、そんなシリーズの魅力に協力プレイの楽しさが加わった 『リトルナイトメア3』 。実際、体験会でも参加メディアが思わず発したつぶやきや、ギミックが解けたときの歓声が印象に残りました。 なお、ひとりプレイの場合は、もう一方の主人公をAIが操作してくれるのでご安心を。なお、本作はPS5とPS4、XBOX Series X|SとXBOX Oneといったクロスジェネレーションプレイ対応で、もし相手がゲームを持っていなくてもフレンドパス機能でいっしょに遊ぶことができます。私は発売後にひとりで楽しむつもりでしたが、協力プレイにも挑んでみたい、そんな風に思わせてくれた体験会でした。