約26年ぶりに“3Dドンキーコング”が大復活

『ドンキーコング バナンザ』は、任天堂から発売された3Dアクションゲーム。1999年に発売された『ドンキーコング64』以来、じつに26年ぶりとなる“3Dアクション”としてのシリーズ完全新作となっている。
3Dマリオ、とくに『スーパーマリオ オデッセイ』を開発したスタッフが中心となって制作しており、箱庭3Dアクションとしての完成度が極めて高く大きな話題となった。
目の前を遮るものはすべてぶち壊せる、圧倒的な爽快感が魅力なのはもちろんだが、Nintendo Switch 2本体の発売から間もなかった時期のNintendo Switch 2専用タイトルだけに、目を付けていたゲームファンも多かったのではないだろうか。

ゲームの舞台となるのは、鉱山地帯“インゴス島”の地下世界。大嵐に巻き込まれ、地底深くへ迷い込んでしまった主人公・ドンキーコングは、そこで出会った少女ポリーンとともに地底の最奥“星の中心”を目指すことになる。
ドンキーコングはどんな願いも叶う黄金の果実“バナルート”を手に入れるため、一方のポリーンは地上に戻る願いを叶えるために。目的は違えど、利害が一致した凸凹コンビは手を取り合い大冒険へと乗り出していく。
ちなみにポリーンという女性キャラクターは、任天堂作品の元祖ヒロインとも呼べる存在。初期には“レディ”と呼ばれていた。前述の『スーパーマリオ オデッセイ』ではニュードンク・シティの市長に就任しており、これをきっかけに近年の作品にはたびたび登場している。


本作最大のキモとなるのは、圧倒的な破壊の爽快感だ。立ちはだかる敵だけでなく、壁や地面といった地形そのものをパンチで破壊可能。ありとあらゆる物を簡単に破壊できるため、そこら中を夢中になって掘りまくってしまった人は多いはずだ。ちょっとした岩山を崩して平地にしてしまったみたいなことも日常茶飯時。ゴールドや宝箱など、貴重品が隠されていることもあるため、ついつい採掘をやめられなくなってしまう。
地下とは思えないほどの美しい景色が広がっているのもポイントで、夕日に染まる荒野、激しい吹雪の極寒地帯など、多種多様なエリアが待ち受けている。驚異的な身体能力で、高低差のある雄大な景色の中を駆け巡り、壊して壊して壊しまくるのは何とも言えない快感だ。引き抜いた岩盤を振り回したり敵に投げ付けたりなんてこともできる。


地底の長老たちから授かるイニシエの力“バナンザ”と、ポリーンの歌声が共鳴することでドンキーコングがさまざまな姿に大変身するところも魅力的。通常とは異なるパワーでシビれるような満足感が得られる。
“コングバナンザ”は装飾をまとった巨大なゴリラとなり、コンクリートみたいな硬い地形も何のその。“シマウマバナンザ”なら俊足を活かして崩れ落ちる足場や水上すらも走って突破可能。“ダチョウバナンザ”はダチョウなのに空を飛び、タマゴ爆弾で敵を蹴散らすこともできるなど、動物の特徴を活かしたアクションが楽しかった。


初代アーケード版やレア社時代の『スーパードンキーコング』シリーズなど、長年のファンに向けた小ネタやオマージュが散りばめられている点も見逃せない。ドット絵デザインの8bitアイテムやディディー&ディクシーが登場するなど、思わぬ出会いに感動したり。
『スーパードンキーコング』の“バナナジャングル”をモチーフにした2Dステージ“スーパーバナナジャングル”や、『スーパードンキーコング2』の“とげとげタルめいろ”のリメイク“スーパーとげとげタル迷路”が登場し、SNSなどで話題となっていたのも記憶に新しいところだ。
2025年9月12日には有料DLC『DKアイランド&エメラルドラッシュ』が配信された。Nintendo Directの終了後にサプライズ配信されたのにはまんまと驚かされた。ドンキーコングの故郷を舞台にしたファンサービス要素や破壊アクションを極限まで活かした新モードが追加される内容で、アップデートやイベントの開催で大いに盛り上がった。現在も“スーパーマリオ コラボイベント”が定期的に開催されているので1周年のこの機会にチャレンジしてみてはいかがだろうか。













