ロゴジャック広告

『天穂のサクナヒメ』5周年。ゲーム史上類を見ない深さで米作りを体験。農林水産省も動いた世界累計150万本以上出荷の稲作アクションRPG【今日は何の日?】

byウワーマン

『天穂のサクナヒメ』5周年。ゲーム史上類を見ない深さで米作りを体験。農林水産省も動いた世界累計150万本以上出荷の稲作アクションRPG【今日は何の日?】
※本記事は、2024年11月12日にアップした記事を再編集したものです。

リアルな米作りに魅了される人が続出!

 2020年(令和2年)11月12日は、Nintendo Switch、プレイステーション4(PS4)用『天穂のサクナヒメ』が発売された日。本日で発売から5周年を迎えた。
 
 
『天穂(てんすい)のサクナヒメ』は、同人ゲームサークルのえーでるわいすが開発を手掛け、マーベラスから発売されたアクションRPG。日本伝統の米作りの工程をここまでやるかというレベルの緻密さでゲーム内に落とし込み、ゲームファンたちを大いに驚かしてくれた作品だ。
広告
[IMAGE]

 プレイステーション5と同日発売でありながら大きな話題となったほどなのだから、ゲームファンたちが受けた衝撃の度合も想像がつくだろう。後に、農林水産省が開発メンバーにインタビューして再び話題となるという珍しいエピソードもあったので、それを覚えている人も多いんじゃないかな。

 本作の主人公は武神と豊穣神を両親に持つサクナ(サクナヒメ)。ひょんなことから鬼が支配するヒノエ島での調査を命じられ、そこで人々の悩みを解決してあげながら稲作に励んでいくことになる。ゲームは農具や羽衣を駆使して鬼と戦う横スクロールアクションのパートと稲作のパートに分かれていて、アクションパートを攻略しながら合間に稲作をしていくといった流れになっている。
[IMAGE][IMAGE]

 ユニークなのはサクナの成長方法。“米は力だ”という本作のキャッチコピーそのままに、よい米を作るほどにサクナのステータスが上昇して強くなっていく。要するに米作りがレベル上げ的な意味合いを持っており、稲作をすればするほどサクナが成長していくのだからおもしろい。実際にプレイした際に筆者は「まさしく米は力だな」とそのアイデアに感心してしまったほどだった。

 前述の通り米作りの工程は事細かで独創的。稲作をするゲームはいくつもあるが、ここまで米のみに特化したものは見たことがない。単に田植えをするだけでも石を取り除いて田んぼを耕す“田起こし”、低品質な種籾を取り除く“種籾選別”、選別した種籾を苗に育てる“育苗”といった工程を経てからようやく育った苗を田んぼに植える“田植え”に入るといった具合。初めて体験した際には誰もがその徹底ぶりに感嘆したのではなかろうか。
[IMAGE][IMAGE]

 この後にも育成期、収穫期にそれぞれやることが盛りだくさん。ネット上で誰かが言っていた「農林水産省の公式ホームページが攻略サイトになる」という話も頷けるというもの。ここまで手をかけているとお米が愛おしく感じてきて、現実世界で見かける田んぼを見る目が変わったなんて人もいたんじゃないかな。筆者などはままさにそんな感じで「あれは“稲架掛け(はさがけ)”していたんだな」みたいに得意げになっていたのを覚えている。

 もちろん、作ったお米や取ってきた食材で食事をすることだって可能。食事をするとアクションパートでステータスアップなどの恩恵が受けられるのもうれしいポイント。夕餉のシーンはちょっとした見どころになっていて、ワイワイと食事を楽しむ姿は見ていてほっこりしてしまう。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 2024年11月12日には“「天穂のサクナヒメ」プロジェクト”としてスマートフォン向けゲーム・アニメ続編・コンシューマ向けゲームの企画が発表されていたが、つい先日行われた公式配信番組において三大企画のうちふたつの動向が明らかになった。ひとつ目は、現在鋭意開発中のアプリ・PC向けタイトル『
天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~』のiOSとAndroid版が2026年2月にリリースされること(Steam版の配信日は後日発表予定)。そして、ふたつ目はアニメの続編が2026年に放送予定ということだ。2026年も“米は力だ!”のムーブは止まらない!
      この記事を共有

      本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

      週刊ファミ通最新刊
      週刊ファミ通表紙
      購入する
      ebtenamazon
      電子版を購入
      bookWalker
      特設・企画