2024年9月19日に発売予定の『デッドライジング デラックスリマスター』(以下、『DRDR』)は、2006年に発売されて人気を博したゾンビパラダイスアクション『デッドライジング』のデラックスリマスター版。プレイステーション5、Xbox Series X|S、PC(Steam)でダウンロード版が発売予定のほか、PS5のみパッケージ版が11月8日に発売予定だ。
『デッドライジング』の主人公は、フリージャーナリストのフランク・ウエスト。ゲームの目的は彼を操作し、ゾンビがはびこる巨大なショッピングモールから72 時間のあいだに脱出すること。“ゾンビパラダイスアクション”と銘打つだけあって、モール内にあるあらゆるものを武器として使用し、大量のゾンビを相手に爽快なアクションが堪能できる。
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そんな『デッドライジング』が“デラックスリマスター”として蘇るのだが、ふつうのリマスター版となにが違うのか、 疑問に思った方も多いだろう。
かくいう筆者もそのひとり。そこで、ひと足早くプレイして感じたデラックスなポイントを中心にレビューをお届け。なお、体験できた範囲は“72HOUR MODE”のゲーム開始から“Day2 10:59AM”まで。
キャラクターモデリングを新造し、ライティングなども改めてグラフィックを強化
突然ですが皆さん、ゾンビはお好きですか? 恥ずかしながら筆者は、ゾンビが“あまり”得意ではない。あやふやな表現になってしまうのにはもちろん理由がある。
ゲームで初めてゾンビを意識したのは『バイオハザード』だった。ゲームオーバーになって“YOU DIED”と表示された画面を見るたびに、どんどんゾンビが苦手になり、ホラーゲームは食わず嫌いになっていった。
そんな筆者のゾンビに対する苦手意識を一変してくれたのが、『デッドライジング』だったのだ。本作におけるゾンビの役割は、“フランクのおもちゃ”(※あくまで個人の感想です)。
これまで溜まっていたゾンビへの鬱憤を晴らすかのように、モールに配置されたあらゆるものを駆使して、ゾンビたちを殴って、斬って、倒しまくった。
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「ぐへへ、今日もゾンビどもを始末してやるぜぇ~」
もはやどっちが悪役かわからない状態で『DRDR』の先行プレイを始めたが、大量のゾンビを前にして躊躇した。その理由は、現代のグラフィックで、大量のゾンビたちがよりリアルに表現されていたから。
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ゲーム冒頭、階段に逃げるシーンでビビってゾンビに捕まってしまい、ボタン操作を誤ってやられてしまったのはここだけのヒミツだ。
一度やられてリラックスできたおかげか、冷静さを取り戻し、その後は昔のようにゾンビパラダイスアクションを堪能できた。実際に本作をプレイしてみて顕著に感じたのが、グラフィックの著しい進化だ。筆者は『デッドライジング』のHD版もプレイしていたが、本作はキャラクターモデリングから新造し、ライティングなども改めているだけあって、シリーズの完全新作を遊んでいるかのような感覚に。
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オリジナル版と『DRDR』の比較画像。キャラクターの表情がよりリアルに表現されており、臨場感がますますアップしている。
フランクはもちろん、サイコパス(※)たちも、現在のグラフィックで毛穴がくっきり見えるほどよりリアルに表現。フランクはかっこよさが、サイコパスたちは不気味さにますます磨きがかかっていると感じた。
※フランクの敵となるクレイジーな人間。ゾンビよりこいつらのほうが圧倒的に怖い。![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/13987/afac4ef5554f69012fe38d2f1d4e245a6.jpg?x=767)
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ちなみに、かつての日本国内向けのオリジナル版/HD版には分離欠損表現がなかった。しかし本作では頭部以外の分離欠損表現が“あり”に変更されている。より過激な描写を好む方はこのあたりの過激さもお楽しみに。
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プレイアビリティーを現代化することでかゆいところに手が届いた作りに
オリジナル版で筆者がやりがちだったのが、調子に乗ってゾンビたちを攻撃し、使用していた武器が壊れてピンチに陥ってしまうこと。『デッドライジング』でストレスを感じる数少ない要素だったが、『DRDR』ではアイテムの耐久値が画面右上に表示されるようにアップデートされた。
耐久値が可視化されたことで、ゾンビとのバトルがストレスフリーに。「このアイテムは耐久値がけっこうあったんだな」と、新たな発見もあって新鮮な気持ちでプレイできた。
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このほかに、銃を構えながら移動できるようになったのも好印象。銃は強力なものの、射撃に夢中になるあまり、後ろから襲われるなんてこともあったが、構えながら移動できるようになったことで、安全を維持しやすくなっていた。
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『DRDR』は、『デッドライジング』で体感したおもしろさはそのままに、グラフィックやサウンド、操作感が現代向けにアップデートされており、看板に偽りなしの“デラックスリマスター”となっている。
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肝心なことを書き忘れたが、フランクの職業はジャーナリスト。スクープ写真を撮りまくることも本作の楽しみのひとつだ。
オリジナル板やHD版よりもあらゆる面で遊びやすくなった本作で、『デッドライジング』を遊んだことがない方はもちろん、シリーズファンも令和に蘇ったゾンビパラダイスアクションを堪能できるはず。
『バイオハザード』や『ロックマンエグゼ』、『ストリートファイターZERO』などのシリーズとコラボしたユニークなダウンロードコンテンツの衣装も用意されているので、これらのシリーズファンも必見だ。個人的には『ヴァンパイア』のオルバス衣装がツボ。
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