新作ヒーローFPS『CONCORD』試遊レビュー。5vs5のチームバトルで、サクっと遊べるカジュアルなプレイフィールが爽快。キャラクターの個性を第一に考えた設計に【プレイ動画あり】

by西川くん

更新
新作ヒーローFPS『CONCORD』試遊レビュー。5vs5のチームバトルで、サクっと遊べるカジュアルなプレイフィールが爽快。キャラクターの個性を第一に考えた設計に【プレイ動画あり】
 2024年8月24日(土)、ソニー・インタラクティブ・エンターテインメントより発売予定のオンラインヒーローシューター『CONCORD』(コンコード)。開発は、Firewalk Studiosが担当している。

 本記事では、本作のメディア向けに実施された体験会を通してのプレイレビューをお届け。基本的なゲームシステムを紹介しつつ、実際にマルチプレイで対戦してみての感想をお伝えていこう。

 なお、対応機種はプレイステーション5(PS5)とPCで、今回の体験会ではPS5版でプレイをしている。
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カジュアルなヒーロー系FPS!

 本作は、5VS5で戦う主観視点シューティング(FPS)。キャラクターに武器やスキルなどの性能が備わっている、いわゆるヒーロー系FPSとなっている。

 舞台は銀河系を巡るSF世界となっており、人間もいれば異星人、ロボットなども混じる個性豊かなヒーローが登場。フリーガンナーと呼ばれるヒーローたちとともに、激しいバトルをくり広げよう。
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 FPSの方向性としては、リアル系ではなく、アクション重視の操作感。スキルを使う際には三人称視点になったりすることも。しゃがみやスライディング、ダッシュなどの昨今主流の移動アクションはひと通り揃っている。

 また、回避アクションが存在し、任意の方向へ高速スライドしながら移動できるなど、TPS的なアクションも備わっている(回避時は、三人称視点になる)。
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 銃の使用は、オーソドックスな腰だめ撃ちと覗き込み撃ち(ADS)を使い分けられるタイプ。ただ、ヒーローによってはADSが別の役割になっていることもあった。

 ヒーローはバトル開始前にピックする形で、同じチーム内での同一ヒーローの使用は不可。どのヒーローを選ぶのかはチーム内で順番が決まっている。
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 ヒーロー系はキャラクターごとに役職が決まっていて、どんなチームを組むのかで勝敗が大きくされるようなタイトルが多い。本作はある程度「このキャラクターは前衛向き(タンク)」であるとか、「スナイパー型の遠距離タイプ」など、役職は決まっているものの、必ず役職が揃ってないといけないようなゲーム性ではないので、チームシューターにしてはそこそこ緩い印象を受けた。

 ゲーム的にもかなりカジュアル寄りのFPSで、ガチガチにセオリーや戦術に縛られずに立ち回れるような、気軽に楽しめるタイプのゲームだと感じた。ルールによるところでもあるが、1試合が比較的短時間で遊べるのもポイントだ。
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FPSではおなじみの対戦モード

 対戦のゲームモードは6つ用意されており、体験会では3つのルールで遊ぶことができた。ほかのルールについては、後日公開予定とのことだ。

トロフィーハント

 キルされても、リスポーン可。プレイヤーが倒されると“バウンティカード”をドロップ。それを拾うことでポイントとなり、時間切れになる前に目標スコアに達成したチームの勝利となる。

 バウンティカードを拾わないとキルを取っても意味がない。また、味方の落としたバウンティカードは、味方が拾うと敵のポイントを阻止できる。そのため、チームでの集団戦になりやすいのが特徴。
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カーゴ・ラン

 リスポーン不可で、ラウンド制ルール。マップに配置された“ブルーバディ”というロボットを拾い、指定エリアに設置したのち守り切る、または相手チームを全員倒すとラウンド勝利となる。試遊会では、4ラウンド先取で試合勝利となった。

 いわゆる“爆破系”ルールに近いが、攻め側か守り側になるのかは、ロボット設置したか否かで変わる。体験会では設置することもそこそこあったが、全員がルールに慣れていないこともあってか、設置前の段階で戦いをくり広げ、そこでほぼ勝敗が決している場合が多いように感じた。
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クラッシュ・ポイント

 こちらもリスポーン不可の、ラウンド制ルール。両チームがマップの中心にある占領ゾーンを奪い合い、占領が100%になるか、相手チームを全員倒すとラウンド勝利となる。

 マップ中央の主導権をどう握るかが、勝利の鍵となっている。占領させないためには前に出ないといけないわけだが、そうするとやはり狙われやすくなってしまう。占領勝利よりも、チーム全員をキルする場合が多かった。
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登場するフリーガンナーたち

 フリーガンナーと呼ばれるヒーローたちは、リリース時には16名が使用可能。体験会では10名のヒーローを使用できた。フリーガンナーは、今後も無料アップデートで続々と追加予定とのこと。

レノックス

 リボルバーガンで戦う、ガンマンタイプ。爆破ナイフのスキルと自分限定のヒーリングスキルを持っており、中距離でヘッドショットを決めると真価を発揮する。エイムに自信があるプレイヤー向きの性能となっていた。性能はシンプルながらに、扱うのがやや難しい印象を受けた。
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ヘイマー

 火の魔術師で、炎の壁を設置して継続ダメージを与えたり、ブライドフラッシュで敵の視界を妨害できる。メインウェポンの“フレイムショットボウ”は1発1リロード式の銃だが、ADS時にチャージ可能。チャージ時は1発の威力がかなり高く、直撃させずとも爆発範囲でダメージを与えられたので、かなり使いやすかった。また、空中浮遊が可能で、ふんわりと空中を移動することもできる。
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スターチャイルド

 ショットガン使いの、前衛タイプ。突進スキルや回避時に、肌がダイヤの皮となって防御力がアップする。また、近くの敵を吹き飛ばす範囲近接スキルも持っていた。突進で突っ込む→近接スキルかショットガン、といった立ち回りがシンプルに強力だった。
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1-OFF(ワンオフ)

 巨大ロボットのタンク系。巨大ゆえに、視点もかなり高い。乗ると空中浮遊できるパッドは、竜巻で敵の弾丸を吹き飛ばすバリアーにもなる。メインショットは攻撃ではなく、掃除機で敵の弾丸やスキルを吸い込むことができ、かなりタンクに偏った性能。掃除機は敵を吹き飛ばすことができ、オブジェクトなどを利用して攻撃も可能だった。

 掃除機のリロードが入ると攻撃が吸い込めない隙はあるものの、対峙すると攻撃がほとんど通らないためかなり厄介な印象だった。
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ヴェール

 スナイパーライフルを持った長距離射撃系。スキルで大ジャンプが可能で、空中からの狙い撃ちも可能。ワイヤー系の地雷・トラップマインを持っていて、敵の裏取りなどを阻止できる。複数設置できるため、マップごとに自分たちの陣地を作りだしやすかった。
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ジャバリ

 自分の周囲の味方を回復できる、サポート系。攻撃しながら回復役もでき、攻撃性能も高い。シンプルながらに味方をサポートしながら戦えるが、自分が倒されると回復役が減ってしまうため、そのあたりの立ち回りが難しそうな印象だった。
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ロカ

 ミサイルランチャーを所持しており、三段ジャンプと空中ホバーが可能。空中や地上から、指定地点に突進攻撃を仕掛ける急降下スキルを持っている。ミサイルランチャーがかなり強力で、ADSすると敵をロックオンしてホーミングミサイルが撃てる。とりあえず飛び上がって空中からミサイル連射しているだけで、かなり活躍できた。
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ダビアス

 メインウェポンはグレネードランチャー。地面に可燃性化学物質をまき散らすスキルを持っており、それらを燃やすことで継続ダメージをまき散らすタイプの性能。空中機動の多い本作がゆえに使いどころは難しいが、足の止まりやすいマップやルールでは、それなりに有効だった。
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テオ

 アサルトライフルを持ち、グレネードを投げられる超シンプルなアサルトタイプ。スモークグレネードも使用でき、アサルトライフルをADSするとサイトの赤外線により自分だけスモークを貫通して敵の姿を見ることができるのが非常に強力。ただし赤外線による視界はかなり狭いので、思いのほか使いこなすのは難しかった。
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ドウ

 バーストライフルを持つ、ヒールやタンク役に長けたサポート特化型。ヒールパッドを設置すれば、回復ゾーンを作りだせる。また、バリアのドームを設置することで、敵の射撃を遮断して仲間を守ることが可能。使った感じ、ドウだけはチームにひとりは欲しいと感じた。なお、ヒールパッドやバリアバッドは破壊が可能で、敵チームのサポートを妨害することも可能だった。
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ワイワイFPSを遊びたい人にオススメ!

 各ヒーローの役職への縛りがゲーム的になく、性能的にも差が大きくあるわけではない(ワンオフなどは別として)。ある程度自由にチームアップできることや、ルールとマップがシンプルなため、ヒーロー系チームFPSの中でも、かなりカジュアルだと感じた。
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 正直、キャラクター性能やルールに目新しいところはこれといってないが、あらゆるタイトルのいいところドリといった感じ。ガチガチの競技性の高いFPSを遊びたい人よりは、どちらかというとワイワイと対戦型FPSを楽しみたい人にうってつけだ。競技性が低いわけではないが、パーティーゲーム感覚で遊べる側面が本作にはあると感じた。
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 プレイ内容やミッションの達成で、ポイントを獲得可能。シーズンパス(無料)も用意されており、それらを達成していくことで、キャラクターたちのスキン、武器スキン、アクセサリーなどのアイテムを入手可能とのことだ。

 発売日である2024年8月24日まで少し時間はあるが、2回のベータテストも予定されている。7月13日~15日には、本作を予約したプレイヤーを対象にアーリーアクセスベータ、そして7月19日~22日には、誰でも無料で参加できるオープンベータテストが実施される。いずれもクロスプラットフォームに対応しているので、いち早く遊んでみたい人はぜひご予約を。

合同インタビュー。FPSと対戦格闘ゲームを融合したような、キャラクター重視の読み合いがコンセプトに

 体験会終了後には、メディア合同での開発インタビューが行われた。本作のディレクターを務めるキム・クライネスと、リードゲームプレイデザイナーのクロード・ジェロームにゲームプレイを通して、気になった点やこだわりを訊いた。

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――ヒーロー系シューターは無料タイトルが多いですが、パッケージ販売にした理由を教えてください。
キム
 発売時から完全なゲーム体験をしてほしくて、パッケージ販売をすることにしました。パッケージ版であることによって、16名のキャラクターであったり、対戦モードや複数のマップをすべてすぐに楽しめます。また、ストーリー上のシナリオやムービーシーンも見どころで、こちらもすべて楽しめます。3ヵ月ごとに区切ってシーズンを展開しますが、そこで新しいキャラクターなどを追加していく予定です。追加要素は、無料アップデートで提供します。

――ヒーロー系シューターは複数ありますが、本作ならではの魅力を教えてください。

キム
 本作はいろいろな側面があります。根幹となるのは、やはりバトルですね。銃やスキルを駆使して戦うアクションの部分は、本作の基本となる部分です。そこに、キャラクターどうしの相性が勝敗を左右するような、ある意味非対称となるような、対戦格闘ゲーム的要素を足しています。

 そして、「そのキャラクターをいつ出すのか?」といった戦術も楽しめるようになっています。プレイスキルに左右される部分もありますが、しっかりと頭を使って戦略を考えるところが、本作ならではの要素だと考えています。

 そこへさらに、ゲームへ没頭できるような要素を加えています。銀河系の世界観の中で描かれる、本作独自のストーリーを楽しんでほしいです。キャラクターどうしの人間関係などにも、ぜひ注目してください。

――プレイステーション5とPC版の同時発売で、クロスプラットフォームに対応していますが、プレイ環境の違いによるゲームへの影響はどう考えていますか?

キム
 同時発売かつ、クロスプラットフォームに対応したのは、シンプルにより多くのプレイヤーたちとマッチングしてほしかったのが理由です。パッド操作か、マウス&キーボードか、といった部分はすごく気にしています。ただ、クロスプレイは強制しているものではないので、やりたい人は設定をオンにして遊んでいただければと思います。

 先ほど説明したように、本作は戦略性が重要です。プレイスキルが高い、いわゆるエイム力が高いだけでチームが勝てるようなゲーム性には、今後もしたくありません。ですから、使用するデバイスの違いは、さほど重要ではないと考えています。

――シューターゲームの中にもリアル系やスポーツ系などいろいろありますが、ヒーロー系シューターを選んだ理由はありますか?

キム
 開発メンバーは、これまで多数のシュータータイトルに関わってきました。それは、個人それぞれで異なるタイトルです。そこから、個々の長所を活かそうと考えたとき、ヒーロー系シューターがいいだろうと考えました。

 我々もシューター系ゲームは大好きですから、自分たちの好きなもの引き継ぎつつ、今度は我々が「おもしろい」と思えるゲームを作りたくて、本作が生まれました。

クロード
 本作ならではの部分で言うと、ストーリーも重要視しています。マルチプレイゲームはストーリーを重視することは少ないので、逆にそこを見てほしいですね。完全新作タイトルですから、プレイヤーの皆さんとともに成長していきたいです。

――キャラクターごとにできることが大きく違いますが、バランス調整はたいへんだったのではないでしょうか?

キム
 ゲームの方向性としては、各キャラクターそれぞれが強い個性を持つことを大事にしています。“バランス”の言葉で考えると、それぞれのキャラクターが均等になるようなイメージが強いと思いますが、我々としてはキャラクター性が尖ってもいいので、それよりも個性を重視しています。

――ヒーロー系のシューターは、だいたいチームメイトたちの協力性が重要視されています。本作は個々の力が強く、そこまでチーム一丸とならずとも戦えるような印象でしたが、どのようなコンセプトなのでしょうか。

キム
 ヒーロー系シューターはたくさんありますが、本作の特徴のひとつが、設置系のスキルを使用すると、そのままずっとマップに残ることです。たとえば、偵察トラップを置くと敵の位置がわかります。「チームと協力しないといけない」みたいなゲーム性にストレスを感じている人がいたら、いろいろな場所にひとりで偵察トラップを置いて、間接的にチームに貢献できます。といった感じで、キャラクターによってはひとりで活躍できるようなゲーム性を目指しました。

――本作はeスポーツとして、競技的な部分も狙っていますか?

クロード
 まずは、とにかく5vs5のヒーローシューターだと認知してほしいです。今後もコンテンツを多数追加していきますが、それを受けてプレイヤーからどんな反応が返ってくるのか、我々としても楽しみにしています。

――追加アップデートですが、キャラクターのほかにゲーム内イベントやコラボイベントの予定はありますか?

キム
 現在はあくまで基盤となる、ゲーム本編の拡張に集中したいです。

クロード
 今後もシーズンを通してさまざまな追加を予定していますが、プレイヤーたちとともに成長していければと考えています。

――ゲームのみならず映画など、いろいろな作品なエッセンスを感じましたが、たとえばどのような作品に影響を受けましたか?

クロード
 本作は、あらゆるSF作品へのラブレターであり、本作ならではのSF世界観も楽しんでもらいたいです。皆さんに馴染みのある部分も描いていますが、プレイヤーの皆さんに驚いてもらえるような要素も盛り込んでいます。

 私は、キャラクターを通してその人となりがわかるような作品が自分はすごく好きです。本作のキャラクターもさまざまなバックボーンを持っていますが、見た目やアクションを通して、何かしらの共感できる部分も探して、楽しんでほしいです。

キム
 キャラクターから共感ですとか、絆を感じられる部分は、僕も重視しています。そこからさらに、ゲームプレイを通してぜひ彼らに共感してほしいです。キャラクターたちを使い込んで上達するにつれて、さらに1歩先に進んで、そのキャラクターとの絆が芽生えるような部分を目指しています。

 たとえば、1-OFF(ワンオフ)はお掃除ロボットなんですが、プレイしていくうちにいろいろなシーンで「あのゴミを掃除したい!」と思ってもらえるかと思います(笑)。もちろん、ただゴミを片付けたくなるだけではなく、戦略的なメリットも生まれます。投げたゴミ爆弾を回収したらまた使えるようになりますから、そういったことも学べるように設計しています。
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