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『デスクリムゾン』30周年。「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ」いろいろな意味で話題となった怪作ガンシューティング【今日は何の日?】

『デスクリムゾン』30周年。「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ」いろいろな意味で話題となった怪作ガンシューティング【今日は何の日?】

意味不明なセリフやゲーム内容、不条理な難度が逆に愛される要因に?

 1996年(平成8年)8月9日は、セガサターンで『デスクリムゾン』が発売された日。本日で発売から30周年を迎えました。
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 『デスクリムゾン』はエコールソフトウェアがパズルゲーム『ぱっぱらぱおーん』に続けて開発、発売した作品。『バーチャコップ』に続くガンコントローラ“バーチャガン”の対応ソフト第2弾でした。

 開発スタッフの人数や経験が不足していたなかで、無理にさまざまなアイデアを詰め込もうとした結果、演出や操作性、バランスなどゲーム全体に多くの問題を抱えてしまったそうで、ファミ通のクロスレビューで3、3、4、3の合計13点を記録したことをはじめ、方々でのゲームの評価は散々。しかし、味のあるキャラクターやセリフなどが人気を博し、いまでも多くの人に愛される作品になっています。近年ではアニメ
『ポプテピピック』で本作のパロディネタが使われたことでも話題になりましたね。

 お笑いコンビ“カミナリ”のふたりがエコールソフトウェアの真鍋賢行社長へ独占インタビューをしている動画では、発売当時の心境や制作秘話などを知ることができます。
 ゲームは10年前の回想からスタート。主人公であるコンバット越前は、戦友のダニーとグレッグとともにマルマラ軍の傭兵として戦うも敗走。

 逃げ回るうちに謎の遺跡に迷い込み、その最奥部で上に宝石がはめ込まれた3つの扉を発見。ダニーは緑の扉の奥で宝石を、グレッグは青の扉の奥で古文書を、越前は赤の扉の奥で謎の銃“クリムゾン”を手に入れることになります。

 ここで本作の迷言である「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ」が登場。ユーザーからはなにが“せっかくだから”なのかわからない、赤の扉が赤くないなどとツッコまれていました。
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 真鍋社長は前述のカミナリさんのインタビュー動画のなかで“せっかくだから”という言葉は“選んだ扉の中に入って何か持っていこう”という意味で言っていることを明かしました。赤くない扉を赤い扉と言っていることも「俺は赤の宝石が付いたこの扉を選ぶぜ」というセリフが長すぎて入らなかったため、“この赤の扉を選ぶぜ”になったと語っています。長年の時を経て明かされた真実に驚いたファンも多いでしょう。

 なお、このシーンは和歌山県和歌山市加太にある友ヶ島の由良要塞跡がロケ地として使われており、聖地巡礼に訪れるファンもいるそうです。

 回想パートが終わると時代は1996年に。医師として働いていた越前はヨーロッパを覆う謎の伝染病“KOT”に突き動かされるものを感じて現地へと飛びますが、たどり着いたサロニカの街で彼を待ち受けていたのは異形の魔物たち。越前は手にした“クリムゾン”で魔物を迎え撃ち、事態の真相を突き止めるべく調査を開始する……という展開になっています。

 コンバット越前の本名は越前康介であり、コードネームに本名を丸出しにしてしまっていることや、そんなコンバット越前を演じているせいじろうさんの芝居のクセが強いことなど、シリアスな雰囲気に反してツッコミどころの多い設定や演出なども話題で、その滑稽さも愛されている要因です。

 ゲーム部分はコンバット越前の視点で3DCGによって描かれたフィールドに現れる敵キャラクターをガンコントローラで狙い撃つもの。セガサターン付属のコントロールパッドでプレイすることもでき、その場合は方向ボタンで照準カーソルを移動させ、Aボタンで射撃をする操作になります。本作は照準を合わせようとすると自動的に照準がずれるため、この癖を読みながら攻撃をする必要がありました。

 敵が何もないところから突如として襲ってきたり、一度ダメージを受けたあとに無敵時間がなかったりと、難易度は高め。ゲームオーバーになると飛ばすことができないメーカーロゴまで戻されるため、テンポも悪くて苦戦させられましたね。

 コンバット越前が使う銃“クリムゾン”は敵を倒すことで進化ゲージが上昇し、このゲージが最大になると銃が進化。第1段階は敵の位置を表示する“サイトスコープ”が追加され、第2段階はマシンガンやボムショット、ミサイルなどのオプション銃が使用可能に。第3段階以降は残機が増える仕組みです。
『デスクリムゾン』30周年。「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ」。いろいろな意味で話題となった怪作ガンシューティング【今日は何の日?】

 意外な形で人気を博した本作はシリーズ化され、1999年11月25日にはドリームキャストで続編の『
デスクリムゾン2 -メラニートの祭壇-』が発売。2000年10月30日にはアーケードに『デスクリムゾンOX』が登場し、こちらの作品はドリームキャストやプレイステーション2(PS2)にも移植されました。

 その後に『デスクリムゾン』に登場するムササビをモチーフにした“ムサピィ”が主人公のアクションゲーム
『ムサピィのみらくるデス魔宮』がワンダースワン向けに開発されていたものの開発中止に。また、2009年ごろ『デスクリムゾン3外伝 忌獣戦紀 ~スピアクロゥ編~』の開発がスタートし、公式サイトでキャラクターデザインなどが公開されていましたが、残念ながら発売にはいたっていません。いまなおファンが多い人気のシリーズなので何か動きがあるとうれしいですね!
※画像は2024年に公開されたオープニング&デモ映像をキャプチャーしたものです。

      担当者プロフィール

      • カワチ

        カワチ

        ■キャッチフレーズ「スーパーファミコンのRPGやゼロ年代の美少女ゲームを愛するライター」■経歴/実績:1981年生まれ。東京都出身。2000年よりゲーム雑誌のアルバイトを経て、フリーライターとしての活動を開始する。執筆実績は『レイジングループ完全読本』(ホビージャパン)や『CHAOS;CHILD 公式資料集 Here Without You』(KADOKAWA)など多数。■得意ジャンル・ゲーム歴・知識:アドベンチャーゲームやRPGなどのジャンルを好み、オールタイムベストは『東京魔人學園剣風帖』。ほかに思い入れのあるゲームは『かまいたちの夜』『月姫』『CROSS†CHANNEL』など。■ゲーム歴:37年。■知識:スーパーファミコン時代のRPGやゼロ年代美少女ゲームへの造詣が深い。

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