- マーベルやDCコミックス作品のようなアメコミが好きな人向け
- 『ごくせん』や『さよなら小津先生』のような熱血教師ドラマが好きな人向け
- 『半沢直樹』のような中間管理職(?)活躍作品が好きな人向け
マスト細胞がオススメするゲーム
『Dispatch』
- プラットフォーム:Nintendo Switch2、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、PC(Steam)
- 発売日:2025年10月22日(Switch版、Switch2版、PS5版は2026年1月29日)
- 発売元:AdHoc Studio
- 価格:3400円[税込](PS5版は3410円[税込])
アメコミヒーローの中間管理職ゲーと思いきや、『ごくせん』のヤンクミになってた話
「B銀行にて強盗!」
「ウチの猫のジョセフィーヌちゃんが木から降りてこないざます!」
こんな治安最悪のロサンゼルスの街を守るために活躍しているのがスーパーヒーローたちだ。


本作の主人公・メカマンも、ロボットに乗り込みヒーローとして活躍していたが、ある戦いで修復不可能なまでに機体を大破させられ敗北を喫する。


引退にまで追い込まれ失意のどん底にいた主人公が流れ着いた職場は、もとヴィランの更生者たちを寄せ集めたダメダメヒーロー軍団を管理し、オペレーション業務を担う会社だった。
こうして始まるこのゲーム、なんとダメダメな部下と上司の板挟みになる中間管理職の気分を、わざわざアメコミの世界観で味わえるゲームなのだ。

冒頭に書いたような事件がリアルタイムで発生する中、プレイヤーはオペレーターとして、ヒーローたちを適切に派遣させていかなければならない。火事の現場には火を操れるヒーローを、高い木から降りてこられない猫には飛行できるヒーローを、といった具合にだ。
ここで効いてくる設定が、主人公の部署のヒーローたちがヴィランだったというところ。
複数人のヒーローをひとつの現場に送ることで、事件解決の成功率を上げられるのだが、部下は元悪党。
現場でのケンカや手柄の横取りは日常茶飯事。
彼らをいかに管理したかによって、業務後に上司のシビアな査定が入り、ボーナスが決まる。たまったもんじゃない。


そんな陰鬱な板挟み展開を払拭し、最高に感情をぶちあげてくれるのが、このゲームのもう一本軸であるアドベンチャーパートだ。超クオリティーの3Dアニメで展開するストーリーは最高にアツい。とくに、主人公が会社から無能の烙印を押されているヴィランたちをかばいながら自分の気持ちを吐露し、語り掛けるシーンは、
「あれ、これいま『ごくせん』のヤンクミになってね?」
と、さながら熱血教師ものを見ているかのようにアツくなる。


ダメダメなんかじゃない!
ひとりひとりの個性を活かして、最高のヒーロー軍団を作るんだ!
「みんなで夕焼けに向かって走りだすんだ!」
と、意気込んだ矢先、上司は非情にも「査定をもとにひとり追放しろ」と、告げる。
馬鹿を言うな、そんな選択肢は覆せてみせる……!
と、プレイすること30分、なすすべなく部下を切り捨てることに。
あっ、やっぱりこれ世知辛い中間管理職ゲーだったんだ……。その後もアツい展開が待っているのでぜひその目で確かめてもらいたい。


ファミ通.comで連載中の『チェイサーゲーム』編集担当。好きなヒーローは『バットマン』のロビン。映画『バットマン フォーエヴァー』でロビンを演じたクリス・オドネルは至高。














