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2007年09月19日

リーマンの苦悩

Today's text 中目黒目黒

 一般的なサラリーマンの場合、『フロンティア』をプレイする時間は自ずと夜から深夜になることが多い。俺の友だちのCさんも、そんな(勝手に命名するが)”夜な夜なプレイヤー”のひとりだ。夜な夜なプレイヤーの最強の敵は、レウスでもクシャルダオラでもラオシャンロンでもない。それはほとんどの場合、同居人(奥さん、夫、恋人など)であることが多い。仕事から帰り、疲れていても唯一の楽しみのモンハンを睡眠時間を削ってプレイする。同居人に罵倒されても我慢する。涙ぐましい努力がそこにある。ある意味、ホタル族と同じ境遇かもしれない。

 最初に俺のケースを紹介しておくと、自宅にはへっぽこノートPCしかないので、メインは会社となる。よって敵となるのは、「早く仕事しろよ」的なオーラをまとった角満番長の視線か、刻一刻と迫る終電の時間くらい。同居人の圧力に比べれば、ちょろいもんである。しかも、俺は好都合なことにファミ通編集者。自宅でプレイすることになっても、職業柄、「仕事だから仕方がないだろ!」と逆切れで対抗できる可能性がある(※注意:可能性があるだけ。試したことはない)。

 稀にだが、同居人がいても最強の敵が現れない場合もある。お友だちのYちゃんは子持ちの奥様なのに、昼間にプレイし、夜から夜中にかけてもドンドルマに顔を出す。お子さんが幼稚園に行ってるとき、寝静まったときを見計らって集中的にプレイしている様子。余計なお世話ながら家事、子育てはきちんとしているみたいだけど……ある時「旦那さんは理解あるねぇ〜」と尋ねてみた。答えは簡単だった。旦那さんも『モンハン』フリークだったのだ。夫婦、もしくは恋人どうしで、『モンハン』が趣味化している場合は、家庭に平穏な空気が広がっていることが多い。

 話を戻してCさんの場合。午前1時くらいになると、かなりの確率で最強のクエストが発生する。「うわ! 嫁が起きた模様……やばいかも」。この言葉がクエストの合図だ。

 みんなで「早く麻酔玉投げて〜〜!」と絶叫するも、本人は至ってマジモード。「ちょっと、(夜泣きする)子供の面倒を見て、ポイント稼いできます(涙)」と一旦離脱するが、たいていの場合、30分くらい経つと、「ふふふ、撃退成功しましたよ!」と本当にうれしそうに戻ってくる。僕たちも手放しで喜ぶ。

 でも、これは序の口だ。最悪の場合、Cさんの口から恐ろしい言葉がでる。

「嫁から逆鱗がでました……」

 このキーワードが出てしまっては、僕たちの声もまったく届かない。唯一出るのは、「どん><」といういたわりの言葉のみ。そんな夜は、Cさんはおずおずとベースキャンプとなる寝室の布団に戻り、リタイアすることになる。

 我らが角満番長も土日にプレイするとプレッシャーが強いらしく、休日はログインしていてももっぱら猟団ポイント稼ぎになっている。女尻笠井に至っては、奥様に『モンハン』をプレイしていることも言っていない始末だ。

 いま午後10時だが、最強の敵と戦っている人たちが全国で何人いるんだろう。毎夜毎夜、モンスターたちの雄たけびよりも強烈な口喧嘩がどこかで起こっているのかもしれない。世のサラリーマンのために、夜な夜なプレイヤーのために、”同居人の怒らせないうまい言い訳”を募集したくなった。本当に麻酔玉があれば世界は平和になのに……今日は何だか切ない夜だ。

2007年09月12日

ナナに必要なプレイヤースキル

Today's text 中目黒目黒

 いま、俺の中でソロのナナが熱い。

 玄人風に略語で書いてみたが、ナナと言ったら、もちろん炎妃龍のナナ・テスカトリ。ライオンのような出で立ちで、炎をまとい、素早い動きで狩人たちを苦しめる。

 最近のお気に入り武器"正式採用機械鎚"で挑むが、これまで3戦3敗。火のモンスターに火の武器で挑むのがそもそも間違っているのかもしれないが、"若さでアタック!"のような勢いで、攻撃力でごり押ししようとしているのだが、これが何ともうまくいかない。何度かダウンさせられるのだが……。

 まず、ナナの火がウザイ。近寄るだけで、熱でジリジリと体力が削られていく。"おまえはゴジラか!"とつっこみたくなるくらい火を吹くし、地雷のような遠隔爆破もしてくる。加えて、ものすごく曲がってくる突進もキツイ。なんであれ、ナナが突進してくる方向に敢えて避けちゃうんだろう? 以前、何かの番組で人は注意している方向に引き寄せられるみたいなことを言っていたような気がするが、人間の習性なのか? そんなこんなでいつも回復薬が枯渇状態。ナナに負けるといういうよりも、先に心が折れてしまう。

 あの火さえなければ……そう思ったとき、角満番長が「龍属性の武器なら顔が壊せて、火をまとわなくなるよ」とナイス助言!

 本来ならばプレイヤースキルでどうにかなるのかもしれないが、3戦3敗ってことは残念ながら、俺は持ち合わせてない模様(持ってると思ったんだけど)。だったら、おやじがゴルフのクラブにこだわるように、武器に解決法を見い出してみようと決心した。

 でも、龍属性がついている武器は意外と少ない。ってか、ほとんどない(角満注:素材を持ってないので目黒のリストに出てないだけ)。どうせなら俺の本職・狩猟笛で、と思ったらありました。サクラレイアの素材でできる"サクラノリコーダー"。素材となるドスビスカス30個、ドスヘラクレス20匹がめんどうだが、見た目もかっこいいし、持っている人をほとんど見たことがない。目立つのは間違いない。これで決まりと思ったら、

なぜか、女尻笠井が生産済み(>_<)

 なんでやねん! 気映りの激しい笠井がこんどは笛にまで手を伸ばしてきやがった。人が持っている武器なんておもしろくない。即却下。うーん、何を作ろうか迷っていたところ、グッドタイミングでBくんが現れる。

 「龍属性のいい武器ない?^^」

 そうするとBくんは、番長が使っている大剣”ペイルカイザー”をすすめてきた。でもそれは番長が使っているから却下! その旨を伝えると、「大剣の”ブラッシュデイム”がいい」と言ってきた。またまた何語かわからない言葉が飛び出す。そんな小学生並の知識の俺にも懇切丁寧にBくんは、「もともとボーンブレイドから派生する武器で、ボーンブレイド改→アギト→リュウノアギト→ゴーレムブレイド→ヴァルキリーブレイド→ティタルニア→ブラッシュデイムと強化していくんだよ」と教えてくれた。道のりが長すぎ! と正直思ったものの、Bくんに全幅の信頼を置いているので、すぐに生産開始。大人買いならぬ大人強化はサクサク進み、いままでの財産でティタルニアまでいけた。攻撃力768、龍属性160、防御+8。これでもなかなかいい。ナナの炎を封じられるのであれば、財産が946ゼニーになっちゃったけど気にしない(涙)。おなじみのWちゃんから、「おとなしく笛をふいてなさいw」とありがたい助言をいただいたが気にしない(涙)。

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▲50000ゼニー以内で作れました!


 気を取り直して、さっそくティタルニアを携え、背水の陣でソロクエスト、ナナ・テスカトリに挑む。ご飯を食べて、ホットドリンクも持った。待ってろ! ナナ・テスカトリ。勢いよくクエストに飛び出して、大剣を持ってみたら衝撃的な事実に気づく。

そういえば、大剣ほとんど使ったことなかったわ^^;

 やっぱり、プレイヤースキルは必要みたい……。

2007年08月30日

いまさらイーオス

Today's text 中目黒目黒

 2週間くらいまえのことだろうか。仕事がひと段落したので、(こちらもまた仕事の一環ですが!)『モンスターハンターフロンティア』を立ち上げた。適当な季節の、適当なワールドに入り、適当な街に入った。「だれでも来い!!」のドンドルマにいたのは5人。いつもはあんまり注目しないのだが、この日だけ何となくメンバーの名前に目をとおした。うん? その中に見覚えのある名前が。『ドス』のときの友だちだったかな、と凄い勢いで記憶を辿っていたところ……シナプスが切れる直前、ギリギリのところで思い出す。

ちょw 社長!www

 弊社社長(浜村通信)も熱狂的な『モンスターハンター』ファン。プレイしているのは知っていたけど、まさかゲーム内で顔を合わせるとは思わなんだ。サーバー3だけでも22のワールドがあって、その中にランドが10個あって、さらに街が5つずつあって……と考えると出会う確率は天文学的数字(いいすぎか?)。これは運命だと感じて、恐る恐る声をかけてみると、やはり社長。ドンドルマでお会いできて、光栄でございます(笑)。

 軽く挨拶を交わした後、ハンターランクをのぞいてみると社長はなんと38(俺は30※どちらも当時)。完全に負けている! 動揺して「あんなにお忙しそうなのにいつプレイしてらっしゃるの?」と、変な日本語で質問しそうになってしまった。ここぞとばかりに、近寄ってステータスをくいるようにガン見。防具は基本イーオス装備で、足だけザザミ。武器は氷の双剣のアンフィスバエナ。でも、なんでイーオス系なんですかと質問してみると、安く作れる割には防御力が高く、スロットも多いので防御珠をつけると、最大防御+60のスキルがつくという。何やら難しい言葉がでてきて俺の頭は混乱しそうになったが、「とにかく防御力が強いんだ」というとても抽象的な回答で無理やり納得し、わけもわからず「なるほど〜」と深くうなづいておいた。社長は隙間の時間を利用してちょこちょこプレイしているようで、今回も1回きりのクエストだった模様。つぎの機会にぜひクエストを、と堅く約束して、その場は解散となった。

 で、時は流れて現在。いや、おととい。みんなで上位のレウスに出かけた。最近、デッドリボルバーを使っている俺は、レウスをスタンさせることを趣味としている(ヘタだけど)。あの巨体がコテッとマンガのように倒れて星マークをぐるぐる回している姿がたまらない。何より、役立っている感がたまらない。上位だろうが、下位だろうが、スタンしまくるぜ! と意気揚揚と宣言をしてクエストに乗り込んだ。

 目の前に現れた上位レウス。先手必勝とばかりに、いつものように何発か、頭にぶちこめた。レウス、皆の一斉攻撃に怒りをあらわにしてきた。黒い息を吐きながらグルっとまわった瞬間、目の前に尻尾。「やば!」と思ったときはもう遅く、ハンマーのように重い一撃に身を委ねたところ即死。え、尻尾で即死!?
 
 体力満タンだったんですけど……。これは本当にショックだった。衝撃的な戦線離脱に、パーティーメンバーから防御力はいくつなの? と質問攻め。調べてみたら113(護符込み)。「よくそんなんで上位やってるね!」と褒められたのか、けなされたのかわからんが(おそらく褒めている)、みんな驚愕の様子。このくらいになると、弓やボウガンなどの飛び道具使いでも200は超えているらしい。

 満身創痍の俺の頭によぎったのが社長の装備。確か、安くて防御力が高いと言っていた。とくにつぎに作りたい防具がないし、まずは社長と同じイーオス流し装備(勝手に命名)を作ろうと、塔のキャンプで固く決心。

 が、そう簡単に問屋は下ろさない。イーオスの素材がまったくない。そりゃそうだ、最近はもちろん、始めたころから剥いだ(集めた)記憶がない。しょうがなく、いまさらイーオス祭りをひとり寂しく始める。かなり孤独。こういうときに限って、毒袋×2が連発!!!! 物欲センサー発動しまくりで、鱗や皮がでない。何十回も行ってみたが、満足に集まらない。もう発狂寸前のところで、前回登場した女神的存在Bくんが登場。さっそく相談したところ、人徳パワーで皮50、鱗50ずつもらう。一挙解決。

 しかし、つぎに俺の前に立ちはだかったのは”のりこねバッタ”。樹海の”かけた貝殻”クエストをやること数時間。集まりが悪い。繁殖期のドスイーオスのクエストも息抜きにやるが、完全に孤独との戦いだ。

 気晴らしに”防御珠”とやらを作ってみようと、仲間から情報を聞き出しつつ、調合してみることに。ここで、またもや大きな壁が! ”獣骨”がない……。いくつかあったはずなのに! ボーン装備、もしくはブルタスクハンマーに使った覚えが……。ボーン好きの自分を恨む。

そして、いまさらのブルファンゴ祭りスタート><

 現在はイーオス祭り、のりこねバッタ祭り(?)、ブルファンゴ祭りの大フェスティバルの真っ最中。ほぼ1日かけて、イーオスはSとUに分かれるところまで強化し、ザザミグリーブはザザミSグリーブまでがんばった。貯金は万年50000ゼニー以下の俺でもまったく金欠にならずして、防御力200オーバー! こりゃおトク! とりあえず、金欠ぎみで防御力が高い装備を、と思っている人にはオススメです。

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▲200オーバー記念。


やべえ! たまには役立ちそうな日記書けるじゃんよ!

2007年08月17日

人徳者

Today's text 中目黒目黒

 以前、デートコースとして活用したことがあるんだが、目黒に世界で唯一の寄生虫の博物館がある。館内には超有名人のサナダムシくんや、お魚大好きなアニサキスくん、キタキツネからお引っ越してくるエキノコックスくんなど所せましと寄生虫の標本が置かれていて、下手なお化け屋敷よりも涼しくなれる。とくにビジュアル的に衝撃だったのが、イルカの胃に寄生したアニサキスくんの標本。写真を掲載したいところだが、「こんなの載せるんじゃねー」という猛烈なクレームが届きそうなので今回は我慢するが、別のものにわかりやすく置き換えると……じゃがいもを何ヵ月もほったらかすと、芽が伸びちゃうことがありますわな? あの芽が数百本生えている感じ。数百本レベル。うにょうにょと。にょきにょきと。お食事中の方はすみません。

【寄生虫】きせい‐ちゅう
1 寄生生活をする小動物。体内に寄生する回虫・蟯虫(ぎょうちゅう)・肺吸虫・条虫などの内部寄生虫と、体表に寄生するノミ・シラミ・ダニなどの外部寄生虫があるが、前者をさすことが多い。
2 自分では働かず、他人に依存して生活している者。

 宿主がいないと生活できない寄生虫は哀れだが、じつにずうずうしい。いまや寄生するだけでなく、宿主を死に至らせるヤツもいるらしく、生物の風上にもおけぬ存在だ。一方、ドンドルマでの俺は、寄生虫とはあまりにも正反対で、かなりの人徳者として通っている。たとえば、何かわからないことがあると、『モンハン』博士のような存在の友人Bくんが側にいて何でも教えてくれる。質問内容は「寒冷期のメシってなんだっけ?」、「閃光玉ってどうやってつくるの?」、「ハンマーで強いのなに?」など高レベルで多岐にわたるが、Bくんはまったくいやな顔をせずに(見えないが)、むしろ積極的にあれもこれもと話してくれる。

 このまえなんて、あまりにも低次元の話だが、まわりにいた友だちと”はちみつ何個持っている競争”を実施した。友人のIちゃんは350個、女尻笠井は250個、俺は5個……。決して催促したわけではないのだが、Iちゃんはハチミツ10個となぜか秘薬を手渡してきた。「上位は金があっていいのう」と正直な意見を言っただけなのに。最後にIちゃんは「もう、たかるなよ!」と一生懸命励ましてくれた。

 先日は同じメンツでクエストに出かけようとしたのだが、食事の材料がないことに気付く。「今回はいっか」とそのまま行こうと思ったら、たまたまIちゃんの部屋が開いていたので遊びに行った。だが、Iちゃんは不在で、部屋の外でメンバーと話している。帰ってくるまでちょっと待っていようとイスに座っていたら、帰ってくるなりえらく感動したようで、何も言ってないのに笑顔で食事をふるまってくれた。強調するが、僕は無言で座っていただけなのに。それからというもの、「今回が最後だぞ!」と遊びに行くたびに必ず食事をふるまってくれるようになった。理由はズバリ、人徳からだと思われる。

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▲会話でわかるように、Iちゃんは喜びすぎだ。

 上位になっても俺は人徳ビームをバリバリ放っている模様。ご存じのとおり、クエストには支給アイテムがない。わかっているけど、忘れるときがある。弘法も筆の誤りってやつだ。とくに肉。「腹減った……」なんて、ひとりごとを言っていたら、すぐさまBくんの近辺からピコーンピコーンと聞き覚えのある音が。吸い寄せられるように近寄ってみると、いいから持ってってとばかりに、ごんがり肉×5。おまけにマンドラゴラ×5つき。「マンドラゴラって何に使うの?」と聞いたら”秘薬”とのことで、ついでに栄養剤の素材もくれた。

 この類の話は枚挙に遑がない。これってみなさんもお分かりのように、人徳者あるがゆえ。この言葉につきる。自分でも自分が恨めしいくらいだ。でも向上心旺盛な俺は、人としてさらに成長すべく”自律”という厳しい環境に身を置きたいと思う。自画自賛だが、この志はすばらしすぎる。まず知識の面から有言実行。

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▲もう頼らない!

 ”PCのモニターのまわりにカンペ大作戦”。意外と役立つ。決してこれは宣伝ではない。8月24・31日号のファミ通の『モンハンフロンティア』特集の切り抜きだなんてひとことも言っていない。これにより、友人たちの好意に甘えなければいけない心苦しい生活とはおさらばだ。

 ある日、こんなブッダの化身みたいな人格者の俺に友人がこう言い放った。

「寄生虫みたいだね」

……なんか勘違いしているようだ。最後に目黒寄生虫館のホームページで印象的だった言葉を引用する。寄生虫とはこういうものだ。

寄生虫はほかの動物から「住み家」と「食べ物」をもらって生活しています。
ですから普通、貸主への害を少なくするように進化します。
もし寄生虫が貸主に大きな影響を及ぼせば、
自分も生き残れなくなりますので、
影響を少なくするような生き方に進化してきました。
寄生虫は「こわいもの」と思わずに、
まずその不思議で巧みな生き方を知ってください。

2007年08月06日

シェンガオレンを食べたい

Today's text 中目黒目黒

 樹海で「万年床ってどこにあるの?」と真面目な顔で質問してしまい、赤っ恥をかいた中目黒目黒です。今回は女尻笠井がハンターランク30になり、試験を受けるとのことで、シェンガオレン撃退に行ったときのお話。知らない方もいると思うので説明すると、シェンガオレンは簡単に言えばデカイカニ。デカイって言っても表現に限界があるが、大きすぎて顔を拝める機会はほとんどない(そんなことないか)。大は小を兼ねるとよく言ったものだが、これは別次元。六本木ヒルズに行ったことのある人なら、森ビルのまえにあるオブジェ、あれがイメージにぴったりかも(iちゃん表現パクリました)。

 で、偉そうなことを書いているが、じつはシェンガオレンバージンの俺。まず、何を持っていけばいいかわからんのですよ。そしたら大塚角満番長から「とりあえず、耐震がついているザザミ装備で固めて」とのアドバイス。さすがは我らの番長。さすがは知識豊富。さすがは年の功(←余計?)。防具生産は万年金欠、万年自転車操業の俺にとってはかなりの痛手となるが、成功した暁の報酬やポイントを考えれば先行投資は必要だべ! と、一気に揃え、残金1000ゼニー。「ゲームの世界でもこれかよ」と涙が出てきそうなったけど、もう負けられねえと見たこともない大敵に闘志を燃やす。

 だが、ネットで「超強い!」との噂だったシェンガオレン。そういう情報だけはしっかり調べている俺。上位ひとり、下位3人の無謀パーティーで行くのは一抹の不安を覚えたが……俺はいつものとおり狩猟笛のグレートバグパイプ。女尻笠井は弓のハートショットボウ2。友だちのBちゃんは双剣のガノカットラス改。そして我らが番長、大塚角満は大剣のフルミナントソード。え? 番長? 大剣ですか? あんだけ最強と崇めているガンランスじゃ……。おそらく「断腸の思いで……」と番長は答えるのだろう。そのくらい強敵なのだと改めて気合いを入れた。

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▲ハンターの何倍だろう? 実際にここまで大きい生物がいないので想像がつかない。

 で、前方からビルのような巨体が表れる。やっぱデカイ。コワイ。小さい子なら夢見ちゃうって! こいつがエリア5の門を壊すまでに倒さないといけない。ビビりながらも「まず俺は何をすればいいのですか!?」と番長に再度アドバイスを求めると、「脚だけ斬っとけ」との端的な命令。まずは先制攻撃とばかりに大タルGが足元めがけて置かれる。

 俺は右の左前脚担当に。はっきり言って目の前には脚しか見えない。夢中になってるというわけでなく、本当に脚しかみえない。「きえええ!!!!」と剣道仕込みの気合いで、狩猟笛をブンブンふりまわす。「そのうち赤くなるから一点集中だ」という番長の声が飛ぶ。何十回切っただろうか、それなのに色の変化がない。対角線上にいるBちゃん担当の足は赤くなっている。やはり双剣は手数が違う。でも、Bちゃんの装備には耐震がついていない。グラグラと酩酊状態のようになっている。さすが番長! こういうことだったんですね! だが、「Bちゃんがんばれ!」と思う余裕もない。

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▲敵は脚!

 それから珍しくサボルことなく無心にザックザク切り込む。たまに、最近マイブームの打ち上げ爆弾を隙を見計らって、見えない上空の本体に打ち込む(レイア、レウス、ガノトト、ディアブロスにおもに打ち上げる)。番長と女尻は慣れたもので、エリア4のどこかで別行動。顔? 口?を橋の上から爆弾で攻撃しているらしい。脚しか見てないから詳細は知らず……ごめんなさい。(※角満解説:こいつはまた適当なことを……。エリア内の橋にシェンガオレンが立ち上がって近づいたとき、ハンターが橋の上にいるとヤツは口を空けて液体? を吐き出そうとする。このとき件の口の中に飛び込んで”対巨龍爆弾”を設置することができるのです。しかも、この口の中で剥ぎ取りをするとラオシャンロンの素材をゲットすることが可能! そういうことをコッソリとやってたわけですねぇ〜)。気がつくとやっと赤くなってきた。カニ好きにはたまらん色ー! 茹でごろのタラバガニを思わず想像しちゃったところ、不謹慎とばかりになんと突然暴れ出すシェンガオレン! 脚が気持ち悪く伸びてるし、直角に方向転換しているようだし! 何度も脚が体にぶつかり、半分以上の体力がもってかれる。予想外の動きに「こんなに動きが激しかったっけ!?」と少し動揺している番長。俺は数倍動揺しているつーの!

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▲赤くなってきた! カニ好きにはたまらん。

 脚への攻撃は単純作業のようで、集中力の消費はすさまじい。もう5についたときには精神的にはボロボロ。でもここは番長が兵隊たちを鼓舞し、陣頭指揮をとる。「俺は龍撃槍をやりにいく!」。かっちょええ! 仕事ではちょっと見ることができない雄姿だ。シェンガオレンが門にさしかかったとき、轟音とともにドリルのような龍撃槍が砦から飛び出しくる。この世とも思えぬ雄たけびで痛がるシェンガオレン。「やった!」と喜んだものの、ここからも長い。

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▲最終決戦の場!

 何度でも最後の砦に体当たりしてくる大ガニ(もう省略)。相変わらず脚の動きだけに気をつけて、武器の切れ味が悪くなったら砥石で砥いで、たまに回復して……とくり返していたら残り5分。砦の耐久度は30パーセント。ズバリ、崩壊寸前。絶体絶命のピンチ! このとき、じつは番長と女尻笠井の頭の中では”クエスト失敗”の文字がよぎっていたとか。それも知らずに無心に純粋に(!)攻撃する俺とBちゃん。最後の最後まで勝利を信じて。結果は……残念ながら皆さんのご期待に沿えず、やりました! やっちゃいました! 倒せました! 時間も耐久度もギリギリの勝利です! 

このクエ、正直しんどい! でもおもしろい。

 そのあと上位の人たちがシェンガオレンやっているのを見ていたら、エリア5に到着したとたんに大ガニは料理されてました。そんなものです……。

2007年07月27日

二股

Today's text 中目黒目黒

 アップデート(内容はこちら)で加わったギルドクエストの”レイア3頭討伐”に行っている途中、急に「アジアカップの生中継、いまやってるんだった!!」という事実を思い出す。日本代表戦、レイア戦、どちらが優先なんて決められません!! ってことで、前人未到の(?)モニターの2画面機能を無謀にも選択。

 でも、なぜか(?)僕の装備には”挑発”がついており、レイアがよだれを垂らしながら(想像)駆け寄ってきて執拗に邪魔をする。どんなに遠くにいようとも目ざとく僕を見つけ、愛犬がじゃれるようにクルクルまわる。それでも負けじとテレビに集中しようと、違うエリアに移動しても……エリアの枠を超えてこっちに飛んでくる始末(←都市伝説?)

もうこうなったらと、
猛攻撃をかいくぐっては左下画面をチラミ。
レイアに攻撃を加えてはチラミ。
たまに手がとまって怒られながらもチラミ。
尻尾だけはちゃっかり削ぎとってチラミ。

 レイアと戦っているのに、叫ぶ言葉は「巻なにやってんだー!!」というような日本代表チームへの叱咤激励。自分でもわけわからない状況が続いた。

 そんな中途半端さが祟ってか、結果はどちらも最悪の結果を招く。もっとちゃんと応援していれば……ちゃんと真剣にやっていれば……はぁ、いまさら結果が変わらないのはわかるけど無念が残るばかり……。あまりにも悲しくて筆をとってしまいました。こうなったら、敢えて3位決定戦の韓国のときにレイア3討伐を2画面仕様で挑戦し、ダブルリベンジしちゃる!!

 あ、レイア3頭討伐クエは、夜に受けても条件が”昼”なのでクーラーを忘れるな!(自分メモ)

 あ、もうひとつ、内容がなくてすみません(笑)。

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▲狩猟笛を吹いているときが観戦のチャンス!! でもレイアは遠くからでもやってきます(笑)。

2007年07月23日

近況報告

Today's text 中目黒目黒

■中毒

 大塚角満が日記で書いていたが、7月の第2週は海外出張で『モンハン』がまったくできなかった。しかも僕が行っていたのはアメリカではなく、ひとりさみしく中国上海。午後10時ころ、通訳さんと空港で合流し、ホテルに向かうためにタクシーに乗った。あたりは真っ暗で、空港からホテルへの道のりは、ほんと殺風景。弱々しく光る街頭とタクシーの行灯(あんどん)の光しかない。

 中国のタクシーの行灯はかなづちのような形をしていて、日本よりも大きく、蛍光灯のような白色光を放っている。ずっと見ていたらふと、何かとイメージが重なった。考えること10秒あまり。

「あ、ゲリョスの頭だ……」

 行灯を見てゲリョスを思い出してしまうなんて、「モンハン中毒の末期症状だな〜〜」なんてひとりで照れていたら、突然発された俺の言葉に通訳さんが「ゲリョスって何?」と冷ややかな反応。俺はもう一度、行灯を見返し「死んだふりが得意なやつでさ」と昔の女を思い出すかのように遠くを見つめた……とは、かっこよくいかず、適当にごまかした。そこで一句。「モンハンを 海外からも できるなら ノート型PC 新調しちゃうのに(字あまり)」。オチなし。

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▲タクシーの接写を忘れました! しかも昼間の写真です。かなりわかりづらいですが、行灯が細長いのです。これが夜になると……

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▲まったく関係ない話ですが、以前山梨を旅行中、「あ、モンハンマンションだ!」を発見! 写真を撮らねばと思い近寄ってみたら、”モンパン”でした……orz

■超クックマラソン

 ハンターランク22以上になると、レウスやクシャルダオラのクエストに期間限定で挑戦できるというので、意地でも22まで上げたくなった。当時は16。もっとも効率のよいクエを捜してみたら、ギルドクエスト”イャンクック6頭の狩猟”があった。ポイントは900、お金は6000くらい入るし、レア素材とされているクックの耳やくちばしも思った以上に出る。「こりゃ、うめえ!」と目の色を変えながら討伐を重ねていたら、HR20にあがるくらいには、クック50頭討伐の称号”赤鳥”をゲット。でも、心の中は複雑だった。

 イャンクック――初めて出会ったのは初代『モンスターハンター』だった。とにかくその大きさに衝撃を受け、表現しがたい強烈な雄たけびに尻ごみし、最初は近寄ることもできなかった。初めて”恐怖”を感じた飛竜だった。それなのに……いまや”クックマラソン”やら”クック祭り”とザコ扱いされた名称をつけられて、ハンターランクアップのための格好の餌食となっている。あげくのはてには、討伐6匹だからと言って”超”をつけて”超クックマラソン”なんて呼んでいる輩もいる。痛めつけられている姿を見ると、もはやいじめているとしか思えない。


 そんな弱い姿を見ても、俺はいまだに「いちばん怖いモンスターは?」と聞かれれば、「イャンクックです!」と即答する。そのくらい思い入れの強いモンスター。あいつがやられる姿はもう見たくない!! でも、でも……今日も”超クックマラソン(←じつは俺が勝手に命名)”に行ってしまう狩人の性。

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▲「都合のいい女じゃないわよ!」。そんな声が聞こえてきそうなクック6頭の討伐。

■レウス


 突進で1発昇天。加えて初のハットトリック達成(3回とも自分が昇天すること)。こいつ、笑っちゃうほど強いわ。でもね〜、レウス2回目にして、”逆鱗”出ちゃったよーーーー!!! これぞ”本日も逆鱗日和”(笑)。

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▲ビビりなのでもっぱら遠くから援護。レウス、まじこええーー!!

2007年07月05日

大きな壁、そして正式サービススタート!

Today's text 中目黒目黒

 僕らにはシリーズを通してプレイしてきたという自信と経験がある。だからか、ハンターランク5になり、ババコンガ、ダイミョウザザミのクエストが出てきたところで、何の驚きもなかった。「ババコンガ? ダイミョウザザミ? (実際は無理だけど)裸で行ってやんよ」というくらいに。

 まず3人でダイミョウザザミに向かった。すでに参加人数でナメきっていることがわかる。僕は背中のカラを割ることだけに専念しようと、狩猟笛からハンマーにちょっと浮気してクエストに挑んだ。いちおう防具(すべてボーン装備)は着ていくけど、回復薬は持っていかない。だって、楽勝だから。

 確か砂漠の”5”が戦いの舞台だったと思う。僕らはチクチクと巨大なダイミョウザザミを追い詰めていく。人の迷惑を考えずにハンマーをブンブン振り回してカラも割れた。あとはトドメを刺すのみ、と思ったとき、口から泡を吹き出して怒り狂った状態になる。これも予定どおり。「悪あがきはなしよ」と余裕綽綽の顔つきで矢継ぎ早に攻撃を加える。

 ハサミを器用に使ってダイミョウザザミが地面にもぐっていく。この場合、角を地面から突き出してくる動作、通称”突き上げ”にだけ気をつければいい。僕らはいつものようにダッシュで交わそうととにかく動き回っていた。その時、突然目の前に鋭く尖ったザザミの角が。「ヤバ!」と一瞬肝が冷えたけど、すぐに立ち上がって逃げればいいしと前向きな思考が働いた0.2秒後、

即死

 会社なのに思わず「ええええ! まじで!?」と大声を出してしまう。僕が倒されたと思ったら、友だちもつぎつぎと屠り去られていく……。回復薬を使うまでもなかった(持っていかなかったけど)。大袈裟だけど、夢のような出来事だった。まさかダイミョウザザミで全滅するとは思わなんだ。酒場に戻ってきた僕らは笑いながらも口をそろえて「なんか強くね?w」と動揺を隠せない。もうちょっとだけ気をつけてみようと意志統一してすぐさまリベンジ……数十分後、あえなく3人昇天でクエスト失敗。

 やっぱり強い(気がする)。敵がくり出す大技が強烈すぎる……。気分転換も兼ねてババコンガにも行ってみたけど、怒り状態の体当たりや手を振り回しながら暴れる動作でこちらも何度も瞬殺。ダイミョウザザミ、ババコンガあわせて7連敗。これは球団史上、いや猟団史上に残る大敗だ。

 でもそんなとき、今度は「弓を連れていこう」とか、「シビレ肉を持っていこう」とか、「飯食っていこう(体力などがあがる)」とか、つぎなる作戦をみんなで考えるのが異様に楽しい。友だちが「やっぱギリギリが楽しいね〜」と言ってたけど、まさにそのとおりで、やるかやられるか、人間の知恵が勝つか、モンスターの強靭な肉体が勝つか、この境界線があやふやなほど興奮する。「このスリルを求めていたんだ!」と改めて『モンハン』の魅力を再確認。倒されて”楽しい”なんて感じるゲームは稀だ。

 8連敗目を喫したときに、つぎはどうしようかと井戸端会議をしていたら友だちがトコトコと寄ってきた。俺のボーン装備がそんなにかっこいい? と得意げになっていたら、「素敵なスキルがついてるね」と笑いながらひと言。僕は生粋のテケトープレイヤー。装備は完全見た目重視で、とくにスキルを気にしない。相当素敵な内容なんだろうとワクワクしながら個人ステータスをのぞいてみたら、なんと!

防御-20 (・〜・)

 防具着てるのにマイナスって(笑)。もうこうなったらこのままの装備でがんばってやると、日を改めてガンランス・大塚角満、弓・女尻笠井、狩猟笛・中目黒目黒で挑んだ。9回目にしてやっとババコンガ討伐達成! 興奮のあまり、記念撮影した。ハンターランク10になったいまでも、たまに即死するが……ズバリ、ダイミョウザザミとババコンガが最初のカベ! ホントになめちゃいけません! これからプレイする方々はくれぐれも気を引き締めて対応ください。

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▲会話からも興奮状態が伝わりますか(笑)?

 さて、本日から正式サービススタート! ただいま猛烈にアップデート中です。正式サービスだと新しい狩場”樹海”も体験でき、新モンスター”ヒプノック”もいるらしい。配信クエスト”樹海の眠鳥”も楽しめる(ハンターランク11以上だけど)。うーん、待ちきれない! けど、まだアップデート中(笑)。お、たったいまログインできた大塚角満から最新情報が。スキルが大幅に変わっている模様! もしや俺の防御-20にも変化が! 過度な期待はだめですか(笑)? ※その後確認したところ、見事防御ー20は消滅! やった! と思ったら、”気絶倍加”が着きました(苦笑)。

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▲これが噂のヒプノック。厄介な睡眠ブレスとか吐くんだって。おそろしいような早く対峙してみたいような……。

2007年06月25日

カミカゼ

Today's text 中目黒目黒

 朝11時くらいだったろうか、「あーしまったー!」と突然同僚のたぐちんがオーバーリアクションぎみに頭を抱えだした。何やらノートPCを忘れたらしい。「仕事道具を忘れるなんて不謹慎!」なんてじーっと白い目を向けたら、またも大声を出しながら悶絶している。

「今日からテクニカルテストなのに乗り遅れる!」

 テクニカル? なんだ? テクニカルテクニカルテクニカル……記憶を手繰ること十数秒。「うわ! 今日から『モンハン フロンティア オンライン』のテクニカルか! 下手こいたー!!」。スケジュール変更の記事、俺が書いたんだけど、土日の深酒ですっかり記憶から抜けて落ちてた。

 その時だった。モニター越しに何やら殺気を感じたので見てみると、”軽蔑”という言葉をそのまま形にしたような大塚角満の冷めた白い目が……ご、ごめんなさい。

 気を取り直してテクニカルテストを説明すると、文字どおりしごく技術的なもので、今回はゲームサーバーを一時的に開放して接続状況や負荷テストを行うのが目的。簡単に言えばβのβという感じか。本日6月25日から3日間、いずれも午後7時〜9時(延長される場合もあり)に行われる。

 午後6時50分。「グゥ〜」という正確な腹時計とともに(いつもこの時間に昼食? 夕食? とにかく2回目の食事を取る)、『モンスターハンター フロンティア オンライン』を起動する。もう仕事が手に付かない。20秒おきくらいに時計をみてしまう。いよいよ午後7時00分。ちょっとフライングぎみだったかもしれないがボタンを連打開始〜〜! ってか、連打しなくてもいいんだけどこの表現がしっくりくる(笑)。認証、アップデートがスムーズに進む。キャラクターを制作し、待ち合わせ場所のモデストに直行!! いざメゼポルタ広場。


「接続に失敗しました(みたいな言葉)」


 ガーン。大塚角満と女尻笠井は入れた模様。「当てつけだろ!」と怒りたくなるくらいの甲高い声で「うひょー」とか奇声をあげている。怒りに火がついた僕は、仕事じゃ考えられないくらいのスピードと効率の良さでキャラクターを作り再度挑戦! 待つこと数秒、メゼポルタ広場だ。やっとこ降り立てた!

 先に接続に成功していた大塚角満と女尻笠井が立ってチャットしている。チャットウィンドウに「キター!」という文字が飛び交う。編集部での3人の座席は半径2メートル以内。話したほうが早いのに、黙々とチャット。これぞオンラインゲームの醍醐味。

角満 「そーいえば、これ、どうやってセーブするの?」
笠井 「ベッド?」
目黒 「いや、いま来てみたけどできねーぜ」
笠井 「じゃ、いちど俺、落ちてみますわ。そんときセーブできるかも」
角満&目黒 「あ、そうかもね。よろしくー」
笠井 「では、つぎきたらクエストいきましょー」

……その言葉を最後に笠井二等兵、帰還できず。ここで俺らの心はひとつになった。セーブの仕方をさぐるべく一致団結。特攻兵(順番が違うが)目黒が、ベッドに寝ることで夢の中で武器の練習できる”睡眠学習”に、大塚角満大尉が”特産キノコを手に入れろ”のクエストにそれぞれ散っていく。狙いはハウ トゥー セーブ。両者とも「クエストが終了したときにセーブができる」という作戦にかけたのだ。

 睡眠学習は、密林の10番を舞台に、ウヨウヨとモスやアプトノス、ケルビがいて、武器の練習ができるというもの。まずは小手調べに笛を選択し(選択ミス)、ブンブン振り回していたら、どこかのボタンを押して笛モードに(キー設定してなかったのでわからず)。セーブデータのことなんて忘れて「ぶえーぶえー」とひとり演奏にふけってしまう……。一方の角満は、『モンスターハンター フロンティア オンライン』のために購入した東芝のモニターの繊細さにうっとり気味。

 「ちゃんと調べくださいよ! 俺はもう入れません(涙)」

 と涙ながらに訴えかけてくる笠井。「はいはい」とため息交じりの返事で、角満と目黒もクエストを終わらせる。いよいよ緊張の一瞬!! 「これでセーブができる」と俺らは半ば確信していた。

数秒後……。

「接続に失敗しました(みたいな言葉)」

 ま、テクニカルテストだからね(笑)。明日もがんばります!

2007年06月18日

まずはパートナー選び

Today's text 中目黒目黒

 『モンハン』界では我らがファミ猟団の番長"大塚角満"の名前がちょっとだけ目立ってきているようですが、「角満」を「カドミツ」とか、「ツノマン」とか、「カクマン」と読み間違えている人に出会うたびに、妙にうれしくなっちゃう中目黒目黒です。はじめましてこんにちは。角満ヘビーユーザーならピンときた人もいるかも知れませんが、好評発売中の"本日もほにゃらら"という単行本の100ページくらいまで、ちょこちょこ登場するものです。

 『モンハン』シリーズは初代、『G』、『ドス』をプレイした経験があります。なぜ『2nd』はプレイしなかったのかというと……したくてもできなかったのですよ!! 僕の彼女の家に空き巣が入りまして、なんとPSP本体が盗まれちゃったのです(実話)。しかも盗まれたものをあげると、時計、ノートPC、ネックレス、そしてPSP……これってすべて僕のもの(もしくは買ってあげたもの)。もう一度言います。彼女の家にコソ泥が入ったのに、盗まれたものは僕のもの。「のび太のものは俺のもの」みたいな気軽な言い回しですが、被害総額20万以上。さらに『2nd』ブームに乗り遅れるという大損害。「『2nd』での思い出、プライスレス」なんて冗談が言えるほどの余裕はなく、大塚角満と女尻笠井が楽しそうにプレイするのを心の中で中指立てながらじっと耐えてました。で、いよいよ『MHF』ですよ(会社のPCでプレイするので盗まれることはないと思われ)。念願の狩りの再開です。

 自己紹介のついでに僕のプレイスタイルを説明すると、ズバリ"他力本願"です。はっきり言って寄生虫並です。もらえる素材はすべていただきます。クエストは難易度関係なく必ず手伝ってもらいます。パーティープレイが基本なので、(僕だけ)属性とか気にしません。ランスを使えば玉砕し、弓を使えば味方に当て、狩猟笛を使えば7回に1回くらいは効果的な音色を奏でます。たまに大タル爆弾と生肉を置き間違えるおちゃめな一面も持ち合わせています。でも、人の失敗に対しては「なんでやねん!」とエセ関西弁で攻めます。自分の失敗は「ごめw」と大笑いします。そして、友人たちのハンターランクが知らないうちにあがっているといじけます。まるでネコのようなかわいらしさ&いじらしさでプレイします。

 こんな僕ですが、取り急ぎパートナーを絶賛募集中です^^

ファミ通猟団メンバー

●大塚角満
大塚角満ご存じ(?)、ファミ通のモンハン番長。ドタバタプレイ日記『本日も逆鱗日和』を上梓したばかり。ガンランスをこよなく愛するファミ通猟団のリーダー。
●中目黒目黒
中目黒目黒じつは初代『モンハン』からシリーズに触れている恐怖のテケトープレイヤー。属性や弱点などいっさい構わず、今日もテキトーに狩猟笛を奏でる。
●女尻笠井
女尻笠井角満ブログにもたびたび登場するヘビーユーザー。シリーズのプレイ時間は長いくせに、武器やアイテムの知識が驚異的に乏しい。愛用の武器は弓。
●百人乗っても稲葉
百人乗っても稲葉クックもレウスも知らない、オマエ本当にファミ通の人間か的な超ルーキーハンター。なんとなく、大剣を使いたいらしい。
●江野本ぎずも
江野本ぎずもファミ通猟団の紅一点。『モンハン』シリーズ未経験の超初心者だ。女の武器を使って野良クエに精を出す!? 武器は片手剣を使うそうな。

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