真夏の夜明けに『沙羅曼蛇』愛を見た
シリーズを集めたコレクションタイトルは基本的に【今日は何の日】のコーナーでは取り扱わないのだが、本作は別。なぜなら、ナンバリング完全新作である『沙羅曼蛇III』が遊べるからだ。


『グラディウス』と『沙羅曼蛇』の違いや特徴、収録されている各バージョンの話なんかはこれまでの記事でさんざん取り上げてきたので割愛。シリーズ作のほとんどをクリアーするまで遊んできた筆者は『沙羅曼蛇III』が出ることを知ったとき、めちゃくちゃテンションが上がったのを覚えている。


開発は、クラシックゲームの移植のクオリティーに定評がある有限会社エムツー。“エムツーショットトリガーズ”のブランドで、数多くのクラシックゲームの復刻を手掛けている。ちなみに2025年8月7日は、同じくエムツーが開発を担当した『オペレーション・ナイトストライカーズ』(※)の発売日でもある。


実際にプレイしてみると、やや速めのスクロールでステージを駆け抜けるテンポのよさや、マルチプル(パワーアップのひとつで、自機を追尾する分身。『グラディウス』で言うところのオプションのようなもの)を展開して敵を攻撃する爽快感は、まごうことなき『沙羅曼蛇』だった。『沙羅曼蛇』を知り尽くしていないと、この気持ちよさを引き出すのは難しかっただろう。まさに原作愛の賜物だ。

1周クリアーまでが20分ちょいというコンパクトさも、筆者にとってちょうどいい塩梅だった。1990年代のアーケードゲームの多くがこのくらいのボリュームだったことを考えると、決して短すぎるということはない。もっとも、やり込みを重ねて4周目、5周目と高次周に到達できるようになると長時間のプレイになってしまうのだが。そこは“一時停止して休みつつ遊べる”という家庭用ゲームのよさを兼ね備えているということでヨシとしたい。


『沙羅曼蛇III』をプレイして感じたのは懐かしさだけではない。『グラディウスIII』のスネークオプションを使いやすくした“マルチプルチェンジ”は、レーザーと組み合わせて敵を薙ぎ払う感覚が新鮮で、プレイし始めのころはスネークタイプばかり使っていたほどだ。とはいえ高次周を攻略するにつれて通常の追尾タイプを使う割合が多くなっていったのだが……。
あと、隠し機体の“グレイレイヤー”のラウンドレーザーも新感覚だった。ラウンドレーザーは『グラディウス外伝』が初登場となる武器だが、前述のスネークタイプのマルチプルとの組み合わせが個人的にツボだった。こんなことを書いていたら、またプレイしたくなってきた。


2026年8月3日にはコアユーザー向けのアップデートが行われ、ちょっとした話題になった『沙羅曼蛇III』。本作に限らず、かつて人気を博した作品のシリーズ新作が続々とリリースされている昨今は、2Dシューティングゲームファンにとってうれしい時代なのではないかと思う。というわけで、ぼちぼち『グラディウスVI』に期待したい(いつもこればかり言ってる気もする)。
※画面はSteam版のものです。













