2025年9月某日、『リトルナイトメア3』のプレビューイベントが開催。10月10日の発売に先駆け本編の一部を体験できる催しで、会場にはプロデューサーであるコラリー・フェニーロ氏も登場。さらに本作をイメージした軽食なども用意された、華やかなものになっていた。
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『リトルナイトメア』関連グッズの展示も。
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そしてなんといっても、目玉は『リトルナイトメア3』の先行プレイ。シリーズ初の協力プレイも体験できたため、その手触りも交えてリポートをお届け。
絶妙なかわいさと恐怖のバランス。遊園地“カルネヴァーレ”から脱出せよ
プレイできた範囲は遊園地“カルネヴァーレ”を舞台とした一節。ロゥとアローンのふたりで協力し、おぞましい施設からの脱出を目指す。
『リトルナイトメア3』は、プレイアブルキャラクターはそれぞれ異なる能力(というか武器)を持っている。筆者は身の丈ほどもあるスパナを振り回すアローン、編集者が弓を扱うロゥを使い、協力しながら進めていくことに。
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左にいる鳥のようなマスクをつけているのがロゥ。右の緑のツナギを着ているのがアローンだ。
武装はしているものの、ゲームとしてのメインは謎解き。いわゆるパズルアクションのような手触りになっており、先へ進むためにさまざまなギミックを活用して道を開いていく。今回の先行プレイで体験した範囲だけでも、「あれ、これどうやって進むんだ?」とふたりで顔を突き合わせながら悩むような場面がいくつもあった。
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ひとりが炉を開け、もうひとりがそこに石炭を投げ込むギミック。
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最初は開ける場所がわからず、画面左のバーにとりあえずぶらさがったりしていた。
ただ、そういう場面はたいてい視野が狭まっており、簡単なヒントを見逃しているだけだったりする。実際に答えがわかるとなんてことないギミックで、進みながら「どうしてあれを見逃していたんだ……?」と不思議に思うことも。
実感はしていなかったのだが、もしかするとちょっとだけ、恐怖にやられていたのかもしれない。
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この右側に行きたいんだけど、人がいて進めない。ちなみに近づくと捕まえられるので強引には通れない。
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5分ほどうろうろしたのち、左側に食べ物がたくさんはいったカゴを発見。何度も視界に入っていたのに、ふたりして背景の一部だと思いこんでいた。
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これは試遊していちばんに感じたことだが、やはり『リトルナイトメア』シリーズは“なんかイヤな感じ”を表現するのが抜群にうまい。非常にクオリティーの高いグラフィックはもちろんのこと、特筆すべきは見せかたや演出の巧みさ。効果音を入れるタイミングや、背景でチラッと敵の動きを見せて“これから起こる嫌なこと”をプレイヤーに想像させるなど、直接的ではない恐怖の描写がたまらない。
それに、キャラクターたちの小さい視点から見る、我々人間が使っている道具の数々。それがなんともいえない恐ろしさと美しさをたたえながら、フィールドにただ“在る”。それを見ているだけでもゾクゾクしてしまう。
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椅子に座り、見合う人形。人形も怖いが、椅子の足の長さもなんかイヤ。
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照らし出されるテントの中の異様な影。「たぶん、こいつと後でなんかあるんだろうな~……」という気持ちが沸く。
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ふたりが通る通路をのぞき込む人。こういうシーンの光の使いかたが、恐ろしくも美しい。
舞台設定が遊園地というのもいい。程よく華美で、程よく不気味。施設を利用する“群衆”も『リトルナイトメア』らしい醜悪な造形になっており、より気持ち悪さを増している。そもそも、薄暗い遊園地というだけでもどこか恐ろしい。そこに加えてこちらに危害を加えてくる恐ろしい生き物がそこら中にいるのだから、それだけでも精神的にくるものがある。
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群衆は、退屈な日常から逃れたいと願う労働者たちなのだという。ひとときの快楽がほしくて、この遊園地へやってきているのだろうか。
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暗闇をライトで照らすと、そこには吊り下げられた人形が。
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この寂れた感じ。たまらん。そして怖い。
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遊園地の支配人であるキンとミニ・キン。彼が寝ている横をバレないように通り抜けるのだが、ここの緊張感たるやすごかった。
こちらもスパナや弓と言った武器はあるものの、先行プレイの範囲内では積極的に敵を倒さなければいけない場面は少なかった。むしろ基本的にはギミックを解くために使うような印象。高い位置にあるオブジェクトに弓矢で干渉する、硬そうなものをスパナで砕くなど、道を開くために使っていくような感じだ。
とくに今回の先行プレイでは、ロゥの弓が活躍する場面が多かった。遠くにあるギミックに干渉できるのはやはり便利。
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弓を構えると自動で狙える対象のほうを向いてくれるので、ギミックの場所を探すのにも便利。
もちろん少ないながらも、実際に弓とスパナを使って敵を倒さなければいけない瞬間もあった。ただ、内容的には“どうやって倒すかを考えて、手順通りに実行する”ような感じなので、戦闘というよりはギミックパズルに近い印象を受ける。『リトルナイトメア』らしい雰囲気を壊さないバトル要素になっていた。
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襲い掛かってくる“パペット”は、弓とスパナで撃退できる。
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倒せるのは本当に一部の敵だけで、だいたいは逃げたり隠れたり、気づかれないようにして先に進む。このあたりは従来の『リトルナイトメア』と同じ。
『リトルナイトメア』の協力プレイは超楽しい。ギミックパズル&ホラーとの相性が光る
あとビックリしたのが、『リトルナイトメア』とマルチプレイの親和性。正直「こんなにも楽しくなるのか」とちょっと驚いた部分だ。
実際、ギミックパズルとマルチプレイの相性はかなりいい。インディーゲームではそれなりに見るジャンルだし、配信などで話題になったタイトルも多い。そう考えると、マルチプレイ可能な『リトルナイトメア』はおもしろくならないはずがない。
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詰まったときに「これ、どうするんですかね……」と相談したり、相手のひらめきに感動したり。そういう会話を通じて物語を進めていく、マルチプレイならではの楽しさがしっかりと詰まっている。
プレイヤーの恐怖を煽るような演出も、ふたりだと「なんかヤバそう」という話題で盛り上がれる。家でホラー映画を見ているような感覚で、エンタメ的な方向に昇華しやすい。
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ふたりでどたどた走り回って進むための糸口を探す。「こっちなんもないっすねー」みたいなことを言いながら。
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「これ、絶対襲われるやつっすねえ」、「あ、弓反応するわ」とか、口々にしゃべりながら攻略を進める。楽しい。
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道中でヤバそうなものを照らして相手に伝えてみたり。お化け屋敷的な趣きがある。
もちろんソロプレイにも対応しているので、真剣にホラーと向き合いたい人でも安心。その場合は自分が操作していないキャラクターは、AIが操作することになる。
ただ、今回プレイした感覚で言えば、可能な限りマルチプレイを推奨したいところ。ギミックパズルを攻略する楽しさが何倍にも跳ね上がるので、ぜひとも体験していただきたい。
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今回の体験会は約1時間半。これだけで全容を把握した気になるのはよくないものの、筆者としてはとてもプレイの感触がよかったことはお伝えしておこう。初見殺し的なギミックによるジャンプスケアも少しだけあるものの、大元は『リトルナイトメア』らしい“チャーミングホラー”(かわいいけど怖い)。恐怖の遊園地“カルネヴァーレ”は、じんわりとした恐怖演出とギミックパズルのおもしろさがたっぷり詰まったステージになっていた。
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『リトルナイトメア3』の発売は10月10日予定。Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)という新旧問わずかなり多くのプラットフォームにて販売が予定されているため、手に取りやすいのも大きな特徴となっている。
文中にも書いたが、できればぜひマルチプレイで。かわいくも恐ろしいこの悪夢の中を、友だちと手を取り合いながら進んでほしい。
ちなみに9月17日より、全プラットフォームにて体験版の配信が開始された。製品版へのデータの引継ぎは対応していないものの、同一プラットフォーム間でのみふたり協力プレイも可能。本記事で紹介したものとは異なるシーンをプレイできるので、気になった人はそちらもチェックしてはいかがだろうか。