Marcus Smith 氏(マーカス・スミス)
『Marvel's Wolverine』クリエイティブディレクター(文中はマーカス)。
Mike Daly 氏(マイク・デイリー)
『Marvel's Wolverine』ゲームディレクター(文中はマイク)。
ウルヴァリンを軸にしたオリジナル物語
――オープンワールドを自由に探索する『Marvel's Spider-man』とは大きく異なる設計になっているようですが、本作はプレイヤーたちがどんな体験を楽しめるように作られているのでしょうか。
たとえば、スパイダーマンはニューヨークの“親愛なる隣人”です。ですが、過去のウルヴァリンが登場した作品を見ると、ウルヴァリンは必ずしも同じ場所で活躍するヒーローではありません。世界中を転々としながら自分の過去を探っていくなど、歴史や因縁との結びが強いキャラクターです。
本作ではそういった点を考慮して、世界中を巡る物語を描いています。また、コミックブックを読み進めるようなテンポ感も大事にしていて、ミッションベースでストーリー重視のゲームが展開していきます。各エリアでやるべきことが明確にあり、プレイヤーが選択する部分もありますが、迷うことなく進められる設計になっています。

――すでに公開されている情報では、マドリプール(マーベル世界にある架空の島国、凶悪な犯罪都市)やカナダ、そして日本の東京が舞台になるそうですね。原作でもウルヴァリンは東京との縁も深いですし、そうなると「もしかしてシルバーサムライとかも出るのかな!?」といちファンとして期待してしまいます。
取材によって、よりリアルな日本にできたと思うので、ぜひ日本のプレイヤーの皆さんに驚いてほしいです。なお、こういった取材は日本以外の土地についても同じように行っていますよ。
――インソムニアックゲームズが前回手掛けた『Marvel's Spider-man』は、クモの能力を持つスパイダーマンゆえに、ウェブスイングで街中を移動するなど、とてもわかりやすい魅力がありました。一方でウルヴァリンは、アダマンチウムの骨格と爪、そして治癒能力(ヒーリングファクター)という無二の特徴はありますが、ゲームの見た目としては正直地味な感もありますよね。今回は、ゲームとしてインパクトを出すために、どのような苦労があったのでしょうか?
その方向性を目指し始めたことで、ウルヴァリンがより身近に感じられるゲームになりました。ウルヴァリンはスパイダーマンのように、俊敏にキビキビと動くキャラクターではなく、ドッシリと重厚感のあるキャラクターですので、各種アクションに重みも持たせています。
もちろんそうするとアクション動作に少し時間が掛かるのですが、代わりにカメラが密着した状態でアクションが楽しめます。本作は新たな流血表現を取り入れており、敵を切り刻むとリアルに血しぶきが飛び、例えば近くに水たまりがあればその水面に血が落ち、混じり、薄まる様子が見られたりします。
また、ウルヴァリンがダメージを受けると傷を負うのですが、その傷はヒーリングファクターによってちゃんと治癒されていきます。骨の上にある皮膚が再生していく瞬間も見られるでしょう。広い空間で飛び回るスパイダーマンとは違い、敵との接近戦に特化した空間・表現作りと、アクションになっているわけです。

――体力バーの下にあるゲージはバーサーカー・レイジシステムのようなものでしょうか?
――左下のスキルアイコンのようなものは、攻撃技などになるのでしょうか?
マイク さまざまなシチュエーションで発動できる、スキル攻撃になります。トレーラーの中ではトルネードのようにスピン攻撃を仕掛けているのは、その技のひとつです。このスキル攻撃はリチャージ式で、発動可能になれば基本的に任意のタイミングで発動できます。アップグレードによって技を習得していきますが、技によっては特定のスキル攻撃を放つことで、リチャージされて使えるようになる技も用意されています。
――トレーラーのバトルシーンでは、敵をフォークリフトに突き刺すシーンがありました。こういったオブジェクトを利用したアクションも多彩に用意されているのでしょうか? フォークリフトがある場所も限定的だと思うので、多彩な場所でバイオレンスアクションが見られるのではないかと期待してしまいます。
たとえば崖際で敵と戦っていれば、敵を崖下に突き落とすようなアクションは、当たり前のようにくり出せます。また、敵どうしをつかんでぶつけ合うですとか、敵を壁に投げつける、クルマに叩きつけるなど、さまざまなアクションがあります。ウルヴァリンならではのパワフルな動きで、スカッとするアクションを味わえますよ。
――トレーラーでは、仲間キャラクターと連携して戦うシーンもありました。サイコキネシスを使っていたので、ジーン・グレイなのかなと思いましたが、各エリアでそういった共闘もあるのでしょうか?

ウルヴァリンは原作『X-MEN』で、ヒーローチーム“X-MEN”に属していますが、本作にはじつは“X-MEN”は登場しません。代わりに“X”というチームに属して、仲間たちといっしょに戦っていきます。この世界にはミュータント(※先天性の超能力者)は存在しており、世界各地のミュータントたちを救うために戦う物語が展開されます。
そのオリジナルストーリーの中に、おっしゃるようにセイバートゥースやオメガレッドなども登場するでしょう。ウルヴァリンの新たな活躍の中で、プレイヤーたちそれぞれが独自の楽しみかたを見つけられると思うので、ぜひプレイしていただきたいです。

――最後に期待しているファンの方にメッセージをお願いします。













