小澤麗那(おざわれな)
1月26日生まれ。愛知県出身。ゲームやアニメ、舞台などで活躍。趣味は弾き語り、作詞、アイドル鑑賞など。おもな出演作に『白猫プロジェクト NEWWORLD‘S』(ウルスラ/エイダ役)、『舞歌ファンタジア』(木花卯月役)、『レムナント:フロム・ジ・アッシュ』(ルス役)、『オメガラビリンスZ』チチ役など。
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その場で芽生える感情をなによりも大事に
――そんな中で、はるき役のオーディションを受けられることになります。
――オーディションでは、最初からはるきを受けようと考えていたのですか?
はるきは逆に、甘い笑顔をまとっていて、柔和な雰囲気を持つ、アイドルらしいアイドルだなと。そんなふたりのイメージを抱いた中で、私がこれまで演じてきた役柄、声質に考えると、羽那ちゃんが合うのかなと考えまして。最初は彼女だけを受けようとしましたが、自分の先入観だけで決めるのはよくないと思い、マネージャーさんと相談して、はるき役も受けさせていただくことになりました。
――実際のオーディションはいかがでしたか?
――それでは、合格の連絡があったときは驚かれたのでは?
そこで、はるきのおっとりとした空気感というのをまず大事にしようと考えました。そして、はるきは強い意思を持っていて、芯のある子だとも思ったので、そこも意識してお芝居を作り上げていきました。
それと、これはライブなどでもそうなのですが、ガチガチに固めたプランで表現するのではなく、その瞬間に芽生えた感情で表現することを大事にしています。
――これまで収録したゲーム内コミュ等で、とくに印象的だったものはありますか?
とくに、True Endには心を打たれました。このコミュで描かれている、はるきにとっての桜が、私にとっての『シャイニーカラーズ』というコンテンツなんですよね。ですので、すごく共感できる部分が多くて、収録のときは自然と涙を流していました。ぜひ全プロデューサーさんに見ていただきたいです。
そこから、はるきらしい歌を歌えるようになりました。また、コメティックの楽曲はかなりテンポの速い楽曲が多く、リズムに乗るのに苦労しましたね。速いテンポ感の中でしっかりとはるきらしく歌わないといけないという焦りもあり、なかなかうまくできませんでした。そんなときには、「伴奏の音をしっかりと聞いてみるといいよ」とアドバイスをいただけて。それがキッカケで、コメティックの速いテンポの中でもバッチリとリズムに乗って歌えるようになりました。これらのアドバイスは、いまでも意識していますね。
――現在、コメティックの楽曲は4曲リリースされていますが、改めてそれぞれの印象や、収録時のエピソードなどありましたら聞かせてください。
『無自覚アプリオリ』については、最初に聴いたときはロックなテイストでかっこいい楽曲だなと思ったのですが、いざ歌うとすごく難しくて。曲調に合うように攻撃的に歌っていたのですが、「はるきちゃんらしく、柔らかく歌ってね」とアドバイスをいただき、試行錯誤しながら収録していった思い出があります。
『くだらないや』は、はるきがセンターということもあり、彼女らしさが歌詞に出ているので、はるきに共感しながら、感情を込めて歌わせていただきました。
最後に『平行線の美学』ですが、この楽曲を収録するころには、はるきとしての歌いかたも身についていて、余裕を持って歌えたので、楽しい収録だったことを覚えています。楽曲としては、人と人を突き放した、私とあなたは平行線、というようなメッセージが歌詞に込められていて、はるきには少し理解しづらい楽曲なのかなと思ったので、共感しながら歌うのではなく、アイドルして提供された楽曲を歌うというスタンスで収録を行いました。
はーちゃん(三川華月さん)は、周りから不思議な子と言われていまして。最初は「そうかな?」と思っていたのですが、最近では「確かにそうかも!」と思うことがたくさんありますね。
たとえば、初対面なのにもともと友だちだったと錯覚させるほど距離感を掴むのがうまいのですが、一方で、ふたりでいっしょにいるときに、話しかけても返事がなく、30秒後ぐらいに「ごめん、なんだっけ?」と返ってきたりすることもあります(笑)。急に考えを巡らせることがあるようで、おもしろい子だなと思っています。
そんなはーちゃんとは、昨年行われた、渋谷でのルカの広告展開をいっしょに観に行ったのが思い出に残っています。当時、はーちゃんとは出会って間もなかったですが、同じユニットになるルカの巨大広告が渋谷で展開されるということで、いっしょに観に行きたくて、人見知りながらも声を掛けたことを覚えています。そしたら、「いっしょに行きたかった」と言ってくれて。その時点ではコメティックについて一切情報が出ていなかったので、ドキドキしていましたが、はーちゃんといっしょに見ることができてよかったです。忘れられない出来事ですね。
――そこから、おふたりの関係もより深まっていった感じでしょうか?
3人いっしょのときの出来事だと、私の誕生日をお祝いしてくれたのが本当にうれしかったです。今年の1月に“リスアニ!LIVE 2024”に出演させていただきましたが、その前日が私の誕生日だったんです。
これまでの誕生日は家族と過ごしたりすることが多かったのですが、ライブ前日だったので、お家に籠って準備をしていて、少し寂しい誕生日でした。そのことを、ライブ当日になりちゃんに話したら、「じゃあ、みんなでご飯に行こう」と言ってくれて。
それまで、なりちゃんから誘われることがなかったので驚きましたが、うれしかったですね。ライブが終わった後、3人でしゃぶしゃぶを食べました。そこで、距離がグッと縮まりましたし、お互いを理解できた感覚があります。
――じつは、三川さんにも同じ質問をしたのですが、こちらのエピソードを話されていて、川口さんから誘ってくれたのがすごくうれしかったとおっしゃっていました。
ユニットだと、ストレイライトとシーズが気になっています。どちらもかっこいいパフォーマンスが得意ということで、意識しちゃっている部分もあると思いますが、やっぱりライブを拝見すると見惚れちゃいます。私たちも彼女たちのようにかっこいいユニットになりたいと思わせてくれる存在ですね。
――楽曲についてはいかがですか?
あとは、シーズの『Forbidden Paradise』もお気に入りです。もともと好きなジャンルの曲調というのと、6thライブの大阪公演でパフォーマンスを拝見して、かっこよすぎて圧倒されてから、楽曲の魅力に取り憑かれています。
――ライブの話題が出ましたので、初ステージとなった5.5周年ライブ“星が見上げた空”の感想など改めてお聞きできればと思います。
本番では初ライブということもあり緊張してしまいましたが、プロデューサーさんたちが笑顔で見守ってくれているのがうれしくて、パワーをもらえました。皆さんのおかげで、最後までステージで立つことができました。
――5.5周年ライブのMCで、過去に川口さんのパフォーマンスを見ていたので、今回いっしょにステージに立ててうれしかったとお話しされていました。改めて、川口さんとコメティックとしてステージに立たれた感想などもお聞きできればと思います。
一方で、なりちゃんのパフォーマンスもそうですし、ルカの作中の活躍も見ていたので、いっしょにパフォーマンスして、ルカのプロデューサーさんに認められるか不安ではありました。ただ、ルカにも負けたくない気持ちもあったので、そこはライブへのモチベーションにもなりましたね。
最近では、私たちキャストの距離感もどんどん近くなっているので、今後はそれがパフォーマンスに影響していくのかなと考えています。
――5.5周年ライブを終えられた後には、東京ドームでの“異次元フェス アイドルマスター★▼ラブライブ!歌合戦”にも出演されました。(※▼はハートマーク)
――心から楽しめたステージだったのですね。その後2024年1月には“CANVAS”シリーズのリリースイベントにも出演されました。これまでご出演されたステージよりもプロデューサーさんとの距離が近いイベントだったと思いますが、こちらのステージに立ってみて、いかがでしたか?
――コンパクトな規模感のイベントならではの楽しみを堪能されたのですね。そして、先日には6thライブツアーの大阪公演に出演されました。
パフォーマンスについては、「いっしょに楽しむ」というライブのコンセプトだったので、「私も精一杯楽しむぞ」という思いで、タオルを回したりジャンプしたり、プロデューサーさんといっしょに楽しんでいましたね。
――今後の活動の中で、挑戦してみたいことはありますか?
──それでは最後にプロデューサーの皆さんにメッセージをお願いします。
プロデューサーさんたちの愛に恩返しできるように、コメティックもはるきちゃんもいっしょにがんばっていきますので、応援よろしくお願いします!