
インターネットでは“国歌”と呼ばれている主題歌『鳥の詩』も人気
『AIR』は、ビジュアルアーツのブランドであるKeyが『Kanon』に続く形で制作したWindows用18禁アドベンチャーゲームの第2弾。発売されたのは『Kanon』から約1年3ヵ月後の2000年
9月で、その年だけで10万本以上売り上げる大ヒット作に。ビジュアルノベルの歴史に名を刻む1作となりました。
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観鈴は往人と出会うことで幸せな時間を手に入れますが、呪いによって徐々に身体が動かなくなり、一方の往人も呪いに苦しめられることになります。一度は観鈴から離れて別の町に行こうとした往人ですが、彼女の笑顔のために付き添うことを決心する……というストーリーが展開します。
“DREAM編”をクリアーすることでプレイできる“SUMMER編”は千年前の出来事で、翼人の末裔である神奈備命(かんなびのみこと)と元・浪人で神奈備命の衛者を務める柳也(りゅうや)の物語が描かれます。
“AIR編”は終盤のネタバレになるので詳細は伏せますが、観鈴と晴子、そしてカラスの“そら”による物語。終盤に観鈴が言葉にする「…もうゴール、していいよね」は涙なしには見られません。このセリフ自体がネタバレではあるのですが、このセリフに至るまでの過程が大事。インターネットでセリフだけ知っているという人は多いかもしれませんが、実際にゲームをプレイしてこのシーンまで辿り着いてほしいですね。
ストーリーやキャラクターが魅力の『AIR』ですが、作品の儚さを表現しているような音楽も見逃せません。明るい行事が多い夏を舞台にしながらも切ない物語が展開する本作の雰囲気を見事に再現しています。麻枝准氏の作曲する『夏影』や『青空』、戸越まごめ氏による『Farewell song』など、どれも名曲ばかりです。
なかでも作詞を麻枝准氏、作曲を折戸伸治氏が手がけ、Liaさんが歌唱するオープニング曲『鳥の詩』は珠玉の曲。インターネットでは“国歌”と呼ばれるこの曲はいまも多くの人に愛されています。
2001年7月には全年齢版が発売。その後、ドリームキャストやプレイステーション2(PS2)などのコンシューマーにも移植されました。メディア展開も行われ、2005年には京都アニメーション製作のテレビアニメ版、東映アニメーション製作の劇場版アニメがそれぞれ公開されました。
いま、改めて本作をプレイするのであれば2021年9月9日に発売されたNintendo Switch版や2025年3月5日に発売されたSteam版がおすすめ。色褪せぬ名作なのでぜひ遊んでみてください。