『The Backrooms(バックルーム)』長編映画が2026年全米公開に向けてクランクイン。YouTube動画を手掛けた20歳のクリエイター自ら監督

『The Backrooms(バックルーム)』長編映画が2026年全米公開に向けてクランクイン。YouTube動画を手掛けた20歳のクリエイター自ら監督
 アメリカの映像製作・配給会社であるA24は、長編映画『The Backrooms(バックルーム)』のクランクインと、本作が2026年に全米公開予定であることを示す画像を投稿した。
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 『The Backrooms』はもともとインターネット都市伝説として広まったもので、これをもとにYouTubeにて公開されたファウンド・フッテージ(※1)ものの映像作品シリーズにて、さらに爆発的に世界中で話題となった。

 ひとつ目の動画は、リミナルスペース(※2)に閉じ込められてしまった人の恐怖体験を描く9分強の動画となっており、本稿時点での再生数は6810万回にも及んでいる。

 本動画を手掛けたKane Parsons氏は、動画投稿時に16歳だったというのだから驚きだ。
※1……ここでは“撮影者が行方不明になるなどして、第三者が発見した映像”といった設定のモキュメンタリー作品を指す。※2……もともとは“ある場所から別の場所に移動するときに利用する廊下やロビーなどの空間”を意味する。近年ではこういった人工的な空間が無人であることで生じる独特の非日常感や不気味さを語るうえでこの語が使われることも多い。
 長編映画版『The Backrooms』は、A24が製作、YouTube動画シリーズの制作者であるKane Parsons氏自身が監督を務めることがわかっている。現時点でも20歳と、とても若い才能が長編映画を指揮する形に。

 A24は、作家性の強い映画を多数製作していることで知られている。本作と同じホラー映画ではアリ・アスター監督の
『ヘレディタリー/継承』、『ミッドサマー』があり、小島プロダクションとの共同製作と報じられている『デス・ストランディング』や、『エルデンリング』など、近年では大作ゲームの映画化を手掛けていることでもたびたび話題となっている。

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 Steamなどで“Backrooms”と検索すると、『The Backrooms』をオマージュしたゲームがたくさん登場していることがわかるだろう。また、リミナルスペースの不気味さをフィーチャーした近年の人気・高評価タイトルには『POOLS』があり、こちらも『The Backrooms』からインスピレーションを受けたタイトルとして知られている。

 ゲーム文化にも大きな影響を与えた
『The Backrooms』の長編映画が、その魅力を世界中に広めたクリエイター自らの手でどのように生まれ変わるのか? 続報に期待しよう。
※画像はA24公式アカウントおよび『The Backrooms』YouTubeサムネイルを引用。
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