【ボーボボ】舞台『超ハジケステージ☆ボボボーボ・ボーボボ』前回公演は予告編だったという衝撃の事実。原作マンガと同じテンションが続く2時間30分

【ボーボボ】舞台『超ハジケステージ☆ボボボーボ・ボーボボ』前回公演は予告編だったという衝撃の事実。原作マンガと同じテンションが続く2時間30分
 2026年6月12日~21、不条理ギャグマンガ『ボーボボ・ボーボボ』(以下、『ボーボボ』)を原作とする舞台『超ハジケステージ☆ボボボーボ・ボーボボ ~因縁!鼻毛!決戦!~』(以下、『ボボステ』)が、東京都・シアターGロッソにて開演。
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 2024年にはその圧倒的ハジケっぷりで大好評を博した『ボーボボ』の舞台が、さらに濃度を増して帰ってきた。帰ってきてしまった。原作の流れをところどころ省きながら進めた前回とは違い(理由は、予告編だったから)、本公演は原作1巻からストーリーを追い、5巻の“軍艦編”までを描くというもの。2024年公演の『ボボステ』よりもストーリーがわかりやすく、歴戦のハジケリスト以外にも見やすいかもしれない。

 本記事では、そんな『ボボステ』初演前に行われた公開ゲネプロの様子についてお伝えしていこう。

ストーリー

時は300X年――
世界はマルハーゲ帝国皇帝、ツル・ツルリーナ4世により支配されていた。
ツル・ツルリーナ4世は己の権力の象徴として、全国民をボーズにするべく全世界に配置した毛狩り隊による“毛狩り”を開始する。

そんな暗黒の時代に一人の戦士が立ち上がる。
その男の名は、ボボボーボ・ボーボボ(加藤 将)!!
鼻毛を自在に扱う≪鼻毛真拳≫の使い手であるボーボボは、人類の髪の毛の自由と平和を守るため、打倒マルハーゲ帝国を掲げ、日々毛狩り隊との戦いを続けていた。

旅の途中、謎の美少女・ビュティ(工藤晴香)と出会ったボーボボは、ハジケ村親分にして伝説のハジケリスト・首領パッチ(鯨井康介)、≪オナラ真拳≫の使い手・ヘッポコ丸(樋口裕太)、一度は敵として対峙したところ天の助(兎・ロングコートダディ)、≪バビロン真拳≫の使い手・ソフトンらと行動を共にし、毛狩り隊の基地を次々と制圧していく。

そんな彼らの前に立ちはだかる男がいた。
屈強な肉体にリーゼント頭で、異様な存在感を放つ男――軍艦(成松 修)。
かつてはボーボボと共に鼻毛道場へ通った仲だが、毛の王国の人間ではないために鼻毛真拳を継承できず、さらに技を悪用したことで道場を追放されていた。
いまやマルハーゲ四天王の一人となった軍艦は、忠誠を誓う可憐な少女・スズ(岸 みゆ)と共にボーボボの行く手を阻むのであった。

「俺を認めさせてやる…!」
激しさを増す両者の衝突は、やがて仲間たちの運命をも巻き込んでいく。

ボーボボと軍艦《因縁の戦い》が幕を開ける!
全国民の“毛の行く末”はいかに…!
出典:公式サイト

 引用してみたはいいが、よくわからない。

まるでマンガを読むときのようなテンポ。前回の4倍の濃度で進む『ボーボボ』

 会場に入ると、ステージの奥に佇む巨大なボーボボの頭部が目に入る。『ボーボボ』ではおなじみのボーボボの頭部がパカッと割れてあれやこれやする演出に使うのだろうか。

 開演を心待ちにしていたころ、スタッフの方から「こちらの通路を……あの、ちょっとトゲの生えたキャストが通りますのでお気をつけて……」という案内が。たぶんオレンジ色のあいつのことだろうが、耳慣れない言葉に否応なく期待が高まってしまう。

 舞台が暗転し、まず我々が目にしたものはボーボボの頭が爆発するところ。「いきなり何!?」というこちらの気持ちなどお構いなしに、巨大なボーボボの頭に今回の公演における注意事項などが表示される。ここで書かれていた言葉いわく、なんと2024年に行われた公演は“予告編”だったとのこと。今回の『ボボステ』からが本編なのだとか。

 以前の公演は原作マンガ
『ボボボーボ・ボーボボ』の全21巻(『真説ボボボーボ・ボーボボ』は除く)を2時間半の舞台で表現したものだが、今回の『ボボステ』は原作の1巻から5巻の軍艦編終了までを2時間半にぎゅっと押し込めたもの。つまりその濃度はじつに4倍。

 制作陣が「4倍に濃縮された『ボーボボ』ってどうなると思う?」と、AIに聞いてみたところ、「状況にもよるがヤバいことになる」との回答が得られたとのことだ。

 では、そんな舞台は実際のところどうだったのか――。答えはAIの言う通り「ヤバい」で間違いなかった。

 まず特筆すべきは原作の再現度。とはいえこれは「衣装がすごい」という話ではない。個人的に驚いたのはテンポ。原作1巻~5巻までの展開を2時間半に収め切ったうえ、『ボーボボ』に存在するギャグシーンをほぼすべて拾いきっているので、とにかくギャグの密度が高い。原作と同じテンポ感で、怒涛のごとく不条理ギャグが飛び込んでくる。

 ギャグマンガが映像化したときにありがちなテンポの消失は、この舞台においてはいっさいなかったと言っていい。あのころ夢中になって読んだ『ボーボボ』の味そのままだった。

 それでいて、舞台らしいオリジナリティあふれる演出も随所で見られる。たとえば鯨井康介さん演じる首領パッチが、加藤将さん演じるボーボボ、工藤晴香さん演じるビュティと合流したシーン。原作ではボーボボが首領パッチを頭に刺して帽子のように扱う一幕があったが、この舞台では帽子ではなく首領パッチを“Yogibo”として扱っていた。

 ほかにも首領パッチが手裏剣にトランスフォームする場面が首領パッチソード(ネギ)を使った殺陣になる、『ボーボボ』の作者であるマンガ家・澤井啓夫が「クリスマスの夜にひとりで週刊少年ジャンプのはがきコーナーに送っていた」というエピソードを「クリスマスの夜にちくわの懸賞に応募していた」というエピソードになるなど、一部は舞台でわかりやすく、かつ映えるようなものに変更。ちくわの話は「でもじつはその懸賞が当たっていて……」という形でひとボケ追加する形で演出されていたのが印象的だ。

 ほかにも、各所で原作から省略された部分を解説するナレーションなどをつけものが担当。突如銃で撃たれるくだりなどは、手を叩いて笑ってしまった。

 奈落やワイヤーアクションを使った、上下の動きもおもしろい。とくに後半、軍艦(成松修)が待つ空中要塞・ポマードリングに向かうシーンでは、ボーボボたちが空へと羽ばたく……のではなく、まさかの“株式会社L食品 第三営業部 課長 鈴木広”が空へと舞う。まさかの人選に、原作ファンとしては拍手を送らざるを得なかった。

 6人いる5人衆に驚いた軍艦がポマードリングから6人を落とすシーン、地面に埋まったソフトンが“うんこ”コールをもらって立ち上がるシーンなど、各所で奈落は活用されており、物語のハジケっぷりによりわかりやすい視覚効果を与えてくれる。

 拾っているギャグが非常にニッチなので、登場キャラクターが多かったのも満足度の高さにつながっていた。パっと思い出せるだけでも、ボーボボの鼻毛を閉店させたおやじ、桜山商業高校ディフェンス部、首領パッチの部下の名もなきザコ、青森のりんご……などなど、「誰が覚えてるんだよ」という1度だけしか登場しないキャラクターが多数登場。

 物語上でコロコロ変わる、首領パッチの姿や顔芸も見事。しなびたり、うざい顔になったり、暴走状態のヘッポコ丸(樋口裕太さん)にトゲを嚙みちぎられたりと、衣装を変えたりパーツを追加することで細かく表現されていた。

原作未読でも、むしろ未読のほうがおもしろいかも。この6月は『ボボステ』で梅雨をハジケ飛ばそう

 ほかにも舞台上でのアドリブ、ギター(バター)をかき鳴らしながら未練歌(みれんソング)を熱唱する鯨井さんの演技がすごかったこと、岸みゆさんのスズがすっげーかわいかったこと、成松修さん演じる軍艦のお茶目さとかっこよさに痺れたことなど、まだまだ語りたい点はある。あるのだが……いまはただ、この言葉に集約させていただきたい。「『ボボステ』、マジで最高だった!」と。

 個人的に感じたのは、「ここまでしっかりと『ボーボボ』らしさが出ているなら、むしろ未読のほうが楽しいのでは?」ということ。やはり『ボーボボ』の魅力は、その予測不可能な展開にある。かなり原作通りの展開になっていることもあり、しっかりと予習していると「ここでそんなことやるの!?」という驚きは味わえない(そのぶん「ここ再現してくれるんだ!」という喜びに変わるのだが)。

 『ボーボボ』を読んだりアニメを見たのがすごく前だったり、そもそも『ボーボボ』をうっすらとしか知らない、もしくはまったく知らないような人のほうが、この舞台をより楽しめるかも。どんな人でも飲み込んで笑わせるだけの、“ヤバさ”とハジケ”が詰まった、そんな素敵なステージだった。

DMM TVにて配信決定。どこでもハジケリストに

 『ボボステ』は6月20日の公演と6月21日の千秋楽公演の配信がDMM TVにて予定されている。見逃し配信もあるので、現地に来られない人はぜひともこちらを利用することをおすすめしたい。

配信公演

2026年6月20日(土)12:00公演(マルチアングル対応)
2026年6月20日(土)17:00公演(マルチアングル対応)
【千秋楽】2026年6月21日(日)12:00公演(全景対応)
※全券種、見逃し配信付き。

販売期間

2026年6月12日(金)18:00~7月13日(月)20:00まで

前回公演記事

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