PS5『ウルヴァリン』インタビュー。オリジナルストーリーの中では、東京も舞台に。パワフルな動きや治癒能力も再現。「あれはデッドプールではない」

PS5『ウルヴァリン』インタビュー。オリジナルストーリーの中では、東京も舞台に。パワフルな動きや治癒能力も再現。「あれはデッドプールではない」
 2026年9月15日に、ソニー・インタラクティブエンタテインメントよりプレイステーション5(PS5)にて発売予定の『Marvel’s Wolverine』(ウルヴァリン)。2026年6月3日のプレイステーション公式番組“State of Play”にて、最新トレーラーが公開された。
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 本作は、『ラチェット&クランク』シリーズや『Marvel's Spider-Man』シリーズなど多数のヒット作を生み出してきたインソムニアックゲームズが手掛ける最新作だ。トレーラー情報をもとに、インソムニアックゲームズの開発陣へインタビュー。気になるシーンやシステム、そして日本が舞台になることなどについて詳しくお聞きした。

Marcus Smith 氏マーカス・スミス

『Marvel's Wolverine』クリエイティブディレクター(文中はマーカス)。

Mike Daly 氏マイク・デイリー

『Marvel's Wolverine』ゲームディレクター(文中はマイク)。

ウルヴァリンを軸にしたオリジナル物語

――ウルヴァリンというキャラクターを知らない人に向けて、本作のウルヴァリンの魅力を教えてください。

マーカス
 ウルヴァリンは、猛獣のように屈強で、どんな敵と対峙しても怯まずに立ち向かうイメージのキャラクターです。どんな攻撃を受けても立ち止まらず、前に進んでいく男になっています。本作でも、負った傷の痛みを感じながらも、ワイルドに突き進んでいきます。“ヒーローになりたいわけではないが、つねに正しいことのために行動している”のが、彼の特徴であり、魅力になっています。

――オープンワールドを自由に探索する『Marvel's Spider-man』とは大きく異なる設計になっているようですが、本作はプレイヤーたちがどんな体験を楽しめるように作られているのでしょうか。

マイク
 本作のゲームデザインを考え始めた最初から、まずはとにかくウルヴァリンのキャラクター性を忠実に描くことを大事に考えていました。

 たとえば、スパイダーマンはニューヨークの“親愛なる隣人”です。ですが、過去のウルヴァリンが登場した作品を見ると、ウルヴァリンは必ずしも同じ場所で活躍するヒーローではありません。世界中を転々としながら自分の過去を探っていくなど、歴史や因縁との結びが強いキャラクターです。

 本作ではそういった点を考慮して、世界中を巡る物語を描いています。また、コミックブックを読み進めるようなテンポ感も大事にしていて、ミッションベースでストーリー重視のゲームが展開していきます。各エリアでやるべきことが明確にあり、プレイヤーが選択する部分もありますが、迷うことなく進められる設計になっています。
PS5『ウルヴァリン』インタビュー。オリジナルストーリーの中では、東京も舞台に。パワフルな動きや治癒能力も再現。「あれはデッドプールではない」
――つまり、ステージを攻略しながら進んでいき、クリアーしたらつぎのエリアに向かうような?

マイク
 はい、そういったミッションベースのゲームになっています。

――すでに公開されている情報では、マドリプール(マーベル世界にある架空の島国、凶悪な犯罪都市)やカナダ、そして日本の東京が舞台になるそうですね。原作でもウルヴァリンは東京との縁も深いですし、そうなると「もしかしてシルバーサムライとかも出るのかな!?」といちファンとして期待してしまいます。

マーカス
 ははは、どのキャラクターが出るのかはまだ言えません(笑)。ひとつ言えるのは、日本人の方々に納得してもらえる東京の世界を構築するように努力しています。制作のために、開発チームが日本各地を巡って取材したり資料を集めたりしました。また、フォトグラメトリー技術を使って、実際の場所のテクスチャをスキャンしたりもしています。

 取材によって、よりリアルな日本にできたと思うので、ぜひ日本のプレイヤーの皆さんに驚いてほしいです。なお、こういった取材は日本以外の土地についても同じように行っていますよ。

――インソムニアックゲームズが前回手掛けた『Marvel's Spider-man』は、クモの能力を持つスパイダーマンゆえに、ウェブスイングで街中を移動するなど、とてもわかりやすい魅力がありました。一方でウルヴァリンは、アダマンチウムの骨格と爪、そして治癒能力(ヒーリングファクター)という無二の特徴はありますが、ゲームの見た目としては正直地味な感もありますよね。今回は、ゲームとしてインパクトを出すために、どのような苦労があったのでしょうか?

マイク
 ゲームの軸は“ウルヴァリン”ですので、アクションもすべてウルヴァリンを中心に考えました。ですので、ヒーリングファクターはもちろんのこと、爪を使った攻撃や特別なスキルによって、ウルヴァリンらしい部分にフォーカスしています。

 その方向性を目指し始めたことで、ウルヴァリンがより身近に感じられるゲームになりました。ウルヴァリンはスパイダーマンのように、俊敏にキビキビと動くキャラクターではなく、ドッシリと重厚感のあるキャラクターですので、各種アクションに重みも持たせています。

 もちろんそうするとアクション動作に少し時間が掛かるのですが、代わりにカメラが密着した状態でアクションが楽しめます。本作は新たな流血表現を取り入れており、敵を切り刻むとリアルに血しぶきが飛び、例えば近くに水たまりがあればその水面に血が落ち、混じり、薄まる様子が見られたりします。

 また、ウルヴァリンがダメージを受けると傷を負うのですが、その傷はヒーリングファクターによってちゃんと治癒されていきます。骨の上にある皮膚が再生していく瞬間も見られるでしょう。広い空間で飛び回るスパイダーマンとは違い、敵との接近戦に特化した空間・表現作りと、アクションになっているわけです。
PS5『ウルヴァリン』インタビュー。オリジナルストーリーの中では、東京も舞台に。パワフルな動きや治癒能力も再現。「あれはデッドプールではない」
――なるほど。ゲームプレイ映像が公開され、ゲームシステムがある程度想像できるようになりましたね。体力バーが戦闘中に回復していくのも、ウルヴァリンらしいなと感じました。

マイク
 気づいてくださってありがとうございます。ウルヴァリンの体力は戦闘中にもどんどん回復しますが、さすがにゲームですのでダメージを受けすぎるとゲームオーバーになります。

――体力バーの下にあるゲージはバーサーカー・レイジシステムのようなものでしょうか? 

マイク
 そうです。戦闘を続けるうちにレイジ(怒り)のゲージが溜まり、ヒーリングファクターがより強くなっていきます。ゲージがあると、ほかの人物では耐えられないような攻撃も、ウルヴァリンならば耐えられるでしょう。

――左下のスキルアイコンのようなものは、攻撃技などになるのでしょうか?

マイク さまざまなシチュエーションで発動できる、スキル攻撃になります。トレーラーの中ではトルネードのようにスピン攻撃を仕掛けているのは、その技のひとつです。このスキル攻撃はリチャージ式で、発動可能になれば基本的に任意のタイミングで発動できます。アップグレードによって技を習得していきますが、技によっては特定のスキル攻撃を放つことで、リチャージされて使えるようになる技も用意されています。

――トレーラーのバトルシーンでは、敵をフォークリフトに突き刺すシーンがありました。こういったオブジェクトを利用したアクションも多彩に用意されているのでしょうか? フォークリフトがある場所も限定的だと思うので、多彩な場所でバイオレンスアクションが見られるのではないかと期待してしまいます。

マイク
 ゲーム中ではフォークリフトだけではなく、そういった特殊アクションをくり出せるスポット、オブジェクトなどが多数用意されています。モノによっては「これを利用してください」と明確に用意されたものもあれば、試してみないと気づかないようなスポット・シチュエーションもあるでしょう。

 たとえば崖際で敵と戦っていれば、敵を崖下に突き落とすようなアクションは、当たり前のようにくり出せます。また、敵どうしをつかんでぶつけ合うですとか、敵を壁に投げつける、クルマに叩きつけるなど、さまざまなアクションがあります。ウルヴァリンならではのパワフルな動きで、スカッとするアクションを味わえますよ。

――トレーラーでは、仲間キャラクターと連携して戦うシーンもありました。サイコキネシスを使っていたので、ジーン・グレイなのかなと思いましたが、各エリアでそういった共闘もあるのでしょうか?

マーカス
 おっしゃるように、ジーン・グレイが登場します。ウルヴァリンは仲間といっしょに戦うこともあり、ジーンは独立して戦ってくれるのですが、彼女の言葉に耳を傾けると、どのような場面でチームアップアクションができるのか、特別なチャンスを与えてくれるのかがわかるでしょう。
PS5『ウルヴァリン』インタビュー。オリジナルストーリーの中では、東京も舞台に。パワフルな動きや治癒能力も再現。「あれはデッドプールではない」
――トレーラーのラストには、すでに公開されているオメガレッドなどのほか、セイバートゥースらしき者の姿もあり、すごくワクワクしました。やはりウルヴァリンと因縁のあるキャラクターが多数登場するのでしょうか?

マーカス
 とくに感じていただきたいのは、今回はオリジナルストーリーで展開することです。この現代を舞台にしたストーリーでありながら、さまざまな原作をもとにアイデアを拾っていき、本作ならではのストーリーを描いています。

 ウルヴァリンは原作
『X-MEN』で、ヒーローチーム“X-MEN”に属していますが、本作にはじつは“X-MEN”は登場しません。代わりに“X”というチームに属して、仲間たちといっしょに戦っていきます。この世界にはミュータント(※先天性の超能力者)は存在しており、世界各地のミュータントたちを救うために戦う物語が展開されます。

 そのオリジナルストーリーの中に、おっしゃるようにセイバートゥースやオメガレッドなども登場するでしょう。ウルヴァリンの新たな活躍の中で、プレイヤーたちそれぞれが独自の楽しみかたを見つけられると思うので、ぜひプレイしていただきたいです。
PS5『ウルヴァリン』インタビュー。オリジナルストーリーの中では、東京も舞台に。パワフルな動きや治癒能力も再現。「あれはデッドプールではない」
――また、日本らしい仮面をつけた者や、赤いスーツの男がいて「これはデッドプールではないよな?」と思ったり(笑)。日本でもさまざまなドラマが楽しめそうですね。

マイク
 はい、日本だからこそのキャラクターもいるので、誰が登場するのかもぜひ楽しみにしていてください。これだけは断言できますが、あの赤い男はデッドプールではないですね(笑)。

――最後に期待しているファンの方にメッセージをお願いします。

マイク
 プレイヤーの皆さんの反応が、非常に楽しみです。今回はゲームならではのオリジナルストーリーを語れるということで、非常にチャレンジングながらに、楽しく制作できました。ウルヴァリンが世界各地を回る冒険を描くうえで、歴史をたどっていくと、日本を舞台にすることは必ずやらねばと感じていました。本作はリアリティーを求めながらもゲームに特化したエリアを構築していますが、『Marvel's Spider-man』シリーズで描いたニューヨークを作る気持ちで、日本の街並みを作りました。そのため日本のファンの方々に、そこをどのように感じてもらえるのか、とてもワクワクしています。

マーカス
 もう少しでプレイヤーの皆さんに、ようやく遊んでいただけることをうれしく思います。本作はグラフィックのクオリティーにも自信はありますが、インソムニアックゲームズが大事にしているのは、映像を楽しむことよりも、実際にゲームに触れていただいてわかる魅力です。ぜひ手に取って、遊んでみてください。本作は日本が舞台でもありますので、カリフォルニア州バーバンクのインソムニアックゲームズより「日本の皆さん、ハロー!」と、ご挨拶させていただきたいです。
PS5『ウルヴァリン』インタビュー。オリジナルストーリーの中では、東京も舞台に。パワフルな動きや治癒能力も再現。「あれはデッドプールではない」
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