2026年8月22日、東京・有明の東京ガーデンシアターにて、『鳴潮』のコンサートツアー“To the New World”の日本公演が開催された。『鳴潮』ではこれまで中・小規模の音楽ライブが開催されていたものの、世界各地を巡る大規模なコンサートツアーは今回が初。楽曲を担当したアーティストたちによる生歌唱も披露され、会場は大盛り上がりであった。 本記事ではコンサートの模様のほか、現地のフォトスポットや来場者特典などをお届けする。
『鳴潮』のリアルイベントはなにかと悪天候に見舞われることが多いという俗説がファンの間では囁かれているのだが、今回も現地では夕方にピンポイントでゲリラ豪雨が発生していた(笑)。
しかし、今回の会場はなんと有明の“東京ガーデンシアター”。東京有数の規模を誇る劇場型イベントホールということで、大雨も問題なし、最大収容人数(キャパシティ)は約8000人という申し分ない会場なのだ。


昼間はバッチリ晴れていたんですけどね……
リナシータ編とラハイロイ編の楽曲を中心に数々の名曲と圧巻の演出で大盛り上がり。アンコールでは事前発表のセットリストになかった楽曲も!
開演前、会場の期待が徐々に高まる中、人気キャラクターを演じる声優陣からの応援メッセージが届き、アンコから注意事項のアナウンスがくり返される。開演直前にも再度アンコから「漂泊者のお兄ちゃんお姉ちゃんたちこんにちは~」と流れ、多くの人が事前に収録されたものだろうと無反応でいると、「あれ? 皆ちょっと元気ない? もっと大きい声出せるよね」と続いた。

なんと実際に会場からアンコ役の伊吹誓乃(いぶきちかの)さんが生の前説を行うというサプライズであった。2回目の呼びかけには会場全体から大きな「こんにちは~!」という返事があり、最後の注意事項説明の後、コンサートが始まる。
事前に公表されていたセットリストは、全31曲という大ボリューム。

- Saving Light(先駆ラジオEP0)
- 荒波鳴踊(先駆ラジオEP1.0)
- The Beginning of Our Story & Astrum Unicum/Stars, Rebirth, and You(ブラックショア編OST Ver1.3)
- Lifted Clouds of Eons & Wind Chases Wild Geese(瑝瓏編OST Ver1.1&リナシータ編OST Ver2.7)
- 昼夢グランドフィースト(先駆ラジオEP2.0)
- Daisy Crown(先駆ラジオEP2.1-フィービー)
- When the Bird Glides Across the Sky(リナシータ編OST Ver2.3)
- With Glory I Shall Fall(リナシータ編OST Ver2.2)
- Against the Tide(先駆ラジオEP2.4-カルテジア)
- Reveries in the Crimson Beyond(リナシータ編OST Ver2.5)
- On Those Sleepless Nights & The Next Stage(リナシータ編OST Ver2.3&交錯する星群れ 音楽特集 Vol.2)
- In Moments Does Moon Persist(リナシータ編OST Ver2.6)
- O Sun, Witness My Name(リナシータ編OST Ver2.6)
- APHELION[Galbrena's Lullaby](先駆ラジオEP2.7-ガルブレーナ)
- Chasing Daylight(リナシータ編OST Ver2.7)
- Eversinging Song(リナシータ編OST Ver2.3)
- Lingering Summer Light(リナシータ編OST Ver2.8)
- 切り咲く(先駆ラジオEP2.8-千咲)
- Dawnbreaker(先駆ラジオEP3.0)
- A Splash of True Colors(Throttle Up!)(ラハイロイ編OST Ver3.0)
- Catch Me If You Can(先駆ラジオEP3.0-リンネー)
- Unfinished Journey(ラハイロイ編OST Ver3.0)
- Unwritten in the Stars(先駆ラジオEP3.0-モーニエ)
- A Small Miracle(ラハイロイ編OST Ver3.1)
- 砕けた花(フリート・スノーフラッフEP)
- Paper Plane(先駆ラジオEP3.1-エイメス)
- Voyaging Star's Farewell(ラハイロイ編OST Ver3.1)
- Vernal Days Dreamed by the Star(ラハイロイ編OST Ver3.1)
- Heart of Lahai-Roi(ラハイロイ編OST Ver3.3)
- L!!!!ght(先駆ラジオEP3.2-シグリカ)
- Venture into the Unknown(ラハイロイ編OST Ver3.0)
アーティストは下記の通りだ。

- Amanda Achen
- Arisa
- Casey Lee Williams
- Crywolf
- Forts
- Holly
- Miku Nakamura(Cö shu Nie)
- NANO
- SIENA
- Sophia Gripari
- Tarokiki
- Vanessa
- Will Stetson
全曲を個別に解説すると膨大になってしまうため、個人的によかった曲を紹介しようと思う。今回の公演では、先駆ラジオEP2.4-カルテジアの挿入曲“Against the Tide”がいちばん胸が高鳴った一曲であった。
ほぼすべての曲は、実際にゲーム内で流れたムービーやPVのアニメーションがスクリーンに映し出される中で歌唱され、ムービーに合わせてキャラクターのセリフやSEも入るのだが、その演出はすばらしいものであった。カルテジアが黒潮の荒波を切り開く直前、すべての音が止む。無音のなかで斬撃を放ち、その瞬間、一気に音楽が再開してサビへ。最高でした。


中央のステージ奥にひとつ、左右にふたつの高解像度スクリーンが設置されており、ムービーが流れたり、アーティストの歌唱やダンスパフォーマンスがアップで映し出されたりしていた。これにより筆者は最後列の席であったが十分に楽しむことができた。
会場の雰囲気もとてもよく、曲が始まると「オォーー!!」、終わると「フゥーー!!パチパチパチパチ」といった感じで、いっしょに歌える曲への参加率も高いように思えた。“会場の観客全体で公演を楽しんでいる感”というのは音楽ライブに現地参加するうえでかなり大切な要素で、楽しめるかどうかは参加するファンの熱量にも左右されるが、『鳴潮』ファンは鍛えられている?というか楽しむのが上手で(ゲーマーってこういう場ではちょっと奥手なイメージもあるが)、さすがの盛り上がりであった。


来場者特典のペンライトは、遠隔からの電子操作で席ごとに同期して自動で光るタイプだった。そりゃあもう、みんなブンブン振り回していたよ(笑)
記憶に新しいラハイロイ編のクライマックス曲、“Heart of Lahai-Roi”(ラハイロイ編OST Ver3.3)も最高だった。まず、曲自体がかっこいい。ゲーム内で最高のタイミングで流れた思い出補正なんかもあり、好きなファンも多いはずだ。。なんならイントロが流れた時点で会場は歓声でちょっと揺れていた(笑)。
何がよかったって、これはもうアーティストの生歌の迫力がすごかった。デュエットでの歌唱だったのだが、ゲーム内の音源にはないアレンジに加え、熱量と迫力がマシマシで、「これよこれ、これがライブの醍醐味よ」といった感じであった。

特定の楽曲についてではないのだが、アンコール演出がおもしろかったので、そちらもお届けしようと思う。セットリストの曲をひと通り演奏し終えたころに会場からはアンコールが。正直「あの曲がまだ流れてないしな」とかもあり、続きはあるんだろうなと思っていたが……、スクリーンに唐突にガチャ演出が流れた。そして、星5演出から恒常ガチャキャラクターのアンコが排出され、会場は大爆笑。こういうお遊び、好きですよ。



「えっ、アンコールだからアンコってことですか?」、「そういえば、注意事項アナウンスもアンコだったな」とか思いつつ、ほかの観客も似たようなことを考えていたのであろう、会場は少しのあいだざわざわしたりクスクスしたりしていた。
その後、今度はセブンヒルズのルパのガチャ演出が流れ、ルパ登場からの“Running For Your Life”が流れた。この曲は『鳴潮』でも屈指のノれるかっこいい曲で、アンコール一発目としてグッドであった。アンコール演出のウケもよく、セットリストにない曲というもあり、会場はさらなる盛り上がりを見せていた。

おそらく、ガチャで恒常キャラクターのアンコが"すり抜け"で排出され、その後に限定キャラクターのルパが排出される、という小ギャグ演出なのだろう。会場の空気もあってバカ笑いして盛り上がったが、振り返って思い出すと、とてもシュールだ。
ちなみに、アンコール後のセットリストにない曲は下記であった。
- Running For Your Life
- Ode to the Nameless Martyr
- Turning Around
- 絶やさぬスタートーチ
ラストソングは“絶やさぬスタートーチ”であった。この曲はラハイロイ編のラストに漂泊者がスタートーチ学園を卒業するときの曲であり、コンサートの締めくくりを思わせるうえ、観客も合唱できる一曲だ。会場は「ついにきたか」と言わんばかりの空気に。左右のスクリーンには観客の映像も流れ、美しい余韻を残すラストソングとなった。


また、ラストソングの“絶やさぬスタートーチ”が流れた後には、スクリーンに開発のKURO GAMESからのメッセージが流れた。KURO GAMES味のある結構ぶっちゃけた内容のメッセージですこし笑いつつ、会場全体が感慨深い空気に包まれていた。

フォトスポットや着ぐるみのファンサービス、来場者特典に力が入っているのが『鳴潮』リアルイベントのいいところ。
毎度のことだが、今回も多数の着ぐるみがお出迎えしてくれた。新しい着ぐるみとしては、最新キャラクターの“秧秧・玄翎”が早くも登場しており、ツバキを倒していた。



『鳴潮』の着ぐるみたちは相変わらずはっちゃけている。
今回のコンサート衣装のキャラクターたちとツーショットが撮れる等身大パネルや手持ちのパネルのほか、メッセージボードやコラボゲーミングPCのコーナーなどもあった。



こんな感じで楽しめた。



コラボPCでは完凸キャラの理想データで試遊できたようだ。楽しそう。
来場者特典もとても豪華であった。SS席など、席のグレードによって内容が若干変わるのだが、筆者が座ったA席の特典内容を紹介する。


ペンライトはランダムで1種。ライブ中は遠隔操作で席ごとに同期させるので交換NGであったが、ライブ後には交換していたファンもちらほら。





ゲーム内で使用できるギフトコードも付いてきた。ペンライトを振るかわいらしい黒猫を装備できた。
今回の『鳴潮』コンサートツアー“To the New World”東京公演は、これまでの『鳴潮』の音楽イベントと比べても、最大規模で、クオリティーも非常に高いコンサートであったといえるだろう。いちファンとしても大満足であった。ワールドツアーはまだまだ続き、9月には台北、その後もロサンゼルスやシンガポールなどで開催される。惜しくも東京公演に参加できなかったファンは海外公演に応募するのも手かもしれない。
