『デッドライジング デラックスリマスター』レビュー。発売前なのにゾンビを53594体以上倒して“ゾンビジェノサイダー”になっちゃった。オリジナル版を遊び尽くしていても飽きない理由を教えます【DRDR】

byジャイアント黒田

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『デッドライジング デラックスリマスター』レビュー。発売前なのにゾンビを53594体以上倒して“ゾンビジェノサイダー”になっちゃった。オリジナル版を遊び尽くしていても飽きない理由を教えます【DRDR】
 ゾンビは好きですかー!
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 ビビリな筆者は正直ゾンビが苦手……なのだが、ゾンビをが“おもちゃ”になる『デッドライジング』シリーズは別腹。『デッドライジング デラックスリマスター』(以下、『DRDR』)でも、仕事そっちのけでゾンビたちを食い荒らして、“ゾンビジェノサイダー”を達成してやったぜ。ヒャッハー!
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ゾンビジェノサイダーは、通算でゾンビを53594体以上倒すと解除される実績。達成できれば、超強力な射撃武器“リアルメガバスター”が使用可能になる。
 2024年9月19日に発売予定の『DRDR』は、2006年にリリースされて人気を博したゾンビパラダイスアクション『デッドライジング』のデラックスリマスター版。プレイステーション5、Xbox Series X|S、PC(Steam)でダウンロード版が発売予定のほか、PS5のみパッケージ版が11月8日に発売予定だ。
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 本稿では、『DRDR』を夜通しプレイして顔がゾンビのようになったライター、ジャイアント黒田によるレビューをお届け。ストーリーのネタバレには十分配慮しているのでご安心を!

 なお、本作の基本的な情報や魅力は先行レビュー記事にまとめている。まだ見ていない方は、こちらからチェックしてほしい。

現代向けにアップデートされた操作やUIがやめどきを見失うほど快適!

 仕事をそっちのけでゾンビジェノサイダーを達成するほど、『DRDR』に夢中になったのはもちろん理由がある。夏休み明けで働きたくないなぁ……と、だらけているわけでは決してないのだ。

 夢中になった最たる理由は、原作の魅力はそのままに、遊びやすくなるように再チューニングされていたから。オートセーブの追加、操作やUI(ユーザーインターフェイス) の一新など、 時代に合わせた手触り感を意識してプレイアビリティーが高められていると感じた。
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銃を構えながら移動できるようになったのも好印象。安全な距離を保ちながら攻撃しやすくなった。
 とくにお世話になったのはオートセーブからのコンテニュー。セーブをし忘れて強敵のサイコパスに挑んだとき、この機能が何度救ってくれたことか。筆者はPS5版でプレイしたが、高速SSDによる読み込みの速さも相まって、サイコパスに負けてしまったときのリベンジも容易に。オートセーブはマップの切り換えなど特定のタイミングでこまめに行われるのも頼もしい。おかげでセーブポイントのあるトイレにはほとんど立ち寄らなくなった。

 モール内で出会う生存者たちのAI(人工知能)も、遊びやすいように調整が行われている。生存者たちは、同行させて安全な拠点である守衛室まで送り届ける必要があるのだが、オリジナル版ではお世辞にもAIが賢いとは言えなかった。生存者たちが思い通りに行動してくれず、イライラしたのは筆者だけではないだろう。

 しかしリマスター版では、AIが調整されたことで生存者たちを救出しやすくなったと感じた。ゾンビジェノサイダーを達成することに夢中でまだチャレンジしていないが、オリジナル版で断念した生存者たちの全員救助にリベンジできるのも楽しみだ。
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 ほかにも、新たに追加された早送り機能も地味ながら非常に便利。特定の場所で腕時計を見るとゲーム内時間の早送りができるようになり、約束の時間までスキップするなど、プレイ時間を無駄なく使えるようになった。マップの利便性も向上していて、各ショップにジャンルを示すアイコンが追加されたほか、ショップのジャンルごとにフィルターをかけることなども可能になったことで、モール内での生活がますますパラダイスに!
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巨大ショッピングモールには時間を忘れて夢中になれる遊びが満載!


 プレイアビリティーが全体的に高められたことで、ショッピングモールに用意されたバラエティー豊かな遊びの数々がますます魅力的になっている。大量のゾンビの撃破やサイコパスの退治、生存者の救出のほか、主人公のフランクのレベルを上げて鍛える、コスチュームを替えてオシャレを楽しむ、特殊な被写体を探す、“CHALLENGES”と呼ばれる実績を達成する……などなど、夢中になれる遊びが満載だ。

 筆者のお気に入りは、大量のゾンビの撃破とフランクのレベル上げ。本作は、“ゾンビパラダイスアクション”と銘打つだけあって、モール内にあるあらゆるものを武器として使用し、大量のゾンビを相手に爽快なアクションが堪能できる。マネキンの胴体といった意外なものが使い勝手のいい武器になったりするので、いろいろ試すのがとにかく愉快だった。
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マネキンが壊れると胴体と手足が残る。胴体は攻撃速度の早い優秀な武器として役立ち、序盤から何度もお世話になった。マネキン最高。

 また、フランクは生存者が巻き込まれているトラブルやゾンビパニックの真相につながる事件のスクープを解決したり、写真を撮影したりすることでPP (Prestige Point。名誉ポイントといった感じのもの)を獲得できる。PPが一定まで溜まるとフランクがレベルアップしてステータスが上昇するほか、素手でゾンビを倒す、密集したゾンビの上を歩くといった多彩なスキル(アクション)を覚えられるのだ。
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Neck Twistは、ダウンしたゾンビの首を力まかせに締め上げるスキル。獲得できるPPにボーナスが加算されるのもうれしい。
 さらに、本作はオリジナル版よりもレベルアップしやすくチューニングされているうえ、各スキルがより直感的に出しやすくなっている。これらがPP稼ぎのモチベーションにつながっている。オリジナル版を遊んだ人が本作をプレイすれば、筆者が夢中になってゾンビを撃破し、ゾンビジェノサイダーを達成したくなった気持ちに共感してくれるハズ!
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PPはゾンビを倒しても入手できるほか、一定数倒すと大量のボーナスが加算される。PP稼ぎは地下でのドライブに限る!

 レベルアップのしやすさも相まって、フランクのレベルはゾンビジェノサイダーの達成前に上限の50に到達! ゾンビを一撃で撃破し、サイコパスにも大ダメージを与えられる “リアルメガバスター”をゲットできたので、今後は特定の条件を満たすと出現するやり込み要素の“∞( Infinity ) MODE”に挑みたい。

 このモードは、メインの“72HOUR MODE”のような物語は存在せず、72時間が経過しても救援はこない。しかも、時間の経過とともに体力が減少していくので、より過酷なサバイバルが堪能できるというわけだ。もちろん、遊びやすく調整されており、中断セーブが可能になったうえ、時間の早送り機能などと合わせて、やり込みがいはそのままに、よりカジュアルに楽しめるようになっているのもうれしい。
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カプコン作品のヒーローやヒロインはもちろん、人外キャラにだってなれちゃう!

 ダウンロードコンテンツで、遊び心満載のユニークなコスチュームが多数用意されているのもポイントだ。コスチュームはモール内にも配置されていて、実績の達成でもいろいろなものをゲットできるが、DLCのコスチュームは有料なだけあってどれもクオリティーが高い。オシャレが好きな人や、モチーフとなったカプコンのゲームに思い入れがあるファンは、購入を検討してみては?
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 ちなみに、先行レビューでは『ヴァンパイア』のオルバス衣装がツボと書いたが、フランクが成長し、“リアルメガバスター”を入手したいまとなっては、『ストリートファイターZERO』のケンと『ロックマンエグゼ』のロックマンのコスチュームがお気に入り。ケンでスキルを決めると気分爽快だし、ロックマンは“リアルメガバスター”と親和性が高く、テンションがめちゃくちゃ上がる。
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 オリジナル版は約18年前のゲームだが、“デラックスリマスター”として現代に蘇った『DRDR』はもはやリメイクと呼んでも差し支えない豪華さ。巨大モールでゾンビたちとたわむれれば、最初の問いかけに「ゾンビは嫌い」と答えた方も、きっとゾンビが好きになるだろう。生まれ変わった極上のゾンビパラダイスアクションをぜひご堪能あれ!
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