ChinaJoy 2026開幕!
■900企業が1000タイトルを出展
一般向けの出展は350社。ビジネス向けの展示は500社にのぼる。そのうちのおよそ半数の46.6%が外資系企業であるのが特徴だ。日本人によって廈門で創業されたスタジオなども含めるとその数はさらに増えることだろう(筆者とともに『ファミ通ゲーム白書』で中国パートを執筆する高橋玲央奈氏が率いるレオナソフトもそのひとつだ)。
あわせて、Steamでも600ものゲームタイトルがChina Joy特集のラインアップとして加えられている。中国ゲーム産業のトレンドを計る上では、現場に足を運ぶのが肝要だが、オンラインでも中国イベントの最先端の一端を楽しむことができる。例年同様、PlayStation、 Blizzard Entertainmentといった海外大手によるブースを皮切りに、Tencent、NetEase、Zhejiang Century Huatongといった中国大手企業がしのぎを削る開催となるようだ。
■テーマは“Level Up with AI”
中国のユーザー層が、AI活用に関して、そこまで違和感を覚えていないという点も大きいだろう。ちなみにAIショート動画の市場規模は2025年の段階で3800億円を超え、もはや日本のコンソールゲームのソフト市場を凌駕する規模となっており、さらにその成長率は現在も加速している。
このような中、今年のChinaJoyではUnitree Robotics、LimX Dynamics、MagicLab、Lumi Robotics、 Yunmu Intelligent Manufacturingなどのロボットメーカーがヒューマノイドロボットを披露することが決定している。
開幕前日発表、中国市場26年上半期の速報値
中国音数協は、中国市場について年に2回報告しているが、そのひとつがChinaJoyに関連する2026年7月末の“CDEC(上半期の市場を発表)”。さらに、12月開催の“中国ゲーム産業年次会”にて、通期の市場規模について発表するのが恒例になっている。
張氏によれば、2026年上半期における中国ゲーム市場規模は1884.5億元(3兆7690億円)となり、前年比12.17%増となった。なお、アカウント数はここ数年来、高止まりしているが、その数は7億アカウントに迫るところまで来ている。とはいっても、もはや誰にも驚かれないのが相変わらず中国らしい。
■SNS内ゲームアプリとPCダウンロードの伸び顕著
これに対し、ひさびさに躍進を遂げたのがPCにダウンロードしてインストールするタイプのゲームだ。市場規模は452.88億元(9057.6億円)と前年比 27.92%増。市場全体の24.3%を占めていることから、上半期でもっとも勢いのあるセクターはここであると言えるだろう。

そこで、何が市場に貢献したのかを思い起こしてみると、昨年(2025年)来人気を持続させ、マルチプラットホーム戦略で成功したTencentによる新作『デルタフォース』の存在が浮かび上がる。
その一方で、近年の大ヒット作である『黒神話:悟空』のような新規有力作リリースの欠如や、収束に向けて動いているNintendo Switchなど複数の要因が重なり、コンソールゲーム向けゲームの市場規模は前年同時期から7.6%減の9.61億元(192.2億円)となった。

■海外展開の規模増大と貢献タイトル

裏づけとなるのが、2025年のIAP収益(ゲーム内収益)グローバルランキングだ。Sensor Towerによると、このランキングにおいて上記の『ラストウォー:サバイバル』と『ホワイトアウト・サバイバル』が1・2フィニッシュを飾っている。
Sensor Towerのデータは、モバイルのみのものだが、いまやモバイルは世界最大のゲームプラットフォームであり、躍進に寄与しているしても大げさとは言えないだろう。このあたりの状況は、業界最大のゲーム市場年鑑『ファミ通ゲーム白書2026』において、筆者が北阪幹生氏、高橋玲央奈氏とともに担当している中国パートにおいて、詳しく書かせていただいているので、機会があれば手に取ってほしい(間もなく発売されるらしい)。
こうした状況下で、いよいよChinaJoy 2026が開幕する。出展が決まっている上記のCentury Gamesには、個人的に注目している。このあたりについては、改めてリポートしたいところだ。














