2025年11月13日に発売を予定しているNintendo Switch 2版『龍が如く 極2』。本作は2006年に発売されたシリーズ2作目『龍が如く2』をベースに、あらゆる面を進化させたフルリメイク作品の最新機種版だ。
なお11月13日同日にはシリーズ1作目のフルリメイク作である『龍が如く 極』のNintendo Switch 2版の発売も予定されており、現在発売中の『龍が如く0 誓いの場所 Director’s Cut』とあわせると、シリーズの前日譚+2作目までの物語が、すべてNintendo Switch 2でプレイできることになる。2026年2月12日発売予定の『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』を前に、改めてシリーズをイチからプレイすることが可能だ。
そこで今回は、そんなNintendo Switch 2版『龍が如く 極2』について、発売に先駆けて先行プレイリポートをお届け。シリーズをすべてプレイしているライターの視点から、改めて本作の見どころを解説する。
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未プレイならばぜひともプレイすべき作品。『龍0』経験者なら真島編だけでも遊ぶ価値あり
まごうことなき『龍が如く 極2』だ。
これが本作の試遊版に触れた最初の感想。『龍が如く 極2』を遊んでいるのだから当然なのだが、Nintendo Switch 2で遊べていると、そう思わざるを得ない。2012年に『龍が如く 1&2 HD for Wii U』というタイトルこそ出たものの、ファン的にはつい最近まで「任天堂系ハード×『龍が如く』シリーズというのはピンと来ない組み合わせ」という感覚があったからだ。もちろん、これはNintendo Switch で『龍が如く 極』が発売されたときや、Nintendo Switch 2で『龍が如く0 誓いの場所 Director’s Cut』が発売されたときにも感じたことだが、改めて感じ入るものがある。
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そのまましばらくプレイを続けても、(おそらく美化された)記憶と遜色のない感覚。ともすれば「ムービーシーンなどは映像的なクオリティーは上がっているのではないか?」という感覚に陥る。もしかしたら、画面に描かれた桐生の若さがそう感じさせる要因のひとつになっているのかもしれないが、それにしても最新ハードに見合う画面になっていると感じる。実際のところは、キッチリ当時を再現した結果だとは思うが。
ひとつ、大きな違いがあるとすれば、それはフォントにあるかもしれない。2017年当時発売されたプレイステーション4版の『龍が如く 極2』では、ムービーシーンやメッセージなどの基本フォントとして明朝体が使われていた。
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画面はプレイステーション4版のもの。
しかし、本作では『龍が如く7 光と闇の行方』以降の作品にならって、ゴシック体が使用されている。もしかすると、最新の『龍が如く』と同じゴシック体が使われていることも、古さを消すことにつながっているのかもしれない。
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余談だが、Nintendo Switch2版の『龍が如く0 誓いの場所 Director’s Cut』もゴシック体だった。このことから、これからリリースされる『龍が如く』作品の基本フォントは、すべてゴシック体に統一されていくのではないかと思っている。
そして、ストーリー本編。未プレイの方にとってはネタバレになるので多くは言わないが、「ああ、『龍が如く』だなぁ」という感じである。ベースではキッチリ極道モノとして桐生の生き様を描きつつ、要所要所でブッ飛んだアレコレが起き、エンタメ感も演出。人によってそれが涙なのか、怒りなのか、笑いなのかはわからないが、しっかり感情を動かしてくれるものになっている。
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シリーズ作で、何度も神室町にあるビルが爆発する方向性を決定づけたのは、もしかすると『龍が如く2』からかも……?
『龍が如く 極2』のバトルは、オリジナル版から踏襲された武器装備の概念があるなど、独自のシステムもある。その代わり、昨今の『龍が如く』シリーズでおなじみのスタイルチェンジ的な要素はなし。つまり、武器の使いかたがバトルに影響を及ぼすという形になっている。簡単操作で爽快なアクションというのはシリーズ共通ではあるが、シリーズの中でも少し異なるバトル体験ができるという意味で、本作は貴重だ。
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装備した武器を切り替えて戦うことが可能。それぞれに耐久値が設定されているので、ここぞというときに使っていくといい。
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もちろん、爽快なヒートアクションも! 桐生が若いからか、荒々しさを感じるかも?
また本編ほどのボリュームはないが、外伝的エピソードの“真島吾朗の真実”において、人気の真島吾朗をプレイヤブルで楽しめるのも本作の特徴のひとつ。『龍が如く』シリーズの中でも、真島を操作できる作品は限られているし、『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』と手触りが違うアクションが楽しめるので、最近真島のファンになった方などは、触れてみるといいだろう。
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『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』に比べれば、人間の範疇に収まっているアクション。とは言え、トリッキーな真島なので、それが常人の枠に収まっているかと言えば疑問符が付く。
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大ダメージを与えてなお、挑発をする真島のヒートアクションもイカす。
また、プレイスポットが充実しているのも本作のウリのひとつ。とくに、Nintendo Switch 2版などから『龍が如く』シリーズに触れた人からすれば、そのボリュームに驚くかもしれない。『龍が如く0 誓いの場所』に収録されていた遊びをブラッシュアップした“新・水商売アイランド”はもちろん、『龍が如く6 命の詩。』に収録されていたゲームを改修した“新・クランクリエイター”など、大型プレイスポットをふたつ用意。
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訪れた客に適切なキャストを配置。さらに接客中のキャストをフォローして売上アップを狙う、新・水商売アイランド。
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新・クランクリエイターはタワーディフェンスタイプのリアルタイムストラテジー。街遊びで仲間を集めて真島建設を強化し、プロレスラーたちが演じる敵対組織を倒していく。
さらに、セクシー要素のグラビア撮影スタジオ、往年のセガの名作ゲーム『電脳戦機バーチャロン』の収録、ファンに人気のリズムアクションゲームのカラオケ、ゴルフの打ちっぱなしやバッティングセンター、麻雀、将棋などなど、『龍が如く』シリーズらしいプレイスポットもしっかり収録されており、遊びの面で不足に思うことはないはずだ。
そして、未プレイであれば本編と同じくらいプレイをオススメしたいのが、本作に収録された外伝的エピソードの“真島吾朗の真実”(以下、“真島編”)。真島を操作して遊べる3章ほどのストーリーで、ひと言で言ってしまえば、『龍が如く 極』と『龍が如く 極2』のあいだに、真島が何をしていたかが描かれるエピソードとなっているのだが……この真島編がとにかくいいのだ!
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真島編のよさを100%味わうには、『龍が如く0 誓いの場所』を遊んでいなければならないという制限はある。ただ、すでに遊んでいるなら、真島編のプレイはマストといってもいい。何なら、『龍が如く0 誓いの場所』の真島の物語は、本作の真島編をプレイすることで完結するのではないか? と思えるものになっているからだ。
真島編は本編と比べると短いエピソードではあるが、これだけで本作を遊ぶ価値があると言っても言いすぎではないと筆者は思う。もし、真島編を未プレイで、身近に『龍が如く』ファンがいるなら、ぜひその価値を聞いていただきたい(そして遊ぶか迷っている段階では、迂闊にYouTubeなどでプレイ動画を見ないでいただきたい)。
なお、すでに『龍が如く 極2』をプレイ済みの方であれば、本作を無理に買う必要はないと思う。ただ、廉価版クラスの価格帯ではあるので、『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』に備えて改めて再度遊びたいのであれば、購入を検討してもいいだろう。逆に、本作を遊んでいない方は、『龍が如く0 誓いの場所』、『龍が如く 極』とあわせてぜひともプレイし、『龍が如く』シリーズがなぜ人気なのかを知っていただきたいという気持ちがある。
なお、筆者オススメのプレイ順としては、『龍が如く 極』→『龍が如く 極2』本編→『龍が如く0 誓いの場所』→『龍が如く 極2』真島編であることを最後に申し添えておく。