『学マス』デビューライブツアー“初恋公演”(広島)リポート。広の“素”を見せる新曲『コンテンポラリのダンス』が初披露! 3人の声が綺麗に重なりあう、全体曲のパフォーマンスも見逃せない公演に

byオクドス熊田

更新
『学マス』デビューライブツアー“初恋公演”(広島)リポート。広の“素”を見せる新曲『コンテンポラリのダンス』が初披露! 3人の声が綺麗に重なりあう、全体曲のパフォーマンスも見逃せない公演に
 2024年10月19日(土)、広島県・広島クラブクアトロにて『学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)のライブツアー“学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR -初恋公演-”が開催。

 七瀬つむぎさん(有村麻央役)、湊みやさん(紫雲清夏役)、川村玲奈さん(篠澤広役)の3名による2度目のライブ。公演を重ねるごとにパフォーマンスがさらに進化するというのは当ツアーにおける見どころのひとつだが、果たして今回はどのようなステージが見られるのだろうか。
広告
出演者(敬称略)
  • 七瀬つむぎ(有村麻央役)
  • 湊みや(紫雲清夏役)
  • 川村玲奈(篠澤広役)

広の新曲『コンテンポラリのダンス』が初披露。全体を通してプロデューサー陣の盛り上がりも最高だった昼公演

 開幕は十王邦夫学園長(声:大塚明夫さん)と根尾亜沙里先生(声:古賀葵さん)による諸注意と挨拶。現地のプロデューサー(※『アイドルマスター』シリーズのファン)たちによる気合いたっぷりの返事もあり、この時点から会場がかなり温まっている様子が感じられる。

 挨拶が終わり、オーバーチュア(Kijibatoさん制作の
『DEBUT LIVE 初 TOUR -序曲-』)が流れ出す。ステージには七瀬さん、川村さん、湊さんが順番に登壇。それぞれが担当するアイドルたちのポーズをビシっと決め、“初恋公演・広島”がスタートした。もちろん開幕を彩るのは『初』だ。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 そのつぎは
『Campus mode!!』とハイテンポな楽曲が続く。『初』もそうだったが、梅田公演よりもさらに声量が増しているようだ。その影響かひとりひとりの声がハッキリと聞こえるようになり、全員で歌うパートではそれぞれの特徴ある歌声がキレイに重なり合い、見事なユニゾンを奏でていた。プロデューサーたちの熱量も高く、開幕の2曲に相応しい盛り上がりに。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 会場の「ありがとう!」の声に応えつつMCへ。それぞれの担当アイドルらしい自己紹介を交えつつ会場の熱を高めていく。会場のノリのよさにも少し触れつつ、ソロ曲パートへと繋げる。

 ソロ曲パートの始まりは
『Fluorite』。さまざまな光が乱反射するステージの上で、優美な手足の動きが映えるダンスを披露。七瀬さんの堂々たる歌いぶりも見事で、王子様らしい輝きを見せつけるようなステージに。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 七瀬さんの退場とともに、ハイタッチしながら湊さんがステージに登壇。披露する曲はもちろん清夏の
『Tame-Lie-One-Step』。曲中には笑顔で会場中を煽り、間奏ではキッレキレのダンスを見せつける、その緩急がたまらない。ラスサビでは「広島最高!」と、本公演ならではの声で会場のプロデューサーを沸かせる。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 入れ替わるようにスッと壇上に現れたのは川村さん。
『光景』のイントロが流れると、会場のどこかから「待ってました」と言わんばかりの歓声があがる。さきほどのステージとはまた毛色の違う、ゆったりとしたダンスによる独特の世界観で会場を包み込み、この楽曲でしか作りえない“光景”を作り出す。ラスサビの最後、“私が”の力強い手の握りからは、川村さんの思いがあふれ出しているようだった。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 プロデューサーたちによる「最高!」の呼び声に応えるようにMCへ。それぞれソロ曲への思いを語りつつ、話題は広島トークへ移る。海の生き物が好きな湊さんは、宮島水族館に行ってみたいとのこと。中には“はつこい庵”という本公演にピッタリな名前の展示があるとのことで、そこに行きたいのだとか。川村さんも行きたい場所として厳島神社の名前を上げ、「みんなで修学旅行みたいな感じで行きたいでーす!」と、アピールを行っていた。

 七瀬さんは食べものの話を。気になる料理としてレモン鍋の名前があがると、会場からは「おおっ」という声が。レモン系の料理は好きだが、鍋は食べたことがないので気になっているのだそう。ケータリングに出されていたレモンケーキも気になっているので、このあと食べるつもりだと笑っていた。これは余談だが、川村さんはすでにレモンゲーキを2個食べたうえでステージに上がっていたのだとか。
[IMAGE]

 そんな和やか広島トークから一転。MC明けのソロ曲パート2周目は、前回の公演で初披露となった
『カクシタワタシ』からとなった。清夏の秘めた感情を爆発させるような“重い”楽曲であり、今回は前公演よりも歌声へさらに強い感情が乗っているように感じられるものに。だからこそ、最後の“なんてね”でいつも通りの清夏に戻る、という演出がより刺さる。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 最後に笑顔を見せた湊さんから交代するように、ステージには川村さんが。
『コントラスト』の複雑なメロディーが会場に響き渡り、プロデューサーたちの心を震わせる。落ちサビのクラップがステージをやさしく温めるなか、楽しげな表情で歌う川村さんがとても素敵なステージになっていた。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 ソロ曲パートのシメは
『Feel Jewel Dream』。七瀬さんの美しい英語の発音が魅力的な1曲だ。歌唱のクオリティはもちろんのこと、配信カメラと観客席にスキなく注がれる視線がよりこの楽曲の魅力を惹きたてる。そんな視線に応えるように、大きく手を上げながらノるプロデューサーたち。会場のボルテージが一気に引きあがったように感じられた。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 会場の熱冷めやらぬままのMCでは、いま歌ったソロ曲パートについて。湊さんは
『カクシタワタシ』における清夏の思いと、最後の“なんてね”についての解釈を語り会場を沸かせる。その後、川村さんが『コントラスト』をいつかは生演奏で披露したい、という思いを語ると、会場からは「聞きたい!」という声で溢れかえった。

 話題は変わり、恒例となる衣装について。「まわってー!」の声にあわせてくるっと1周し、それぞれ衣装の見どころを解説。七瀬さんは紫のソックスがお気に入りとのことで、それを見せつけるような丈の短さのパンツもあわせて好きなのだそうだ。その後、川村さんはブーツ裏の編み上げ、湊さんは衣装横に入った緑色のラインなど、それぞれの推しポイントを語った。
[IMAGE]

 そんな楽し気な雰囲気のあと、会場には不穏な音楽が流れ出す。ハロウィンのシーズン楽曲
『仮装狂騒曲』の始まりだ。さまざまなモンスターを模した振り付けとともに、梅田公演以上にキレの増したテンポのいいリリックが会場のプロデューサーに襲い来る。もちろん会場からのレスポンスはいままで以上の大声に。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 そんなモンスターたちが去ったあとは新曲披露パート。川村さん演じる広の「わたしのダンス、ご覧あれ」のセリフとともに
『コンテンポラリのダンス』が披露された。

 スローテンポな曲の中にコロコロ、ポコポコ、カシュッ、といったかわいいSEが満載。曲全体が、広の周りに流れるゆったりとした独特な時間を表現しているような印象を受ける。歌詞も素敵で、理屈ではない部分を重視する姿、終止符は打たないという諦めの悪さ、そして曲の終盤では“これはロマンティックな打算”と言いきるなど、骨の髄まで“広”らしい1曲となっていた。“未知の遭遇 孤独を砕く 周波数に心揺らす”など、広とアイドルの出会いにもなにか関係がありそうな部分も気になるところ
※“”内の歌詞はすべて公式のものではなく、あくまでライブ中に聞きとっただけのもの。[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 その後のMCでは、
『仮装狂騒曲』の好きなパートについて。川村さんはサビ前のスケアクロウポーズを取りながら回るパートが好きだとのこと。鏡がないとキレイにまわるのは難しいそう。

 話は変わり、新曲
『コンテンポラリのダンス』について。収録自体は2年前とのことで、『学マス』の準備期間の長さを思わせる。曲としては広の素っぽい部分や日常を現したようなものになっているとのこと。曲中のSEも“コップに当たる氷”や“缶を開ける音”など、そんな日常を意識したものなのだそう。表情にもこだわりがあり、サビは無表情での表現に気を使ったとのこと。

 MCが終わると、アンコール前最後の曲へ。昼公演は、会場全体で盛り上がれる
『がむしゃらで行こう!』が披露された。“初恋公演”メンバーは盛り上げるのがとてもうまく、その特徴がこの昼公演に集まった陽気なプロデューサー陣と噛みあったのか、パフォーマンス中の会場はものすごい熱気に包まれていた。曲の最後“ラララ”の大合唱は、全ツアーを通しても最大と感じるほど。過ぎる時間を惜しむように、会場には大きな「アンコール!」の声が響き渡る。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 そんな熱気あふれるアンコールが呼び込んだのは、夏のシーズン楽曲
『キミとセミブルー』! 場所によっては30℃を超えるような、ちょっと夏らしい気温に戻ったこの日にピッタリな1曲だ。表情を弾けさせてはしゃぎまくる湊さんと七瀬さん、ちょっとスンッとした表情なままノリノリな川村さん。3人の担当アイドルっぽい色を交えながら見せるステージで、会場のボルテージもどんどん上がっていく。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 その後のMCでは、川村さんが楽しすぎて挨拶を忘れるというおちゃめな場面も。川村さんは前回の公演のあとX(旧Twitter)を開設して、いろいろな感想を見ていたとのこと。そのおかげで広島公演は、すこし気持ちを楽にして臨めたとのことだ。

 湊さんは“Pっち”(プロデューサー)にもらったパワーに感謝を述べ、七瀬さんからは長髪(約108cm)をどうするか悩んだが、ありのままの私で立つことを選んだ、というそれぞれ担当のアイドルらしい挨拶で場を締めた。ちなみに、七瀬さんは本公演での髪型を“ホントのボク”に寄せた髪型にするなど、パフォーマンス以外にも長髪ながらも麻央らしく見えるような工夫をしていたとのことだ。

 MCも終わり、最後の曲である
『初』のイントロが流れ出す。昼公演スタート時の歌いかたよりもどこかうれしそうな、晴れやかな表情が見えるパフォーマンスが印象的で、“締めの『初』”という感覚が体に染み渡る。ラスサビでは会場の全員が一体となって大きく手を振り、緑、紫、水色のライトが昼公演最後のステージを彩った。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 最後は川村さんの「これからもアイマスですよ! アイマス!」の挨拶があり退場へ。3人は退場までのあいだ、ステージ上から会場の端から端、手前から奥までをしっかりと見渡し、すべてのプロデューサーに余すことなく感謝を届けていた。

 退場のあと、最後は学園長とあさり先生による一丁締め。会場に大きな音が鳴り響き、この昼公演は無事終了となった。

“学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR -初恋公演-”広島・昼公演セットリスト(敬省略)

  • 01.初(七瀬つむぎ、湊みや、川村玲奈)
  • 02.Campus mode!! (七瀬つむぎ、湊みや、川村玲奈)
  • 03. Fluorite(七瀬つむぎ)
  • 04. Tame-Lie-One-Step(湊みや)
  • 05. 光景(川村玲奈)
  • 06. カクシタワタシ(湊みや)
  • 07. コントラスト(川村玲奈)
  • 08. Feel Jewel Dream(七瀬つむぎ)
  • 09. 仮装狂騒曲(七瀬つむぎ、湊みや、川村玲奈)
  • 10.コンテンポラリのダンス(川村玲奈)
  • 11.がむしゃらに行こう!(七瀬つむぎ、湊みや、川村玲奈)
  • EN1. キミとセミブルー(七瀬つむぎ、湊みや、川村玲奈)
  • EN2.初(七瀬つむぎ、湊みや、川村玲奈)

メインMCの七瀬さんが王子様ムーブ連発! 会場と一体になって大盛り上がりだった夜公演

 夜公演も、まずは十王学園長とあさり先生の諸注意と挨拶から。昼公演の熱気が残っているのか、まだライブが始まっていないにも関わらず、プロデューサー陣のレスポンスからは大きな熱を感じられる。開演の合図とともにオーバーチュアが流れ出し、七瀬さん、川村さん、湊さんの順に登壇。『初』から夜公演が幕を開ける。

 プロデューサーも声を出しやすい全体曲
『初』、『Campus mode!!』が続くパートということもあり、いきなり会場のボルテージはマックスに。やはり広島会場の熱は昼夜ともに変わりないようだ。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 熱冷めやらぬままMCへ。担当アイドルのセリフで会場を盛り上げ、プロデューサーたちも大きな声でそれに応える。昼、夜続く広島公演のとんでもない熱量に感謝を述べつつ、ソロ曲パートへ。
『Fluorite』、『Tame-Lie-One-Step』、『光景』が続けて披露される。

 プロデューサーたちの後押しもあってか、夜公演のパフォーマンスはさらに進化したものに。声に籠る感情、楽しさと自信が見て取れる表情、ダンスのキレ、間違いなく“初恋公演”過去最高。中でも開幕を飾った
『Fluorite』は、MCでもらった会場の思いをそのままプロデューサーに返すような、芯からの熱に溢れた素晴らしいパフォーマンスだった。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 その後のMCでも、会場の熱気を受けてか「楽しいね」という話が。ソロ曲を振り返るなかでも、会場に
『光景』のウサギさん(謎生物)の動きを再現しているプロデューサーがいたと、会場の楽しげな雰囲気が伝わってくるような一幕もあった。

 その後は恒例のご当地トーク。鉄板焼きを食べたという話で川村さんがつい“広島焼き”と発言してしまったことで、会場のいたるところから「お好み焼きだよ!」と訂正の声が飛ぶ。
※大阪のお好み焼きと広島のお好み焼き、どちらを“お好み焼き”と呼ぶのかという大阪vs広島の熾烈な争いがある。
 せっかくなので、広島にある広駅(ひろえき)に行きたいという話題も。「広がいつか観光大使になれれば……」という発言もあり、会場も大いに賛同していた。
[IMAGE]

 そんな和やかなMCのあとは2周目のソロ曲パートへ。披露されたのは
『カクシタワタシ』、『コントラスト』、『Feel Jewel Dream』の3曲だ。湊さんは本公演で白い花のネイルアートをしており、そんな中で披露された『カクシタワタシ』は破壊力がとんでもないものに。“本当は羨ましくて 憧れた白い花”のフレーズを聞いた会場の息を呑む声が聞こえてくるようだ。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 ソロ曲を振り返るMCでは、それぞれが楽曲に込めた思いや難しさなどについて語った。七瀬さんにとって、
『Feel Jewel Dream』は自分自身の楽しさを抑えつつ、かっこよさを出すのが難しい楽曲なのだという。そんな難しさを感じさせない抜群のパフォーマンスに、会場からは大きな称賛の声が上がった。

 その後は恒例の衣装についての話。七瀬さんはリボンタイ、川村さんはイヤリング、湊さんはヘアスタイルと、それぞれの推しポイントを語った。

 衣装の話のあとは……もはやおなじみというべきか、不穏な感じのSEが流れ出す。この季節にピッタリなハロウィンの楽曲
『仮装狂騒曲』へ。早口の難しさはまったく感じさせないような抜群のパフォーマンスで会場を盛り上げる。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 新曲披露パートは、七瀬さん演じる麻央の「見ていてプロデューサー。これがいまのボク。
『Top Secret』」のセリフからスタート。かっこよさ、かわいさ、セクシーさ、大人な魅力に満ちた1曲だ。声を上げられるようなパートはないものの、間奏では会場中のプロデューサーが紫のコンサートライトを持ちながら手を大きく左右に振って、七瀬さんのパフォーマンスに応える。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 MCでは
『仮装狂騒曲』の難しいポイントについて。難しいと言いつつサラっと該当部を歌い上げる3人に、会場からは驚きの声と歓声があがる。

 その後、話題は
『Top Secret』のことに。七瀬さんによる歌詞の解釈についての話がありつつ、「そのうち(電話が)かかってきますからね?」と、ゲーム内の実装がより楽しみになるような話も。全体を通してだが、今日の七瀬さんはMCのキレも抜群に冴えているように思える一幕だった。
[IMAGE]

 MCが終わり、アンコール前最後の曲
『Howling over the World』へ。声のひとつひとつ、振りのひとつひとつに力がこもっており、“燃え尽きるまで”という歌詞の通り、ステージ上も観客席も一体となった全力のステージが披露された。でもまだ燃え足りないのか、会場からは非常に大きなアンコールの声が飛び交う。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 そんな全力のアンコールに応え、再度登場した3人が披露したのは
『冠菊』。会場には色とりどりのライトが走り、花火の中で踊るような演出が夜の公演にぴったりな1曲だ。3人の声が伸びやかに響き渡り、夏(っぽい気候)の夜をさらに熱くしていく。会場の声量もさらに上がり、ダンスパートでのコールも熱を帯びていく。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 最後の挨拶では、それぞれが感謝の言葉を述べた。川村さんがまたプロデューサーに会いたかったと言うと、会場からは歓喜の声が。七瀬さんは会場にいる女性プロデューサーに対して「女の子もかわいくして(来て)くれて……」という王子様っぽいムーブで語りかけ、最後のMCで少しばかり湿っぽくなっていた会場を沸かせる。

 それでも最後の曲という発表があれば、どうしても残念がる声は出るもの。しかしそんなプロデューサーたちに向けて、七瀬さんは「そんな顔似合わないですよ!」と一喝。最後まで王子様らしいMCを見せつけた七瀬さんにより、最高の流れで最後の曲
『初』が流れ出す。

 会場中がとんでもない熱量だったのはずっと書いてきた通りだが、最後の曲ではその思いが爆発したかのように、声量でのコールが飛ぶ。壇上の3人の声も、いままで以上にもっと大きく。ステージの外と中、互いの熱量がぶつかり合い高め合っていく
『学マス』らしいステージとなっていた。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 最後は七瀬さんによるいつもの言葉「これからもアイマスですよ! アイマス!」。もちろん、大きな声で会場中のプロデューサーが応えたことは言うまでもない。その後は訪れたすべてのプロデューサーへ感謝の言葉を贈りつつ、七瀬さんが投げキッスまで披露するなど、全力のファンサービスを披露して退場。退場する間際までずっと七瀬さんらしい王子様であり続けていた。

 閉幕は十王学園長、あさり先生による一丁締め。力いっぱい手を叩く音が会場に鳴り響き、本公演は終了となった。

 梅田公演からとんでもないパフォーマンスを見せていた“初恋公演”メンバーである3人。「これ以上があるのか?」と思っていたが無用の心配だったようだ。来週開催される10月27日の渋谷公演がさらに楽しみになる、とても素晴らしいライブだった。

“学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR -初恋公演-”広島・夜公演セットリスト(敬省略)

  • 01.初(七瀬つむぎ、湊みや、川村玲奈)
  • 02.Campus mode!! (七瀬つむぎ、湊みや、川村玲奈)
  • 03. Fluorite(七瀬つむぎ)
  • 04. Tame-Lie-One-Step(湊みや)
  • 05. 光景(川村玲奈)
  • 06. カクシタワタシ(湊みや)
  • 07. コントラスト(川村玲奈)
  • 08. Feel Jewel Dream(七瀬つむぎ)
  • 09. 仮装狂騒曲(七瀬つむぎ、湊みや、川村玲奈)
  • 10. Top Secret(七瀬つむぎ)
  • 11. Howling over the World(七瀬つむぎ、湊みや、川村玲奈)
  • EN1. 冠菊(七瀬つむぎ、湊みや、川村玲奈)
  • EN2.初(七瀬つむぎ、湊みや、川村玲奈)
この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

集計期間: 2025年05月01日14時〜2025年05月01日15時