"PSパートナーアワード 2024 ジャパン アジア"表彰式リポート。30周年を記念して生みの親・久夛良木健氏らが登壇。プレイステーションの"絆"は受け継がれる

byNiSHi

"PSパートナーアワード 2024 ジャパン アジア"表彰式リポート。30周年を記念して生みの親・久夛良木健氏らが登壇。プレイステーションの"絆"は受け継がれる
 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2024年12月3日、“PlayStation Partner Awards 2024 Japan Asia”の表彰式を開催。各受賞タイトルを発表した。

 非常に優れた創造性を持つゲーム開発会社・クリエイターに敬意を表し、日本・アジア地域でヒットしたPSタイトルの発表・表彰を行う“PlayStation Partner Awards 2024 Japan Asia”。 初代プレイステーションが発売されて30周年を迎えた記念すべき日に開催された表彰式の模様を、プレゼンターのコメントなどを交えながらリポートする。
広告
[IMAGE]
司会進行は、タレントの松嶋初音さんが担当。
[IMAGE][IMAGE]
会場では受賞トロフィーが展示。

歴代プレイステーションを彩った名作の数々を表彰

 まずは、SIE取締役の浦田樹一郎氏が登壇。「初代プレイステーション、そしてそれ以降のすべてのプレイステーション構想の成功は、ひとえに、この会場にいらっしゃるパートナーの皆様の素晴らしいゲームのおかげです。私たちは、皆様の信頼に感謝し続け、世界中のプレイヤーに素晴らしい体験と喜びを提供してくれたことに感謝しております」と、改めて参列者に感謝の言葉を送った。
[IMAGE]
浦田樹一郎氏。

PARTNER AWARD(パートナーアワード)

 日本・アジア地域で開発されたソフトウェアメーカー各社のタイトルにおいて、2023年10月から2024年9月までの期間中に発売され、世界規模で上位の売上を達成し、とくに注目すべき実績を残したタイトルに贈られる。

受賞タイトル一覧
  • 『The First Descendant』(Nexon)
  • 『ゼンレスゾーンゼロ』(HoYoverse)
  • 『鉄拳8』(バンダイナムコエンターテインメント)
  • 『ドラゴンズドグマ 2』(カプコン)
  • 『ペルソナ3 リロード』(アトラス)
  • 『崩壊:スターレイル』(HoYoverse)
  • 『龍が如く8』(セガ)
[IMAGE]

SPECIAL AWARD(スペシャルアワード)

 日本・アジア地域のスタジオにおいて、2023年10月から2024年9月までの期間中に、SIEとの協業によりPS5向けに開発されたタイトルのうち、注目すべき実績を残したタイトルに贈られる。

受賞タイトル一覧
  • 『Stellar Blade』(SIE、開発:SHIFT UP)
  • 『Rise of the Ronin』(SIE、開発:コーエーテクモゲームス)
[IMAGE]

PLAYSTATION GENERATIONS AWARDS(プレイステーション ジェネレーションズアワード)

 過去に“PLAYSTATION PARTNER AWARD”を受賞したタイトルの中から、プレイステーションの世代ごとに、プレイステーション、プレイステーション 2、プレイステーション・ポータブル(PSP)、プレイステーション 3、プレイステーション Vita、 プレイステーション 4のそれぞれに対して、日本・アジア地域ユーザーのユーザーによる投票によって選ばれたタイトルに贈られる。

 トロフィーの贈呈は、プレイステーションの生みの親・久夛良木健氏および、グローバルパブリッシャー&デベロッパーリレーション シニアバイスプレジデントのフィル・ローゼンバーグ氏が担当。

 フィル氏は、「業界中の友人とも言える皆さんと直接お会いでき、すばらしい時間を過ごせることをうれしく思います。皆さんとともに働かせていただいているSIEの社員を代表して、皆さんが私たちといっしょにこの場にいていただけること、そして30年間私たちといっしょに歩んでくれたことに深く御礼を申し上げます」と語っていた。

 ちなみに、“PLAYSTATION GENERATIONS AWARDS”の受賞タイトルに贈られるトロフィーは、そのハードを模した実物大で、重さも実物といっしょというこだわりぶり。もちろん世界にひとつ。思わず「ほしい」と思ってしまったのはきっと記者だけではないハズ。
[IMAGE]
久夛良木健氏。
[IMAGE]
フィル・ローゼンバーグ氏。
PlayStation Generations(1994年以降)
  • 『ファイナルファンタジーVII』(スクウェア・エニックス)
[IMAGE]
PlayStation 2 Generations(2000年以降)
  • 『ファイナルファンタジーX』(スクウェア・エニックス)
[IMAGE]
PlayStation 3 Generations(2006年以降)
  • 『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』(コナミデジタルエンタテインメント)
[IMAGE]
PlayStation Portable Generations (2004年以降)
  • 『モンスターハンターポータブル 3rd』(カプコン)
[IMAGE]
PlayStation Vita Generations(2011年以降)
  • 『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』(アトラス)
[IMAGE]
PlayStation 4 Generations(2013年以降)
  • 『ELDEN RING』(フロム・ソフトウェア/バンダイナムコエンターテインメント)
[IMAGE]

USERS’ CHOICE AWARD(ユーザーズチョイスアワード)

 日本・アジア地域で2023年10月から2024年9月までの期間中に発売され、同期間の総ゲームプレイ時間が多かった上位30タイトルの中から、日本・アジア地域ユーザーの投票によって選ばれた上位5タイトルに贈られる。プレゼンターはSIE インディーズ イニシアチブ代表の吉田修平氏が務めた。

 吉田氏が2025年1月15日をもってSIEを退職するのは既報の通りだが、プレイステーション立ち上げ時から支えてきた吉田氏に対して、フィル氏は「吉田さんはSIEの設立当初から、私たちの業界にとって欠かせない存在でした。この場にいる皆さんも、吉田さんとお会いする機会があったかと思いますが、彼の、ゲームとそして業界とのパートナーシップに対する情熱は類を見ません。吉田修平さん、改めて我々はあなたの貢献に敬意を表します」と賛辞を送った。
[IMAGE]
フィル氏と吉田修平氏。
受賞タイトル一覧
  • 『黒神話:悟空』(Game Science Interactive Technology)
  • 『Stellar Blade』(SIE、開発:SHIFT UP)
  • 『ファイナルファンタジーVII リバース』(スクウェア・エニックス)
  • 『Rise of the Ronin』(SIE、開発:コーエーテクモゲームス)
  • 『龍が如く8』(セガ)
[IMAGE]

GRAND AWARD(グランドアワード)

 日本・アジア地域で開発されたソフトウェアメーカー各社のタイトルにおいて、2023年10月から2024年9月までの期間中に発売され、全世界売上の上位3タイトルに贈られる。プレゼンターは、プラットフォームビジネスグループCEOの西野秀明氏が担当。
[IMAGE]
受賞タイトル一覧
  • 『ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE』(フロム・ソフトウェア/バンダイナムコエンターテインメント)
  • 『黒神話:悟空』(Game Science Interactive Technology)
  • 『ファイナルファンタジーVII リバース』(スクウェア・エニックス)
[IMAGE]

EXCELLENCE AWARD(エクセレンスアワード)

 日本・アジア地域で開発されたソフトウェアメーカー各社のタイトルにおいて、過去3年間にわたり、安定して大きな影響を与え、商業的な成功を収めたタイトルに贈られる。

受賞タイトル
  • 『原神』(HoYoverse)
[IMAGE]

 各部門の受賞を終えたところで、久夛良木氏が再度登壇。「プレイステーションが誕生してから、早いもので30年ですね。この30年のあいだに、どれだけたくさんのタイトルが生み出されたかを考えると、本当に感動で胸がいっぱいになります。コンピュータとエンターテインメントを結びつけた新しいジャンル、次世代のエンターテインメントを皆さんといっしょに育てていきたい、そして我々が応援させていただきたいという思いでプレイステーションを開発させていただきました。開発メンバーを代表して、私から熱く御礼を申し上げます」と笑顔で語った。
[IMAGE]

 最後に西野氏が挨拶。西野氏は、久夛良木氏のビジョンに夢見て、当時のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)にやってきたとのこと。西野氏は異動にあたって面倒な状況になっていて、「そんなにSCEに行きたいなら、久夛良木さんに会ってみたら」と言われて久夛良木氏と面談。面談時の久夛良木氏の鋭く見る視線は、「一生忘れないと思います」と語り来場者をニコリとさせた。

 異動が叶い、西野氏は18年間プレイステーションに関わっているが、いまも当時の志と同じ思いであることをうれしく思うという。「パートナーさんと作るビジネス、ユーザーと作るエクスペリエンス、アプリケーション開発者との対話姿勢、そして、わくわく・ドキドキを共有する喜びと自慢する楽しさの創造。我々が注力すべきこと、そして皆さんとともにビデオゲーム産業・コンピュータエンタテインメント産業の中にいることは、16年前もいまも、私にとっては何も変わりません」と西野氏。

 そして、この30年間、変わりゆく時代の中でも、“プレイステーションはそこにあり続けた”とし、「これからも未来に向かって、皆さんのプレイステーションでありたい」と締めくくり、表彰式の幕は閉じた。
[IMAGE]
この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります