ライトフライヤースタジオが手掛け、サービス開始から8.5周年を迎えた『アナザーエデン 時空を超える猫』(以下、『アナデン』)。スマートフォン・PC向けの運営型ゲームでありながら、王道のシングルプレイRPGらしい楽しさが人気を博し、多くのファンに親しまれている。
そんな『アナデン』にて、スクウェア・エニックスの不朽の名作『ファイナルファンタジーIX』(以下、『FFIX』)とのコラボが、2025年12月4日からスタート。長年愛されるふたつのRPGは、コラボイベントの協奏“Memories of Another Sky”(※)で新たな物語を紡ぐ。
※開催期間は2026年7月6日23時59分まで。![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/60166/a091c8fbc24215713b81d8b257ddee58a.jpg?x=767)
『アナデン』の協奏では、これまでに多くのファンを満足させてきた。『FFIX』との協奏でも、再現度が高く、随所に原作愛が感じられる内容になっている。今回のコラボが実現した経緯やこだわった点などを『アナデン』開発チームに訊いた。
※インタビューは2025年11月中旬に実施。週刊ファミ通『アナデン』×『FFIX』コラボ開催記念特集号が発売中
本記事は週刊ファミ通2025年12月25日号(No.1927/2025年12月11日発売)に掲載されている『アナデン』×『FFIX』コラボ開催記念特集内のインタビューに加筆を行ったもの。
22ページにわたる大特集では、両作品について改めて振り返りつつ、『FFIX』の世界を存分に味わえるコラボを紹介。さらに、世界観を見て楽しめるスペシャルアートギャラリーや、キャラクターデザイナーのチェー・シンウ氏と板鼻利幸氏への九問九答も! こちらもお見逃しなく。
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平澤信之介氏(ひらさわしんのすけ)
プロデューサー。コラボの企画を考えて協奏を実現させた。『FFIX』発売当時は受験生ながら、勉強そっちのけで熱中したそう。
竹嶋大輔氏(たけしまだいすけ)
ディレクター。ディレクションや仕様作成、実装などを担当。“原点回帰”し、ファンタジーさが増した『FFIX』に驚いたという。
佐名川覚氏(さながわさとる)
ゲームプランナー。企画提案や仕様作成、実装などを担当。大の『FFIX』好きで、イチオシのキャラクターはサラマンダー。
「アレクサンドリアを作ります!」『FFIX』への原作愛で猛アピール
──『FFIX』とのコラボが実現した経緯や、開発がスタートした時期を教えてください。
平澤
スクウェア・エニックスさんにコラボの企画書を見せたのは去年の夏ごろだったと記憶しています。2025年に『FFIX』が25周年を迎えるということで、『アナデン』とコラボさせてほしいと考えまして……。
『FFIX』はコラボを頻繁に行っているプロダクトではないと思いますが、『アナデン』は過去に『クロノ・クロス』や『オクトパストラベラー』とコラボを行った実績があります。どのタイトルとのコラボも力を入れていて、原作再現にもこだわっていますので、全力でアピールすればチャンスがあるのではないかと思い、気合の入った企画書を仕上げて『FFIX』の関係者の皆様に見ていただきました。
竹嶋
平澤の熱量が伝わってスクウェア・エニックスさんにご承諾をいただき、開発が動き出したのは昨年の年末から今年の年始ごろだったと思いますが、企画書の内容が原因で少し困ることになりまして(苦笑)。
平澤
現場のメンバーに何の断りもなく、私の一存で企画書に「アレクサンドリアを作ります!」と書いたんですよね。これまでの協奏では、コラボ先のキャラクターが『アナデン』の世界に来てくれる形だったのですが、「今回はアルドたちがジタンたちの世界に行きます!」と。協奏では初めての試みなので、「ファンは絶対に喜んでくれます!」と強くアピールしました。
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美麗なムービーで再現されたアレクサンドリア。
竹嶋
平澤からアレクサンドリアを再現すると聞いたときは驚きました。
佐名川
でもやる気も起きましたよね。スクウェア・エニックスさんやファンの方たちが「ここまでやるか」とビックリするようなコラボが作れることを見せてやりましょうと、意気込んだのを覚えています。
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──頼もしい! 協奏の舞台を『アナデン』の世界ではなく、『FFIX』の世界にした理由は?
平澤
企画書を作って先方にプレゼンをしようとしたときに、改めて『FFIX』の魅力を洗い出したところ、キャラクターはもちろん、世界観も大事だと考えました。町並みや風景も併せて再現してこそ、『FFIX』の魅力を最大限に伝えられる。そのためには協奏の舞台を『FFIX』の世界にしたいと思ったんですね。
それに両作品のファンとして、アルドがアレクサンドリアの町中を歩いている姿を見たかった。そこで、少し無茶だったかもしれませんが、今回の協奏では『FFIX』の世界を再現することを独断で決めました。
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忠実に再現された『FFIX』の世界も今回の協奏の見どころ。『FFIX』ファンは、懐かしみつつ思い出の地を探索できる。
竹嶋
スクウェア・エニックスさんがコラボで制作する分量に驚いてくれたのですが、『FFIX』は2000年にリリースされたゲームということもあり、チェックもたいへんだったと思いますし、コラボの実現に向けていろいろとご協力いただけて感謝しています。
――インタビュー前にみなさんが『FFIX』のファンだとうかがいました。せっかくの機会なので、『FFIX』の思い出を教えてください。
佐名川
『FFIX』が発売した当時、僕は小学生でした。『FFIX』のことはCMで知ったのですが、ファンタジー要素満載の世界観を見てワクワクしたのを覚えています。初めて遊んだのが『FFV』だったこともあって、ファンタジー要素の強い『FF』が好きだったので。
――『FFIX』は、『FFVI』から『FFVIII』まで続いたSF色が強めの世界観とは異なり、絵本のようなファンタジーの世界観を採用していましたからね。
佐名川
そうなんですよ。宿題を終わらせたら『FFIX』を遊ぶという生活を送っていましたが、登場するキャラクターはみんなかわいいし、ミニゲームはどれもおもしろいしで、あっという間に時間が過ぎていきましたね。好きなシーンもお話ししたいのですが、しゃべりだすと止まらなくなると思います(笑)。
平澤
3時間くらいはかかるな(笑)。
――(笑)。取材時間が終わってしまうので、またの機会にぜひ! 平澤さんと竹嶋さんの思い出は?
平澤
私は当時受験生でした。夏は受験勉強をしないといけない大事な時期なのに、『FFIX』を発売日に手に入れてから、勉強そっちのけでずっと遊んでいましたね(苦笑)。
竹嶋
私は『FFIX』が“原点回帰”をテーマに掲げていたことが思い出深いです。2000年ごろはモーションキャプチャーなどの技術もありましたし、キャラクターの頭身や動きがどんどんリアルになっていました。『FF』シリーズも『FFVIII』で3Dモデルの頭身を高くしたのに、あえて『FFIX』で低くしたのは印象的でしたね。ファンタジー要素が再度強まったことで、昔の『FF』に戻るのかなと思いながらプレイした記憶があります。
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『FFIX』ファンにも喜んでもらうコラボの実現を目指して
──コラボストーリーを考えるうえでとくに注力した点や苦労した点を教えてください。
佐名川
コラボストーリーは、『FFIX』のファンの方たちも喜んでくれる展開にしたいと考えました。当初はブラネが生存するといった“if”のシナリオも書いてみましたが、冷静に考えると、そこまでやってしまうのはコラボでもダメだよねということになり……。
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クジャにつけこまれて乱心してしまったブラネ。原作では非業の最期を遂げることになるブラネだが、コラボストーリーでもガーネットとの別れのシーンが再現されているようだ。
平澤
かなり内容を練ったよね。
竹嶋
そうですね。『アナデン』の世界が関わることによる変化はもちろん含めつつも、『FFIX』の世界観も大きく崩さないように、そして物語の流れが自然になるようにと、シナリオは本当に時間をかけて練りました。
佐名川
それで完全ifのシナリオではなく、『FFIX』のシナリオをベースにコラボストーリーを作りました。アルドたちが関わることで『FFIX』のストーリーにどのような影響があるのか。いちばん力を入れたところではあるので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。
竹嶋
序盤は『FFIX』のストーリーを踏襲していますが、コラボストーリーを遊び進めるとアレクサンドリア以外の場所も多数登場します。ラストはコラボストーリーオリジナルのエンディングに向かって盛り上がっていきますので、ご期待ください。
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謎多き青年のクジャも登場する。『FFIX』では、女王のブラネに黒魔道士の製造法や召喚獣の利用法を伝え、大陸全土に大きな混乱をもたらした。今回のコラボストーリーではどのような動きを見せるのだろうか。
──事前に序盤をプレイさせていただきましたが、ムービーの完成度も高くて驚きました。ムービーのこだわりもお聞きしたいです。
佐名川
平澤からは「『FFIX』の序盤を完全に再現したい」と言われましたが、スクウェア・エニックスさんからすべての楽曲をお借りできるわけではありません。そこで、「このムービーと楽曲は絶対外せない」というところから再現するシーンを考えて構築していきました。
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佐名川
使用楽曲の都合上、一部のシーンの曲については、『アナデン』サウンドチームにオーケストラの音を耳コピで再現してもらっています。
平澤
いろいろ無茶振りをしましたが、開発スタッフたちは私の要望を実現してくれました。「絶対に入れてほしい」と伝えたアレクサンダーが羽を広げるムービーも再現されていますので、ご期待ください!
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──あそこは再現したいですよね(笑)。
佐名川
そのほか、残念ながらムービーでは再現できなかった名シーンもありますが、演出担当のスタッフがエフェクトなどを使い、期待以上のシーンに仕上げてくれました。
竹嶋
該当シーンはメンバー全員が絶賛していました。実際にプレイしていただくと、ファンの方なら気づいていただけると思います。
──楽しみです! それと、仲間になるジタンたちのほかに、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)が数多く登場するのも驚きました。登場人物はどのように決めたのですか?
竹嶋
選出はいつも悩みますが、序盤の展開を再現することもあり、プレイアブルキャラクターの4人(ジタン、ビビ、ガーネット、スタイナー)はすんなり決まりました。
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ジタン(左)とビビ(右)
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ガーネット(左)とスタイナー(右)
竹嶋
NPCに関しては、ストーリーで必要な人物やユーザーの記憶に残っていそうなユニークな人物を優先しています。
ほかにも、町などに登場する住人たちについては、『アナデン』に登場するNPCの顔と協奏用に作った衣装を組み合わせた住人を配置するなどして、できるだけ同じ見た目にならないように工夫しました。
佐名川
NPCの中では、とくにブラネがたいへんでしたね。ブラネは既存キャラクターのテンプレートに当てはまらなかったので、骨格から新たに作らないと……という話が出たこともありましたが、工夫を重ね、最終的には既存の骨格を用いる形でキャラクターの個性を表現できました。専用のモーションも多くて時間がかかりましたね。
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ブラネ
──モーションと言えば、モーグリとチョコボは動きがキュートで印象的でした。
竹嶋
モーグリとチョコボの動きはかなりかわいくできたと思うので、ぜひ見ていただきたいですね。とくにミニゲームやワールドマップに登場するチョコボは、必要なモーションが多くて苦労しましたが、どの角度から見てもかわいくなるようにこだわっています。
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モーグリ(左)とチョコボ(右)
──プレイアブルキャラクターのスキルのこだわりを教えてください。
竹嶋
スキルは、佐名川とバトルチームがこだわって再現してくれました。『FFIX』には『アナデン』にそのまま持ってくるのが難しい技や魔法が多いのですが、何度も話し合いうまく調整して、実装してくれたと思います。
佐名川
とくに印象に残っているのは、ガーネットのラムウとスタイナーの魔法剣です。召喚獣はガーネットが仲間になるなら絶対に必要だと思いましたが、どの召喚獣をスキルにするか悩みました。どれも魅力的ですが、ガーネットが最初に使えるようになるラムウは外せないと考えて選んでいます。
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ラムウは敵全体に雷属性の魔法を放つ召喚獣。使用時には原作同様に派手な演出が再生されてバトルを盛り上げる。
佐名川
コラボにはラムウ以外の召喚獣も登場しますが、使用時の演出はどちらも「再現度がすごい!」と自信を持って言える内容に仕上がっているのでお楽しみに。
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バハムートの姿も! 大迫力のバトル演出はプレイして確かめてほしい。
──魔法剣のこだわりもお聞きしたいです。
佐名川
魔法剣は、平澤の強い希望もあって実装することになりました。
平澤
ビビとスタイナーが並んでいたら、魔法剣を使いたいじゃないですか(笑)。
──たしかに(笑)。魔法剣もプロデューサーからの無茶振りがあったのですね。
佐名川
僕も平澤の気持ちはよくわかるので絶対に実装したいと思ったものの、『アナデン』はスキルを4つセットして戦う仕様になっています。
限られた枠でバリエーションの多い魔法剣を再現するのは難しいと感じていましたが、ビビが魔法を使った後、スタイナーの通常攻撃が魔法剣に変わる独自のシステムを採用することで無事に実装できました。
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ビビが火属性魔法のファイアを使ってつぎのターンを迎えると、スタイナーの通常攻撃が“魔法剣ファイア” に変化。ビビとスタイナーはセットで戦うと真価を発揮する。
平澤
実装された魔法剣を見たときはうれしかったですね。「そうそう、これこれ!」って(笑)。私の無茶振りにも、期待以上のクオリティーで応えてくれる本当にいいチームなんです。今回もやってくれると信じていました。
佐名川
正直「無理だよ」と思うこともありましたが、『FFIX』への想いだったら誰にも負けないという自負がありましたし、みんなと協力して完成させることができました。
竹嶋
想像以上のものができあがっていますので、ファンの方たちに遊んでいただければ、開発チームの熱量が伝わると思います。
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“トランス”やミニゲームも『FFIX』愛とこだわりが満載!
──“トランスシステム”のこだわりは?
竹嶋
トランスも再現することは早々に決まっていましたが、キャラクターが変身するということは、ひとりにつきふたり分作らなければいけません。わかってはいましたが、4人分実装するのはたいへんでしたね。
とくにジタンは少し特殊で、『アナデン』は基本的に装備する武器とモーションの種類がひとつなのですが、短刀と盗賊刀の2種類の武器を表現しようとして、通常時は短刀、トランスや特定スキルの使用時は盗賊刀といったようにグラフィックやモーションを制作しています。
トランスシステムを再現したことで、ジタンたちはさまざまなこだわりが詰まったプレイアブルキャラクターになりました。
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──ジタンたちはサポートアビリティを習得したり、セットしたりすることも可能です。このシステムで注力した点や苦労した点は?
竹嶋
原作と同様に特定の装備をセットしてバトルを行うとサポートアビリティを習得できます。ただ、『アナデン』のシステムにも武器の装備がありますので、混在してしまわないように、この“アビリティ”を覚える装備は原作とは少し異なり、頭、体、腕、アクセサリの4箇所に調整しました。
アビリティは数十種類実装しているので、原作のように有効な組み合わせを考える楽しみも体験できると思います。
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ジタンたちは“SA装備”の項目から装備の変更と、サポートアビリティの習得や付け換えが行える。
佐名川
今回は過去の協奏と比べて開催期間が短いので、アビリティも“アナザーダンジョン”で入手できる装備で、近しい性能のものが習得できるようにしています。
本音を言うと協奏の期間中に遊び尽くしてほしいですが、もし期間中に協奏をクリアーできなくてもストーリー上でジタンたちを仲間にしていれば、終了後もキャラクターは残ります。また、ストーリーを進めると全員が★5にクラスチェンジしますので、そこまで進めていただければ最後まで育成できるのでご安心ください。
──細かいところまで配慮されているのですね。やり込み要素では、ミニゲームの“ここほれ!チョコボ”が再現されています。数あるミニゲームの中から選出した理由は?
佐名川
協奏でミニゲームを再現するなら、“ここほれ!チョコボ”かカードゲームの“クアッドミスト”のどちらかだろうとは考えていました。クアッドミストも魅力的でしたが、「チョコボに乗ったアルドを見たい」という平澤や僕自身の希望もあり、“ここほれ!チョコボ”を再現することになりました。
竹嶋
協奏で“ここほれ!チョコボ”を再現するにあたって、見た目はもちろん、操作性にもこだわっています。基本的なシステムは原作のものを踏襲して再現していますが、より遊びやすいように移動速度を調整し、掘った場所に穴が残る仕様にしています。
やりこみ要素ではあるものの、協奏の開催期間もありますので、簡単すぎず難しすぎず、遊びやすさとのバランスはとくに注意しながら開発を進めました。
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![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/60166/aa969aaab995e4aaddbfe5fc3781fa63b.png?x=767)
“ここほれ!チョコボ”は、 制限時間内にお宝の発掘を目指すミニゲーム。チョコボの鳴き声をヒントにお宝の位置を特定し、掘り返すとアイテムが手に入る。
――なるほど。
竹嶋
あと、再現するミニゲームが“ここほれ!チョコボ”に決まった理由はほかにもあります。『FFIX』の世界に行くならワールドマップも再現したいと思ったのですが、『アナデン』に乗り物に乗って移動できるマップがあるので、これをチョコボに流用することでワールドマップを実装できると考えました。
そして、チョコボで移動するワールドマップを作るなら、“チョコグラフ”(※)が探索のコンテンツとして相性がいい点が大きかったです。
※“チョコグラフ”……“ここほれ!チョコボ”で発見したチョコグラフが示すお宝ポイントをチョコボで発掘するミニゲーム![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/60166/a51d4034577f5ec03d6a22136ae25a83c.JPG?x=767)
──ということはチョコグラフも楽しめる?
竹嶋
お楽しみにということで(笑)。
――わかりました(笑)。“モグネット”が実装された理由やこだわりのポイントもお聞きしたいです。
佐名川
モグネットは、『FFIX』の世界感を表現するためになくてはならないシステムだと考えて実装しています。手紙の内容は原作に似せながらも、今回はアルドたちが関わることで独自の物語が展開されていくので、オリジナルのものを用意しています。
手紙の中には原作の要素に触れているものもあって、協奏の世界でも原作の世界に存在したものがあることが垣間見えるようになっています。こだわって考えているので、ぜひすべての手紙を届けてもらえるとうれしいです。
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モグネットは、世界各地のモーグリたちに手紙を届けるシステム。
――いろいろなネタが用意されているのですね。
佐名川
ネタバレになってしまうので明言は避けますが、ネタはかなり仕込んでいます。
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序盤のイベントで登場する何気ない選択肢にも、じつは小ネタが隠されている。『FFIX』のファンなら思わず試したくなるはず。ニヤリとする仕掛けが満載なのでお見逃しなく!
──たとえばエクスカリバーII(※)が手に入るとか……。
※エクスカリバーII……スタイナーの隠し最強武器。『FFIX』では条件を満たすと入手可能。竹嶋
『アナデン』では入手条件を再現するのが難しくて、原作とは異なる形にしていますが、エクスカリバーIIは登場します。
平澤
入手するのはかなりたいへんですよ。
──協奏のボリュームはすごそうですね。
佐名川
コラボストーリーをクリアーするだけでも、チェックに丸2日かかるほどなので、協奏の中でも遊び応えがあると思います。
竹嶋
やり込もうとするともっと時間はかかりますが、味わって遊んでほしいですね。
──今回の協奏では、コラボを記念して板鼻利幸さん(※)が手掛けた応援イラストも公開されました。どのような経緯で実現したのでしょうか?
※板鼻利幸さん……スクウェア・エニックス所属のデザイナー。『FFIX』のキャラクターデザインを担当。平澤
板鼻さんがお忙しいのは聞いていましたが、無理を承知でお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。
内容は板鼻さんにお任せしていたので、ジタンとアルドを描いてくれるだけでも大満足だったのですが、フィーネやタンタラス団のブランクとシナ、さらに背景まで描いてくれていて……。私たちが想像していた、“アルドが『FFIX』の世界でジタンらといっしょに冒険する姿”がまさに再現されていたので、このイラストを見たときにみんなで興奮したのを覚えています。
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板鼻利幸氏描き下ろしのコラボ応援イラスト
──イラストを見て、協奏がますます楽しみになったファンは多いと思います。
佐名川
両作品のファンの方たちに満足してもらえる内容になったと自負していますので、楽しんでいただけるとうれしいです。
竹嶋
コラボ先の世界をここまで再現して制作したのは協奏で初めての試みでしたが、細部までこだわって開発しています。コラボストーリーは『アナデン』目線でも楽しんでもらえると思いますので、ぜひ遊んでください。
平澤
今回も「ここまでやるか」と満足していただける内容にできました。コラボの終了前にはフィナーレイベントも計画していますので、最後までお楽しみください!
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