2025年11月14日(金)のリリースがいよいよ間近に迫ってきた、人気FPSシリーズ最新作『Call of Duty: Black Ops 7』。10月にはオープンベータも開催され、発売を待ち望んでいるプレイヤーも多いはずだ。
発売に先駆けて、最新作のアソシエイトクリエイティブディレクターを務め、『Call of Duty』フランチャイズに17年以上も携わってきたMiles Leslie氏への合同インタビューが実施されたので、その内容をお届け。すべてのモードで育成、報酬獲得が可能な新システムなど、気になる要素が盛りだくさんの内容となっているので、ぜひチェックしてほしい。
『Call of Duty: Black Ops 7』で重視したのはファンの声との“つながり”
――『Call of Duty: Black Ops 7』(以下、『BO7』)の発売が間近に迫っていますが、いまの心境はいかがでしょうか?
Miles
発売まであと10日ほどしかないのが信じられず、本当に興奮しています! 開発チームとしてはプレイ時の反応はもちろん、プレイヤーがどのように『BO7』を遊んでくれるのかを早く見たいです。おそらく、私たちが意図してなかったような新しい発見だったり、プレイの仕方もどんどん出てくると思います。
――『BO7』は、前作『Call of Duty: Black Ops 6』(以下、『BO6』)から2年続けての『BO』シリーズ最新作となりますが、開発体制はどうなっていたのでしょうか?
Miles
『BO7』は『BO6』とほぼ同時に開発を進めていました。“オムニムーブメント”など『BO6』の要素も取り入れつつ、いっぽうでファンが何を欲しがっているのかも重要視しながら作っていったんです。そのため、『BO6』で得られたプレイヤーからのフィードバックをいかに素早く開発側へ渡し、ローンチまでに対応できるかという課題もありました。しかし、結果的に前作から多くの学びを得られましたし、素早く対応するもできたと思います。
――現在、FPS界隈が大きな盛り上がりを見せているかと思います。そんな中で、『BO7』が求められているのはどんな要素だと思いますか?
Miles
『BO7』を制作するにあたって、開発側は極力ほかのタイトルやメディアに引っ張られないようにすること、そして“つながり”を大切なキーワードとして掲げていました。
――“つながり”というのは、具体的に本作のどのような部分に現れているのでしょうか?
Miles
たとえば、キャンペーンはこれまでシングルプレイで遊ぶことができましたが、本作の“Co-opキャンペーン”では友だちなどとつながっていっしょにプレイすることができます。また、“グローバルプログレッション”という新要素もあり、これまでマルチプレイでしか手に入らなかったようなアイテム、XP(経験値)などをほかのモードでも入手できるようになっています。どのモードをプレイしてもプログレッション(成長、報酬)につながるというわけです。
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20v20も楽しめるマルチプレイ! 『Call of Duty: Black Ops 2』の武器は当時の性能を意識したものに
――マルチプレイでは『Call of Duty: Black Ops 2』(以下、『BO2』)の武器が復刻しますが、使い心地は当時と変わらないのでしょうか?
Miles
『BO2』時代の武器は、“ピースキーパー”や“アトラス”の復刻がすでに発表されているかと思います。これらの武器については、それぞれの“コア”となる部分を壊すことなく調整、使用できるようにすることを意識しました。たとえば、ピースキーパーだと『BO2』のときと同じミドルレンジ向けの武器になっており、当時プレイしていた人なら、使用することで武器のロール(役割)をすぐに思い出してもらえるはずです。
――マップも『BO2』から復刻されますね。
Miles
マップに関しては、クラシックマップの“Hijacked(ハイジャック)”、“Express(エクスプレス)”、“Raid(レイド)”をローンチ時に遊ぶことができます。ローンチ後の展開にも力を入れているので、こちらも楽しみにしていてください。
――2025年10月に開催された『BO7』のオープンベータでは、完全新規の6v6マップを遊ぶことができました。どれも非常に作り込まれていましたが、マルチプレイのマップを制作するにあたってこだわった部分や、個人的に注目してもらいたいマップなどはありますか?
Miles
褒めていただきありがとうございます。マップに関しては、磨きをかけることにこだわって作り上げてきたので、とてもうれしいです。注目してほしいマップは、正直どれも愛情を注いで作ったものなので選ぶのは難しいですが……トップ3を挙げるとするなら“Exposure(エクスポージャー)”、“Cortex(コルテックス)”、“Raid”ですね。
Exposureは、新アクションの“ウォールジャンプ”しっかり使ってプレイすることができます。対して、Cortexは閉鎖的な科学施設になっていて、Exposureとはまた違ったおもしろさを感じてもらえるはずです。Raidはクラシックマップですが新しい要素も取り入れられており、懐かしさを感じると同時に新たな遊びかたも楽しめます。
――ベータテストでは、スコアストリークで壁を貫通するスナイパーライフル“グレイブメーカー”も大きな話題となっていました。ほかにも注目してもらいたいスコアストリークといった特殊武器はありますか?
Miles
グレイブメーカーの評判は私たちにも届いており、フィードバックを聞いたうえで調整などを行っています。そのほかの武器やガジェットについては、“VTOLウォーシップ”や“ライノ”、“RC-XD”をプレイヤーの皆さんがどう扱うか、また使用したときの反応に注目したいです。
――本作のマルチプレイには、新ルールとして大規模マップで行われる20v20の“スカーミッシュ”がありますが、大規模マップを実装しようと思ったのはなぜですか?
Miles
『CoD』では6v6のマップが一般的ですが、大きいマップが欲しいというファンの声も聞いていました。また、『BO7』ではウイングスーツといったガジェットもあるのですが、6v6規模のマップではほぼ使うことができません。それはもったいないなと思い、ガジェットを存分に使えるモードを考えた結果、本作の大規模マップに辿り着いたというわけです。
――スカーミッシュでは、具体的にどのようなプレイができるのでしょうか?
Miles
スカーミッシュは、Co-opキャンペーンのマップ“アヴァロン”の一部で展開されます。先ほども触れたガジェットを使用できるほか、車両での移動も可能です。6v6マップやゾンビモードから少し息抜きをしたいときにも楽しめる内容となっています。
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協力プレイが楽しめるCo-opキャンペーンにはクリア後のコンテンツも用意! 初心者が遊びやすい要素も充実
――本作は『BO2』とのつながりが感じられるCo-opキャンペーンも大きな目玉かと思いますが、そのような内容にした狙いを教えてください。
Miles
『BO2』のキャンペーンは非常に奥深く、デイビッド・メイソンやラウル・メネンデスの物語はまだ完結していないと私たちは考えていました。『BO7』は、そんな『BO2』からの物語を描く最適なタイミングと思ったんです。
――キャンペーンを4人で遊べるようにしたのはなぜでしょうか?
Miles
ほかの人といっしょに楽しんでもらいたいのと、友だちとプレイすることでより多くの人がキャンペーンに触れる機会を作りたかったのが大きな理由です。また、Co-opキャンペーンにはデイビッドをはじめとする4人のヒーローが登場するのですが、友だちと彼らになりきり、彼らの視点でストーリーを楽しんでもらえるとうれしいです。
――『BO6』のキャンペーンでは、広大なマップを自由に探索しながら攻略を進めることができましたが、本作にも同じようなマップは用意されていますか?
Miles
『BO7』のCo-opキャンペーンは、一本道のストーリーとなっています。いっぽう、ストーリー後のエピローグ的なものとして解放されるコンテンツ“エンドゲーム”では、これまでとは異なる遊びかたが用意されています。プレイヤーチームは“アヴァロン”と呼ばれる広大なマップで、謎を解き明かしていくことになるんです。なので、一本道と広いマップの両方が存在します。
――グレイブメーカーの調整を行ったとのことですが、『BO7』のオープンベータから製品版リリースにかけて、ほかにどのような修正や調整を行ったか教えてください。
Miles
修正や調整は、私たちがデータ上で確認したものやフィードバックをもとに、オープンベータ期間中からアップデートを行い対応してきました。それ以外の部分に関しても、たとえばふたつのPERKをひとつに統合するなど、ローンチに向けてさまざまな調整を行っています。
また、今回はゾンビモードをプレイできたため、こちらも難度や武器のダメージなど、オープンベータの内容をもとにいい調整ができたと思っています。発売後もこういった対応は行っていく予定で、皆さんからのフィードバックにはつねに耳を傾けていくつもりです。
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――本作で『BO』シリーズも7作目になりますが、シリーズ初心者でも楽しめるよう工夫したポイントはありますか?
Miles
新規のプレイヤーと『CoD』をつなぐ“懸け橋”となる要素については、私たちも開発当初から考えていた大きな課題です。これを解決するため、たとえばゾンビモードだと“スタンダード”からハードコア向けの“カース”、“ガイド”付きのものなどさまざまなモードを選べるようにしています。
そのほかにも、キャンペーンでは先ほど述べたように友だちとプレイできますし、グローバルプログレッションによってどのモードでも育成や報酬獲得が可能です。そのため、本作では『CoD』に対する苦手意識、敷居が高いイメージなどを緩和できているのではないかと思います。
――最後に、発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
Miles
オープンベータではこだわりの日本のマップ“Toshin(都心)”を用意しましたが、プレイした際にいい感触を得られていればとてもうれしいです。製品版ではより多くのマップでプレイできるので、ぜひ楽しんでください。
また『BO7』では、プレイヤーの皆さんにもいままでやったことがないことにチャレンジしてほしいと思っています。そのために経験値の共有なども行っているので、これまでマルチプレイしかやってこなかった方は、Co-opキャンペーンやゾンビにも触れてみたりと、新たなプレイスタイルで『BO7』を楽しんでもらいたいです。