
公開された資料によると、ゲーム事業の売上高は83億200万円(前年同期比53.5%増)、営業利益は25億8600万円(同31.6%増)と大幅に増収。主要事業の一角として、サイバー攻撃による減収減益影響を吸収する高成長を達成した。
続いて、第3四半期までの累計(4~12月)売上高は264億5200万円(同38.6%増)、営業利益86億5900万円(同44.5%増)となった。
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期間中、2022年2月発売の『ELDEN RING』(エルデンリング)が現在も好調に推移。本編のリピート販売に加え、2024年6月21日に発売したDLC『SHADOW OF THE ERDTREE』(シャドウ オブ ジ エルドツリー)が大きく牽引した。
同作は海外販売をバンダイナムコエンターテインメントが担当していることから、ロイヤリティ収入にも大きく寄与。前年同期比261.9%増となり売上高の47%を占めていることから、海外人気の高さがうかがえる。ほかにもスパイク・チュンソフトが過去に発売した複数タイトルのリピート販売が好調となり、貢献しているという。
今後は、期待作としてスピンオフタイトル『ELDEN RING NIGHTREIGN』(エルデンリング ナイトレイン)が2025年に発売予定。『エルデンリング』の世界観をベースにした3人協力型サバイバルアクションとなっている。また、家庭用ゲーム機およびPC向けタイトルについて自社パブリッシング範囲拡大のための体制を構築中だという。モバイルゲームは『【推しの子】』のゲームが開発中であることも触れられていた。
2025年3月期 第3四半期決算を発表
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、東証プライム:9468)は、2025年2月6日、2025年3月期 第3四半期決算を公表いたしました。
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2025年3月期第3四半期連結決算公表 サマリ
- 第3四半期累計期間 売上高+10.5%、営業利益+18.8%、経常利益+28.5%、純利益+16.7%
- サイバー攻撃による減収減益影響(売上高▲81億円、営業利益▲49.5億円)を主要事業の伸長が吸収した上で、力強く増収増益を達成
- 出版・IP創出では新規IP数が増加し、グループ全体の事業価値の源泉が充実。国内紙書籍におけるサイバー攻撃影響を、電子書籍や海外紙書籍、ライセンス収入の伸長が吸収し、セグメント全体で売上高・営業利益ともに約10%の伸長
- 強いタイトルラインナップを有するアニメでは、国内・海外向けの配信やゲーム・グッズ・遊技機向けのライセンス収入が大きく貢献し、今期も過去最高業績を期待できる順調な進捗。実写映像も配信向けライセンス収入が好調に推移し、セグメント全体で高成長実現
- ゲームは『ELDEN RING』DLC(ダウンロードコンテンツ)の国内・海外の収益貢献により、売上高・営業利益ともに約40%の高成長を実現
- Webサービスは、サイバー攻撃影響により6月から8月までの売上を逸失したニコニコ関連事業の減収影響により減収
- 教育・EdTechでは、バンタン、N/S高ともに新スクールや新規校を中心に堅調に生徒数が増加し、2桁%の増収が継続
- 第3四半期(10-12月)売上高+11.9%、営業利益+10.2%、経常利益+85.5%、純利益+95.2%
- 主要事業がいずれも伸長し、連結売上高はこれまでの約10%の高成長率を維持
- 営業利益では、国内紙書籍・アニメ・Webサービスで減益となったものの、電子書籍(他社ストア向け販売増)、海外紙書籍(アジア好調)、ゲーム(『ELDEN RING』DLCの貢献)、教育・EdTech(生徒数増)における利益増が相殺し、連結では増益を確保
- 経常利益以下の利益項目は、上記に加え為替差益により増益幅が拡大
- 通期見通しは、セグメント別に進捗率の差があるものの、前回公表数値を据え置き