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『ファイアーエムブレム 万紫千紅』は期待を遥かに上回る出来栄え。システム的にも個性が際立つ4人全員で遊びたくなる、飽きのこない作り【レビュー】

『ファイアーエムブレム 万紫千紅』は期待を遥かに上回る出来栄え。システム的にも個性が際立つ4人全員で遊びたくなる、飽きのこない作り【レビュー】
 『風花雪月』ファンの皆様、ご安心ください。これはヤバいです。
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『ファイアーエムブレム 万紫千紅』は期待を遥かに上回る出来栄え。システム的にも個性が際立つ4人全員で遊びたくなる、飽きのこない作り【レビュー】
おもしろすぎてプレイ中はつねにこんな感じ。
 2026年9月17日に発売予定のNintendo Switch 2向けシミュレーションRPG『ファイアーエムブレム 万紫千紅』。3年ぶりとなる超人気シリーズ最新作のプレイレビューをお届け。

ネタバレなしで楽しんでいただきたい作品

 この記事を読んでくださっている方の多くは、先日配信された『ファイアーエムブレム 万紫千紅 Direct 2026.8.4』をご覧になったことと思う。すさまじいインパクトでしたね。「もう買うことは決めている!」という方で未視聴の場合は、ストーリーが少しわかるのでゲーム発売まで見なくてもいいかも。ちなみに、ゲームの構造にも深く関わるので、本記事でもこの動画と同等レベルのストーリーのお話はします。

 もはや、ストーリーがおもしろいことは確定している。ゲーム部分に関してはなるべくネタバレにならないように気をつけ、ゲームの序盤を遊んでみてのレビューや判明したことなどをお伝えしようと思う。

まさしく『風花雪月』の進化版といった風情

 『万紫千紅』の舞台は、“ダグザの地”。シリーズでは前々作にあたる『ファイアーエムブレム 風花雪月』の舞台であったフォドラから海を渡った場所にある大陸で、『風花雪月』をプレイ済みなら「おっ」と思う要素が数多く散りばめられている。
『ファイアーエムブレム 万紫千紅』は期待を遥かに上回る出来栄え。システム的にも個性が際立つ4人全員で遊びたくなる、飽きのこない作り【レビュー】
主人公のひとり、ディートリヒはフォドラの出身だったりする。
 ゲームの構造的にも似た部分はあるが、一方で大きく異なる部分も数多く用意されている。とくに、ワールドマップに関わるシステムは出色の出来栄え。ルーティンワークになりがちな、ストーリー進行に関わる戦闘と戦闘のあいだの自由行動期間を、とても厚みのある新たな遊びへと昇華している。
『ファイアーエムブレム 万紫千紅』は期待を遥かに上回る出来栄え。システム的にも個性が際立つ4人全員で遊びたくなる、飽きのこない作り【レビュー】『ファイアーエムブレム 万紫千紅』は期待を遥かに上回る出来栄え。システム的にも個性が際立つ4人全員で遊びたくなる、飽きのこない作り【レビュー】
ゲームの流れや新システムについては、これから順を追って紹介する。

『風花雪月』は遊んでおいたほうがいい?

 本作が気になっている多くの方のこの疑問。筆者は「YES」と答えておきたい。が、「遊んでおかなければいけない」という意味ではないことは強調しておきたい。

 シミュレーションは、そもそもプレイに時間がかかるジャンル。しかし、『風花雪月』は時間がかかったとしても最低4周はプレイしたくなる、すさまじい作品だった。きっと同意してくださる方も多いと思うし、理由はネタバレになりそうなので伏せる。ともかく、現段階で「『万紫千紅』おもしろそうだな」と感じている方には、もし時間的な余裕があれば『風花雪月』を体験しておいて損はないとお伝えしておく。

 ただし、本作は『風花雪月』とは異なるダグザの地で物語が展開され、登場人物もほとんどが新規のキャラクターなので、『風花雪月』を未プレイでも十分楽しむことができる。
『ファイアーエムブレム 万紫千紅』は期待を遥かに上回る出来栄え。システム的にも個性が際立つ4人全員で遊びたくなる、飽きのこない作り【レビュー】
『万紫千紅』で4人の主人公が発表されたとき、筆者と同じように「これは4周確定だな」と思った方も多そう。

主人公はプレイヤーの分身+4人

 本作にはたくさんの主人公がいる。まずは見た目や名前を好きに変更できる救世主。本記事ではデフォルトネームのイシュマールと呼ぶことにする。そして、カイ、ディートリヒ、セオドラ、レダという生まれも立場も違う4人も登場。ここからは、ゲームの序盤の流れを追いつつ、5人の役割について触れることにする。

選択できる難易度とモードはふたつずつ

 最初に、ゲームの難易度とモードを選択することになる。難易度は、ノーマルとハードの2種類。モードはカジュアルとクラシックの2種類で、クラシックだとHPがゼロになった仲間は復帰しなくなる。今回は、ノーマル、カジュアルで体験。
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決定後でもタイトル画面から“再降臨”を選ぶと、難易度とモードを変更できる。

最初はイシュマールの物語が進む

 ゲームを開始すると、すぐに主人公の見た目や名前の設定を行い、物語が進行。まったく予想だにしなかった展開が続く中、マップでの戦闘、ワールドマップやダンジョン、クイックバトルなどのチュートリアルを挟みつつ学ぶことができた。
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筆者が作ったイシュマールはこんな感じ。
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『ファイアーエムブレム 万紫千紅 Direct 2026.8.4』配信後に話題になった「銃のような見た目の籠手」も序盤から登場。クイックバトルでは、RPGのコマンド選択式の戦闘風になる。
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すごろくっぽくも見えるワールドマップ、武器を振ることもできるダンジョンの探索もひと通り体験。
 ものすごい情報の渦と、つぎつぎと登場する新システムに翻弄されつつ物語を進めていく。すると、世界を滅ぼさんとする“バロール”との戦いに身を投じることとなった。
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 そして、過去に干渉する力を持つフォトナという女神の案内で、方尖塔の間という場所に到達。ここからは、時をさかのぼりイシュマール以外の主人公4人の過去に干渉することになる。
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方尖塔の間にくるまでの展開はスッパリと端折らせていただいた。ここまでがプロローグと考えてよさそう。

過去に触れ、4人の主人公を導くことに

 方尖塔の間には4つの塔があり、触れることでカイ篇、ディートリヒ篇、セオドラ篇、レダ篇のいずれかをスタートできる。イシュマールの視点で言うなら、過去に干渉して4人の主人公を導き、魔神・バロールとの戦いに加わってもらう、というのが狙いだ。
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主人公の4人は、いずれも5年前に開催された“ダグシオン大剣闘祭”の出場者。追体験するのは、半年以上にも渡るこの大剣闘祭での出来事となる。
 ちなみに、方尖塔の間には“未来への扉”があり、イシュマール単身でもバロールとの戦いに臨むこと自体はできる。しかし、通常のプレイとは異なった趣になりそうなので今回は挑戦していない。
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主人公の並行プレイや章単位のやり直しが可能

 カイ篇、ディートリヒ篇、セオドラ篇、レダ篇では、序盤の流れこそ違えど、ダグシオン大剣闘祭の優勝を目指すという点は同じ。カイ篇なら、当然ディートリヒやセオドラ、レダのクラン(出場チームのこと)はライバルということになる。
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ひとりだけではおぼろげだったストーリーも、複数の主人公をプレイすることでその全体像が見えてくる。
 各主人公には、ストーリーで必ず仲間になるキャラクターがいるほか、試合前の自由行動期間でできることにも個人差がある。ちなみに、ほかのクランのメンバーも、条件を満たせばスカウトで仲間に引き入れることが可能だ。また、帝都ダグシオンからは方尖塔の間に戻ることができ、ほかの主人公への切り替えや、クリアー済みの章からのやり直しなどもできるようになっていた。

世界の探索という要素が加わった自由行動期間

 ストーリーは章立てで進行。ダグシオン大剣闘祭への参加登録をしてからは章のスタート時に、試合が行われる日と残りターン数が表示されるようになる。この試合までの自由行動期間のあいだに、いかに戦力を増強できるかが攻略のカギ。
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1ターンはゲーム内で6時間。主人公や章ごとに試合までのターン数は変わり、かなり長期間自由に過ごせることもある。52ターンは比較的少なめなほう。
 最初はセオドラ篇をプレイしたのだが、まさに手探り状態で何をすべきかを探っていった。5章まで進めたあたりで、ほかの主人公にも手を出したところ、明らかに上手に時間を使えるようになっていたことを実感できた。
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自由行動期間では、それぞれの主人公専用のシステムも設けられている。加えて、行動可能範囲も変わるので、4人遊んでもまったく飽きない作りになっている。
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冒険の手引きを開くと、『ファイアーエムブレム』シリーズではおなじみのキャラクター、アンナさんがアドバイスをくれる。右も左もわからない序盤では本当に助けられた。
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カレンダーも用意されていて、催し物なども事前に確認できるようになっていた。これも便利。

ダグシオン内の設備利用や人々との交流

 大剣闘祭の開催地でもある、帝都ダグシオンが行動拠点となっている点は全主人公で共通。ダグシオンは広く、たくさんの施設が立ち並んでいて、宿泊のような行動以外ではターンは経過しないのでのんびりと過ごせる。
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マップは広いが見やすい作り。オレンジ色のアイコンで新登場の要素、新商品の追加、話していない人物を教えてくれる。人や施設へのファストトラベルも可能で、移動は楽チン。
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訓練や食事は、毎週やれる回数が決まっている。何かとお金がかかるので、クエストやワールドマップに出て稼ぐことになる。
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いっしょに戦う仲間はスカウトで増やしていく。スカウトを成功させるには、贈り物や食事などで支援レベルを上げ、かつ物語やクエストを攻略して名声レベルを一定以上まで上げておく必要がある。
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仲間にできそうなキャラクターはたくさん見かけるが、条件を満たすのは簡単ではなさそう。クールそうなウーシュラさんは、個人的にかなり好み。
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神殿で神に奉仕しレベルが上がると、戦闘中に使用できる“加護”の種類が増加。奉仕は週に1回しかできないので、コツコツやる必要がありそう。
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鳥になってひっそりと主人公たちを導いているイシュマールと交流することも。こちらもできるのは週に1回。

兵種変更では成長率の変化も確認可能

 『ファイアーエムブレム』シリーズでは、レベルアップしたときのステータスの上昇はランダムで、キャラクターや現在の兵種に応じて上がりやすさが変化するのが伝統。

 従来作では、どの程度成長しやすいかはゲーム内では確認できなかった。本作では基本情報に“成長値”が記載されており、上がりやすさが確認できるようになっている。兵種変更時にも見られるので、育成のプランも立てやすい。
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これは体感も込みの筆者の予想だが、成長値が50ならそのステータスは50%の確率で上昇する、と考えてよさそう。間違っていたらすみません。

街での準備が済んだらいざワールドマップへ

 ダグシオンを出ると、広大なダグザの地のワールドマップが表示される。最初は、どのように道がつながっているかすらわからないため、行ける場所を進むしかない。残りターン数を気にしながらの行動になるので、つい焦ってしまうが、全キャラクターを触ってみた感じ、かなり余裕を持ったターン数が確保されているようだった。
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こちらはセオドラ篇で最初にダグシオンから出た状態。ピンが立っているのは、街で受けたクエストの目的地になっているため。
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西に1マス進むと新たな道が表示された。1ターンの移動で最大3マス進めるが、最初はこうやって少しずつ行ける道を増やしていくことになる。
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さらに西に1マス進むと、今度は一気に行ける道が増えた。マスが少し増えただけで、世界が大きく広がった気分。というかマップ大きすぎる。うれしい。
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ゲーム内の3月1日から8日までのあいだで、マップはこんな感じに。“名声レベル”が低いと、通れない関所もあった。
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敵が表示されたマスに触れると、少人数どうしの遭遇戦がスタート。

ダンジョンではクイックバトルで育成が可能

 ワールドマップのダンジョンのマスで止まると、内部を探索できる。ダンジョン内では主人公を操作してアイテムの収集や、敵とのクイックバトルが可能。1回の探索で1ターンしか消費しないので、いろいろと効率がいいスポットとなっている。ただし、倒した敵は章をまたがないと復活しない。残念。
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ダンジョンに出撃可能なのは5名まで。最序盤は仲間が少なく、おのずと全員参加できた。
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Yボタンで主人公が武器を振る。きちんと装備武器が見た目に反映されるし、攻撃モーションも変化するので、アクションゲームっぽくて楽しい。
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敵に触れるとクイックバトルがスタートするのだが、武器を当てて開始すると主人公が先制攻撃をしかけてからバトルが始まる。
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クイックバトルは、参加者全員がHPを共有して行うコマンド式の戦闘。このままRPGにできそうなクオリティー。サクッとスキップしてオートで戦わせ、結果だけ見られるのも助かる。

各主人公専用のシステムをご紹介

 前のセクションの冒頭でも触れたが、各主人公には自由行動期間で実行できる専用のシステムがたくさん用意されている。すべてを詳しく取り上げていては、ものすごいスペースになってしまうので、主人公ごとに簡単に紹介していく。

カイ

 カイは、ほかの主人公よりも多くクエストが発生するほか、名声レベルに応じて稽古を受けることができる。また、ワールドマップでは、入手した作物の栽培や騎乗動物の捕獲が可能。捕獲した騎乗動物は、騎乗するタイプの兵種で利用でき、移動力アップといった有利な効果が得られる。
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人助けではゴールドや名声値が手に入る。ワールドマップで行くべき場所が指定されることも多く、冒険のガイド的な便利さもあった。
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騎乗動物の騎乗スキルを発動させるには、仲よくなる必要がある。カイ篇では、ダグシオンの厩舎での餌やりも可能だ。

ディートリヒ

 ワールドマップ内で“刃鳴り”というコマンドが実行可能で、隠れている敵を発見できる。遭遇戦を積極的に行えるので、経験値を稼ぎやすい。加えて、刃鳴りで発見した敵が落とす魔響石を使うと、戦技の強化や特定の戦技の伝授が可能。
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戦いを愛するディートリヒを体現するシステムで、とにかく敵と戦いまくれる。
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兇戦士と呼ばれる強者からの挑戦状を受け取り、その戦いに勝利すると伝授が可能な特殊な戦技が習得できる。

セオドラ

 セオドラ篇では、歩兵に軍団兵を配備できる。配備するとステータスがアップするだけでなく、軍団兵ごとに異なる計略を戦闘中に使用可能。また、母国であるサラミスから戦備増強依頼が届くこともあり、物資を納品するとゴールドや名声値が獲得できる。
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軍団兵は、『風花雪月』で言うところの騎士団のようなもの。装備がひとつ増えるようなものなので、使わなくても配備しておくだけで得をする。
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ワールドマップでは、素材を収集する“探索”が実行できるのだが、軍団兵がいると“探索派兵”でより多くの素材を集められる。

レダ

 一流のビウエラ(本作に登場するギターのような弦楽器)奏者であるレダは、ダグシオンの酒場での興行が行えるほか、地方興行の依頼が届くこともある。さらに、酒場が発展すれば戦闘で役に立つ飲み物も作れるように。
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指定された街に行き、地方興行を行うと通常では行けない秘密のスポットの情報が得られることもある。
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ダグシオンでの興行を行うと、新たなブレイズアーツを習得できる。

王道をゆく戦闘システムは、より遊びやすく

 戦闘は、味方フェイズ、敵フェイズの順に行動するターン制。各フェイズ中は、ユニットが1回ずつ行動可能というシミュレーションの王道のシステムとなっている。ここからは、過去作との関係なども踏まえて注目のポイント、本作ならではの新システムをご紹介。

剣・斧・槍は3すくみではない

 『ファイアーエムブレム』シリーズでは、剣は斧に、斧は槍に、槍は剣に強いといった3すくみの関係になっている作品は多いが、本作ではその仕組みは採用されていない。ちなみに、『風花雪月』でも採用されていなかった。
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同ランクの武器なら攻撃力の高さはおおよそ斧、槍、剣の順。その分、命中率や攻撃速度は槍や剣が高め。
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剣は追撃のダメージが1.2倍、槍は騎兵に有効、斧は最低でも5ダメージ与える、といった武器ごとの特性も用意されている。

特効・有効でダメージアップ

 弓は飛行ユニットに強い、といったシリーズ伝統の要素は引き継がれており、この場合は“特効”となってダメージは通常の3倍になる。また、特定の武器や魔法には、特定の兵種に対して“有効”、もしくは“特効”の効果を持つものがあり、ピンポイントで大活躍してくれる可能性がある。
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技名や武器名に付いているアイコンで、どの兵種に有効か判別可能。

武器の耐久値は戦技の使用でのみ減る

 2023年に発売された『ファイアーエムブレム エンゲージ』では武器の耐久値が撤廃されていたが、本作では復活。といっても、『風花雪月』とは違って通常攻撃では減らず、“戦技”という必殺技のようなものを使ったときにのみ減るようになっている。序盤だからか戦技が必要な場面も少なく、遊んでいてさほど耐久値を気にする場面はなかった。
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魔法は消費回数制で、ストーリーに関わるステージクリアー後には回復。自由行動期間中は、休まないと回復しない。

主人公ごとに異なるブレイズアーツが使える

 カイ、ディートリヒ、セオドラ、レダは、少し物語を進めると“ブレイズアーツ”と呼ばれる特殊なコマンドが使用可能になる。攻撃、移動、補助など、キャラクターごとに性能は異なるが、使用の代償としてHPが減る点は共通。使える技の種類はレベルアップによって増えていった。
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カイは手のひらから冥府の炎を放つ。範囲攻撃なのでなにかと便利。
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ディートリヒは最大3マス離れた位置に移動し、移動後の攻撃も可能。障害物をすり抜けることもできる。
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セオドラは、岩を投げて最大5マスまで離れた敵を攻撃できる。
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レダは周囲の仲間の攻撃力をアップする。
 ブレイズアーツを使うと、ブレイズゲージが増加。ゲージが半分以上になるとオーバーブレイズ状態になって能力値がアップするだけでなく、ブレイズアーツ自体も強化される。ただし、ブレイズゲージが最大まで溜まるとバーストとなり、最大HPが減少するなどのデメリットもある。ブレイズアーツに関しては個人差があるため詳細な解説は省くが、主人公は戦場に出る機会が多いので、比較的すぐに使いこなせるようになった。
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オーバーブレイズ状態を維持したくはあるが、強化されたブレイズアーツも使いたくなるというジレンマ。
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HPを消費するというデメリットは、回復役の経験値稼ぎができるというメリットとも捉えられる。

時間を巻き戻す機能は続投

 『風花雪月』にも登場した、行動をやり直せる機能は本作にも搭載。ユニットの行動ごとに記録されている中から、好きなタイミングを指定してやり直せる。ちょっとしたミスへの対処から、大幅な戦術の変更まで、幅広い使い道がある。ほんとに便利。
『ファイアーエムブレム 万紫千紅』は期待を遥かに上回る出来栄え。システム的にも個性が際立つ4人全員で遊びたくなる、飽きのこない作り【レビュー】
難易度ノーマルだからか、使用に制限はなかった。ハードになると画面右上にある“天刻の白沙”を消費するのかもしれない。

“●時間レビュー”と書けないほどハマっています

 『風花雪月』で『ファイアーエムブレム』デビューをし、ドはまりした筆者としては、安心感だけでなく新鮮さも味わえる、とても満足度の高い作品だった。“重厚な群像劇”と評するのは簡単だが、序盤のプレイだけでもそんな言葉では表現できないほどの世界の奥行きを感じられる。
『ファイアーエムブレム 万紫千紅』は期待を遥かに上回る出来栄え。システム的にも個性が際立つ4人全員で遊びたくなる、飽きのこない作り【レビュー】
街中にさらっと立っているコイツとかにもドキッとしてしまう。
 いつもならプレイ時間をレビュー記事の売りのひとつにしたりするところだが、引かれるレベルで遊んでしまっているので書けない。今回はあくまでも序盤のレビューではあるし……。ともかく、期待している皆さんはご安心ください。『万紫千紅』が気になっている方は、発売までのあいだに『風花雪月』をどうぞ!
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