そんな挑戦的なコンセプトが特徴の本作は、今回のBitSummitアワードでも革新的反骨心賞にノミネートされている。
音に気を付けながらPCのファイルやソフトから機密情報にたどり着け
施設にあるのは、国が管理する機能が制限されたPCのみ。ときどき見回りにやってくる警備員にバレないように、PCの中に隠されたファイルやソフトから国家機密につながる情報を探すというのが本作の基本ルールだ。


プレイを進めて謎を解いていたら、突然、あの有名なイルカのアシスタントのような雰囲気の星形のキャラクターが画面上に現れて、「あなたはこのPCのオーナーですか?」と聞いてきた。
しかも、キャラクターが出ているあいだは韓国語の音声が再生され続けるので、警備員がやってくる。さらにタチの悪いことに、PCの電源を落としても毎回起動と同時に立ち上がる。「お前を消す方法」と調べようにもインターネット回線はつながっていないので、自分で謎を解くしかない……。
上記の例のように、騒音ゲージというシステムはプレイヤーの緊張感や焦りを引き立てる役割として有効に機能している。一方で、ゲームオーバーになってもペナルティーがほとんどないので、せっかくの緊張感がもったいないようにも感じた。
とはいえ、もっとも重要な部分である“謎を解く楽しさ”はしっかりと味わえる。答えのバリエーションも豊かで、ファイルの中に書かれた情報を整理したり、ときにはPCから目を離して周囲を見回してみたりと、謎を解くにはさまざまなアプローチが必要になった。

総評すると、粗削りな部分はあるものの、謎解きアドベンチャーゲームとしては現時点で十分に楽しく、なによりコンセプトがユニーク。警備員にビクビクして騒音を気にしながら頭を悩ませる体験は本作ならではのおもしろさだ。
謎の難易度も、詰まることはなかったが悩むところではしっかり悩むちょうどいい塩梅だったので、気になる人はいまのうちにウィッシュリストに登録しておいてはいかがだろうか。














